SUPER GTシリーズでは、2022年11月発表の環境対応ロードマップ「SUPER GT Green Project 2030」にて掲げました〝2030年までにシリーズ全体のCO2排出量半減〟に向け、2023年シーズンではGT500クラスへのCNF(バイオマス由来の非化石燃料)の導入ならびにタイヤのロングライフ化促進の観点から持ち込みタイヤセット数の1セット削減(300㎞レースDry5セット)を実施いたしました。
本年4月に開幕いたします2024年シーズンでは、GT500クラスに続きGT300クラスでCNF50%を混合した燃料を使用することに加え、持ち込みタイヤ数を更に1セット削減いたします。(300㎞レース Dry4セット)
このタイヤ数の削減に関しまして、2023年シーズンまでの大会中の走行フォーマットを維持したままでは、タイヤを温存するため公式練習やサーキットサファリの走行機会が減るのではとの懸念があり、SUPER GTファンの皆様の満足度を低下させる恐れがあるため、その対策として予選をタイヤ1セットで行う方法を検討し、下記新予選方式の採用を決定いたしました。
【2024年SUPER GTシリーズの新予選方式概要】 (規則詳細は後日ブルテンにて公示)
1)GT500クラス、GT300クラスともにQ1、Q2の「タイム合算方式」とする
2)Q1、Q2を通じて使用できるタイヤセット数を1セットに制限する
※決勝スタートタイヤは予選で使用したタイヤとする
3)以下の新ルールを設定
➀ 予選上位に付与するポイントを3位まで拡大(1位 3pt、2位 2pt、3位 1pt)
※予選上位ポイント、ポールポジション獲得回数はドライバー2名ともに付与
② 予選不出走車両は決勝レースをピットスタートとする
③ Q2基準タイムを採用(未達チームのピットスタートなどを検討)
【新予選方式「Q1、Q2タイム合算方式」採用の主な狙い】
1)ドライバー2人が1台のマシンを駆り勝利を目指すSUPER GT最大の魅力を更に特徴づける
2)Q1敗退車両を無くすことで全車のタイヤ使用条件を均等化し、加えて全車、全ドライバーの走行、露出機会を増やす
3)GT300クラスにて、特定の条件下で予選順位を入れ替える特別ルールを設定し、新たなエンターテイメント性を創出する
なお、「Q1、Q2タイム合算方式」での〝Q2走行中に どの車両が総合トップか分かりにくいのでは〟との状況への対応として、Q2走行中に「タイム合算の総合順位」をリアルタイムでお伝えする新たな表示の準備を進めております。
「SUPER GT Green Project 2030」発表の際にも申し上げましたとおり、これからのモータースポーツは、その存続において環境への対応は取り組むべき最重要事項のひとつとなります。
タイヤのロングライフ化促進の観点より採用することといたしました この新たな予選方式は「モータースポーツにおける環境への配慮」と「SUPER GTらしさ」を両立させる有効な方策と考えており、引き続き新たなモータースポーツ・エンターテイメントの創出に向け推進して参ります。
4/12-13 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/27-28 | Round3 SEPANG | |
8/02-03 | Round4 FUJI | |
8/23-24 | Round5 SUZUKA | |
9/20-21 | Round6 SUGO | |
10/18-19 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/01-02 | Round8 MOTEGI |