2002 JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round5 JAPAN SPECIAL GT CUP
予選日レポート
27 Jul. 02
Qualify Day Report

トピック


道上 龍(No.16 無限NSX)、JGTCにも復帰
道上 龍「(フォーミュラニッポンに続いて)GTへも復帰することができたんですが、最初はやはり少し不安でした。でも、昨日走り始めの計測1周目から(1分)27秒台で走れたんですよ。だから、フォーミュラよりは感覚的にすぐ取り戻せたんじゃないかな。ただ正直に言うと100R、警戒してますね、ほどよく(笑)。金曜の走行を終わって、タイム的にすごくいいわけじゃないけど、徐々に上がっていってる状況。明日からの本番でちゃんとタイムを出せるように、まだムリはしてないです。
 ボク自身にはタイトルという可能性はないわけですが、プロジェクトとしてのチームタイトルと大輔のチャンピオン争いには貢献しなければと思います。今回の富士がボクにとったら開幕戦なので、大事に走ります。
 やっとボクにとってのGTの開幕戦がやってきたわけで、ボクを待っててくれたファンもいると思います。今年は戦いも激しいですし、いいレースができるように、ケガのないように(笑)、がんばろうと思います。やっと無限の道上龍が帰ってきて、ああ、やっぱりアイツにはNSXが似合ってるなと思われるような走りをしたいですね」

JGTCに2台目のRX-7、久々の登場 − No.66 ORC with REVOLUTION RX7
青木隆監督「雨宮さん(No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7)より前に、マツダスピードがJGTC用に製作したマシン。これが1号車でむこうが2号車なんです。1998年のことですか…。(REVOLUTIONは)チューニングショップで、Sタイヤでサーキットのタイムアタックをしていたのですが、(このRX-7に)オーナーがついたのでGT300をやろうという話になったんです。ロータリーエンジンは市販車用のものの量産品を改造して使っています。NA3ローターのJGTC仕様で雨宮さんから技術協力を受けています。もともと(搭載していたの)はターボの2ローターで、エキゾーストのトンネルの位置がNAよりターボのほうが上になるので、排気の取り回しを車室内に通す関係で左ハンドルになっています。エンジンもシャシーも自分のところでメンテを行っています。セットが煮詰まれば戦闘力はあると思います。今後はもてぎと鈴鹿への参戦は決定していますが、MINEはまだ調整中です」

阿部伸次 1977年10月24日茨城県生まれ(A型)。カートからFJ1600筑波シリーズに参戦し、2000年シリーズ2位の成績を収める。2001年からフォーミュラトヨタにシリーズ参戦し、先日の筑波ラウンドで初の表彰台に。

清水哲也 1964年1月26日埼玉県生まれ(O型)。ナンバー付きのチューニングカーイベントに数多く出場。NSXなどで好タイムをマークしている。


予選1回目終了後のコメント


No.1 auセルモスープラ、まずは暫定ポールを獲得
立川祐路「あいかわらず。大きな問題もないですね。クルマもいまはまあまあいい感じになっていますし、路面のコンディションも悪くなかった。まあ順調っていう感じです。タイム的にはまずまずですが、午後も状況しだいではもっといくだろうし。さっきのタイムも朝の一発目のアタックということで、ほかのタイムを見ながらでしたし、むちゃくちゃムリしてってわけじゃないですから。午後はもっといくでしょうね」

No.62 Vemac R&Dダンロップ320R、前日の予告どおり暫定クラスポールを獲得
柴原眞介「アタックは1周だけです。(余裕をみせたわけではなく)少しでも陽がかげればと思って待っていたんです。ダンロップタイヤは特性がわりとピーキーでおいしいところが短いんで、それもありました。夕立ちも考えられるので午前でトップを獲っておこう、と。午後も、もちろん(アタックに)いきますよ。1分31秒台に入れればいいんですけれど、ムリかもしれないですね。いまのところは順調です」

