2003 AUTOBACS JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round2 ALL JAPAN GT FUJI-500 2003.5.4 Race Day

Free Practice - フリー走行

ソフトタイヤのNo.39 デンソーサードスープラGTがフリー走行トップ

織戸 学「金曜日からクルマとタイヤの方向がよくて、いい感じだった。予選2回目だけはちょっと失敗したけど、レースセットは金曜日からやっていたし、今朝も微調整をしてふたりとも(1分)25秒台に入っているから、いいんじゃないかな。いままでにないほど乗りやすいね。TIから今回までのあいだに、クルマのベースを見直して、足回りをいろいろ変えてもらったらすごくよくなった。やってきたことがいい方向にハマっていると思う。クルマは十分勝負できるレベルにあるし、今回はすごいチャンス。あとはピットワークや細かいツメの部分をうまくやって、優勝を目指したい」

No.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Zがフリー走行クラストップ

柳田真孝「僕は昨日もずっと満タンで走っていたんですが、昨日は小さいコーナーの出口でリヤが不安定で、立ち上がりでアクセルを踏めませんでした。でも、今日は今までの満タンの中では一番バランスが良くて、出口でアクセルを踏めるようになったので、昨日のベストタイムよりもコンマ7秒ぐらい速くなっています。午後のレースは暑くなると想定して、タイヤ屋さんとも色々話をしましたが、温度に対しても大丈夫ということです。多少タイムの落ちはあると思いますけど、レースでも問題ない範囲で走れると思いますよ」

決勝はタイヤがカギ。No.1 エッソウルトラフロースープラはフリー走行2番手

飯田 章「満タンでもバランスは悪くないね。ただちょっとオーバー傾向がある。小さいコーナーも大きいコーナーも全部。レースに向けてはもう少しアンダーにしていったほうがいいかもしれない。オーバーだと(ウェイトハンディが)重いぶん、よけいにリヤがきびしくなるし、当然シワ寄せは来るからね。決勝ではタイヤを保たせられるかどうかがカギ。それしだいで優勝も夢じゃないと思うよ」

No.25 ADVANスープラ、フリー走行で3番手のタイムをマーク

ジェレミー・デュフォア「朝のセッションでマシンの状態はよかったよ。スタートポジションはあまりいいところとはいえないけれど、決勝でうまくいけばポジションをかなり上げていけると思う。タイヤのことを考えてもレースは暑くなってもらったほうがいいよね」

No.22 モチュールピットワークGT-Rはフリー走行5番手

影山正美「まだちょっと気になる部分はあるけど、いいところまでは来ているかな。コンディションの影響もあるのか、ちょっとオーバー傾向があるね。朝はみんな(1分)26秒台だけど、レース(でのラップ)は27〜28秒ぐらいだと思う。スタートして、前のスープラ(No.38)についていけそうならついていくよ。長いレースだから気張ってもしょうがない。タイヤはハードを選んでいるので、もっと暑くなっても大丈夫だと思う」

No.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、50kg積みながらフリー走行クラス2番手

アダム・ウィルコック「予選ではMR-S(No.19)がクラッシュしたりして、すべてのラップで問題がありました。いまは満タンで走りましたが、クルマのフィーリングはいいですよ。ただウエイトハンディがあるので、コーナーでの加速よりもブレーキがきびしいですね。(今回は余郷敦の代役だが)次戦以降のドライブはまだ決まっていません。来年はGT500に乗りたいですね。スカイラインがいいですね(笑)」

No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R、フリー走行でNo.24と同タイム

西澤和之「満タンでのバランスはほぼ理想どおりです。合同テストでは満タン(での走行)ができてないんですが、勘が当たったみたいです。レース戦略は寝ないで考えたんですが、イケイケドンドンですかね(笑)。スタートは山路さんで、レースの流れを見ながら1ストップか2ストップか、SCなんかも見きわめながら考えます。暑さですか? ポルシェは全然問題ないですよ。一番後ろにエンジンがついていますからね」

クラスポールのNo.9 正義の味方 覆面レーサーX MTはフリー走行クラス9番手

菅 一乗「満タンで確認の走行をして、すぐに戻るつもりだったんですよ。ブレーキローターの熱入れをやって、ゆっくりゆっくりクルマに熱を入れていた感じです。普通に走ればさすがにもうちょっといけたと思います(笑)。タイヤも中古でしたしね。クルマのフィーリングは悪くないです。混走に慣れてないので、自分のペースで走ろうと思っています。ドライビングはフォーミュラと全然違いますよね。はじめてモスラーに乗ったときはFJ1600より遅いタイムでしたから」

