2001 GT INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round4 JAPAN SPECIAL GT CUP 4 Aug. 01
予選日レポートQualify Day Report

■予選1回目終了後のコメント


No.23 ペンズオイル ゼクセルGT-R
エリック・コマス「ほぼ完璧なラップができたけど自分の理想のタイムではない。あとコンマ2秒は速く走れるはずだ。ニュータイヤでは、とくに最初の3ラップはかなりいい。もちろんポールポジションはねらう。ニッサン車がポールを獲るチャンスはあまりないけど、今回は可能性があるよ。(前回より)50kg重い車重と一回り大きなリストリクターを選んだが、このアドバンテージがあるのは富士だけだと思う。ボクらはそれを生かしたわけだ」

No.19 ウェッズスポーツMR-S
後藤 聡「(混走セッションになって)計測1周を終えて、2周目のストレートエンドでブレーキを踏み始めたときに急にクルマが横を向いて、そのまま(グラベルに)まっすぐ行ってしまいました。ボクはブレーキ(トラブル)だと思ったんですが、(田中)実さんはアップライトをチェックしたほうがいいいと言ってますんで、理由はまだわかりません。速度がほとんど落ちてない状態だったのでヤバイかなと思いました。アタックしたのは実さんです」

No.64 Mobil 1 NSX
松田次生「基本的にアタックはドミニク・シュワガーが行ってくれているので、ボクは混走のときに決勝セットを試しながらの走行です。NSXにしてはいいタイムが出ているほうじゃないですか? 今回そんなに特別な暑さ対策はしていません。持病で左足の膝に水がたまってしまって痛いんですが、昨夜水を抜いてきたのでだいぶラクになりました。毎週末レース続きで、だましだましの治療しかできていませんが、乗っているときは比較的だいじょうぶです。今回の目標はウェイトを積まずに4位以内。そして次のもてぎで勝ちにいきます」

No.37 マツキヨZENTトムススープラ
山路慎一「ウェイトを積んでいるわりにはいい仕上がりですね。あまりトップタイムは意識していなくて、予選6番手くらいにつけていれば上位をねらえるのではないでしょうか。ウェイトをセットアップでごまかしているところはありますが、すぐ目の前のNo.6やNo.38のスープラ勢にも負けないようにがんばります。前回の富士はタイヤがトラブったんですが、今回はだいじょうぶです」

No.21 イエローコーンマクラーレンGTR
一ツ山康「服部くんが乗りやすそうじゃないよね。曲がりにくいと言っていたので午後はそこを重点的に意識しながら走ると思う。ボクは走らないんじゃないかな? まだ本格的にアタックできていないし、彼に合わせたセッティングだからね。昨日もイマイチだったので午後に賭けてますよ」

No.31 ARTA・アペックスMR-S
新田守男「もてぎ(のテスト)よりはいい方向にきてるけど、No.19は速い。ちょっときついね、勝てばウェイトを積まれるし、遅いクルマは速くするっていうのは。シリーズもいまの状態では読めないし、獲れる気がしない。本番ペースはそんなに悪くないんだけど一発がきびしいかな」

No.71 シグマMR-S
Guts城内「前回のレースのあともてぎで合同テストとプライベートテストをして、コーナリングがだいぶ煮詰まってきてます。(セッティングを)ちょっと変えるとすごくマシンが変わるんです。昨日の始まりからだいぶ速くなったんですけれど、エンジンはいまいち調子が出てないですね。ボクの名前(エントリー名)ですか? 道上くんや光貞くんに聞いて下さいよ(笑)。カートのころにはそんなレースができていたんですよね。ホームページもそういう名前なんで、エントリー名もそうしようということでGuts(ガッツ)にしました」

No.81 ダイシンADVANシルビア
青木孝行「No.19が来ると思いましたよ。向こうは50kg軽いし速くないとおかしいでしょ? 今回は予選で負けたくないところに負けたんで、2回目はトップを獲るようにします。十勝24時間の優勝なんかでチームはいい雰囲気ですよ。鈴鹿1000kmにもこのクルマで、十勝と同じ横島さんを加えたメンバーで出ます」

No.360 ダンテール・フェラーリ360ウェディング
佐々木孝太「クルマは空力をいじって、バンパーとかねらいどおりにいきました。バランスを取ってる最中ですが、パワーが足りないんで苦労しています。走るたびにクルマはよくなってるし、レースはいつもマイナートラブルでラップ遅れとかになってるんで、今回はトラブルフリーで完走しようと思っています」

No.6 エッソウルトラフロー スープラ
野田英樹「午前の予選は思ったより攻めきれなかったですね。午後は天候のことも含めてもう少しいけるとねらっています。2回目を期待してください」

