サーキットに行こう! ~7つの開催サーキットを紹介~
2017年も熱戦が続くAUTOBACS SUPER GTシリーズ。夏休みも間近ということで、「サーキットに観戦に行こう!」と観戦計画を練っている方もいらっしゃると思います。そこで“SUPER GT夏の3連戦 (※)”に向けて、SUPER GTの基礎中の基礎を改めてご紹介します。
第1回のテーマは「SUPER GTが開催されるサーキット」です。
※“夏の3連戦”は7月から8月に行われる、SUGO大会、富士大会、鈴鹿大会のこと。
◇ ◇ ◇
SUPER GTは1年間に渡るシリーズ戦で争われ、参戦しているチームはシリーズチャンピオンを目指します。SUPER GTの場合、シリーズチャンピオンにはドライバーが競うドライバーズチャンピオンと、チームが競うチームチャンピオンの2つが、GT500とGT300それぞれのクラスに懸けられています。
その昔、自動車がまだ珍しかった時代から、クルマ自慢の人たちが集まってレースが個々に行われていました。ただ一発勝負のレースでは、その時のコースの状態や運不運もあって、“本当の最速”は分かりにくいものです。
そこで、本当に速いクルマ、ドライバーを決めるため、いろんな条件のコースを、一定の期間で、複数回レースを行い、その総合順位で争うという仕組みが作り上げられました。これが「選手権」「チャンピオンシップ」と呼ばれる方法です。
SUPER GTのシリーズも、このチャンピオンシップで行われています。
SUPER GTの2017年シーズンは、4月の第1戦から11月の第8戦まで、全8戦のシリーズ戦が国内外の7つのサーキットで行われます。
日本各地、そしてタイにあるそれぞれのサーキットは、いずれも個性豊かで、見どころの多いコースレイアウトをもっています。
これらのサーキットの特徴から選んで、またはお休みの取れる時期に行われるレースで、最寄りの行きやすい場所で、いろいろな条件を考えて、観戦するレースを決めてみるのはいかがでしょうか?
開催日 | ラウンド | 大会名 | サーキット | 所在地 |
---|---|---|---|---|
4/8,9 | 第1戦 | OKAYAMA GT 300km RACE | 岡山国際サーキット | 岡山県 |
5/3,4 | 第2戦 | FUJI GT 500km RACE | 富士スピードウェイ | 静岡県 |
5/20,21 | 第3戦 | SUPER GT in KYUSHU 300km | オートポリス | 大分県 |
7/22,23 | 第4戦 | SUGO GT 300km RACE | スポーツランドSUGO | 宮城県 |
8/5,6 | 第5戦 | FUJI GT 300km RACE | 富士スピードウェイ | 静岡県 |
8/26,27 | 第6戦 | 46th International SUZUKA 1000km | 鈴鹿サーキット | 三重県 |
10/7,8 | 第7戦 | BURIRAM SUPER GT RACE | チャン・インターナショナル・サーキット | タイ・ブリーラム |
11/11,12 | 第8戦 | MOTEGI GT GRAND FINAL | ツインリンクもてぎ | 栃木県 |
SUPER GTが開催される7つのサーキットの特徴を簡単にご紹介しましょう。
○岡山国際サーキット(第1戦)
全長は3,703mと短めで、比較的フラットなコースです。ドライバーの技量が問われる中低速のコーナーが多く、いわゆる「テクニカルコース」でバトルが多く見られます。また、観戦エリアとコースが近く、レースの迫力を楽しめるサーキットです。
〒701-2612 岡山県美作市滝宮1210
→ 岡山国際サーキット公式ウェブサイト(http://www.okayama-international-circuit.jp/)
○富士スピードウェイ(第2戦/第5戦=8月5-6日に開催)
約1.5kmの長い直線をもち、中高速のコーナーが多いため、高速コースとして世界的に知られるサーキットです(4,563m)。長い直線に加え、コース前半は迫力ある中高速コーナー、後半はテクニカルなコーナーの連続と多彩な観戦を楽しめます。2005年のリニューアルで、施設が整備されて観戦環境がとても良く、首都圏からもクルマで1時間少々と出掛けやすいサーキットです。
