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2015.11.02
第7戦の記者会見で坂東GTA代表が「DTMとの技術規則統合」の進捗に回答

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 SUPER GTでは、レースを運営するGTアソシエイション(GTA)からのインフォメーションと取材記者から質疑を受け付けるため、各戦において公式のGTA記者会見が行われている。第7戦オートポリスにおいても、決勝日のフリー走行後に開催され、坂東正明GTA代表が記者からの2つの質問に答えた。

 まず日本モータースポーツ記者会会長の大谷達也記者から「SUPER GTを九州で開催する意義」について質問が出た。
 坂東代表は1999年のオールスター戦(シリーズ外大会)としてオートポリスでGTを開催し、2003年からシリーズ公式戦となったことを紹介。そして「私たちGTAは、何よりファンを重視してSUPER GTを運営している。九州地方のファンを大切にしたいという思い、これが一番大きい。だが、オートポリスでの開催は、(各チームの本拠から)移動距離が長いことから、チームにも負担がかかるため、GTAから支援を行っている他、レース運営面での人的サポートを行っている」と、地域のファンの“GTを目の前で見たい”という要望に応えるとともに、運営も含め九州でのモータースポーツ発展への寄与を念頭においた大会と捉えているとした。

 続いて大谷記者から「GT500クラスのDTMとの技術規則統合(Class1)に関して、DTM側より2リッターターボエンジンの採用を2年間延ばしたいとの発言が報道されたが、GTAとしてのコメントをお願いしたい」と問われた。
 これに関して、坂東代表は先月ホッケンハイムで開催されたDTM最終戦に合わせて訪独し、DTM運営団体のITR首脳やドイツのマニファクチャラー(自動車メーカー)関係者と懇談を持ったことを語り、「今後の両者の協力体制の継続も含め、本件に関する確認を行ってきた。それを持ち帰り、先日、日本のマニファクチャラーとも話し合いを行った。我々は先行して直4ターボエンジンを使用しており、そこに変更はない。これまでも、今後も、我々とドイツ側は前向きに話し合っている」と回答し、個々の内容については、現時点で発表できる段階にはなく、日独双方で話し合い、まとめた見解を、改めて正式に発表したいと語った。


 世界的な自動車企業が複数参加する両シリーズだけに、ワールドワイドな自動車業界の課題、問題、さらに新たな車両の開発コストなどクリアすべきことも数々あるのだろう。GTレースの新たな国際交流の実現を期待しつつ、今後のGTAとITRの交渉を見守っていきたい。

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