2002 JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round8 SUZUKA GT 300km
予選日レポート
16 Nov. 02
Qualify Day Report

練習走行日のコメント


50kg重くなってもトップタイムをマークしたNo.62 Vemac R&Dダンロップ320R
柴原眞介「前回のテストより(特認条件の見直しで)50kg重くなってます。リストリクターを小さくしようとしていたのですが、重りを積めといわれたんで…。選択もできない『Vemacいじめ』としか思えない状態で、モチベーションも下がってしまいますよね。フロントの足回りに変更があったので1週間ほど前に西コースでテストをしたんですが、オイルのラインから出火してしまって2周ほどしか走れずで。でも、よくここまで直りました。ウチは(今シーズンは)あくまでマシンの開発が目的。MINE(での優勝)にしても4位を走っていたら前がつぶれたんで、勝ちたくて勝ったわけじゃないんです。ドライバーとしてはもちろんチャンピオンはとりたいですが、重りを軽くするために4位に入るって言うのはチームのプロジェクトとしてはないんです。マシンとしてはブレーキがきついですね。コンスタントラップはかなりきびしいです。150kg積んでるわけでそれにしては一発ですが出たタイムは信じられないほどですよ。タイヤも新しくなってマシンも開発してきています。上位3台とも速いから見ている方には面白いレースになるんじゃないですか?」


予選1回目終了後のコメント


No.6 エッソウルトラフロー スープラ、唯一1分55秒台をマーク
脇阪寿一「よかったねェ、ホッとした。コレで(午後との)総合でもトップ3に入って1ポイント獲れると思う。アタックはひさびさによかったよ。昨日のセッションのアタック中にマシンの底を打って1コーナーでコースアウトしているから、1コーナーと130Rの入り口は手前手前で減速しているし、シケインでのブレーキングはあまりよくなかったけど、コーナーは思いきり攻めることができた。今までのレースでは、ブレーキがロックするから手前で減速してなんとかまとめていたんで予選はああいうポジションだったけど、今日はまともにアタックできたね。2回目も、もちろんポールをねらうよ。それに、予選よりレースのクルマのほうがいい感じがするから、決勝でも章がブッちぎってくれると思うよ」

No.64 Mobil 1 NSX、暫定2番手
ラルフ・ファーマン「クルマの仕上がりはとてもいいので(60kgのハンデも)問題ない。ラップタイムも速いんだけれど、スープラ(No.6)に抜かれた。今日のスープラはとても大きなエンジンを積んでいたようだね(笑)。チャンピオンシップのためにはポールを獲ることは大切だし、チームのためにも大事なことだ。午後に向けて、もちろんタイヤは1セット残してあるよ。すごく僅差だけれど、チャンスはあると思う。コーナリングはNSXがいいし、レースではこっちのほうがアドバンテージがあると思う。あとは今日の予選の結果しだいだね」

金曜日からのオーバーが消えず、No.1 auセルモスープラは暫定3番手
立川祐路「昨日から中高速コーナーは全部クルマがオーバーで、後ろが振られるような感じがあります。アタックも攻めてはいるんですが、そのオーバーのぶん飛び込みが遅い。ウェイトの影響がまったくないとは言えませんし、多少その部分でエッソ(No.6)よりはつらいかもしれないですね。2回目はオーバーの問題をなんとか改善してタイムを上げたい。1回目のタイムを見るとボクより後ろにいるマシンが前にいく可能性もありますし。とにかく予選は3番以内で、1ポイントは獲っておかなければいけないですからね」

No.18 TAKATA童夢NSX、暫定5番手
リチャード・ライアン「予選1回目のタイムは、昨日のタイムとほぼ同じなんだよ。だから、今日やった仕事に対しては満足している。トヨタ(No.6)と、ナカジマ(No.64)と自分のクルマがトップ3に来ると思う。昨日から見ていてもトヨタは速い。タイムをさらに出すかもしれない。午後はトップ3に入るためにもちろんアタックをするよ。今朝のセッションは100%のプッシュはしていない。130Rでランボルギーニ(No.88)に引っかかってしまったんだ」

No.100 RAYBRIG NSX、セットを煮詰めきれず暫定9番手
光貞秀俊「今日思いきりアタックしたら腰砕けのような感じになってしまって…。グリップ感もありますしハンドリングもいいんですけどね。でも、足回りのセットを微調整してよくなりました。だから午後はおもしろくなると思いますよ。(1分)55秒台に入れるかどうかは今の段階ではわかりませんが、56秒台前半まではとりあえず見えています。気分的に躊躇した部分もあるので1秒弱は縮められると思います」

