2002 JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round2 ALL JAPAN FUJI GT RACE
決勝日レポート
4 May 02
Race Day Report

朝のフリー走行終了後のコメント


EndlessタイサンアドバンGT3Rがポルシェ勢最上位
 予選7番手だったNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rが、1分33秒521でこのセッション2番手。ポルシェ勢最上位となった。
木下みつひろ「予選は(予想より)気温が上がって、選んだコンパウンドではつらかったけど、今日は低いんで(タイムが出た)。予選では、暑いときの足回りのセット方向はみえました。いまのセッションは満タンです。クルマは完璧ではないんですけれど、イケイケの走りでタイムにはつながってる。レースは1ストップか2ストップか、いまもチームで悩んでます。燃料がつらいんでSCや天気のようすをみながらですかね? スタートは予選アタックと同様に福山さんです。先輩に任せます」

910ロデオドライブアドバンGT3Rが3番手に
 予選では9番手といまひとつ波に乗れなかったNo.910 910ロデオドライブアドバンGT3Rが朝のフリー走行では3番手と、好位置につけた。
松田秀士「昨日は2回目の予選で4速が入らなくてギアを変えて、足のセットもいろいろ変えてみたらかなりよくなった。満タンでも予選のフィーリングで走れました。クルマは仕上がってるんで、いつでもいける気持ちですよ。この長いレースだからこそチャンスがあると思っているんで、後ろのほうからのスタートだけど、確実にいけるレースをやります」

セッション序盤にスピンも無限NSXがNSX勢のトップ
 ドミニク・シュワガーがドライブ中、1コーナーでスピンを喫したNo.16無限NSX。しかし大きなダメージはなく、その後は好調なラップを重ね1分26秒231をマークした。
ドミニク・シュワガー「かなり距離を走ったタイヤで出ていったんだけれど、1コーナーの進入でブレーキングしたら突然リヤがロックしたんだ。あまりにも急で対処できなかったよ。よくわからないけどオイルかなにか出ていたんじゃないのかな。(回収後)ピットでチェックしても大きなダメージはなかったから、ブレーキバランスを少し調整して最初のより走行距離が少ないタイヤに履き替えて出たらマシンのバランスはよくなっていた。最初のタイヤではかなりオーバーステアが出ていたんだけど、2セット目では問題なかった。これなら決勝でもいけそうだね」

ダイシンADVANシルビアに復調の兆し
 予選では11番手と苦戦したNo.81ダイシンADVANシルビアだったが、朝の走行では1分33秒822でクラス6番手。コンディション的にもいい状況になりつつあるようだ。
大八木信行「朝のウオームアップは、コンディション的にはいちばんウチのクルマに合っていたみたいですね。決勝に向けたセットで走ったんですが、全体的にレベルが上がったような感じです。昨日の予選からはあんまり大きくはセッティングはいじってないんで、やってきたセッティングの方向がこのコンディションに合っていたという部分もあると思います。昨日はちょっと暑くて、タイヤとのマッチングだとかいろいろあっていつものシルビアらしくなかったんですが、徐々に戻りつつあるという感じで、決勝はいけると思いますよ」




決勝レーススタート直前情報


天候:曇り/路面状況:ドライ/気温:23度/路面温度:30度(13時40分現在)
決勝日(4日)入場者数:5万3000人(予選日:2万8900人)


* No.9 ARCいじけむしぽるしぇはフォーメーションラップでスタートできず(ピットスタート)

*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No.原因周回数
24ミッションオイルクーラー14L
12No.86と接触18L
63ミッション27L
31ミッション35L
39燃料系45L
88クラッシュ58L
81サスペンション62L
3デフ65L
18ラジエター89L
55No.36と接触93L
36No.55と接触100L

* 3Lから5L、1コーナーでコースアウトしたNo.64回収のためSC導入
* 33Lから35L、Bコーナーのタイヤ片(No.39)回収のためSC導入
* 49Lから51L、BコーナーでストップしたNo.39回収のためSC導入
* 76Lから79L、1コーナーでコースアウトしたNo.64回収のためSC導入
* 87Lから89L、最終コーナーでクラッシュしたNo.88のカウル片回収のためSC導入
* 102Lから104L、最終コーナーでNo.55とNo.36が接触、処理のためSC導入