No.25 FK/マッシモADVANスープラ、予想以上のタイムで暫定2番手
荒 聖治「ちょっとアンダーっぽくて、100Rとか一瞬アクセルを全閉にしちゃったりしたんで、まだ煮詰めきれてない部分もあったんですが、タイムは予想以上に出ましたね。スリップもぜんぜん使ってないんです。タイヤのおいしい1周目は前のマシンに引っかかって損しちゃったので、(ベスト)タイムはその次の周。暑さのせいで(アタック)1周目のほうがいいみたいなんですよね。そのあたりをうまくまとめて、少しアンダー対策をすれば、午後もいけると思いますよ」

仕上がり順調、No.22 ザナヴィ ニスモGT-Rは暫定3番手
本山 哲「一昨日、昨日とセットアップしてきた結果、予選1回目は3番手でしたが、トップのクルマ(No.1 auセルモスープラ)が速いから、それに対してはちょっと考えて、2回目は追いつきたいですね。やっぱり向こうのほうがストレートスピードは速いんですけど、なんとかウチのクルマのいい部分を生かしてポールポジションをねらいます」

ポルシェ勢好調、No.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rが暫定2番手
木下みつひろ「やっぱりターボ勢が上位に2台来ましたね(注:2番手タイムを出したNo.3はベストラップ抹消)。昨日よりも相手が速かった。決勝はどうなるかわからないけれど、速いクルマがウェイトハンディを積んでるのにポルシェはウエイト少ないから(チャンスはある)。(ニュータイヤは)1セット残ってるんですけど、作戦もなにもないからめいっぱいやるだけ。4〜5番手以内にいられればいいんですけど。練習では1分32秒台出ているんで、なんとか出したいですね」

No.71 シグマMR-S、渾身のアタックで予選1回目クラス3番手
澤 圭太「フィニッシュラインの手前で6速にシフトアップするのですが、それをわざと5速のまま引っ張った。いままでどんな状況でも(1分)33秒6がベストだったんですが、今日は乗り方やタイヤの使い方などを考え直して、自分のなかではベストのアタックというか、これで満足してはいけないんでしょうし100点満点じゃないけど、かなりよかったと思います。午後はたぶん城内さんがアタックなので、午後もがんばってほしいですね」

No.36トクホン トムス スープラ、完璧なアタックで暫定4番手に
土屋武士「アタックとしてはパーフェクトでしたね。完璧にいけば25秒前半までいけるかなと思っていたんですが、(そのタイムが)出ました。スリップも使えたんですが、コンマ1〜2秒くらいはそれに助けられましたね。コンディションは昨日よりよかったです。いつもどおりのいい流れで進んでいます。午後はもっとタイムを上げるつもりでいきますが、スリップがないとむずかしいかもしれないですね。タイヤの温め方とかも工夫して、1周に集中してもうちょっといきたいとは思っています」

No.18 TAKATA童夢NSX、最高速で苦戦しつつ暫定5番手
リチャード・ライアン「クルマはかなりよかったと思う。タイヤもうまく働いてくれたし、ボクが思うにポールに届かなかったたったひとつの問題はストレートのスピードが足りないことだろう。残念ながらそこでターボエンジン勢に大きく遅れをとっているのが現状だ。ただ、自分のパフォーマンスにも満足しているし、クルマの仕上がりにもまずまず納得している。できれば午後の予選2回目でタイムアップしたいけど、あまりクルマを大きく変えるつもりもないし、どうかな。このグリッドが守れればよしとしなければならないかもしれないね」

No.81 ダイシンADVANシルビア、オーバーステアを抱え暫定クラス4番手
青木孝行「午後はもうちょっといきたいですね。Vemac(No.62)には届かないけど、その次のポジションはなんとか獲りたい。午後の予選は暑くなってエンジン的には苦しくなるんですけど、もうちょっと上げられると思います。ただ、ずっとオーバーに悩まされていて、その対策をずっとやっているんですが……。タイヤもNo.3とは違うものを使うことにしましたし、決勝に向けてオーバーをなんとかしたいですね」