No.22 ザナヴィ ニスモGT-R、暫定10番手
本山 哲「クルマはけっこういい感じに決まっているし、ポテンシャルも上がっている。自分自身のアタックもうまくまとめられたけど、他のクルマが速いね。2回目はなんとか6番手以内に入りたいと思う」


No.3 ユニシアジェックスシルビア、暫定クラスポールを獲得
柳田真孝「GT500の時間帯に寿一さん(No.6)が(1分)55秒台に入っていたので、今日はコンディションがいいんだろうな、と思いつつアタックにいきましたが、まさかあんなにグリップするとは思いませんでした。でも、2回目はみんなもっとタイムを出してくると思いますし、安心はできません。たぶんみんな(2分)6秒台は普通に入ってくると思いますし、ウチも6秒台に入れるようにがんばりたい。昨日はエンジンにトラブルがありましたが、それも今日は問題ありませんね。バランス的にも大きな問題はありませんが、全体的にもっと速くしたい。もうちょっとクルマが前に進む方向に仕上げたいですね」

No.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT、暫定クラス2番手
三船 剛「MINEからリストリクターも小さくなって、きびしくはなっています。今回はミッションステーを追加したり、足回りもチョコチョコいじったり、毎回少しずつ煮詰まってきています。マッハ号でコースレコードを作りたいと思っているので、午後もどこまでいけるかわからないけれど、全力をつくします。このクルマはトルクがすごいんですよ。昨日試しに5速でS字を上ったらけっこういけたし、そんなにタイムは変わらなかったので、シケインもヘアピンも3速でいってみました。じゃあ1速、2速はなんのために使うんだって聞かれたから『荷物いっぱい積むときに使う』と答えておきました(笑)」

No.81 ダイシンADVANシルビア、エンジン不調を抱えつつ暫定クラス4番手
青木孝行「昨日からエンジンに問題を抱えていて、まだ解決できていませんでした。途中でバラつくんですよ。バラつきが出る条件も特定できていなくて、ランダムなんです。タイムアタックのときも最初はバラつきませんでしたが、その次の周のホントのアタックのとき、バックストレッチエンドで出てしまって、エンジンが壊れるかもしれないと思ったのでそのままピットに入りました。その周は、セクター2までベスト、ベストで来ていて、(2分)07秒フラットから06秒台に入れそうな感触だったんですけどね。エンジンを除けばバランスはすごくいいですし、今回は路面が異常にいいみたいですごくグリップするんです。これだけグリップすると乗っていて楽しいですね。もちろん条件がいいのはライバルにとっても同じですけど。2回目はエンジンが直ればもっといけると思います」

No.31 ARTAアペックスMR-S、暫定クラス5番手
新田守男「クルマはいいよ。予選前まではちょっと緊張してたけど、予選は思ってたよりいけたし、ちょっとミスしたけどそんなにタイムロスもしなかったし、順調じゃないかな。決勝は壊れないことを祈って、いけるだけいくしかないね。まあ、ユニシア(No.3)しだいだね。予選1回目のユニシアのタイムだけは予想外。あとはまあ想像の範囲内だけど、テストから昨日の流れのなかで想像していなかったタイム。うまいことピタっと条件がそろったんだろうね。でも決して悲観するものではないと思ってます」

No.62 Vemac R&Dダンロップ320R、130Rでコースアウト
密山祥吾「130Rで(路面に)水が出ていたみたいで、いつもどおりに1つギアを落としていったら飛び出してしまいました。『止まって止まって〜』って祈ってようやく止まった感じでした。どこも当たってはいません。午後はまた柴原さんがアタックする予定です。タイムはまわりが速すぎですね。ウチは精一杯ですよ。No.81ダイシンは軽いから来るとは思ってましたけど、No.3が来るとは予想してなかったですね」



予選2回目終了後のコメント


No.18 TAKATA童夢NSX、予選2番手
リチャード・ライアン「予選2回目は1回目とコンディションは同じだったけれど、トラフィックは少なかった。0.2秒のロスがあった。クルマはセッティングを少し変えて2回目に臨んだ。(予選2番手に入れたので)1ポイントが獲れて(タイトル獲得の)チャンスが生まれた。チャンピオンシップを獲るためには(この1ポイントが)重要だからね。クルマの調子もとてもいいので、明日は勝って終わりたい」

