2004 Inside Report Network Edition

2004 第1戦 TI サーキット英田

Practice Day - 練習走行日(2004-04-02)

◎No.21 フェラーリ550GTSマラネロ、JGTCデビュー
一ツ山幹雄「マクラーレンもそろそろ(終わり)かなと思って次のクルマを探していて、FIA-GTで速かったフェラーリになったということ。フェラーリに思い入れがあるわけじゃありません。FIA-GTでそこそこ速いから日本に持ってきてもいけるかなと思ったわけ。このクルマは去年FIA-GTを走っていたクルマです。ル・マンには出ていません。とりあえずはFIA-GTと日本のJGTCとの差が大きいから、そこを詰めていって後半戦でポイントが取れるところまでいければいいかな。鈴鹿でシェイクダウンしてから走るたびによくなってきてますよ。シェイクダウンから空力も足回りもかなりいろいろやってきました。足回りが課題なんですよ。スタビもまだ付いていない状態ですから。これからもレースごとによくなっていくと思う。ストレートはたしかに速いね。これでコーナーを詰めていけば、あるていどまではいけるはず。ランボルギーニも今度のは速いと思うし、お客さんに喜んでもらいたいですよね」
◎No.16 M-TEC NSX、GT300デビュー
山野哲也「周りからはホンダに乗ってるっていうイメージを持たれているようですけど、ホンダ車でGTに参戦するのは今年が初めてです。だから、今年NSXに乗るっていうのはとてもウレシイ。GTのNSXはものすごくいいですよ。ある意味クセのないクルマです。セブン('01年 No.7雨宮マツモトキヨシアスパラRX7)もシルビア('02年 No.3ユニシアジェックスシルビア)もそれなりにクルマの特性があって慣れるのに多少時間がかかりましたが、NSXはボクのなかでは乗りこなしやすいかな。総合的なパッケージがすごくいいんだと思います。クルマはGT500からモディファイされているので、パワーが減ったぶんダウンフォースを変更したり、タイヤサイズも変わっています。クセがないっていうと、単純に乗りやすいって思うかもしれませんが、トラクションがものすごくいいという意味です。今年はNSXに乗れること自体が誇りでもあるし、そのなかで優勝を何回かして、チャンピオン争いができればいいと思っています。まずは優勝することが第一目標ですね」
八木宏之「縁があってM-TECさんから声をかけていただき、参戦することができました。うれしい気持ちもありますが、とにかくミスのないようにしていきたいと思っています。ほんとうならば長い日数をかけてやらなければいけないことが短時間で吸収させてもらえているので助かります。そのぶんチーム側からの要求は増えますが、まずはクルマをつぶさないようにしないと…。いずれにせよ経験不足の分を山野さんやドライビングアドバイザーの岡田(秀樹)さんに教えてもらって、日々勉強の毎日です。チームも経験豊富なスタッフがたくさんいるので、ボクとしてはとてもやりやすい環境にあると思います」
◎No.30 RECKLESS MR-SとNo.31 A'PEX i-mobisess MR-S、ニューマシンに
金曽裕人エンジニア「去年のマシンはエンジンが横置きでサスがストラット。今年はセリカと同じく縦置きでダブルウィッシュボーン。もっとどっしりとした、昔でいうとCカーのような動きをするクルマになるのかな、というイメージがあったのですが、MR-SはMR-Sでした。もっと空力を使って、ベタっとはりつかせたような、NSXみたいなレーシングカーに仕上げようと思ったのですが…。MR-Sはスィートスポットがすごく狭くて、でも、そのスポットのなかは奥が深〜いんです。ドライバー泣かせだしエンジニア泣かせだしチーム泣かせだけど、ミッドシップを得意とするaprとしては一番むずかしいことをやりたい。それがMR-Sを選んでいる理由です。今の段階ではまだ能力が出ていないですね。去年は孝太のクルマが尻すぼみだったんだけど、今年はその逆、尻あがりでいくっていうのがみんなのスローガンになってます」
◎No.111 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT-4、ポルシェ968が登場
飯島寛也「924〜944〜968という流れで'93年に生産が終了したクルマです。基本設計は古いんでパフォーマンスは今ひとつですが、ランニングコストを抑えることと、どこにも走ってないクルマを走らせたいということでこれを作ることにしました。去年はカップカーをベースにやって、結果的にはツルシのGT3Rぐらいのレベルにはなったかなと思いました。次は違うことをやろうと考えてみたんですが、セリカなんかも出てきてGT300クラスもタイムアップしましたよね。それならワークスと似たような考え方でクルマを作ってみたらどうかなということで、素材として968を選びました。今回は木曜日が実質のシェイクダウンで金曜日も3〜4周しか走れてないんですが、さいわい重大なトラブルは出ていません。まっすぐに走る、止まる、素直に曲がるといったことは問題ないレベルです。ただ、ロングをかけてないので初期のトラブルが出てしまっています。潜在能力はそこそこあると思います。なんとか予選を通りたいですね」