決勝レース終了後のコメント


ポールスタートのエッソウルトラフロースープラは2位入賞
 予選では会心のポールを奪ったNo.6エッソウルトラフロー スープラだが、決勝では序盤からNo.1 auセルモスープラが先行。その後もピットでのNo.8 ARTA NSXとの接触、ペナルティーストップなどの波乱があったものの、最後は2位入賞を果たした。
脇阪寿一「最初のスティントは気温が高く、ウチのクルマにとってはきびしいコンディションでした。今回選んだタイヤとセットが合わなかったのか、よれるような感じがあって、ペースを上げられなかった。でも、スタートと最初のセーフティーカーでは、少し後ろをコントロールしました。au(No.1)にスリップに入られたらすぐに抜かれることはわかっていましたしね。それから、どうもブレーキで止まらないのが問題だった。攻めたときにコーナーで跳ねが出てくるんですが、それはあまり問題ではありませんでしたね。ブレーキが止まらないので、そこまで攻められなかったんです。最後のスティントは涼しくなって、だいぶクルマの感触がよくなりました。ほんとうは(ウェイトを考えて)ベストラップは取りたくなかったんですけど、トヨタの1−2フィニッシュをしたいということだけ考えていたので、それが達成できたのはよかったと思います」

序盤のアクシデントを乗り越え、無限NSXが3位表彰台に
 2周目に1コーナーでコースアウト、最後方までドロップしたNo.16無限NSXだが、たくみな戦略で一時はトップを快走。最終的には3位でフィニッシュした。
ドミニク・シュワガー「結果的には3位になってしまったけれど、2位を守る可能性はあった。ギャップも十分だったんだけど、最終コーナー立ち上がりでGT300クラスに引っかかってしまってエッソウルトラフロースープラに背後につかれてしまったんだ。残念だけれど、終盤の15ラップくらい3速で異音がしていたから、ムリもできなかったしね。2周目の1コーナーでコースアウトしたときは、もう終わったと思った。それを考えれば3位でもよしとしなければ」
伊藤大輔「あの(2周目の)1コーナーを見たときは、まさか表彰台に立てるとは思ってませんでした。よかったのは、自分たちの作ったミスでセーフティーカーが入ったこと。あれがなかったら確実に周回遅れになってましたから。それがまずラッキーでした。その後はセーフティカーが出るたびに作戦がコロコロ変わるという感じで、タイヤとか給油量とか、ドライバーの規定周回数とかすごくむずかしい状況だったんですけど、それをチームがうまくこなしてくれました。チームが的確な判断をしてくれたおかげですね」

2回目のピット作業後トップに立つも、最後は4位のARTA NSX
 予選6番手からスタートしたNo.8 ARTA NSXは、まずセーフティーカーのタイミングでピットイン。このときピットアウトしようとしていたNo.6エッソウルトラフロー スープラと接触し、右リヤのブレーキダクトが破損してしまう。その後、ブレーキがきびしくなったものの、2回目のピットインもSCのタイミングをうまくつかんで一時はトップに立った。だが、終盤は、ラップタイムに勝るスープラ勢などにかわされ4位でレースを終えている。
土屋圭市「世の中そんなにはうまくいかないねェ。スープラとはストレートのトップスピードが10何キロも違うから。ドミニク(No.64 Mobil 1 NSX)だって、au(No.1)には1コーナーからAコーナーまでの区間で抜かれちゃってたし、これはどうしようもないとは思った。でも、オレも悪あがきはしたよ。auが来たときもエッソ(No.6)が来たときも簡単に抜かれるワケにはいかない、と。最初のピットインでエッソとぶつかったときはものすごくハラが立ったけど、最後の寿一とのバトルはおもしろかった。相手がAランクの腕を持っているからああいうバトルができるんだよね。だけど、ブレーキはきつかったな。ダクトがなくなっちゃってたから。ただ、お客さんにとってはおもしろいレースだったんじゃない? ああいうレースを見せないとね」

RAYBRIG NSX、光貞秀俊の怒涛の追い上げで5位入賞
 No.100 RAYBRIG NSXはレース序盤にJGTC初レースとなる金石年弘が着実な周回を重ね、これを引き継いだ光貞秀俊が1周遅れを見事に挽回。5位入賞を飾った。
光貞秀俊「自分が引き継いだ段階でのポジションがあんまりよくなかったんで、ちょっと挽回しようかと。結果がどうこうとかじゃなくて、どこまでいけるかなと思いながらのレースでした。クルマ的には朝のウオームアップでも調子よかったし、富士は抜けるコースだし、ブレーキングには自信があったんでね。なんとか上がっていけてよかったです。ずっとペースも安定していたし。Bコーナーで(No.55と)当たって、ちょっとクルマにダメージもあったんだけど、そんなことってられないしね。まずまずいいレースができたんじゃないですか」
金石年弘「初めてのGTのレースでしたが、やっぱりまだバトルとかに慣れてなくって、けっこういかれちゃいましたね。でもコースアウトとか、そういうことは絶対しないで、なにがあってもコースにとどまっていようということだけ気をつけていました。光貞さんがホントにがんばってくれたんで5位に入れたんだと思います。レース自体も楽しめましたし、いい勉強になりました」