No.23 カストロールピットワークGT-Rは燃圧トラブルでアタックできず
影山正美「テストからクルマは徐々によくなってきています。一昨日、昨日と走るたびにいいところが見つかっていますし、問題点も解決できてきていますしね。予選1回目は燃圧が上がらなくてエンジンがバラついたので最初の20分はアタックできませんでしたが、それも直っています。今回はエリックがタイムアタッカーですが、予選2回目は行けるものならトップに行ってもらいたいですね」。

No.12 カルソニックスカイラインはパワステのトラブルでアタックできず
田中哲也「パワステがちゃんとアシストしていないような状態で途中で重さが変わったりしていたので、最初の20分間、GT500(専有)のときにアタックできませんでした。最後の20分間はほぼ正常に戻ってきましたけど、混走ですし、タイムはここまででした。あとは2回目のラスト20分でどれだけいけるかですね。クルマのほうもまだ煮詰まりきっていなくて、本来のポテンシャルが出ていません。ニスモはタイムが出ているし、ポテンシャルがあるのはまちがいないので、早くそれを発揮できる状態になってほしいですね」

No.3 ユニシアジェックスシルビア、暫定2番手タイムをマークするもペナルティ
山野哲也「1コーナーで黄旗が出ているのは知っていましたが、ちょうどブレーキングポイントにコースアウトした車両(No.17 Kosei SPIRIT MR-S)が撒いた芝や砂利があって、タイヤがロックしてしまいました。飛び出したわけでもスピンしたわけでもないんですが、ロックしたのが車両回収中のオフィシャルに恐怖感を与えてしまったんだと思います。ということでペナルティを受けました。チームにも柳田くんにも申しわけないです。でも、柳田くんが“2回目の方がタイムアップしますから”と言ってくれて、うれしかったですね。レースでは今回結構イケると思いますよ。ウェイトをこれだけ積んでいるわりにはベストタイムも出ていますし、ラップタイムも安定しています。トラブルがなければ表彰台にいけると思う。ポイントをリードしたまま、今回の富士を終えたいですね」

No.31 ARTAアペックスMR-Sは1回目に2セットのアタックを敢行
新田守男「昨日までの感触から、午後のほうがタイムが出ないだろうという判断で、予選1回目に2セットタイヤを使ってアタックしました。アタック自体は2回とも完璧とまではいかなかったですけどとくにミスはしていませんし、もういっぱいいっぱい。クルマが重いぶん動きはやっぱり鈍くなりますし、タイム的にも自分たちが予想していたぐらいですよ。ブレーキングやコーナリングなど、MR-Sがもともと得意としているところがウェイトを積んでいるぶんよくなくなってはいますが、一昨日、昨日と、それに備えて満タンで走っていますし、そこそこいいセットは出ています。3番(ユニシアジェックスシルビア)も一発(のタイム)は出してきているけど、レースではいい勝負になるでしょう。ヴィーマックが(先に)いっちゃったら優勝はむずかしいかもしれませんが、あきらめずにがんばって、表彰台には上がりたいですね」

No.9 ARCいじけむしぽるしぇに、ポルシェつかいのニューカマー
堤 明彦 1956年4月22日神戸市出身 99年ポルシェチャレンジに参戦。2000年にはRSR、2001年にはGT3Rで鈴鹿1000kmGTクラスに参戦。2001年ポルシェカップシリーズ2位。今回もポルシェカップとのWエントリー



予選2回目終了後のコメント


No.25 FK/マッシモADVANスープラ、フロントロウから決勝をスタート
荒 聖治「路温も下がっていたし、イメージ的にはもっとコースコンディションもいいと思っていたんですが、思ったよりグリップ感がなくて、“あれっ?”という感じでビックリしました。午前中出ていたアンダーを少し殺す方向でセットを変えていったんですが、バランス的には悪くないんですけれど、グリップがないということでタイムにつながらなかったんだと思います。混走のときに中古タイヤで(1分)26秒3が出ていたので、これはいいタイムが出ると思ったんですが…。ニュータイヤでいってもグリップの上がり幅が少なかった感じで、むずかしいというか、走りにくかったですね。決勝はとにかくスプリントのようなものですが、フロントロウはGTで初なので、スタートからちょっと前に出てみたいですね」