Qualify Session1 - 予選1回目

◎ニュータイヤを使いきったNo.22 モチュールピットワークZが暫定ポール
ミハエル・クルム「1回目の予選で(ニュータイヤを)2セット使ったけど、2回ともうまくアタックできていない。1セット目のアタックラップは、フェラーリ(No.21)が1コーナーでコースアウトしていて黄旗が出て、2セット目は目の前で18号車がスピンして、やっぱり1コーナーで黄旗が出ていたんだ。それで最後の1ラップに賭けたんだけど、他のマシンが前にいて集中できなかった。多分、午後は他のクルマにタイムを破られちゃうと思うよ。みんなまだ1セット残しているしね。でも、クルマのバランスは悪くないし、2列目に入れれば優勝をねらえると思うよ」
◎No.16 M-TEC NSXファイナルアタックでクラストップタイムをマーク
山野哲也「1回目に最後の最後でタイムを出したのは、見せかけ(笑)。基本的には最初の計測3-4ラップ目でタイムを出す予定だったんですけど、タイミング悪く他車にひっかかったりして、一回あきらめて帰ってきたんです。タイヤはそのままで、残り時間を見て1ラップアタックしました。少しアンダーステア気味だったのでスタビをかえて、ちょうど出た周が1周だけクリアだったんです。昨日のタイムからすると、他のチームはタイムアップの上がり幅が大きいのに、こっちはもうひとつだったので、もうちょっといけたかな」
◎No.1 ザナヴィニスモZは1アタックで暫定2番手
本山 哲「今回は22号車と作戦が違って、ボクたちは午前中は1セットだけ使ってアタックしました。クルマは、昨日走った感じでも悪くはなかったんですが、もっと煮詰めたいと思って微調整したので、その確認もできましたね。レースに向けてより乗りやすいクルマにしたかったんですが、バランスよく仕上がっていると思います。マイケル(No.22)のほうは黄旗があったりしたみたいですが、ボクのほうはなんにもジャマされず、すごくいいアタックラップを取ることができましたね。路面も昨日よりよかったし、気温も低く、クルマもすごく走りやすかった。いまのところZで1−2だし、順調にいっています」
◎No.38 auセルモスープラは硬めのタイヤで暫定3番手
立川祐路「クルマのセットは昨日のまま。それなりにいい状態です。われわれはレースを考えて硬めのタイヤを選択してます。朝の気温では昨日よりキツかったんですけど、午後、暖かくなれば一発ねらえると思いますよ。ポールはもちろん獲りたいですね。逆転できない差ではないと思うんで。セットは悪くないんですが、路面に対するタイヤの負担が大きいので、変更するかどうかは、ハズしちゃうと怖いんで悩んでるところです。ニュータイヤはもう1セット残しています」
◎No.12 カルソニックIMPUL Zは井出がタイムアタック、暫定4番手
井出有治「走り出す前は2セット使う予定だったんですが、思ったよりも時間がなくて1アタックだけしました。タイムを出したのは計測6周目です。昨日走った感じから、タイヤの温まりを考えてゆっくりウォームアップしたほうがいいんじゃないかと思ったんですよね。もしかすると、もう1周早目にアタックに入れたかもしれませんけど、それでも2セット目を履く時間はなかったと思います。走り始めのクルマのバランスは若干アンダー/オーバーだったので、1アタック終えたところで微調整しました。その結果、すごくよくなったと思います。セッション最後の5分間は路面も急激によくなりましたし、そこで2セット目を履けていれば本山さんと同じぐらいのタイムは出せたんじゃないかな」
◎No.6 エッソウルトラフロー スープラ、アタックのタイミングを逸し暫定6番手
脇阪寿一「(ニュータイヤを)2セット使っちゃった。1セット目はイエローが出ていたし、2セット目のときはエリック(No.3G'ZOX・SSR・ハセミZ)にワザと、と思えるようなブロックをされてムダに終わってしまいました。午後は決勝セッティングに専念します」
◎No.36 WOODONEトムススープラ、予選2回目にかける
土屋武士「昨日、ガソリンが軽い状態でニュータイヤのチェックをやっていなかったんで、温まりがわからなかったんです。おいしいところがつかめなかった。前後バラバラに温まってしまって、ようす見の、とりあえずの予選になっちゃったかな。予選2回目はだいじょうぶ。あるていど読めたから、もうだいじょうぶです」
◎No.18 TAKATA童夢NSX、予選1回目は11番手どまり
道上 龍「限界じゃないけど、あと(タイムを)詰めれても、もうちょっとかな。だから、詰めてもたぶん順位は変わらないと思う。ボクの気持ちのなかでは予選2回目で(1分)23秒台に入れるっていうタイム的な目標を持って走るしかないな。いま雨降ってきちゃいましたけどね…。願わくは、明日は雨になってメチャクチャになるレースがいいな。ドライでマトモに闘うのは正直いってキツいです。ボクはこういう展開が多いから。今に始まったっていうわけでもないし。こういうしんどい時期があってこそ、それがまたよくなったときにすごく喜びも大きいから、あらためてレースっておもしろいなって思うこともあるし」
◎アンドレ・クート、No.39 デンソーサードスープラGTでJGTCに復帰
アンドレ・クート「全日本のレースは2002年が最後です。2001年にはJGTCでここTIをマクラ―レン(No.30綜警McLaren GTR)で一度走っています。この年は中盤からクルマがよくなって優勝もできたし、表彰台にも上がったりしたのですが、今年のニュー・スープラはパッケージがいいし、チームもキャリアがあるし、タイヤも問題ないし、いい状態です。チームとしていい闘いができる自信を感じています。パートナーもいいし、満足のいく結果を残せると思います」
◎No.63 LEYJUNダンロップ320R、新人・吉本のアタックで暫定クラス2番手
吉本大樹「タイムが出せる状況だったので1回アタックにいきました。アタックをまかされているので午後もう少しいければいいですね。セットはもう少し詰められるところがあったから、そこを詰めればトップタイムも見えると思います。クルマはいい状態ですし、スタッフもプロフェッショナルな仕事をしてくれるので安心して乗っていられます」
◎No.19 ウェッズスポーツセリカ、ようす見のアタックで暫定クラス3番手
青木孝行「今回はタイヤを含めて決勝を考えたクルマにしているんですが、ちょっとした問題を抱えていたんで、ようす見のアタックだったんです。ニュータイヤは1セット残しています」
◎No.30 RECKLESS MR-S、ブレーキトラブルで暫定クラス5番手に留まる
佐々木孝太「GT300の専有走行になってすぐに出ていったのですが、直後からブレーキが引きずったような感じになり、カチカチ状態でペダルを踏んでも動かなかったんです。スロー走行のままピットに戻り、修復して混走時に出ていったんですが、ブレーキバランスが崩れていたので、とりあえず計測だけしたって感じです」

Qualify Session2 - 予選2回目

◎予選2回目はNo.1 ザナヴィニスモZがトップタイム
本山 哲「コンディション的には1回目と同じか、それよりもいい感じでしたが、アタックの時に前に他のクルマがいて、いいタイミングが取れませんでした。今日はクルム(No.22)が速くていいタイムを出しています。でも、明日はボクらもそれ以上にがんばれると思いますよ。明日の作戦はこれから考えますが、Zのポテンシャルの高さは証明できたと思いますし、開幕戦としていいスタートが切れた。決勝ではクルムに負けないつもりですし、2台そろって表彰台に上がりたいですね」
◎No.36 WOODONEトムススープラ、予選2回目でポジションアップに成功
土屋武士「バランスは悪くなかったけど、コンディションがもうちょっとだった。路面はちょっとホコリっぽかったし、路温はもう少し高いほうがよかったかな。22号車の前には出たかったんだけどね。とにかくNo.22の前に出るタイムを出して、それを上回るクルマがいれば仕方ないか、と思ってたので…。ま、明日はスタートで1台か2台抜いていきます」
◎No.12 カルソニックIMPUL Zはタイムアタックでブレーキロック
井出有治「最後のタイムアタックのときは、がんばりすぎてベストの周に1コーナーでタイヤをロックさせてしまいました。それでタイヤにフラットスポットを作ってしまい、振動が出てしまったんです。それがなければ午前中のタイムは更新できたと思います。予定どおりのラップでアタックに入りましたし、タイヤも温まっていたんですが、普通よりブレーキで奥まで攻めた結果ですね。でも、満タンでのセッティングはバッチリ決まっていますし、明日のレースでは1点でも多く取れるようにがんばります」
◎No.38 auセルモスープラに移籍した荒聖治
荒 聖治「チームを代わりましたが、もともとFNでお世話になっていてまったく初めてではないんで、気持ちも新たに戻ってきた感じです。すごく順調に仕事を達成できています。クルマも去年に比べて正常進化していますし、チームのノウハウも豊富ですし、乗りやすくなっています。ドライビングスタイルもそんなに違わないドライバーと組ませてもらって、いっしょに表彰台にいける状態にあるので幸せですね。クルマはこれで満足というところまではいっていませんが、いいレベルに仕上がっていると思います」
◎No.39 デンソーサードスープラGT、総合7番手につける
ジェレミー・デュフォア「開幕戦で予選7番手という順位は悪くないと思います。あまり予選での好位置は期待していなかったし、どちらかといえば決勝に焦点に合わせているので。決勝でのいいセッティングは見つかっています。天気がどうなるかはわかりませんが、いい結果が出せると思います」
◎No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZ、1回目よりタイムアップし8番手に
エリック・コマス「決勝には自信があります。明日は、10台くらいに勝てる可能性があると思います。それはシリーズに関しても同じです。私自身は、まだこのクルマにあまり乗っていません。予選2回目には少し早めにアタックに出たので、路面がよくなってきたときにはすでに11ラップくらいしてしまっていました。ベストタイムはそこで出たのですが、ニュータイヤだったらトップ5に入れたと思います。明日は天候が重要なポイントですね」
◎No.37 DYNACITYトムススープラ、コートニーがアタックを担当
ジェームス・コートニー「クルマは徐々に速くなっています。まず予選2回目では中古タイヤでマシンをチェックして、ニュータイヤをつけて出ていったのですが、アタックのときにオーバースピードになって、ちょっとブレ―キングをミスってしまいました。その後、トラフィックにかかり、NSXの後ろについてしまいました。ともかく、予選9番手というポジションはそう悪くないし、中古タイヤでのクルマもいいので、明日はいいレースができると思います」
◎No.100 RAYBRIG NSX、予選14位にとどまる
中野信治「初めてのアタックで、予選の流れもわかりました。NSXがきびしい状態であることは来る前からわかっていたのですが、今日明確になったことで対策も考えられると思うので、いい意味で勉強になったと思います。今日、一から十まで勉強させてもらい、明日も決勝レースで勉強していきます。状況としてはきびしいですけど、そのなかでボクができることもたくさんあると思う。それを見つけて今後につなげていきます」
◎No.63 LEYJUNダンロップ320R、惜しくもポールには及ばずクラス2番手に
吉本大樹「予選2回目は、100%に近いアタックができましたけれど、コンマ5秒差のトップタイムはちょっと見えませんでした。Wヘアピンでもちょっとミスをしたんですが、上がってもコンマ2秒ぐらいでしたね。デビューレースでポールを獲りたかったですね。インパクトが違うじゃないですか。明日はコンディションがわかりませんし、どういう展開かもわからないのですが、優勝にこだわっていきたいです。表彰台は最低条件です」
◎No.30 RECKLESS MR-S、予選2回目でクラス3位へポジションアップ
佐々木孝太「混走でいろいろとセットを試してみたのですが、言うほどいいのがみつかりませんでした。ピットに戻って一旦クルマを降りて、気持ちを入れ替えてからアタックにいったんです。今日は、いくだけめいっぱいいって、やった結果がクラス3位です。このへんでみんなのテンションをあげておかないとアカンでしょう。まだまだ課題は多いですが、混雑にまき込まれない場所からスタートできるので、がんばります」
◎No.19 ウェッズスポーツセリカ、クラス4番手
谷口信輝「ポールは取れなかったけれど、とりあえず決勝に向けていいセットができて、それだけでもよかったと思います。クルマにはだいぶ慣れました。決勝はコンディションしだいですね。ウエットでは走ってないけれど、まあ雨でもなるようにしかならないし、条件はみんないっしょですからね。広島出身なんで、応援は20名ちょっと来ています。ここはテクニカルなコースですよね。表彰台をねらいたい」
◎No.10 JIM GainerアドバンF360、予選クラス6番手
田中哲也「クルマのフィーリングはかなりよかったし、自分なりに、決まった、というラップはあったんですけど、戻ってきたら思っていた以上に周りのタイムが速かったですね。ただ、ニュータイヤでの一発はないですけど、中古タイヤでのタイムは安定していますし、速いですよ。それを考えると、もう二つ三つ前のグリッドがよかったですけど、ボクと余郷くんは実績がありますし、いいレースができると思いますよ。もちろん、まだ余郷くんがクルマに慣れていない部分もあるでしょうけど、すぐに慣れてくれると思いますし、心強い相棒ですよ。M-TEC(No.16)が想像以上に速いですけど、なんとか攻略したいですね」
◎No.80 エンドレスダイシンアドバンZはアタックのミスで予選クラス5番手
木下みつひろ「1回目はアタック中にデフトラブルがあった状態でアタックして思ったよりタイムが出ていたので、それが直ればもう少しイケるということはデータ上からわかっていました。予選2回目はトラブルも解消されて、思った走りができましたが、自分のミスでコンマ4秒ぐらいロスしています。クルマはバランスもいいですし、かなり攻められるクルマに仕上がっていましたね。チームメイトの一樹くんも、予選2回目の混走のときにはかなりいいタイムで走ってくれましたし、決勝が楽しみ。ボクたちがミスをせずにクルマを運んでくれば、S耐でも組んでいる中春さんのメカニックたちが素早いピット作業で送り出してくれると思いますし、M-TECを喰えるシチュエーションもあるんじゃないかと思います。もちろん頭を取りたい(優勝したい)」
◎山路慎一、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7に移籍
山路慎一「6年ぶりのセブンですよ。レギュレーションの変更で、エンジンが思ったよりもみんなと勝負できる感じがしたのが明るい材料です。自分の好みのクルマにはまだなっていないんですが、1ポイントでも多くとれればと思っています。ボク自身ドライバー人生の残りはそんなに長くないと思うんで、雨さんのクルマに乗れて幸せだと思います。ポルシェとの比較ですか? ボクは物覚えが悪いんで、走り方もなにもあんまり気にならないんですよ。どのクルマでもそうなんですけれど、うまくクルマが仕上がっていて、限界に近いスピードで4輪が気持ちよく滑ってくれれば、なにに乗ってもいいんですよ。ポテンシャルが上がるように仕上げるのも楽しいですしね。次から新車という明るい材料もありますし、今回は確実に走りきってポイントを取りたいです」
◎No.52 プロジェクトμ太陽石油セリカでチームタケウチ発足
竹内浩典「鈴鹿のテストではじめて乗りましたから、今回が実質2日目でしたね。久々のGT300クラスですが、進化していて、コーナーもストレートも3〜4年前のGT500みたいですね。GT500にうまく抜かさせるのがむずかしい。クルマは去年のデータに基づいてやっています。去年から、タイヤの仕様が変わっていますし、新チームということもあるし、もうちょっと時間がほしいですね。ゼッケンは好きなものにしていいよということで、フレッシュマン時代からなじみのある52にしました。タイヤがセリカにあっていなかったんで、対策が後手後手にまわってしまい、完全なバランスではないですね。このコースは不向きではないですよ。小さいコーナーがちょっと悪さをしているかなという部分はあるんで、高速コーナーがもうちょっとあったほうがいいですかね。開幕戦から3つぐらいは徐々にいきますよ。大きいことも言えないですし、シーズン途中からはキッチリ結果を出していきたいですね」
◎クムホタイヤ、No.2 プリヴェチューリッヒ・クムホNSXでJGTCに参入
金東徳(キム・トントク)サブマネージャー「日本でのGTレースは初めてです。スーパー耐久は今年で4年目を迎えました。TIでのデータもS耐の分がありますが、路面も変わりましたしね。データは参考にしていますが、ウチはまだ小学生みたいなものなので、これからしっかり勉強させていただきます。S耐とは一言でいえばレベルの差があると思います。海外ではフォーミュラ関係でそれなりの実績を残しているとしても、まだツーリングカーのほうはこれからというところですしね。まだまだむずかしいところはあるでしょうが、あるていど競争できるところまでいくのに時間はそう長くかからないと思います。GTに参戦しようと考えたのは、技術的なレベルアップを目指すにはフォーミュラだけでなくツーリングカーも高いレベルでやっていく必要があると思ったからです。タイヤは韓国で作って毎戦飛行機で運んでいます。最終目標としては(ル・マン24時間など)もっと高いところを見ているので、まずは日本のツーリングカーでひとつずつ段階を踏んできたいと思います」
渡辺 明「前回の鈴鹿テストで初めて履いて、それからいろんなメニューをこなし、ベストタイヤを今回のTIに持ち込みました。マシンとのマッチングに関しては、いまはタイヤにサスペンションを合わせている状況。まだまだセットがうまくできあがっていないというのがホンネです。われわれのコメントやリクエストをクムホさんのエンジニアにキープしていただいて、次のSUGOのテストやレースまでに新しいスペックでタイヤを作ってくるという流れになっています。リクエストに対するレスポンスは早いですよ。クムホさんのエンジニアはGTでラウンドするサーキットのコースや路面のμの情報は(S耐などで)入手しているらしいので、無知のところでやってはいないぶん、期待はしています」

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