No.64 Mobil 1 NSX、シケインで止まりきれずポールを獲り逃す
ラルフ・ファーマン「(シケインをショートカットしてしまったのは)ベストラップが出た周のシケインで、オーバーステアが出て止まりきれなかった。なんでそうなったかわからない。それがなければポールポジションだった。クルマはとてもよかったので残念だけど、3番手以内に入れて1ポイント獲れたからね。3位からのスタートならチャンスはあるだろう。ベストをつくすしかない」

No.37 ZENTトムス スープラ、黒澤琢弥のアタックで予選4番手
黒澤琢弥「上デキでしょう。久々に予選で燃えました。渾身のアタックです。クルマのバランスもよくて、朝のイメージではあと0.3秒か0.4秒はいけるかなと思っていたんですけど、(実際には0.5秒以上アップ)あと0.1秒はがんばってるのを見た神さまが足してくれたんでしょう。想像以上のタイムがでました。決勝はストレートが速いのを生かして、1コーナーまでにNSX(No.64、No.18)の前に出たいですよね。満タンのほうがNSXとのタイム差は少ないので期待できるかな」
野田英樹「予選は楽しみながら走れました。(久しぶりのJGTC実戦だが)だいぶ慣れてきましたし、タイヤの特性もつかんできたと思います。あとは自分なりに任された仕事をきっちりやるだけです。満タンのセッティングを担当してましたけれど、タイヤがタレてきたときを考えながらやってました」

No.1auセルモスープラ、タイムアップならず総合5番手
立川祐路「午前中のオーバーステアを直すためにセッティングを少し変更しましたが、中古タイヤで出ていったら今度は逆にアンダーになってしまって、ニュータイヤを履く前さらにセットを微調整しました。でも改善しきれなくて、アタックでは2回ともデグナーで飛び出しそうになりました。結局それで1回目のタイムも上回れなくて…。でも、5番手からなら勝てない位置ではないですし、全然あきらめていません。勝つつもりで全力をつくします」

No.8 ARTA NSX、アタック不発で総合6番手
金石勝智「(予選2回目の)最初のアタックは、ヘアピンまでいい感じでいってたんですが、黄旗が出てたんでやめたんですよ。一瞬、このままいってしまおうかな、と思ったんですが、その後のタイムまで全部抹消されたらいけないですからね。そのあと、もう1回アタックに出たんですが、1回目のタイムを上回るところまではいけませんでした。ポールはともかく、3番手までにはいきたかったんですけどね。決勝に向けてもう一度微調整はしますが、クルマのバランスは悪くないです。今回、土屋さんのタイムもいいんで、あとは自分ががんばるだけです。決勝では予選よりは前にいけると思います」

No.100 RAYBRIG NSX、タイムアップを果たし総合7番手
光貞秀俊「予選1回目はクルマがヨレるような感じがありましたが、セットを変更してけっこういい感じになりました。いつもは混走の時間帯に加藤選手が決勝セットをしてくれるんですが、今回は予選が大事ということで2回目はボクだけが乗ったんです。中古タイヤの段階で変えたセットがいい感触だということはつかめていましたね。ほかはみんなあまりタイムアップしていないみたいですが、ボクは2回目のほうがガチッと張りついて(グリップして)いました。そうやって張りついているぶんストレートスピードは落ちたかもしれませんけどね。決勝セットは昨日の段階でかなりよかったですし、7番手からでも上がっていけると思います。予選の2回目でだいぶセットを変えたので、レースに向けてもそこからいいトコ取りのセッティングをして、朝のフリー走行で最終的に確認し、本番はがんばります」

No.39 デンソーサードスープラGT、予選8番手
織戸 学「今年は予選が悪かったので、久しぶりのシングルグリッドはウチなりにそこそこだと思います。チャンピオン争いのジャマにならないように、ベストフィニッシュしたいですね。ロングに関してはいい感じなので、決勝は意外とおもしろいかもしれない」

ウェイトハンディ100kgのNo.16無限NSX、予選9番手に沈む
伊藤大輔「(ウェイトハンディが)重いけれど、クルマのバランスは悪くないので、決勝はそんなに後れをとらずに戦えると思います。このポジションからはラクな展開にはならないと思いますけれど、とにかくぜったいにチャンスは回ってくると思います。ボクがスタートからプッシュして、タイヤの摩耗と相談しながら、(ピットインのタイミングが)早すぎてもいけないので、まわりを見ながらタイミングをはかって入りたいです。(グリッドが前のクルマに)離されていたらしょうがないんで、死にものぐるいでついていきます」


