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2017.07.27
【SUPER GT基礎講座・第6回】レース以外にもあるサーキットのお楽しみ ~SUPER GTの進化するファンサービス~

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SUPER GT基礎講座 第6回

レース以外にもあるサーキットのお楽しみ ~SUPER GTの進化するファンサービス~

2017年も熱戦が続くAUTOBACS SUPER GTシリーズ。いよいよ夏休みに突入し、「サーキットに観戦に行こう!」と観戦計画を練っている方もいらっしゃると思います。そこでSUPER GTの基礎中の基礎を改めてご紹介します。

第6回のテーマは「レース以外にもあるサーキットのお楽しみ」です。

 

◇ ◇ ◇

SUPER GTから始まった画期的なサーキットサファリ

 白熱したレースが毎戦のように展開されるSUPER GT。レースこそが最大の魅力であることは間違いありませんが、SUPER GTにはレース以外にもたくさんの“楽しさ”が用意されています。
 「SUPER GTはお祭りです」と表した関係者がいました。お祭りにはおみこしや山車の練り歩きを中心に、縁日があったり、奉納舞台が行われたりといろんな娯楽が詰まっています。SUPER GTでのおみこしはGTのレースですね。でも、それ以外にも多彩なイベントが用意されており、SUPER GTの大会を一日楽しんでもらえるようになっているのです。

 

 

 

 その代表的なものといえば、サーキットサファリとピットウォークです。
 サーキットサファリは、サーキットを走行中のGTマシンを、同時にコースインした観光バスから見てもらうイベントです。これはSUPER GTが発祥で、レーシングカーを猛獣に見立て、動物の様子をバスから見て回る“サファリパーク”から命名されました。レーシングカーと観光バスがサーキットで一緒に走るには、いろいろな課題をクリアしなければ実現できず、発想当初は不可能、却下とされていました。しかし、多くの関係者の協力を得て実現されると、非常に大きな反響を得て、他のカテゴリーでも採用され、今日まで続く大人気イベントとなりました。
 高速走行するGTマシンの迫力を、コース内から感じられる“感動”のサーキットサファリ。座席数が限られ、なかなか参加ができない人気イベントですが、ぜひ多くの方に体験していただきたいものです。

 

 

 

 

選手やGTマシンと触れ合ってもらう工夫がされたピットウォーク

 ピットウォークはレースの合間のひとときに、ピットレーンをファンに解放し、ドライバーや車両を見てもらおうというイベントです。昔からレースイベントの定番でしたが、参加はチームの都合に委ねられ、過去にはピットウォークにあまりドライバーが出てこないということもありました。

 しかし、SUPER GTではその前身である全日本GT選手権(JGTC)の初期から、選手や車両のピットウォーク参加を義務化し、盛り上げに尽力しましました。 以前はピットウォークによりレース前の集中する時間がなくなることを嘆く選手もいましたが、今は「ファンからパワーをもらえる。ファンあっての僕たちだから」と言う選手ばかり。逆に“サービスの時間”をはっきりさせることで競技への影響もほとんどないようです。
 またピットウォークの人気が高まって参加者が増えると「マシンをゆっくり見たい」「レースクイーンだけを撮りたい」「混雑が子供に危険」と言った意見が寄せられました。これに対しても新たなイベントや運用を用意しました。マシンが見たいファンのために、土曜朝の車検をファンに公開して行う「オープンピット」が。ピットウォークでレースクイーンを撮影したい人に向け、決勝日はピット前でなくコース上に撮影スペースを用意。子供と一緒の家族ファンには「キッズウォーク」を予選終了後に実施するようになりました。

 

 

 

 

 

 

 他にも、スポンサー企業とのコラボで行うキッズカート教室やオフィシャルステージの展開、選手の運転する車両の助手席に同乗できるサーキットエクスペリエンスなどが実施されています。さらに開催サーキット側でもイベント広場の充実などに努力し、子供広場やミニコンサート、前夜祭イベントなども準備されています。
 GTマシンは毎年のように進化していきますが、SUPER GTというイベント自体も時代と共に進化を続けています。

 

 

 

 

2017年は決勝日の午前がより楽しい!

 今年もSUPER GTは、また新しいステップを踏み出しました。決勝レースをより盛り上げるため、決勝日の午前中に予選上位ドライバーによる「SUPER GT × J SPORTS 予選TOP3トークショー」や、参戦全ドライバーを紹介する「オールドライバーズ・アピアランス」の時間が設けられました。
 このため決勝日午前のフリー走行は実施されなくなりましたが、代わりに決勝レース前のウォームアップ走行の時間が8分から20分に拡大されました。チームやドライバーにとっても、気温や路面状況などをレースに近い時間にしっかりと確認でき、セッティングができるようになりました。

 

 

 

 

今後も、SUPER GTはファンの声に耳を傾け、皆さんがよりSUPER GTを楽しめるイベントになるよう努力していきます。ご期待ください。

次回のSUPER GT基礎講座は、
第7回「SUPER GT、その24年間の歴史」をお送りします。
お楽しみに!

 

 バックナンバーはこちらから

 第1回 サーキットに行こう! ~7つの開催サーキットを紹介~

 第2回 レースを観戦しよう! ~チケット購入とサーキットの歩き方~

 第3回  SUPER GTマシンの基本を知ろう! ~2つのクラスと多彩な車種~ 

 第4回 チームとドライバー ~ハイレベルなクルマのプロたち~

 第5回 公正で安全なレースをするために ~SUPER GT独自の取り組み~ 

 

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