No.910 910ロディオドライブアドバンポルシェ
和田 久「今回は砂子ちゃんがアタックなんだけど、彼もなんで遅いかわからないって言ってたし、ホント意味不明に遅い。ストレートがむちゃくちゃ遅いから立ち上がりでもテールスライドすら起こさないよ」

No.30 綜警 McLaren GTR
岡田秀樹「(No.19ウェッズスポーツMR-Sとの接触は)1コーナーでやられた(苦笑)。タイロッドが折れちゃったけれど、すぐ直るからだいじょうぶ」

No.38 auセルモスープラ
立川祐路「もっと上をねらっていたんですけど、意外に重かったかなという感じです。クルマはそこそこという感じまで来ているのにあのタイムですからね。2回目は4位までいかないと。レースの結果もほしいのは4位ですけど、予選でちょっとでも前にいればそれをねらうための余裕が出てきますからね。レースですか? タイヤはマレーシアと同じなのでぜんぜん問題ないですし、あとはクールスーツしだい(笑)」

No.12 カルソニックスカイライン
本山 哲「昨日はちょっとグリップ感がないなと思っていたんですが、今日は昨日よりクルマがよくなっています。1回目は5番手でしたが、2回目もこのぐらいのポジションで、3列目以内からスタートしたいですね。ウチは1150kgを選びましたが、タイヤは問題ないですし、ここらへんで表彰台に上がりたいです」

No.3 ユニシアジェックスシルビア
井手有治「今回車重を軽くしてリストリクターを絞ったのが裏目に出て、ストレートの伸びがいまひとつですね。ダイシン(No.81)とはリストリクターの差が出ているんじゃないでしょうか? ウェイト自体は、セパンでも決勝に30kg積んでそれほどバランスが変わりませんでしたし、あまり気になりませんね。2回目はそれほどセッティングは変えずに、アタックのタイミングを変えてもう一発いってみようかと思っています」

No.33 Team UKYOスープラ
片山右京「なかなかうまくいかんもんやの〜。最初のほうに走ったサード(No.39デンソーサードスープラGT)とかがけっこうタイムを出していたので路面のコンディションも悪くないのかなと思って早目のタイミングでアタックしたんだけど、久々にGTカーを運転したらうまく1周をまとめられなかった。このときはクルマが弱アンダーだったので、それを直してもう1回いったらニュー(タイヤ)と同じ26秒フラットだったし、悪くはないと思うよ。2回目に向けてはさらにアンダー対策をして、もう1回プッシュする。みんなももっとタイムが上がるだろうし、タイム自体が接近してるから、1回目のポジションはキープしたいね」




■予選2回目終了後のコメント


No.26 シェルタイサンアドバンGT3R
福山英朗「今回はいろいろ新しいトライをしているんですが、まだそれがまとまっていなくてノーマルよりポテンシャルが下がってしまっています。でも、明日のレースはきっと荒れるでしょうから、そのなかで何とか生き残れるようにがんばります」

No.24 JCMタイサンGT3R
松田秀士「ギアが入りにくくなる症状が昨日から直らないんです。それ以外は問題ないんですけどね。ポルシェが(ストレートで)速い? いや、それは救済措置でリストリクターが大きくなっているのが何台かいるから。ウチのはぜんぜん速くないですよ」

No.63 レイジュンR&DダンロップGT3R
OSAMU「今回、63号車は空力を徹底的にやってきました。フラットボトムとかいろいろ作り変えています。もてぎのテストではそんなに変わらないかなという感じだったんですが、こういう高速コースでは効果がはっきり出ますね。ストレートもかなり速くなっています。タイヤもダンロップさんが構造もゴムも変えて一生懸命作ってくれて、そうとうよくなっています。ボクががんばれば表彰台までねらえると思います」

No.81 ダイシンADVANシルビア
青木孝行「(路面が)石灰だらけですごく滑った。オイルが出てなかったらもっとタイムを上げられていたと思う。悔しい! No.3とは仲よくウェイトもらって上位に来れましたね。明日は距離が短いんで、ホントのスプリントレースになると思う。ピット作戦を考えて、(トップの)No.19は考えに入れずシリーズを考えて走ります」

No.8 ARTA NSX
土屋圭市「ニューエンジンが来たけれど、50kgはNAにはつらいね。モロに効く。話にならないよ。ダメなときはなにをやってもダメ。コーナーは遅くないけど、立ち上がりからまっすぐがつらい。今回は消化レースだね。手を抜いてるわけじゃなくて、やれること全部やっての結果だもん。もてぎへ向けてウエイトを降ろして、鈴鹿かMINEで勝ちにいくというのが今後の美しい展開かな(笑)」