No.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT、予選クラス2番手
三船 剛「ポールを獲りたかったのに獲れなかった! まともなラップがなかったぐらい引っかかってしまったんで、くやしい。完走できれば勝てると思うんで、チャンピオン争いとは関係ないんですが、全力で走らせていただきます。それにしても合同テストは1日も行ってないんです。壊れるところ、壊れるであろうと思われるところの対策はすべてしてるんですが、ありすぎてベース丸ごと変えないといけないぐらいなんです。そのわりにはがんばってると、私は思いたい。壊れちゃシャレにならないのでね」

No.71シグマMR-S、予選2回目トップタイムで通算クラス3番手
澤 圭太「昨日、まぁこれでいいかな、というセッティングが出たので、予選1回目はそれでアタックしましたが、路面がよかったおかげでタイムが出ましたね。スプーンの2つ目でラインを外してしまったり、細かいミスはありましたが、それでもロスしているのは0.1秒ぐらいだと思います。予選2回目に関しては、今年は毎回2回目にタイムアップできていなかったので、今回はタイムを上げることを目標にしていました。風向きが変わったということもありましたが、そういう目標があったのでアタックのときにはウィング(で得られるダウンフォース)をギリギリまで減らし、そのぶんメカニカルグリップを高めて運転のしやすさを追及していったら、タイムを更新することができました。路面は朝のほうがよかったと思いますが、作戦がうまくいったと思います。明日の朝最終的に確認しますが、満タンにしてもバランスはいいですし、レースは楽しみ。ベストをつくせば結果はついてくると思いますし、(トップ走行中にリタイアした)MINEの借りを返したいですね」

No.62 Vemac R&Dダンロップ320R、1回目よりポジションを上げるも5番手
柴原眞介「1回目も2回目もコルベット(No.4)に引っかかった。2回目のときは0.2秒くらいロスしているはず。4位になれたかなと思えるところなのでくやしい。でも、チームもボクもベストをつくしました。決勝では、2列目に入れればスタートで1コーナーをさしてやろうと思っていたんですが、3列目なのでそうとうムリしないとダメでしょうね。ウチのはストレートで置いていかれるクルマになっちゃってるんです。コーナーではつっかかってしまうし…。でも、ドライバー2人だけのレースじゃないんで、表彰台めざしてがんばります。スタートはボクがいく予定です」

No.31 ARTAアペックスMR-S、ドライブシャフト折損でタイムアップならず
新田守男「アタック中にドライブシャフトが折れてしまって実質的にはアタックできませんでした。まあ、しょうがないです。ビーマック(No.62)に前にいかれたけれど、(ポイントの獲れる)3位には入らなかったし、シルビア(No.3)にポイントが入ってもボクらとトップとの差はいっしょですから。決勝はいくだけいくしかないでしょう。序盤は荒れるような気がするので中盤以降徐々に順位をあげて、(後半乗る高木)真一勝負になればいいと思います。シルビアに離されたくないので、もしシルビアが序盤チギりそうになったら、序盤から積極的にいくかも。でもモスラー(No.5)がストレート速いですから、なかなかそうはいかないでしょう。セカンドドライバー勝負ができる範囲で真一に渡せればチャンスはあると思います」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7、予選8番手
松本晴彦「なんとか(2分)7秒台に入れたかったんですけど、ダメでしたね。ポジションは8番手なので、決勝は最初からいけるところはどんどんいきます。今年は3回もブツけられちゃってついてなかった。なんとか最後ぐらい無事に走って表彰台にいきたいです」
木下隆之「楽しませてもらいました。攻めれば攻めるだけ反応してくれるクルマなんで、久しぶりに攻撃的なドライビングができて楽しいです。イケイケで走っても壊れないクルマなんで楽しいですよね、こういうクルマは」

No.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、予選クラス12番手
木下みつひろ「2回目は、アタックしたことはしたんですけれど、減速のときにミッションが入りづらくて悔やまれる予選となりました。クルマのフィーリングはよかったので、ちょっとつらかったですね。明日はシコシコと走ります」
福山英朗「鈴鹿はポルシェとあわないのできびしい。(ポルシェは)コーナーが遅くてストレートが速いので、富士のようにコーナーの次に直線がくれば挽回できるけれど、ここはコーナーの連続だからね。ま、自分たちのレースをしてれば、去年も予選13位から決勝3位だし、荒れるだろうから表彰台も目指せると思います」