シグマMR-Sがクラス2位を獲得
 No.71シグマMR-Sは終盤、No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3RとNo.910 910ロデオドライブアドバンGT3Rを抜き、No.19ウェッズスポーツMR-Sのスローダウンもあって2位に入った。
Guts城内「当初のピットイン予定は40周を考えていましたから、序盤はなるべくていねいにタイヤをいたわっていきました。その前にSCが出ればと思っていたら、予想どおり早めに出たので(そこでピットインして)給油とタイヤ交換だけで(ドライバー交代はせず)2スティント行って、澤に渡しました。この最初のSCは得しましたが、あとは損しましたね。でも、メカがいい仕事をしてくれました。MR-Sは特殊な動きをするクルマなんですが、普通のレーシングカーに近づいてきました。TIでは6速がなくなるトラブルがありましたが、その後のSUGOのテストでは走れているんで、2位は順当なところだと思っています」
澤 圭太「トップでピットインしたんですが給油で(時間がかかって順位が)落ちてしまいました。SCが入っていたのでほんとうの順位がわからず、ピットアウトしてから前後のクルマを確認して意味のないバトルを避けようと思ったら、後続に抜かれてしまいました。SCが残り10周でいなくなってからは5位からのスプリントレースでした。ポルシェ(No.910、No.26)より速いとわかっていたので落ち着いていきました。2戦目でいい思いをさせてもらって、TRDさん、チームに感謝しています。SUGOはテストで調子がよかったし、もうひとつ上をねらいます。ウエイトを積んでもいけるようチームに考えてもらっています」

PLUS e タイサンアドバンGT3Rが予選13番手から3位に
 予選では13番手にとどまったNo.26 PLUS eタイサンアドバンGT3Rだが、荒れたレース展開のなか着実にポジションをアップし、3位に入った。
木下隆之「今回はピンチヒッターとして恥ずかしくない仕事ができたかな。3位の予感はしてましたよ。ポルシェはクセがあって慣れるのに時間がかかったけれど、決勝までにはなんとか乗れるようになりました」
西澤和之「今回はスタートを担当しました。レースは長いので、なんのトラブルもなく安定して走って生き残れれば、ポルシェは直線が速いし、チャンスもあるだろうと考えていました。予選ではポルシェ勢はあんなものでしょう。国産勢のような一発の速さはないですから。けれど、コンスタントには速いんですね。SCをうまく使えていいタイミングでピットに入れ、4位争いをしているうちにNo.19が落ちて3位に上がれたという展開でした。SCが序盤入らなくても8番手ぐらいには上がれていました。今回、大径タイヤを履いていたんですが、メリットよりも後ろのグリップがよすぎてアンダーが出る傾向のほうが強かったですね。SUGOでも、それなりにいいんじゃないでしょうか」

ウェッズスポーツMR-S、目前の勝利を逃す
 No.19 ウェッズスポーツMR-Sは残り2周までトップを快走していたが、Aコーナーで突如スローダウン。最後まで走りきったが5位に終わった。
後藤 聡「残り2周くらいだったと思いますが、Aコーナーの立ち上がりで突然エンジンが吹けなくなってしまったんです。アクセルを踏んでもぜんぜん回転が上がらなくて、ロムのスイッチを切り替えたりしてみたんですが、なにをやってもダメでした。ピットに無線で燃料の状況を聞いても、ガソリンがなくなるわけはないっていうし…。原因は調べてみないとわかりませんが、ターボか補器類のトラブルじゃないかと思います。それまではまったく快調で、なんの前兆もありませんでした。実さんが2スティントで、ボクは最後の1スティントだったんですが、ボクが渡されたときは2位とまるまる1周近い差があったんですよ。だから完全なクルージング状態。ミッションをいたわってエンジンをいたわってブレーキをいたわって、GT500とからまないように、前を見るよりミラーばっかり見ているくらいの走りかたでした。これだけリードできたのは、ピット作業の速さやピットインのタイミング、監督の指示がドンピシャだったから。SCもウチにとっていちばんいいタイミングで入りました。ただ、実さんが走っているときにはヴィーマック(No.62)とかタイサン(No.24)とかアペックス(No.31)とかよりは苦しかったみたいですね。それでも我慢していってくれたんです。これで課題もみえました。ウチは開幕戦の結果で救済を受けていたんですが、それでもガチンコの勝負ができなかったわけですから。次に向けて、いろいろやっていかなければならないと思います。まあ、8ポイントは取れたわけですから、これがだいじです。最後に効いてくることもあるでしょうし」


表彰台をふいにしたトクホン トムス スープラ
 序盤から上位をキープ、一時は2位にまで上がったNo.36 トクホン トムス スープラだが、4位走行中の90周目、周回遅れのNo.30 綜警McLarenに接触。101周目にはNo.55 イクリプスタイサンADバイパーに激突されてしまった。
ワイン・ガードナー「ほんとうにひどいよ。それも2回もだ。最初はヘアピンで周回遅れのマクラーレン(No.30)がボクのリヤをヒットしてスピンさせられてしまった。お次はBコーナーのバイパー(No.55)だ。コースに復帰しようとしたんだろうが、ボクに正面から突っ込んできたんだ。あれじゃ避けようがない。あんなのはレーシングドライバーじゃないよ。2人にはペナルティーを与えるべきだ」




優勝者インタビュー


No.1 auセルモスープラ(GT500:優勝)
立川祐路「今年の目標として、かならず勝ってチャンピオンを獲るっていうのがありますので、その一歩が踏み出せたと思います。あとはこのシーズン残りをうまく戦って、もう一回くらい勝ってチャンピオンになれればと思います。(クルマは)金曜日から決勝セットを重視してきました。その結果、レースでは完璧といっていいくらいの仕上がりでした。スタートからぜんぜん心配はなく、自分のペースで走っていれば前に出られるという状況でした。ほんとうにすばらしいクルマを作ってくれたチームに感謝しています。レース中は、マージンを作ってもSCが入ることでそれがなくなって『なんだよ〜』という感じはありましたけど、クルマの状況がよくてまた引き離せる自信があったんで、不安はありませんでした」
竹内浩典「02スープラは立川中心に開発を進めていて、いろいろと煮詰まらないところもあったんですが…(苦笑)。昨年、この富士は6号車に負けて悔しい思いをしたので、ここでどうしても勝ちたかったんです。TIでも勝てれば勝ちにいきたかったんですが、正直そういかなかったんで。(今週は)走りはじめからいい感じでした。02スープラではウチのクルマがいちばん煮詰まっていますが、これも立川の力とチームの力があって、きっちりクルマが作れたということです。ボクのパートは真ん中だったんですが、その序盤は(タイヤの)内圧の問題だったと思うんですが、ちょっとペースが上がんなかったんです。セーフティーカーが入って一度ピットに入ってからは、アキラ(No.6エッソウルトラフロー スープラ)を抜いてマクラーレン(No.76イエローコーンマクラーレンGTR)を抜いてと、そこからは調子よかったです。いいクルマを作ってくれたことに感謝しています。今後は第3戦、第4戦と5位、5位でいって、その次に1位といきたいですね。もちろん、富士でね(笑)」

No.62 Vemac R&Dダンロップ320R(GT300:優勝)
柴原眞介「(優勝は)ちょっとムリだと思っていましたから、うれしいというより驚いています。マイナートラブルが出てまして、今朝もいろいろあったんですが、昼までに直らないんでそのままいってくれと言われていたんです。いけるところまでいければいいなと思っていました。まさか500kmもいけるとは思いませんでした。(今後の活躍については)いや、それはみなさん(メディア)の協力によるかと。きっと、(この結果で)ウチのクルマはGT400だとか、レーシングカーだとか言われてしまうんでしょうね。でも、ボクらはこれまでポルシェで闘ってきて、MR-Sなどをそういうふうに思ってきましたから。これからみなさんの協力があれば、このクルマでもっとおもしろいレースができると思います。次のSUGOはテストもできたし、クルマの感じもわかってきてますので、4位くらいになれればと思います」
密山祥吾「最初、柴原さんがだいぶ大きなリードを作ってくれたんですが、セーフティカーが入って、その後も実はタイヤが取れかかったトラブルがあったりで2番手に落ちちゃったんです。それからボクに代わって、集中してないとスピンしちゃいそうな(クルマの)感じだったんで、注意して走っていました。あきらめずに走ってよかったと思います。終盤は無線で2位キープと指示されていたんですが、19号車がスローということで、プッシュしろに変わったんです。でも、これ以上プッシュしろといわれても、飛びそうでした(苦笑)。向こうはスロー走行していたから、抜いたって感じはなかったですね」


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