No.1 auセルモスープラ、フリー走行6番手ながら決勝の手応えはOK

竹内浩典「タイムがあまり出ていないのは渋滞に毎周ひっかかっていたから。それもBコーナー出口とか肝心なところでなぜかGT300のマシンがいた。でも、クルマのバランスはすごくいいよ。ひっかからなければ(1分)25秒まんなかぐらいまではいけたと思う。午後になってもっと暑くなればリヤタイヤが発熱してオーバー傾向が出てくるかもしれないけど、それもちゃんと想定していけば大丈夫だと思う。これだけ暑いなかではまだテストしていないから読めない部分もあるけどね。立川の1スティント目の状況を見てからペースや乗り方を考えたいね」

予選1回目にクラッシュしたNo.19ウェッズスポーツMR-S

青木孝行「当たったときの前後のことはよく覚えてないんですよ。でも、意識はずっとあったので、ストレッチャーで運び出されたときのことは覚えてます。みんなから話を聞かされて、少しずつ思い出したりはしてるんですが……。クルマにデータを積んでいるから、これからくわしいこともわかると思います。身体ですか? 後頭部はちょっと痛いけれど、首は痛くないです。検査でも問題なかったし、大したことはありません。ドクターに休んでいなさい、って言われたのでホテルに戻って寝てました。ホント、申し訳ないです。穴掘って埋めてください」


Final - 決勝

■決勝スタート直前情報(5.4 13:50現在)

 天候:晴れ/路面状況:ドライ/気温:28度/路面温度:34度
 入場者:決勝日(4日)6万6000人/予選日(3日)3万7000人

■リタイア情報(GTインサイドレポート班調べ)

No.原 因周回数
10左リアハブ3L
61パワーステアリング11L
77インタークーラー22L
2ミッション26L
21ブレーキ39L
88ミッション47L
8電気系56L
18タイヤブローによりスピン60L
16No.18と接触60L
9コースアウト61L
25エンジン66L
38競技除外(オレンジボール旗無視)


No.12 カルソニックスカイライン、ひさびさの表彰台

ブノワ・トレルイエ「2スティント続けていったんだけど、1セット目はタイヤをいたわって走っていた。2セット目は38号車に追いつけそうだったのでプッシュしていったんだ。だけど、8号車がストップしたときにコースの途中で1ヶ所だけSCボードが出ていて、ストレートに戻ってきたら青旗が出ていたり、ものすごくおかしかった。でもペナルティーを取られるのはイヤなのでSCボードの出ているところでちゃんと減速したんだ。それでボクは20秒ぐらいロスしているんだけど、22号車はあんまりアクセルをゆるめていなくて抜かれてしまったんだ。あそこで抜かれていなかったらトップをキープできたと思うけど、これもレースだからしかたない。クルマ自体のバランスはよかったし、新しいクルマでは初めてのレースだったので、表彰台に上がれてよかったよ」
井出有治「勝ちたかったですね。最後のスティントでボクに代わってからプッシュはしたんですけど、あれ以上いってもタイヤを壊すだけですし、それよりもポイントを獲ることが大切だと思っていました。星野さんが、ずっとレースのことを考えて作戦やセットアップのアドバイスをしてくれたので、心配はしていませんでした。決勝のときは路面が悪くてアンダー傾向にありましたが、とにかくゴールして、星野さんが『よくやった』とほめてくれたのでうれしかったです。チームのみんなも一生懸命やってくれましたしね。まず新車で結果を残すことが大切だったので、表彰台に上れてよかったです」

No.39 デンソーサードスープラGT、開幕戦のリベンジを果たし3位

ドミニク・シュワガー「チームにも、ヨコハマタイヤにも感謝してるよ。ボクにとって今シーズン初めての表彰台だし、とてもうれしい。開幕戦はアンラッキーなレースだったけれど、今日はすべてがうまくいったね。スタートもよかったし、とてもエキサイティングなレースになった。最後はマイケル(No.23ザナヴィ ニスモ GT-R)が背後に迫ってきて、タフなレースだった。スカイライン勢のなかでバトルをしていたから、すごいプレッシャーだったし、ひとつミスをするだけですべてが終わってしまうような状況だったからね。でも日産の1-2-3を阻止できたし、トヨタにとってもいいレースになったと思う」
織戸 学「今日の3位は優勝よりうれしい。すごいカッコいいレースだった。オーバーステアになる傾向があったからタイヤには気をつけて走っていたんだけど、3〜4秒ぐらいロスするスピンを1コーナーでしてしまったんだ。ホント、ドリフトやっててよかった。あれぐらいのロスで済んだから。日産のワンツースリーはまずいし、最後は23号車に競り勝ってよかった。そりゃ涙も出るよ。ここから先につながる表彰台だったと思う」