No.88 ノマドディアブロ JGT-1
古谷直広「前回から全部モディファイしてきましたが、マレーシアからの運搬日数がかかって、作業がまだまだ残っています。そのへんが響いて問題がたくさんあります。1回目の予選で改良して2回目にそれを生かすというような状況です」

No.0 Netz BP Kosei MR-S
佐藤久実「クルマはリアサスをプッシュロッド式にして、ちゃんと動くようなクルマになりました。スピンしなくなったのが大きいかな。4台のMR-Sはそれぞれみごとに違う。エンジンとか共通のものは参考にできるけど、No.19はテストとかハンパじゃないしまねはできないですね。ウチのは(元31号車で)最初の初期モデルだからハンディはある。でも、今回はクルマがよくなったんでまだやりようはあるんだなと思いました」

No.31 ARTA・アペックスMR-S
新田守男「開幕戦でもモスラー(No.900 MT900R)だったと思うけど、オイルに乗ってまわってるんです。2回目ですよ。クリアラップがとれてホントのアタックラップだったのに…。Bコーナーを立ち上がったらオイルが出てるのが見えて、ヤバイんじゃないの!って思ったんだけど、どうにもならなかった。あれが最終コーナーだったらと思うとぞっとしますよ。オイルが出てるの全部レコードラインだもん。バナナの皮がピューってレコードラインに落ちてたようなもんだよ(笑)」

No.51 C-WESTレッツオADVANシルビア
山本泰吉「クルマはそんなに大きく変えてないですんですが、リアスポイラーを変えてダウンフォースを増やしたり、サスペンションのジオメトリー変えたり、だいぶ乗りやすくなってきました。ここで初めて乗って以来、SUGO、もてぎのテスト、そしてまたここと来て(セッティングの方向性が)まちがってなかったと実感できました。明日は、どんなポジションでも自分のベストをつくすだけです」

No.30 綜警McLaren GTR
岡田秀樹「今回はいろいろとクルマに手を入れてきたんですが、まず新しいフロントの空力パーツは富士には合わなかったので、空力は前回の富士と同じセットでいきました。足回りはいままでよくなかったところを直して、挙動的にはきわめて普通っぽくなったんですが、今回はボクが乗っていたときにGT300クラスのマシンとのアクシデントでユーズドタイヤを壊してしまった。まぁ、レースでは頭を切り替えていきますよ」

No.12 カルソニックスカイライン
本山 哲「予選2回目の最後は、ちょっと路面とクルマが合わなかったみたいです。タイヤの温まりも悪かったような気がします。もう少し前(のポジション)からスタートしたかったんですけど、このポジションはしょうがない。ただ、前のクルマとタイム差自体はないので、レースはうまくまとめて上がっていきたいですね。今日の星野さんの走りを見ていてもレースタイムは悪くないと思いますし、がんばりますよ」

No.70 外車の外国屋アドバンポルシェ
石橋義三「みんなが速いですね。ウチが遅いというよりみんなが速い。ウチもクルマは調子いいんですけど、ドライバーに欠陥がありますね(笑)。まだつねに学習モードですから。予選が練習、決勝が練習と、つねに向上心を持って走り続けたいです。明日も万全を期してレースに臨みたいですね。目標はとにかく1ポイントゲット。10位以内に入ることが目標です」

No.100 RAYBRIG NSX
飯田 章「ストレートが遅くて苦労するのはわかりきっていたことですし、クルマのバランス自体は悪くないので、淡々と自分たちのレースをします。レースはなんとかなるでしょう。決勝のペースは悪くないんじゃないかな? ただ、予選では最後のタイムアタックのときに遅いクルマにひっかかってしまったのが敗因。最終コーナーでひっかかったんですが、相手のほうがストレートが速くてけっきょく抜けなかったんです。あれは悔しかったな」

No.1 ロックタイト無限NSX
道上 龍「予選1回目まではすごくハマッていてクルマの挙動が不安定だったんですけど、2回目に向けてセッティングを変えたらものすごくよくなって、中古タイヤの段階でものすごくいいタイムが出ました。なのに、最後のニュータイヤでのアタックではひっかかってしまった。クルマの感触ではたぶん1分25秒台まんなかぐらいまでいけそうな感触はありました。クルマの変化があったから明るい兆しはありますよ。明日はバチッと決めますよ」