No.22 ザナヴィ ニスモGT-Rはタイム更新ならず、総合3番手
本山 哲「2回目は路面コンディションがいまひとつでしたね。オイルっぽくてグリップが低かった。気温が下がってけっこういいタイムが出るかなとねらっていたんですが、思うようにはいきませんでした。今回はポールポジションをねらっていましたし、獲らなきゃいけないプレッシャーがあったなかで獲れなかったのはくやしいですね。でもこれがいまの実力だと思います。もう少し煮詰めて、もっと速くしたいですね。ただ、3番手というのはポジション的には悪くないと思います。いままでは自力で3番手を取れなかったんですから、すごく進歩はしています。レースはまた別だと思いますが、SUGOのような感じで、各ドライバーのセクションの後半、タイヤがタレてきたときにほかよりは(タイムの)落ちがないので、そこはアドバンテージになると思いますね。いまのポジション以上をねらってがんばります」

No.3 ユニシアジェックスシルビアはコースアウトをリカバー、予選クラス2番手
柳田真孝「午前中ベストタイムを抹消されて、どうしてもタイムを出さなきゃいけないという状況だったにもかかわらず、ニュータイヤでのアタック中に1コーナーでブレーキをロックして飛び出してしまい、申しわけありませんでした。自分のチームに対してもですが、ほかにアタックしているチームもあったので、黄旗を出してすみませんでしたと謝りたいです。それから、オフィシャルの人も協力的で、すぐ出してくれたので感謝しています。もしグラベルから出られなかったらそのままウチに帰ろうかと思いましたが、戻ってこられたので、あとはいいタイムを出すしかないとがんばりました。1コーナーにハマッたときには、無線で(長谷見監督に)なにも言われなかったので、逆に怖かったですね。アタック自体は、午前中に自分が突っ込みすぎているという反省点があったので、それよりも立ち上がり重視の走りにしたらうまくいきました。終わってすぐに長谷見さんとチームのみんなに謝りましたが、長谷見さんからは“タイムが出たのはいいけど、一番おいしいところでスピンをするのはよくない”とお叱りを受けました」

昨年優勝のNo.81 ダイシンADVANシルビア、予選クラス3番手
青木孝行「ユニシア(No.3)のタイヤは決勝は保たないと思います。タイムが出るスペックなんで、(自分たちも)金曜まで使っていたんですが、ウチは30周以上ひっぱるので、レギュラー(のタイヤ)に戻しました。予選3番手といっても本来の速さじゃないんですよ。調子がよくないなか、この位置までちょっとずつでも上がってこれたのは、チームみんなの思いです。2回目にセットを変えてみて、いいところも悪いところも出たので、決勝は手堅いほうでいきます」

No.36 トクホン トムス スープラは予選4番手
土屋武士「とにかく予選2回目はすごく滑りましたね。ウチのタイヤにとっては路温が下がったこともあるんでしょうけど、コンディションも悪かった。スリップは予選1回目よりもうまく使えたんですけどね。セットアップ的にはほんのちょっと変えた程度で、ほとんどいじっていないので、路温が下がったことがウチにとってはかなり悪いほうにいきましたね。ただ、ここまでは完璧です。明日は、そうですね、クルマが重いんで…。ここはウエイトが響くサーキットなんできびしいレースになるでしょうけれど、チャンスはあるはずなので、いいレースができればと思います」