GT300クラス2位、No.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z

柳田真孝「2スティント目と3スティント目に乗ったんですが、2スティント目はタイヤを左側2本しか交換していないので、ペースが維持できずつらかったです。3スティント目は4本交換していったのでバランスがよかったんですが、今度はドリンクホースをドアで挟んでしまって飲めなかったのがつらかったです。今日は日産ファンが多くて応援もすごかったです。本当はGT500とGT300の両方で勝てればよかったんですが、でも表彰台に上がれてほんとうによかったです。シリーズポイントではまだまだタイサンがトップなんで、ポイントでもデッドヒートできるようにしたいです」
木下みつひろ「序盤というか、中盤少し前に、GT500に抜かれるタイミングが悪かったんですが、それ以降はわりといいペースがつかめました。(1分)33秒台中盤で走れましたね。クルマとしてはだいぶよくなった。もうちょっとよくすればポルシェと対等になると思います。リアサスペンション(の改良)はSUGOには間に合わないんで、確実なポジションをねらえれば…。当然優勝をねらいますけれど、コーナリングスピードとウエイトの重さが効いてくるサーキットですからね。今回は勝てるシミュレーションをしていたし、最後のラップまで勝てると信じてました。(左側タイヤだけ交換する作戦を採ったのは)ポルシェ(No.26)は2回目にフロントタイヤを換えてないんですよ。それに対して4本換えると対抗できないと判断したんですけれどね…」

No.43 ARTA Garaiya、コンスタントに周回を重ねてクラス3位獲得

新田守男「タイヤは比較的よかったんだけど、ストレート(スピード)がきつかったね。たとえコーナーで前のクルマをなんとか抜いたとしても、ストレートできびしくなるのがわかってたので、あえてスタートでは前に出ないで様子を見てました。トップの1、2台を追いかけるのはムリでしたね。最後は後ろのフェラーリ(No.11)から、なんとかこっちがミスせずに、プッシュしてプッシュして逃げきるしか手はなかったから、もういきましたよ。大きなミスはそんなになかったし、今回は総合力が結果に結びついて3位をキープできたんだと思う。オートバックスさんが一番喜んでいるんじゃないかな」
高木真一「ほんと3位で御の字ですね、上デキです。表彰台に立てるとは思っていなかったので。コンスタントラップでなんとかうまく切り抜けることができたと思うんですが、タイヤを含め、チームワークすべてがいい方向に傾いたと思います。すべてにおいて安定してましたね。最初は(次戦で)ウェイトを積まなくてもいいので4位でもいいかなって思ってたんですが、めったに表彰台に上がれるものでもないので、いいかな(笑)」

No.23 ザナヴィ ニスモ GT-Rは4位

本山 哲「クルマは重いなりにセットアップできて、速かったです。エンジンもよかったしタイヤもよかったですね。終盤は3位にいけるか4位になるか微妙なところでした。3位になったらさらにウェイトを積むことになりますが、4位でも50kgのままですし、どうしようかな、と(迷った)。日産のワンツースリーでいきたい気持ちもありましたから、もし追加でウェイトを積んでも、その後考えればいいかって思っていたんですけどね。でも、シリーズを考えると今日はいい結果だったと思います。ランキングでもトップになりましたし、今回デビューした2台がワンツー・フィニッシュしてくれましたし、日産としてはこれ以上ない結果。多くの日産ファン、GT-Rファンが来てくれていましたし、ずっと旗を振って応援してくれていたので、その期待に応えられてよかったです」
ミハエル・クルム「4位がよかったので、最後は39号車をパスするつもりはありませんでした。ベストは5位だと思っていたんですけど、今日は多くのマシンがリタイヤしたので4位になりました。クルマのバランスもタイヤチョイスもよかったですね。この週末、ニスモはとてもいい仕事をしたと思います。SUGOでは5位ねらいでウェイトを下ろしにいきます。シーズンの終りぐらいには優勝もねらっていきたいですね」

