レースを観戦しよう! ~チケット購入とサーキットの歩き方~
2017年も熱戦が続くAUTOBACS SUPER GTシリーズ。夏休みも間近ということで、「サーキットに観戦に行こう!」と観戦計画を練っている方もいらっしゃると思います。そこで“SUPER GT夏の3連戦 (※)”に向けて、SUPER GTの基礎中の基礎を改めてご紹介します。
第2回のテーマは「チケット購入とサーキットの歩き方」です。
※“夏の3連戦”は7月から8月に行われる、SUGO大会、富士大会、鈴鹿大会のこと。
◇ ◇ ◇
第1回「サーキットに行こう!」で観戦に行くサーキット、日程を決めたら、次は観戦チケットの購入です。
チケットは各サーキットの公式ウェブサイトで購入方法が案内されています。SUPERGT.netではトップメニュー「Races」をクリックしてご希望の大会に進んでください。「Race Outline(大会概要)」の下段に「チケット購入」がありますので、ここから進んで頂いても大丈夫です。
チケットの販売開始は、サーキットによって違いますが、概ね2ヶ月前です。売り切れる限定チケットもありますので、観戦を決めたらすぐに下記のチケット案内をチェックして発売開始日を確認しておきましょう。
“夏の3連戦”である第4戦スポーツランドSUGO(7/23決勝)、第5戦富士スピードウェイ(8/6決勝)、第6戦鈴鹿サーキット(8/27決勝)のチケットは既に販売を開始していますので、下記でご案内いたします。
○第4戦 SUGO GT 300km RACE 7月22,23日開催
→ 第4戦 スポーツランドSUGO:チケットのご案内
○第5戦 FUJI GT 300km RACE 8月5、6日開催
→ 第5戦 富士スピードウェイ:チケットのご案内
○第6戦 第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km 8月26、27日開催
→ 第6戦 鈴鹿サーキット:チケットのご案内
前売りの観戦チケットはインターネットで購入できる他、コンビニエンスストアの情報ターミナルなどを通じて購入することもできます。観戦日に直接サーキットへ行き、入り口で料金を支払って入場することも可能ですが、前売りチケットの方がお得な価格設定になっています。
お車でお越しの際は、駐車料金が必要となります。この駐車場チケットも前売りで購入できます(第4戦のSUGOは当日券のみ)ので、併せて購入しておくと速やかに入場できます。
観戦チケットには、いくつかの券種があります。ここでは大まかに説明します。チケット名称などは各サーキットで違いますので、改めて各サーキットのウェブサイトでご確認ください。
○観戦券:
サーキットに入場するためのチケット。入場料のみで自由席エリアでの観戦になります。
前売りの2日間通し(予選日と決勝日)券の他、当日券は1日のみ有効のものもあります。
○グループ/ファミリー券:
2人以上の同時入場で観戦する場合はグループ割引のあるチケットを購入すると入場料がお得になります。
この他に、第4戦のSUGOではレディース割引のチケットもあります。
以下のチケットのほとんどは限定数がありますので、早めの購入をお勧めします。
○指定券:
特定のエリアや座席を優先的に確保できるチケットです。
人気の観戦エリアであるメインスタンドや第1コーナースタンドなどが指定エリアになっていることが多いです。
指定券とは別に上記の観戦券が必要な場合もあるので、購入の際はしっかり確認しておきましょう。
また、予選日は指定エリアも自由席になっていることもあります。
○パドックパス:
各チームが作業するピットの裏側、パドックと呼ばれるスペースに入れるチケットです。
パドックに入ると、選手やチームスタッフに近づくチャンスが増えます(必ず会えるわけではありませんが)。
こちらもサーキットによって観戦券が別になっている場合がありますので、購入前にはよく確認をしてください。
○ピットウォークパス:
予選日、決勝日に実施されるピットウォークに参加できるチケットです。
SUPER GTでは、原則的にピットウォークには選手がファンサービスをすることになっていますので、サインや握手をしてもらうチャンスがあります。
時間が限定されますので、パドックパスより安価です。
なお、人気のチームでは安全のためピット前に並んでいただき、ファンサービスの人数を制限をすることもあります。
基本的に、別途観戦券が必要となります。
○ファンシート:
同じチームや自動車メーカーを応援するする仲間が集まるエリアでの観戦ができます。