予選2回目でタイムアップ、No.76 イエローコーンマクラーレンは総合5番手
服部尚貴「予選1回目はBコーナーのブレーキングでいきすぎてタイヤをロックさせてしまい、クリップにつけませんでした。そのぶんでコンマ2秒ぐらいロスがあったような感じでしたね。2回目は混走のときにだれかオイルを出していて、アタックに入ってからも少し滑りましたが、自分としてはかなりいきましたよ。アタックの周のAコーナーで、もう(アクセルを)ゆるめていた100番(RAYBRIG NSX)が前にいて、すぐに避けてくれたんですが、目の前に見えたことで自分が突っかかった感じのブレーキにはなってしまいました。でも1回目に自分でミスしたぶんは取り返せたと思います。クルマのほうも昨日よりはアンダーステアが消え、バランスが取れてきたと思います。決勝は表彰台を目標にがんばります」

NSX勢トップは予選7番手のNo.18 TAKATA童夢NSX
リチャード・ライアン「とりあえずクルマのセットアップには満足している。予選2回目にもそれほどセッティング変更はしなかったしね。タイムアップできなかったのは残念だけれど、それでもホンダ勢でトップなわけだし、まずまずだったんじゃないかと思う。路面状態は結構みんな滑りやすかったと言ってるようだけど、ボクはあんまりそうは感じなかったし、影響はなかったよ。予選の順位は7番手だけど、明日は期待している。セバスチャンも速いし、きっともっと上位に浮上できると思うよ」

予選4位のNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rがポルシェ勢最速
福山英朗「ポルシェは直線は100点だけどコーナーは70点のクルマだね。反対に国産勢はコーナー100点、ストレート70点かな? 足回りをスタンダードに戻すという条件で1mmリストリクターが大きくなったんですけど、いけるコースといけないコースがはっきりしてる。いいのは富士ともてぎぐらいかな。鈴鹿はストレートが短いし、次のコーナーまでで取り返す時間がないからきびしいんですよ。ヴィーマック(No.62)はコーナーもすべて速いしブレーキもいいしね…。ドライバーとメカニックが100%の仕事をしても、2位でもしかたないかなって思っています。今シーズンはまだ(ポテンシャルを)100%引き出したレースは開幕のTIぐらいしかない。前回の富士はボクがつまらないミスをしちゃったからね。ウチがポルシェで首位にいるのは、エンドレスのダンパーによるところが大きいですね。今回、ボクはクオリファイだけやって、アタックは木下くんです。明日は小ワザは考えてないです。SCへの対応ぐらいです。自分たちの仕事を100%やるだけです」

No.71 シグマMR-S、タイムアップはならず
Guts城内「1回目に澤くんがアタックして、2回目はボクがアタックということで1回目の状況を澤くんから聞いていたんです。それで(1回目と)同じセットで、路面温度も下がっていたし路面状況もいいだろうと思っていったんですが、どうもタイヤが温度に敏感だったのか(状況に)合わなかったみたいですね。(タイヤの)温度が上がっていなくて、グリップが出ていないような感じで。澤くんもあとで確認したんですが、やっぱり(1分)34秒4くらいがいっぱいだったんで。自分もアタックのときに前に引っかかったりもしたので、まあ少しずつそういう悪いところが重なってタイムアップできなかった、ということでしょうか。でも、明日の決勝はいいところにいけるとは思います」

No.77 クスコスバルADVANインプレッサは最高速が伸びず予選10番手
小林且雄「クルマの調子はいいんだけどストレートの速さが足りない。決勝を想定したタイムを見るとそんなに遅くないけど、(予選では)ほかが速いというか、一発の速さがないんだよね。決勝も上位はきびしいとは思う。前回の富士に比べてマシンはすごくよくなっている。足はすごくよかった。アンダーパネルの重量バランスをよくしたり、フロントの軽量化もして前よりコーナリングスピードが上がってる。安心して走れる、安定した仕様にはなってる。レース序盤は(1分)34秒台、コンスタントに35秒台で走れれば…」