No.64Mobil1 NSX、NSX勢で最高位の6位入賞

松田次生「レース的には結構よくて、スタートできめて、3台くらい抜きました。最後のスティントでは100号車も抜けました。タフなレースでした。目標であるNSX勢のトップがとれたのはうれしいですね。ポイントも着実に獲れていますし、ほかの速いクルマはウェイトを積んできているので、今年はなんとかポイントを重ねてチャンピオンを獲れるようにがんばります」
小暮卓史「今日はボクがチームの足をひっぱってしまいました。出ていって2、3周めかな? (タイヤに)フラットスポットを作ってしまって、ヤバいなぁって感じがしてました。その後もスープラ(No.36)と競っていたときにきつくブレーキングして大きなフラットスポットを作ってしまい、ペースが上がらずに100号車に抜かれたんです。今回、ボクのミスがあったにもかかわらずこの結果だったので、それだけチームもクルマもポテンシャルがあるということです。あとはボク自身がもうちょっと勉強しないと…」

No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、くやしいクラス4位

田中哲也「くやしいレースです。楽勝で表彰台に上がれたはずなのに、ミスがありましたから…。クルマは仕上がってきましたので、次回こそは!」
松田秀士「3位を走っていて(ピットインして)渡したんですが、ベルトがはまらなかったみたいで1分40秒ぐらいのストップになっちゃった。マシンは(チームが)ここまで仕上げてくれて、ようやくレースができたなという感じですね。SUGOはテストも好調だったので、チャンスはあると思います。やらなきゃいけないこともまだまだあって、今回はミッションやステアリング、アクセルの操作系なんかに改善してもらわないといけないところが出てきました。SUGOまでに間に合うと思いますよ。まだ、レースやりながらテストしてる段階ですからね」

No.9 正義の味方 覆面レーサーX MT、クラスポールも決勝はリタイア

筒井克彦「自分のブレーキングミスで飛び出してしまい、その後エンジンがかからずレースを終えてしまいました。いい位置にいたし、マシンも調子よかったし、仕上げてくれたチームに迷惑をかけてしまい、申し訳なかったです。SUGOはテストで直線は速かったのにコーナーが遅くてガッカリのテストでしたが、原因はわかったので少し前向きに考えられるかなと思っています」

No.25 ADVANスープラ、エンジントラブルでリタイア

野田英樹「ドライバー交代して出ていった時点ですでにおかしかったんです。水温が高くて、エンジンに振動が出てました。そんな状態のまま、だましだまし走ってたんだけど、どんどんひどくなっちゃって、終わっちゃいました」

No.18 TAKATA童夢NSX、タイヤブローでリタイア

道上 龍「最初のスティントも1コーナーのブレーキングで左リヤタイヤがパンクして早目にピットに入ったんですけど、それまでは全然問題ありませんでした。でも、2セット目は走り始めて10周目ぐらいからもうおかしくて…。あと10周保たせなければと思ってがまんしていたら、最終コーナーで突然パンッ! と左リヤがブローしたんです。すぐ後ろに来ていたトム(No.16)もパニックブレーキで避けようがなかった。でも、HANSを着けていてよかったですよ。止まったところに16号車がぶつかっているので、HANSをしていても頭がちょっと痛いですもん」

No.38 auセルモスープラ

竹内浩典「なにか踏んだか内圧が上がったか、左リヤタイヤがグリップしなくなって、アクセルを踏むと横を向くような感じだった。それでAコーナーから100Rに向かうところでタイヤ1個分滑ってダートに出て、クラッシュしてしまったんだ。(その後は)オレンジボールが出てたのに気づかなくて(ピットに)入るのが遅れてしまった。無線も調子悪くてわからなかった」

No.35プロジェクトμエスペリアスープラ

服部尚貴「ちょっときびしすぎた。前半飛ばしすぎたらクルマがどんどんアンダーになって、つらかった。タイヤが滑り始めてトラクションも落ちてきて、ほかのマシンに先行されてしまったんだ。それで早目にピットインした。そうなった場合には(ドライバー交代をせずに)2スティント続けていこうと決めていたから、いったんだよ。クルマの状況はわかった。次のレースに向けてはやることがいっぱいある」

No.1エッソウルトラフロー スープラ

土沼広芳監督「ちょっとパーツのトラブルがあって、ピットに入って交換したんです。その後は問題なく走れたので、なんとか10位の1ポイントでも獲ろうとしたんですが、届きませんでした。ファステストラップのポイントは最初からねらっていません」