ポールポジションインタビュー


No.6 エッソウルトラフロースープラ(GT500ポールポジション)
脇阪寿一「結果を見てわかるとおりクルマは完璧でした。走りはじめにトラブルはあったんですが、それは改善されてました。昨日も(トラブルで)そんなに走れてないんですけれど、(予選は)1回目からいい感じで走れました。あまりポールポジションは意識してなかったんですけれど、予選上位3台の1ポイントを獲りたいと考えてました。それがポールポジションとなったというだけです。今年はチームの方針で予選は中途半端な位置を取らないようにということがあったんですが、今回は思いっきりいっていいと指示も出たので、気持ちいいアタックができました。(1分)55秒というのは、S字なんかとても速いですし、(コースアウトして壁に)当たったら痛そうだなとか思うくらい走ったんですけど、気持ちよかったです。(No.64がタイムを出し)ポジションが2位と聞いた時点でもう少し踏んでいったんですけど、ものすごいクルマが暴れておもしろかったです。最後にシフトミスしてタイムが延びなかったんですが、ポイントさえ獲れればいいかと思って戻ったんです。(ポールということは)降りてから聞いたんですが、みんなが喜んでいるのでよかったな、と。ボクらとしても自信につながりましたし、ライバルにとっても非常に大きなプレッシャーになってると思います。トップからのスタート、これは章がいくことになってるんですが、鈴鹿1000kmでシミュレーションできてますし、気負いすることなくいつもどおりの仕事をして、ダメだったら来年(チャンピオンを)獲ろうよってくらいの気分で、いつものような平常心でいければいけるような気がしてます」
飯田 章「いつになくというか、チームとしてもトヨタとしてもベストな状態で鈴鹿のレースを迎えられて、ほんとうにいいクルマになりました。最終戦を思いっきりいける状態になっています。昨日はちょっと走れなかったんで、(クルマの状態が)どんなもんかと思ったんですが、ウチのエンジニアがこのくらいというセットで寿一がいったら、すごいタイムが出たんです。決勝に向けても大体見えてきているので、この調子でいきたいと思います。(ポールの1点を加算し、No.1と3ポイント差になったが)3点じゃ差のうちにはいりません。同じハードウェアに乗ってるわけですから。とにかくもうガンガンいきます」


No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300ポールポジション)
柳田真孝「昨日、走りはじめはよかったんですが、午後エンジンにトラブルが出て走れませんでした。でも今朝は、寿一さん(No.6)と同じようなコメントになるんですが、気持ちよく走れました。前回のMINEはちょっと失敗してしまったんですが、今日のアタックは気持ちよかった。自分では納得いかなかったところもありますが、満足でした(脇阪寿一『(納得いかないのか満足なのか)どっちだよ?』)。いや、すごいよかったなと(苦笑)。予選2回目は(2分)6秒台をねらっていったんですが、なんかクルマが前に進まなくてタイムアップできなかったのは不満です。(なぜタイムアップしなかったのかは)いやぁ、分かんないです(苦笑)。これからチームに戻っていろいろ話し合ってはっきりさせます。まさかポールが獲れるとは思いませんでした。ヴィーマック(No.62)と1点差だったので、その1点を離されないように予選でもポイントをとれれば上デキだと思っていましたから。レースは自分たちの仕事をすればおのずと結果はついてくると思うんで、チャンピオン争いだからって力を入れようというのではなくて、いつもどおりの自分のドライビングスタイルを守ることを心がけていきたいと思います」
山野哲也「クルマはいい感じですよ。昨日トラブルがあったからボクは3周くらいしか乗れなかったんですけれど、今日の予選では彼(柳田)のデータを見ながらイメージトレーニングをして走ったところ、クルマのグリップ力が上がっているという印象を持ちました。サスペンションもよく仕事をしてくれていて、とくにコーナリングスピードがアップしているようです。今年で一番横グリップが高いところに来ていると思いますね。ハセミモータースポーツは気合いの入れ方が違うというか、かなり細かいところ、みんな気がつかないところまで気づくし、長谷見さんもすごい人ですし、エンジニアもメカニックもすばらしいし、サスペンションの煮詰めもエアロのセットも細かいところもまでやってくれるので、ドライバーも非常に助かります。決勝でもクルマのセッティングは変えずにいくと思います。安定して走れそうですし、クルマの前後バランスもいい。その状態をキープし続けてドライバー交代までいければけっこういい結果が出ると思います。ドライバーはどっちが先にいくか決まってませんけど。ここに来るまではけっこう緊張もあったんですけれど、走り始めるとそれほどでもないですね。(予選の)ポジション的にも彼(柳田)がいいところに持ってきてくれたので、この勢いで走っていけばかならずチャンピオンがとれると思います。いつもの仕事をしていけば最後に笑えると思います」


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