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2024.08.04
第5戦鈴鹿以降の予選方式等、規則改定の説明会を実施

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 8月4日午前、SUPER GTを運営するGTアソシエイション(GTA)は、公式予選方式の改定をブルテンで公示した。この改定は第5戦鈴鹿からの適用となるが、第4戦の決勝が開催されている富士スピードウェイでのGTA定例記者会見の前に説明会をメディア向けに実施。GTAの坂東正明代表と沢目 拓レース事業部部長が出席し、メディアに向けて改定の理由や補足説明を行なった。

※規定改定の内容に関しては、下記ページを参照ください。

【2024年規定改定】第5戦より予選方式を改定:タイヤは組み合わせ可能の2セットに。GT300のQ1組み分けと入れ替えルールは撤廃に。

 

 

 

 

 

 今季、開幕戦から第3戦まで新たな方式で予選を実施してきた中で、実際の予選結果、さらにエントラント・チームやファンの声を受け止めて総合的な判断を行ない、今回の変更に至ったと沢目部長。変更の主なポイントはふたつあり、「ルールとしての不公平さ」や「わかりにくさ」があったのではないかとの意見を受け、なかでも「わかりにくさ」という部分では、お客様から非常に多くの声をいただいた。結果として「不平等の解消」と「わかりやすさの追求」を目指したもの。

 なお、タイム合算予選方式についての変更は行なわない。多くの議論はあったが、「SUPER GTというプロスポーツにおいてシーズンの途中で真逆のルールを入れる/変更すること自体は、スポーツの精神として曲げるべきではない」という観点から維持する。ルールとして直せるところは手を入れていく、という柔軟性をもって対応した形となる。

 予選に使用できるドライタイヤは、マーキングタイヤの1セット制を撤廃し、2セットの使用が可能となる。結果、昨年までのノックアウト方式で行なわれていた予選終了後の決勝タイヤ抽選が復活する。さらに大きな変更として、GT300におけるQ1の組分けを廃止し、27台全車がQ1に出走する。このため、走行時間がこれまでの10分から20分へと延長となる。
 また、Q1とQ2で異なるタイヤを装着できるようになることから、予選通過基準タイム(各組上位3台平均の107%)の設定も復活させる。
 加えて、わかりにくさの点で指摘を受けていたGT300クラスにおける順位入れ替えの特別ルールも廃止する。「わかりやすさ重視」を優先させた形となる。

 

 補足説明を踏まえ、坂東代表は「わかりにくいという点に対しては、少しわかりやすくなったと思う。ルールをきちんと理解した上で戦ってもらいたい。また、観ていてわかりやすいことをやるためにも改正に至った」と述べた。

 

 

 

 

 
 また、上記のほかにSUPER GTスポーティングレギュレーション(競技規則)第21条_タイヤにおける規則も一部改定し、公示した。
 今シーズンはFCYやサーキットサファリ等のイベントを含み、公式練習開始から決勝レーススタートまでにマーキングされるドライタイヤは最大4セットとなっている(300kmレースの場合)。その中で、「前年度優勝できなかったタイヤメーカーは、第1戦から、その供給先競技参加者のいずれもが当該シーズン中未勝利である場合、1台当たりのドライタイヤ持込み本数を1セット追加できる」としていたが、これを廃止した。
 代わってタイヤ開発の促進を目的に、2024年第1戦から第3戦までの未勝利タイヤメーカー供給先競技参加者は、「プロモーションイベントを含む公式練習開始から公式予選開始までの走行セッションに限り、当該大会で指定されるドライタイヤの持ち込みセット数に2セットの追加が許可」され、第5戦から第8戦まで適用される。
 

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