1回目にトラブル発生のNo.23 カストロールピットワークGT-Rは予選11番手
エリック・コマス「1回目は燃料系にトラブルが出てしまった。ボクらのマシンはまったくのニューカーなので細かいトラブルが出てしまう。予選はそれをひとつひとつ解決しながら行った。ボクらはハードコンパウンドのタイヤを選び、22号車とは選択が違っていたが、空気圧のコントロールがうまくいかなかった。1回目は路面温度が高く空気圧が上がりすぎ、2回目は圧を下げたら路面温度も下がってしまった。だが、決勝ではいいと思う。空気圧のコントロールさえうまくいけばタイヤ自体はすごくいいからね。グリッドはともかく、マシンのポテンシャルは高いので結果は残せると思う」




ポールポジションインタビュー


No.1 auセルモスープラ(GT500ポールポジション)
立川祐路「午後は路面のコンディションが思ったよりよくなかったんです。クルマは調子よくて、予定どおりというところです。荒(No.25)がちょっとしつこかったですねぇ(笑い)。前回(第2戦)、自分のミスでポールを逃していますので、今回はきっちり獲れてよかったです。このところ取りこぼしてポイント的にきびしい状態ですから、あとのこと(サーキットとの相性)も考えると『ここで勝たないとチャンピオンはない』と、ボクもチームも必勝だと思ってます。ですから、勝利に一番近いところからスタートできるのでひと安心です。(ウェイトを積まない)4番手からスタートして勝てればそれは一番いいですけど、いまの接戦の状況をみれば、ねらって(4番手を)取れるわけはないし、いけるだけいこうと。
 ちょっとカゼをひいて声が枯れていて、聞き取りにくくてすいません。富士に来る前にカゼをひいて、少しよくなったと油断したら、一晩したらまた調子悪くなっちゃって…。まだちょっとダルいですけど、それは大したことないです。あとは声だけ。今日は早く寝ます」
竹内浩典「予定では(第3戦)SUGO、(第4戦)セパンで5位、5位といくはずだったのにこの2戦で2ポイントしか取れなかったんですが、前の富士を勝って、次はこの富士が(勝つ)目標でした。ですから、ここで(立川が)ポールを獲ってくれてよかったです。クルマは、セパンからのインターバルのあいだにTRDが新しいジオメトリーを作ってくれまして、それが非常に乗りやすく、これまで不具合があったところが解消されてますので、決勝もかなりのアベレージで走れると思ってます。当初、立川とボクとでセッティングの差が若干あったんですけど、それも解消されて、同じようなペースで走れると思います。クルマの心配はありません。あとはトラブルなく、アクシデントに巻き込まれないよう、それとペースカーが出たらピットインのタイミングを誤らないようすれば大丈夫でしょう。明日はボクが先にいって、疲れたら帰ってくる(笑い)という、いつものパターンでいこうと思ってます」


No.62 Vemac R&Dダンロップ320R(GT300ポールポジション)
柴原眞介「木曜からクルマはとても調子がいいです。今回、新しいタイヤを持ってきてもらいまして、これが非常にマッチングがいいんです。苦労をしないでタイムが出るという感じで、ポールは獲れると思ってました。午後は、せっかくなのでいけるところまでいってみようという指示が出てたんで、アタックしました。ちょうど気温が下がって、ボクにはコンディションがよくなったと感じられたので、いいタイムが出ました。明日はスプリントなんで、ボクが逃げて密山選手が同じようなタイムで走れれば、そしてトラブルとセーフティカーが出なければ、いけると思います。前回の(アクセルの)トラブルは、台風でクルマが戻ってくるのが遅れまして、まだちょっとよくわからないんですが、大丈夫でしょう」
密山祥吾「クルマは、ふたりとも感じ方(セッティング)が似ていて、ボクにとってもコンディションがよかったです。ですから、柴原さんがポールを獲ると思ってました。決勝は、ボクがたぶん後半に乗ることになると思いますんで、柴原さんからバトンを受け取って、あまり後ろ(のクルマ)のことは考えず、めいっぱいいかないと勝てないと思いますんで、全力でがんばるだけです」


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