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2024.03.12
【2024年SUPER GT規定改定】新たな公式予選「タイム合算方式」の詳細が発表される

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 SUPER GTを運営するGTアソシエイション(GTA)は先に今季の公式予選がQ1とQ2のタイム合算方式に変更されることをお知らせしたが、この新予選方式の詳細がブルテンNo.007-S「2024 SUPER GT Sporting Regulations (SpR)付則-8の追記」、同No.008-S「2024 SuperGT Sporting Regulations (SpR)の一部改訂について」において公表された。今季の公式予選は以下のように実施され、順位付けが行われる。

 GTAはこの新たな予選方式によって、予選Q2まで全車が走り、ドライバー2名が協力して勝利を目指すSUPER GTの魅力をより特徴づけ、Q1敗退車両を無くすことで全車のタイヤ使用条件を均等化し公正な競技を目指すとしている。今週末に開催される公式テスト岡山(3/16-17)、そして来週末の公式テスト富士(3/23-24)の土曜午後のセッションは本予選方式のシミュレーションとして実施される予定なので、開幕前に新方式の楽しみ方を体験してみてはいかがだろうか。


 なお、このまとめは当該ブルテンをSUPERGT.net編集部が一般向けにまとめたものです。正確な解釈を要する場合は当該ブルテンと2024競技規則を参照してください。
※掲載の写真は記事のイメージを表したもので、内容とは直接関係ありません。
 

※公式予選の走行時間等が4月4日に改定されました。詳しくはこちらをおご覧ください。

 

 

 

 

タイム合算方式

 

 GT500/GT300クラスとも、Q1とQ2の「タイム合算方式」となる。Q1とQ2を異なるドライバーが担当するのは従来通り。
 なお、合算タイムが同タイムだった場合はQ2タイムが速い車両が上位となる。Q2タイムも同じ場合は、当該タイムを先に記録した車両を上位とする。

 

 

 

使用タイヤのセット数

 

 Q1/Q2を通じて使用できるタイヤセット数を1セットとし、この1セットは予選中に交換はできない。決勝レースのスタートタイヤは予選で使用したこのタイヤセットを使用する。
※タイヤは事前にマーキングされた4本を1セットとする。
※予選のトラブルでタイヤが使用不能になった場合は、決勝スタートで1本までは交換できる。2本以上の場合は、走行クラスでのスタート合図の後に自チームのピット前で交換してからピットスタートとなる。

 

 

 

Q1の競技進行

 

○グループ分け:GT300クラスのQ1は、グループAとグループBの2つに分けて行う。
 前大会までのチームランキングに基づき、奇数順位をグループA、偶数順位をグループBとし、グループAとグループBの走行順は事前に抽選によって決定される。なお開幕戦はGTAが前年のシリーズ順位等を考慮し決定する。これは従来通り。
 GT500クラスのQ1では全車が走行を行う。これは従来通り。

○走行時間:まずGT300クラスの1組目が10分間走行。インターバル8分間の後、続いて2組目も10分間走行。
 GT300クラスのQ1走行後、インターバル6分間を経て、GT500クラスが10分間走行。

 

 

 

Q2の競技進行

 

○グループ分け:GT300クラスのQ2は、Q1の結果により2つのグループに分ける。
 Q2グループ1(Upper 16th):グループA/Bの各上位8台、計16台。
 Q2グループ2(Lower 17th):グループA/Bの各9位以下すべて。
 GT500クラスのQ2は、全車が走行する。

○走行時間:GT300クラスのQ2グループ2が8分間の走行。インターバル8分間の後、続いてQ2グループ1も8分間走行。
 GT300クラスのQ2走行後、インターバル6分間を経て、GT500クラスが8分間走行。

 

 

 

予選中の赤旗

 

 赤旗中断の原因と特定された車両は、当該セッション再開後の走行はできない。また、当該セッションのベストタイムが抹消され、セカンドベストが適用される。
※従来は該当車両のセッション全タイムが抹消された。

 

 

 

GT300クラスの合算タイムでの順位入れ替え

 

 GT300クラスは「Q1/Q2合算タイム」でQ2グループ1へ出走した車両の上位12 位までの順位、Q2グループ2 の5番手タイム以下の車両を21 位以下の順位とする。
 Q2グループ1の下位4台の車両とQ2グループ2の上位4台の車両は「Q1/Q2合算タイム」を比較し、合算タイムが速い順に予選順位(13位~20位)を入れ替える。
 

 

 

Q1とQ2の通過基準タイム

 

 Q1/Q2ともに各組上位3台のタイムを平均し、その107%をクリアできなかった車両と、予選を走行できなかった車両は、いずれも予選最下位となる。ただしウェット宣言時は適用されない。
 なお、決勝レースのスターティンググリッドに並べるが、フォーメーションラップ1周でピットインしてスタート合図をもってコースに出られる。
 この条件の車両が複数いる場合は、原則として以下のグリッド順になる。
1)Q1 あるいは Q2基準タイム未達成車両:同条件が複数の場合はQ1/Q2の合算タイムでグリッド順を決定。
2)Q1出走/Q2不出走:同条件が複数台の場合はQ1ベストタイムでグリッド順を決定。
3)Q1不出走/Q2出走:同条件が複数台の場合はQ2ベストタイムでグリッド順を決定。
4)Q1/Q2とも不出走:最後尾となる。同条件が複数台の場合は公式練習のベストタイムでグリッド順を決定。

 

 

 

ウェット宣言(降雨等)が出た場合

 

 予選前、予選中にウェット宣言(降雨などで路面が濡れており、ウェットタイヤの使用が許された状況)が出された場合は下記の通りとなる。
 GT300クラスはドライ時と同様、Q1のタイムをもとにQ2グループ1/グループ2の振り分けを行う。ただし、Q1/Q2のタイム合算は行わずQ2のタイムのみ採用して予選順位を決定する。なお「順位入れ替え特別ルール」は適用しない。
 GT500クラスは、ドライ時と同様、Q1/Q2のタイム合算で予選順位を決定する。

 

 

 

予選ポイント

 

 予選上位の1~3位には、ドライバー2名ともにポイントを付与する。ポイントは1位:3pt、2位:2pt、3位:1ptとする。
 公式記録でもポールポジション記録ドライバーは、Q1とQ2に出走したドライバー2名をカウントする。
 ※従来、公式記録のポールポジションはQ2のトップタイム記録者1名のみ。

 

 

 

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