No.18 TAKATA童夢NSX
セバスチャン・フィリップ「ダメだった。セッティングに関しては予選1回目でいろいろやってみて悪くはなかったけど、いいわけでもなかった。予選2回目に向けてまたいろいろとやってみたんだけど十分じゃなかったね。レースでは10番手スタートだけど前とはほとんどタイム差がないから、とくに問題とは思っていないよ」

No.23 ペンズオイル ゼクセルGT-R
エリック・コマス「最後の数分でポールポジションを逃してしまったのは残念。すごくプッシュして午前中の予選よりコンマ2秒タイムを詰めたんだけど…。フロントローには変わりはないが、ポールポジションではなくアウト側。富士ではそれでも十分だが、もちろんポールを獲りたかった。クルマのバランスはすごくいいし、明日のフロントローからのスタートが楽しみだよ」

No.39 デンソーサードスープラGT
ジェレミー・デュフォア「午前中はエンジンとトランスミッションに若干のトラブルがあったが、午後に向けて修復できて、非常にコンペティティブになった。ポールポジションとわずかコンマ5秒差なのにグリッドは13番手。これにはがっかりだが、マシンは古いタイヤでコンペティティブなので、いいポジションでフィニッシュしたい」

No.21 イエローコーンマクラーレンGTR
服部尚貴「けっこう自分なりに満足のいく予選結果でしたね。午前までの問題も午後には解決できましたし、ホッとしています。ただ明日の天気のみが心配なのですが、お客さんはもちろん自分自身も楽しんでレースをやりたいと思います」

No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「いっしょうけんめいがんばります! ぜったいがんばります! かならず優勝します! これでけっこう字数が増えたでしょ(笑)。明日は3番手からのスタートですが、みんなが喜ぶレースをしたいと思います」

No.37 マツキヨZENTトムススープラ
寺本浩之エンジニア「今日は予想どおりよくありませんでした(苦笑)。うちのいまの状態で目指しているのは速いラップタイムではなく、タイムが落ちるのを最小限に食い止める作戦など、いつのまにかポイントを稼いでいるじょうずな勝ち方をするレースを目指したいですよね。ポテンシャルが万全ではなくても勝てる方法はありますから、明日もがんばります」

No.900 MT900R
ディランタ・マラガムワ「ボクが乗って1周目にオイルプレッシャーのワーニングランプがついたのでゆっくり走ってました。調べてみたらオイルタンクがふくらんで割れてしまったようです。原因はまだわかりません。赤旗が出ていて、新田さんのクルマがスピンしてるのを見ましたが、自分が原因とはわかりませんでした。明日は、古いエンジンがあるんでそれでレースをします」




■ポールポジションインタビュー


No.33 Team UKYOスープラ
片山右京「今年はプライベーターとして参加し、自分たちの力で勝つのが目標でしたから、このポールはすごくうれしいです。メカニックたちがよくやってくれて、マレーシアラウンドからクルマもよくなってきました。古いクルマ(00年型)ですけど、シーズン中盤からはウェイトハンディなどもあるから、ポリティカル(戦略)な面からもこの富士はねらっていたんです。クルマはいいので自信がありました。タイムを出したときは立川くん(No.38 auセルモスープラ)のスリップを使わせてもらい、もともと弱アンダーがいい感じだったんで、ちょっと路面が荒れた状況でリミッター当てながら立ち上がったから、これはいいタイムが出たなと思いました」
近藤真彦「ポールは右京さんのガンバリひとつです。出る前にクールスーツもその氷も下ろして、少しでも軽くしていくっていうのを聞いたときに、ポール獲れるだろうなと思いました。決勝は右京さんが逃げて作ってくるマージンをキープして、いけるとこまでいってお立ち台を目指します」

No.19 ウェッズスポーツMR-S
田中 実「クルマはテスト、テストでかなりやってきました。やっとその答えが出たということです。右京さんとは同じ昭和38年生まれ組で、レースが好きでがんばってきましたけど、ボクは右京さんとは違って外国で挫折したりした人間ですが、こうやって右京さんとここに来れるというのは、JGTCの仕組みがうまくいってるんじゃないかな(笑)。でも、ポール獲るには、そのときにクルマがよくないといけないですけどね。1回目のアタックのときはピットから無線で『負けてるぞ』と言われて、一度クールダウンして自分もコンセントレーションしていきました。決勝は、ボクはいきあたりバッタリですから(笑)、いくだけいきます。あとは後藤くんががんばります(笑)」
後藤 聡「クルマの開発はたいへんですから、田中さんがほとんどかかりきりで、ボクが乗ることは少ない。坂東さんからはつねに決勝を考えた走りをしろと言われています。だからボクは決勝を楽しみにしています」

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