Winner - 優勝者

GT500クラス No.22モチュールピットワークGT-R

影山正美「まずは日産ファン、スカイラインファンのみなさまに『お待たせしました』。レース中ずっとスタンドで旗を振って応援してくれて、心強く走れました。メカニックも今週ほとんど寝ずに働いてくれて、ほんとうに感謝してます。ボクはスタートを担当して、序盤はいろいろとセーブしながら走ったんですけど、リチャードに短い時間でスムーズにドライバー交代できたんで落ちてた順位を挽回できたと思います。リチャードにすごくいいバースデイ・プレゼントをもらいましたね。(優勝は)約2年ぶりかな? 忘れちゃうくらい勝ってなかったんですけど、レーシングドライバーにとって大変名誉なことだと思うし、すごくうれしい。03年モデルについては、TIで23号車が先にシェイクダウンして結果を出してたし、SUGOのテストで速いのはわかっていたので、あとはいかにレースをコンスタントに走れるクルマを作るかかということでした。今日は、速いスカイラインをみなさまに見せられたことがうれしい。ここ何年かずっとJGTCに出ていて、一度も勝たずにチャンピオンということもありましたが、今シーズンは勝って、確実にポイントを重ねていくことが目標です」

リチャード・ライアン「ファンのみなさまには長いあいだお待たせしてしまいましたが、今日もレースのあいだずっと旗を振って応援してくれたことがたいへん励みになりました。今回はチームのみんながいい仕事をしてくれました。私もマサミも100パーセントの力を注ぎこんで今回のレースに臨んだし、みんなが全力をつくしたからすばらしい結果が生まれたのだと思います。03年モデルが速いのはわかっていたので、今日は絶対にいい結果が出るだろうと思ってました。レースではプッシュしすぎないこと、タイヤを酷使しすぎないこと、エンジンやギアボックスを大事にすること、とにかく、レースを完走できれば結果はついてくると思ってました。(今シーズン移籍して)とてもすばらしいチャンスをもらったと思ってます。私自身もそれに対して応えなければならないということで、私の持てるすべてのものをつぎこんでます。去年は自分の不慣れな点からミスを犯してしまったこともありましたが、JGTC参戦2年目として、去年の経験を生かせるでしょう。JGTCはむずかしいタフなレースなので、なによりも完走して安定した結果を残すことが一番たいせつになると思います」

GT300クラス No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R

山路慎一「金曜日は、アクシデントに巻き込まれてほとんど走行ができなかったんですけど、事前テストでクルマができ上がっているのはわかっていたし、メカニックが徹夜で予選までに完璧に直してくれたんで、決勝ではリズムが戻ってシミュレーションどおりにいけました。序盤は抑えていこうとかいろいろ作戦はあったんですが、思ったよりも簡単に抜けるということもあったので、予定よりも速いペースでプッシュしながら自分でペースコントロールしてたら、ピットサインがガンガン上向きに出るんで(笑)、まいったなぁと思いながら、最初のセクションは限界の走りでギンギンにいきました。(レース距離が)500kmということでタイヤが不安だったんですけど、最後までグリップを発揮してくれました。ヨコハマタイヤさんのおかげで優勝できたと思ってます。2度目のセクションは、西沢さんが後ろに差をつけてくれたのはよかったんですが、トラブルでクラッチがまったくない状態で、シフトに不安があったんです。でも、なんとか勝つことができました。予選ではよくわからないクルマにトップとられちゃったり(笑)、ガライヤ(No.43)なんて、どこを走ってるんだろう(笑)というクルマが出てきたりして、まあ、予想できないのがGT300のおもしろいところだと思います」

西澤和之「(過去)表彰台には結構上がっていたんですけど、今回初優勝ということで、よかったなとホッとしてます。フェアレデイZ(No.3)は最初からライバルになると思ってましたし、ボクがピットアウトしてすぐZもピットアウトしてきて、よーしガチンコでいこうと思ってたんですけど、まあ、いい仕事ができたかなと思ってます。クルマはボクのスティントのときからクラッチもブレーキもかなりヤバかったんですけど、最後はスーパードライバーに任せました(笑)。今年はフタを開けてみたらエンジンがものすごくよくて、TI、富士とかなり手応えがあったんですけど、まだ苦手なコースと得意なコースの差があるんで、信頼性を生かしてがんばりたいと思います」



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