〒410-1307 静岡県駿東郡小山町中日向694
→ 富士スピードウェイ公式ウェブサイト(http://www.fsw.tv/)
○オートポリス(第3戦)
熊本県と大分県にまたがった阿蘇山麓にある自然に恵まれたサーキットです(4,674m)。アップダウンを活かしたコースレイアウトで、中高速コーナーが多く、参戦ドライバーからもチャレンジングと評判が高いコースです。
〒877-0312 大分県日田市上津江町上野田1112-8
→ オートポリス公式ウェブサイト(http://www.autopolis.jp/)
○スポーツランドSUGO(第4戦 7月22-23日に開催)
東北自動車道の村田インターから15分ほど、仙台市からも1時間程度とアクセスが良く、緑に囲まれたサーキットです(3,704m)。コース図ではシンプルに見えますが、アップダウンがきつく、マシンにもドライバーにもハードなコースで、波乱のレース展開が多く「ドラマチックSUGO」の異名があります。
〒989-1301 宮城県柴田郡村田町菅生6-1
→ スポーツランドSUGO公式ウェブサイト(http://www.sportsland-sugo.co.jp/)
○鈴鹿サーキット(第6戦 8月26-27日に開催)
1966年に日本初の本格国際サーキットとして開業し、F1日本グランプリの開催コースとして世界的に知られるサーキットです。鈴鹿市の郊外に位置し、公共交通機関でも、クルマでもアクセスは良好です。5,807mと長いコースは特徴的な8の字型で、多彩なコーナーがレイアウトされ、走る側にも見る側にも評判の良いコースです。
〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992
→ 鈴鹿サーキット公式ウェブサイト(http://www.suzukacircuit.jp/)
○チャン・インターナショナル・サーキット(第7戦 10月7-8日に開催)
2014年にタイ東部のブリーラム県に誕生した国際サーキットです(4,554m)。地元の強豪サッカーチームの本拠地スタジアムも隣接しています。非常に平坦な場所にあり、グランドスタンドの上部からはコースがほぼ一望できる、中低速のテクニカルコースです。
444 Moo15, I-Sarn, Muang, Buriram 31000, Thailand
→ CHANG INTERNATIONAL CIRCUIT BURIRUM公式ウェブサイト(http://www.bric.co.th/)
○ツインリンクもてぎ(11月11-12日に第8戦開催)
栃木県東部に、楕円形のオーバルコースと、テクニカルなロードコースの2つをもつことから“ツインリンク(2つの輪)”と名付けられた世界的にも珍しいサーキットです(4,801m)。短い直線と中低速コーナーを組み合わせた加速と減速の繰り返しが多く、ドライバーにもマシンにもシビアなコースです。
〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
→ ツインリンクもてぎ公式ウェブサイト(http://www.twinring.jp/)
いかがでしょうか? 第4戦からの“夏の3連戦”はお休みの取りやすい夏休みシーズンの開催。
お近くのサーキットに、まだ行った事のないあのサーキットに、ぜひSUPER GT観戦に行ってみませんか!?
第2回 レースを観戦しよう! ~チケット購入とサーキットの歩き方~
第3回 SUPER GTマシンの基本を知ろう! ~2つのクラスと多彩な車種~
第4回 チームとドライバー ~ハイレベルなクルマのプロたち~
第5回 公正で安全なレースをするために ~SUPER GT独自の取り組み~
第6回 レース以外にもあるサーキットのお楽しみ ~SUPER GTの進化するファンサービス~
第7回 SUPER GT その24年間の歴史 ~時代に即したレースを提供~
第9回 SUPER GTの基本的な競技ルール 〜スポーティングレギュレーション〜
第10回 SUPER GT 最長のレース“鈴鹿1000km”を楽しむ
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |