Session 3 晴れ、気温7度／路面温度11度、ドライ

　昨日と同様におだやかな日射しはあるものの、花冷えのこの日、気温は上がらず走行開始の午前9時で気温7度、路面温度11度という寒さだった。

　開始30分ほどでは、昨日トップタイムをマークしたNo.1 ZENTセルモSC（立川祐路/高木虎之介組）がまずは1分35秒231をマーク。セッション半ばの10時では1分34秒905とさらに更新した。この段階では僅差でNo.100 RAYBRIG NSX（セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組）が34秒935、No.350 日産テスト車両（リチャード・ライアン）が34秒977としていた。
　残り30分ではNo.18 TAKATA童夢NSX（道上龍/小暮卓史組）が1分34秒230と昨日のNo.1の34秒574を凌ぐトップタイムを叩き出す。No.18はさらにタイムアップを行い1分34秒170まで更新してこのセッションをトップで終えた。2番手にはNo.18からコンマ7秒差でNo.1が34秒905、続いてNo.66 triple a サードスープラGTが34秒937、No.100が34秒957、No.350が347秒977とSC430、スープラ、Zが僅差でしのぎを削る結果となった。終了時点では気温10度/路温23度まで上昇した。

　GT300クラスは、昨日も1分42秒729のトップタイムを記録しているNo.27 direxiv ADVAN 320R（密山祥吾/谷口信輝組）が好調な出だしをみせて、さらにタイムを更新する1分42秒223を谷口信輝がマークした。
　セッション序盤にタイムを出したNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R（柴原眞介/八木宏之組）は42秒763と2番手、3番手にはNo.13 エンドレスアドバンCCI Z（影山正美/藤井誠暢組）が42秒771とした。4番手には黒澤兄弟のドライブするNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R（黒澤琢弥/黒澤翼組）が42秒869として3台のVemacが42秒台に食い込み、富士での速さをみせた。開幕戦はサーキットに来たものの、マイナートラブルで出走できなかったNo.55 FORD GT（光貞秀俊/池田大祐組）は、このテストが事実上のシェイクダウン走行。まだセッティングを詰めるという段階ではないようだった。

Session 4 晴れ、気温10度／路面温度28度、ドライ

　午後2時からのセッションも吹く風が強く冷たく、気温はさほど上がらず10度。だが日差しはあるため、路面温度は28度まで上がった。

　開始40分の段階ではNo.12 カルソニックインパル Z（ブノア・トレルイエ/星野一樹組）が1分33秒979のトップタイムをマーク。残り30分ではNo.18 TAKATA童夢NSXが33秒960と僅差ながら逆転する。
　終了近くになると、各車ニュータイヤを装着して最後のアタックに出る。だが更新するクルマは現れずトップはNo.18、2番手にNo.12とこの2台が33秒台に入る好タイムをマークして速さをアピールした。3番手は34秒161のNo.100 RAYBRIG NSX、4番手に34秒239のNo.22 MOTUL AUTECH Z（ミハエル・クルム/山本左近組）、5番手にNo.1 ZENTセルモSCとなった。
　トップにわずかに届かなかったトレルイエ（No.12）は「ミディアムタイヤのソフト目を履いてアタックしたらAコーナーで300クラスに引っかかった」と言うが、結果には満足の表情だった。16時の終了時点では気温8度、路温17度まで低下した。

　GT300クラスは、昨日好調だったNo.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ（竹内浩典/嵯峨宏紀組）が1分42秒848をマークする。「去年と比べてNAの高地救済がなくなって、ターボとの差がつまったのと、ここのサーキットにはクムホがあってるようです」とは竹内。2番手にはNo.27 direxiv ADVAN 320Rが43秒241でつける。
　残り30分ではNo.27の谷口信輝が1分41秒870と、昨日に自ら出したベストタイムを更新する好ラップを叩き出す。2番手にはNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP（田中哲也/青木孝行組）の田中が42秒753を終盤にマークしこの日の2番手とした。田中は「鈴鹿のトラブルはミッションでした。最後のセッションでタイムは出たんですが、コンスタントに出てないのでその辺が課題ですね」と語った。

Comments

道上　龍／No.18 TAKATA童夢NSX（GT500／2日目総合1位）

富士でタイムが出せて、No.18は進化したと思います

午前中は小暮でタイヤの比較をやってもらってトップタイムが出て、午後はボクが固めでレースを見越したタイヤテストをして基準になるタイヤの新品で出たタイムです。No.12も新品履いて『最後はいくんやな』と思ってたけど、『自分だけタイムがあがらへんのかな？』と思ってましたけどみんな伸びなかった。クルマのバランスはすごくあがったんで、なんでタイムが出なかったのかがちょっとやっかいですね。苦手とされてた富士でもそこそこいけるなとホッとしています。久々ですがこの富士でタイムが出せて、No.18は進化したと思います。No.8と同じとは思わないけど追い付いてきてるかな

谷口信輝／No.27 direxiv ADVAN 320R（GT300／2日目総合1位）

方向性を変えようといろいろ試しているところです

昨日はトラブルもちょっとあって、そんな中でセットをいろいろ変えて試してました。ボクは今年、クルマもチームも変わったので慣れようと努力してます。クルマの性格としてはアンダー傾向で、ボクはそれが嫌いなのでちょっと方向性を変えようといろいろ試しているところです。ベーシックな部分でクルマをセットしている段階なんで、密山君をはじめいろんな人に聞きながらやってますよ。限られた道具と時間でバネを変えたり、そんなことしかやっていませんよ