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2019.11.23
【スプリントカップ:公式予選】2人のタイム合算でSYNTIUM LMcorsa RC F GT3がポールポジションを獲得

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auto sport Web Sprint Cup:公式予選 レビュー

『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』の併催レースとして開催されているGT300クラス車両を中心とした『auto sport Web Sprint Cup』は11月23日(土)、午前8時40分から公式予選が行われ、No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)がポールポジションを獲得した。

 

 

■Aドライバー予選ではHOPPY 86 MCの松井がトップタイム

『auto sport Web Sprint Cup』は、今季GT300クラスを戦った7チームに加え、スーパー耐久シリーズや鈴鹿10時間耐久レースに参戦したFIA GT3マシンの5台、計12台で争われる。今日、11月23日(土)はいよいよ公式予選、そして昼からはレース1が行われる。

まずは午前8時40分からの公式予選で、AドライバーとBドライバーがそれぞれ10分間ずつのアタックを実施。その両ドライバーのタイムを合算し、午前11時50分から行われるレース1のグリッドを決めることになる。

タイヤがワンメイクとなった併催の特別交流戦とは違い、各車はSUPER GTのシリーズ戦で、それ以外も自身のレースで使用するタイヤを用いる。それだけに短い予選時間、10分間でいかにタイヤをウォームアップさせるかが重要なポイントとなる。だが、早朝こそ前日からの雨は止んでいたものの、Aドライバーの予選コースオープン直前にふたたびポツポツと雨が降りはじめてしまった。

少しでも良い序盤のコンディションでアタックしようと各車が速いペースでウォームアップを行っていく。そして、3周目にはNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹)がまずは1分47秒604というタイムをマーク。No.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行)が2番手に続く。

しかし4周目、このレースが86MCのラストランとなるNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允)が1分47秒376を記録。さらに松井は翌周に1分47秒088を記録し、Aドライバー予選のトップタイムとなった。2番手にはNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹)、3番手にはNo.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行)がつける結果に。4番手にはNo.48 植毛GO&FUN GT-R(飯田太陽)が、5番手にはNo.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一)がつけ、GT300チームがトップ5を占めることに。6番手にはNo.11 Planex スマカメ マクラーレン720S(久保田克昭)がつけている。

 

 

 

■Bドライバー予選ではSYNTIUM LMcorsa RC F GT3の宮田が最速を獲得

10分間のインターバルを経て、午前9時にスタートしたBドライバー予選。依然として雨がパラパラと舞うなか、Bドライバーたちが駆るマシンがアタックを展開。しかし、ウォームアップラップを終えようかという頃に、少しずつ雨が強くなり始める。

この状況変化で、No.11 Planex スマカメ マクラーレン720S(小高一斗)やNo.244 MaxRacing RC F GT3(土屋武士)がピットインし、タイヤ交換を行う。一方、難しいコンディションのなかで、各車とも2周目にベストタイムが記録されていった。

トップタイムをマークしたのは、1分45秒029を記録したNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(宮田莉朋)。ダンロップタイヤのウォームアップ性の良さを活かし、Aドライバーの吉本との合算タイム3分32秒633で見事ポールポジションを獲得。2番手につけたNo.25 HOPPY 86 MC(佐藤公哉)が1分46秒047で、合算で3分33秒135となり予選2位につけた。3番手には、Aドライバー予選で脇阪薫一が1分48秒731を記録、Bドライバー予選で吉田広樹が1分46秒248を記録したNo.52 埼玉トヨペットGB マークX MCが予選3位と続いた。

Bドライバー予選では、4番手にNo.30 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT(織戸学)が、5番手にはNo.48 植毛GO&FUN GT-R(田中勝輝)がつけた。合算タイムでも予選4、5位とここまでをGT300チームが占めた。予選6位には鈴鹿10時間参戦のNo.11 Planex スマカメ マクラーレン720Sとなった。

 

 

 

 

auto sport Web Sprint Cup・ポールポジション

No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

 

吉本大樹

「非常にコンディションが難しく、タイヤ選択に悩みました」

 

非常にコンディションが難しく、タイヤ選択に悩みました。僕は柔らかめのタイヤで走って、なんとか2番手になれました。しかし、すぐにタイヤがささくれてしまったので、(宮田)莉朋の予選に向けては少し硬めのタイヤを選択しました。それがよくマッチして、すべてがうまくハマりました。ダンロップさんのタイヤはこういうコンディションがすごく得意なんです。

まずはポールポジションが獲れて良かったのですが、このあとの(天気)状況次第で難しいレースになると思います。(予選では)路面はほとんど水がない状況でしたが、まだスリック(タイヤ)で行けるほどではありませんでした。昨日はすごい豪雨だったので、昨日のデータは参考になりませんでしたが、持ち込みのクルマの(セッティング)状態がよかったので(いい結果を得られた)。レース1がドライになると難しいものになりそうなので、なんとかもう一回雨が降ってくれないかなと思っています。

 

宮田莉朋

「“一発アタック”をうまくまとめることができました」

 

吉本(大樹)選手のアタックを見て、計測1周目しかチャンスはなさそうだなと感じました。昨日の公式練習でも僕はあまり乗っていなくて、ワンアタックぐらいしかできなかったので、その時の感覚を思い出しながら走りました。

タイヤもいろいろ考えた中での調整をして“一発アタック”というつもりで走って、うまくまとめることができました。(タイムで2位の25号車を)約1秒もリードしているとは思っていませんでした。正直、もうちょっと良いタイムが出そうな雰囲気もありましたね。1分44秒台も行けたかな、と思っていましたので。でも結果的には良い予選になったなと思います。

レース1はポールからのスタートですが、トップ争いは簡単ではないと思います。それでも優勝を目指してがんばります。

 

 

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