チームのスポンサーやメーカーから応援グッズなどもらえる特典もあります。
観戦券の有無や特典の内容、観戦エリアは各サーキットの案内をご確認ください。
○プレミアムチケット:
特別なエリアでの観戦や様々なサービス、特典のあるチケットです。
ピット上のテラス席、数人のグループだけで共有できる観戦ボックス、エアコンや計時モニターがある屋内観戦室など、
プレミアムなスペースで観戦できます。また、指定駐車場や公式プログラム、昼食(お弁当)などのサービスがある場合もあります。
少数限定だけに完売になってしまうのも早いです。
観戦の日程が決まり、チケットも確保できたら、いよいよ出発! ……いや、その前に当日の行動計画を練っておくのも大事ですよ。
SUPERGT.netの「Races」には各大会の「Race Schedule(レーススケジュール)」と「Event Schedule(イベントスケジュール)」が掲載されます。これでいつまでにサーキットに着けば良いのか、着いてからの予定や、帰りの目安をつけておきましょう。クルマでのサーキット入場では、駐車場に入る時間も掛かりますので、充分余裕を持った方が安心です。もし周りにそのサーキットに行った経験者がいれば、混み具合など教えてもらうのがいいでしょう。
また、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットには、園内、周囲に観光スポットもたくさんあります。スポーツランドSUGOでは、仙台市内を拠点にすれば仙台の街を楽しめます。グループやファミリーなら、レース観戦前後の予定もしっかり立てて、みんなが満足できるスケジュールをつくりたいですね。
そして、レース観戦当日です。服装は特に決まったものはありませんが、サーキットは山間部や郊外にあるものです。ピクニックをイメージした動きやすい服装が良いでしょう。もちろん応援するチームウエアを着るのもアリですね。ただし、この季節でも朝夕や、天候が崩れると意外に寒くなることがあります。ウインドブレーカーやカーディガンなど羽織れる(持っていてもかさばらない)ものも用意することをお勧めします。
スポーツランドSUGOは緑の綺麗なサーキットで、観戦スポットをピクニック気分で歩き回りたくなります。ただ、アップダウンが結構きついです。また、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットは、観戦スポットが広範囲に拡がっています。ですから、靴はスニーカーなど歩きやすい、履き慣れた物をお勧めします。
観戦のグッズとして持って行きたいものはなんでしょう? 必ずカバンに入れておきたいのは、雨具です。レースは基本として屋外での観戦となりますし、天候の急変で会場での調達ができない場合もあります。それも出来ればカッパやポンチョのような着られるタイプが観戦時も楽でお勧めです。
また、この時期に忘れてはいけないのがタオル。汗を拭くのはもちろん、濡らして暑さ避けに、日除けや雨具代わりにもなります。チームのネーム入りなら応援にも使えますね。あまりかさばってもいけませんが、プラス1枚用意しておきたいものです。
タオルと同時に帽子もあると日焼けや熱中症の予防になります。ただし、ゆったりと脱げやすいものや幅広のつばがあるものではなく、キャップタイプものがお勧めです。天候によっては、風で飛ばされることもあります。これがコース内に入ってしまうと、最悪レース中断なんてこともありえます。帽子以外でもビニール袋やシートなども風の強いときには飛ばされないようにご注意ください。
初観戦でしたら、まずは行って楽しみましょう。その時、周りのファンの人たちを見ると、どんなものがあったら便利か見えてくると思います。
折りたたみ椅子を持ってあそこで観戦したいなとか、あの人が持っていたものは便利そうだなとか、望遠レンズでGTマシンの走りを撮ってみたいなとか…。そうすれば、次に行く時の楽しみが増えますね。
そして最後に。クルマでサーキットにお越しの場合は、帰り道も安全運転でお願いします。一日屋外で観戦すると、意外に疲れているものです。居眠りやスピードの出し過ぎには十分ご注意ください。無事に家に帰るまでが、SUPER GT観戦ですから!
次回のSUPER GT基礎講座は、
第3回「SUPER GTに参戦するマシンの基本」をお送りします。
お楽しみに!
バックナンバーはこちらから
第1回 サーキットに行こう! ~7つの開催サーキットを紹介~
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |