2001 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round7
CP MINE GT RACE
11.10,11 CP MINE CIRCUIT

PRACTICE 2001-11-09


練習走行レビュー

チャンピオンに向けauセルモがトップタイム!
雨の走行ではMobil 1 NSXが1番時計に
GT300はプロジェクトμエスペリアMR-Sが連勝目指す快走を披露

 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権最終戦CP MINE GT RACEの前日練習走行が11月9日にセントラルパークMINEサーキットで行われた。この日は午前と午後にそれぞれ1時間30分ずつの走行セッションが行われた。

SESSION 1(曇り、気温14度/路面温度15度、ドライ)
 やや雲が多いものの時折日ざしの差す中で、予定通り午前9時から走行がスタート。気温はこの時点で14度(終了時には18度まで上昇した)。
 昨日も合同テストがあったためか、各車決勝を想定したセットアップを目指して、昨日ほどのアタックは見られない。その中で、好走を見せたのはNo.21 イエローコーンマクラーレンGTR(服部尚貴/中谷明彦組)で、このセッション3番手となる1分23秒820を記録。イエローコーンは前戦鈴鹿でクラッシュし、その修復のため昨日午前の走行に間に合わなかった。それだけに今日のこのセッションからが本格的なセットアップと言うところだ。
 このセッション終盤、No.1 ロックタイト無限NSX(道上龍/光貞秀俊組)が1分23秒475を出すが、最後にNo.38 auセルモスープラ(竹内浩典/立川祐路組)が1分23秒471のベストタイムを叩き出し、このセッションのトップとなった。このセッションはランキング1、2位がトップ2となり、その差はわずかに0.004秒とほとんど互角。明日の予選でのつばぜり合いが期待できそうだ。
 一方、ロックタイト無限NSXと同ポイントで並ぶNo.8 ARTA NSX(土屋圭市/金石勝智組)は9番手、ランキング4位のNo.22 ザナヴィヒロトGT-R(クルム/田中哲也組)は8番手に留まった。
 GT300クラスは、前戦優勝したNo.86 プロジェクトμ・エスペリアMR-S(長島正興/松田晃司組)が1分29秒523とレコードタイムを上回るタイムで、このセッションの1位となった。これにNo.62 R&DスポーツダンロップGT3R(柴原眞介/密山祥吾組)が続き、3番手にはランキング6位から奇跡の逆転チャンピオンを狙うNo.31 ARTA・アペックスMR-S(新田守男/高木真一組)が入る。ランキング1位のNo.81 ダイシンADVANシルビア(大八木信行/青木孝行組)は5番手、同2位のNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(山野哲也/松本晴彦組)は6番手と、GT500同様に厳しい争いをしている。
 No.3 ユニシアジェックスシルビア(井出有治/柳田真孝組)は、セッション終盤に他車が撒いたオイルに乗ってしまい、コースアウト。16番手と大きく出遅れてしまった。


SESSION 2(雨、気温16度/路面温度16度、ウェット)
 午後にはいると急に空が暗くなり、13時を過ぎると雨が降り始めた。小雨ではあるが、GTの走行開始の14時ちょうどには、路面は完全なウェットとなる。
 このためかコースアウトするマシンも多く、1時間半の走行時間で4回もの走行中断があった。路面がかなり濡れていた序盤は、No.30 綜警McLarenGTR(岡田秀樹/クート組)、No.1 ロックタイト無限NSX、No.36 カストロール・トムス・スープラ(黒澤琢弥/土屋武士組)らが、1分37秒台で上位を占める。
 セッション中盤になると雨が小康状態となり、路面もかなり水が掃けてくる。そこでNo.1 ロックタイト無限NSXが1分34秒754でトップに。これにNo.30 綜警McLarenGTR、No.21 イエローコーンマクラーレンGTRも34秒台に入れて続く。No.30 綜警McLarenGTRはさらに34秒250まで上げてリーダーとなる。これにNo.18 TAKATA童夢NSX(フィリップ/トレルイエ組)が34秒269で2番手に。
 このままセッションが終わるかに思えたが、終盤にNo.64 Mobil 1 NSX(シュワガー/松田次生組)が1分33秒779と唯一33秒台に乗せて、トップになる。残り6分で、コースアウトしたマシンが出てまた中断となり、結局このままセッションが終了。このウェットコンディションでは、Mobil 1 NSXがトップ。これに綜警McLarenGTR、TAKATA童夢NSX、イエローコーンマクラーレンGTR、ARTA NSXとNSXとマクラーレンが交互に並んだ。
 GT300クラスは、No.24 JCMタイサンGT3R(松田秀士/西澤和之組)がセッション中盤に1分41秒708を出して、トップとなった。2、3番手には午前と同様にNo.62 R&DスポーツダンロップGT3R、No.31 ARTA・アペックスMR-Sが並んだ。午前コースアウトしたNo.3 ユニシアジェックスシルビアは、修復に時間が掛かりセッション終盤にようやく登場したが、なんとわずか3周を回ったところでコースアウト。どうも歯車が噛み合わないようだった。


GT500トップタイム
No.38 auセルモスープラ
立川祐路「(ウェイトハンディの重さは)もう軽い状態を忘れてますからね(笑)。頼むから軽い状態で乗せてよっていう感じ(笑い)。まあ、(ハンデ80kgという)いまの状況のなかではそこそこクルマは仕上がっていると思います。ただ、昨日今日とセッションごとにコンディションがけっこう変わってしまっているので、そのあたりでまだ煮詰めきれていない部分はあります。予選は、自信がないわけではないんですが、(ウェイトハンディが)軽いクルマもいますからね。ウェットではNSXが速いですね。いつもそうですけど。だから明日はぜったいドライでやりたいです。もちろん日曜日もね」

GT300トップタイム
No.86 プロジェクトμ・エスペリアMR-S
松田晃司「他のMR-Sはエンジンにトラブルが出ているようですが、ウチは大丈夫。ただ、昨日の夜にデフケースにクラックが見つかって、今日新品を取り寄せました。午前はとりあえず応急措置で走り、午後は雨も降りましたし、走らずにその修理に当てたました。今日トップタイムと言っても金曜ですからね。ただ鈴鹿より戦闘力は上がっています。V2で終われれば一番いいし、そのために来ている。シリーズ懸かっている人たちとは別に、僕らは僕らのレースを出来ればいいなと思います。予選は29秒前半くらいの争いになると思うので、もう少しいければと思います。こういうコースだし、予選は少しでも前に行きたいですね」


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