朝のフリー走行終了後のコメント
◎No.64 Mobil 1 NSX、満タンでセッションのトップタイムをマーク
ラルフ・ファーマン「100%満タンでいったよ。クルマのバランスはいい。レースが楽しみだね。チャンスがすごく大きいと思う。チャンピオンシップの争いは隣のピットのNo.6しだい。レースに勝つ自信はあるけれど、チャンピオンシップは自分たちが精一杯やっても相手があることだからね」
◎No.16 無限NSX、フリー走行2番手
伊藤大輔「昨日からボクは決勝用のセットをやってます。(満タンでの)クルマのバランスはそんなには悪くないです。スプーンでちょっと引っかかって0.5秒くらいロスしているんで、(それがなければ)1分58秒台には入ってると思います。ただ、タイヤの摩耗がリアだけじゃなく前後ともちょっときびしいですね」
◎No. 6エッソウルトラフロー スープラ、フリー走行3番手
脇阪寿一「クルマの仕上がり具合はまぁまぁ。安定した方向に仕上がっているし、上デキだと思う。NSXは一発は速かったけど本番ではタレると思う。ラルフ(No.64)の走りも見ていたけど、あれだって前を空けて、一発のタイムを出しにいっただけだからね」
◎No.8 ARTA NSX、フリー走行4番手
土屋圭市「(フリー走行中のスピンは)いや、回ったらどのぐらい飛んでいくか試してみようとスピンしてみたんだよ。でもコース上で止まったでしょ? 着地は10点満点。満タンだとウチはいいよ。感覚的にはこれはイケるかな。でも寿一(No.6)だけは速いね。道上(No.16)も立川(No.1)もNo.37も差をつめられたけど寿一だけはつめられなかった。でも鈴鹿は去年もそうだったけど、なんかうまくいくからね。表彰台をねらうよ。鈴鹿が抜けないサーキットなんてウソ。GTはどのサーキットだって抜けるんだから。1トンもあるクルマは絶対タイヤがなくなるんだから、そのクルマをどうやって動かすかってことでしょ? タイヤがタレて来たときうまくやれば、けっこうイケると思うよ。だからGTはおもしろいんだよ」
◎No.1 auセルモスープラ、まさかのフリー走行14番手
立川祐路「昨日は朝オーバー、午後アンダーだったんですが、今日はまたオーバーでしたね。順番に出るんですよ。フロントが入らなくて、リヤは流れちゃうっていう状態なんです。でもレースまでにはなんとかできると思います。がんばりますよ」
◎No.81 ダイシンADVANシルビア、フリー走行クラストップ
青木孝行「金曜日からエンジンがバラつくトラブルが出ていて、結局今朝も直っていなかったんです。それで1回ピットロードの先で止まって、エンジンを再始動したら直っちゃった。でも、なんでそのとき直ったかもわからないんです。本番もトラブルがなければいいペースで走れますけど、今週ずっと悩まされているので楽観はできないですね。レース中に突然失速するかもしれないので、後ろにいるマシンに追突はしないでって伝えておいてください。とくにヴィーマックとアペックスに言っておいてもらいたいんですが、もし失速しても、決してオーダーとかワザとじゃないんですよ。ホントに直らないんです」
◎No.19 ウェッズスポーツMR-S、フリー走行クラス2番手
田中 実「クルマはずっときびしい状況で今もきびしいんですが、昨日からセットを変えたのが当たってるかな。昨日はセットをはずして、オーバーステアに悩まされてましたが、それが直ったのが一番大きい。金曜朝に履いていたのはソフト傾向のタイヤだったんですが、チョイスしたのは、そんなソフトではない今までウチは試してなかった新しい方のタイヤ。走りきれればチャンスはあるかなというところです。9番手から抜くのは難しいけれど、ピットストップでのドライバー交代を含めてキッチリやれば、鈴鹿は最終戦でなくても荒れるので、結果はついてくると思います。スタートはたぶんボクですね」
◎No.31 ARTAアペックスMR-S、フリー走行クラス3番手
高木真一「満タンのタイムがフリー走行の順位どおりだったらチャンピオン争いはおもしろいんだけどね。金曜日、土曜日と2日続けてドライブシャフトが折れたのは、クルマ自体の問題じゃなくて、チーム独特のセッティングがすごくトラクションがかかるようになっているために、足に思わぬ負担がかかっているみたいです。他のサーキットで出なかったものがここにきて急に出るのは、ここがGがかかりやすいサーキットだからなのか、偶然なのか、寒くなったからなのか、去年より2秒以上タイムが上がっているからなのか、いずれにせよ予想外だし対策のしようもないので、ドライバーがいたわりながら走るしかないですね。心配なのはそこだけ。それ以外はバランスもいいので、あまり大きくセットをいじりたくないです。(レース後半に乗る)ボクまでいいポジションでくれば、チャンピオンシップポイントをにらみながら、なんとかいい順位で走れるようにがんばります」
◎No.62 Vemac R&Dダンロップ320R、フリー走行はクラス15番手にとどまる
宮下泉エンジニア「満タンでのレースシュミレーションをやったんですが、かなりきびしいですね。重さはいかんともしがたい。タイヤの摩耗、負担が大きいです。みんな速いですからね、これからどう戦うか作戦を立てます。No.3とNo.31にいかについていくか、勝ち負けではなくシリーズだけ見ていくしかないですね」
◎No.3 ユニシアジェックスシルビア、フリー走行クラス19番手
柳田真孝「いくらがんばってもタイムが出ないんでおかしいなと思っていたら、ターボの配管が外れていた。エンジンのフィーリングが悪かったんで、チェックしてもらったら見つかりました。今見つかってよかったですよ。バランス的にはちょっとアンダー傾向ですが、そんなに悪くないですね。金曜日の午後エンジントラブルがあったので、満タンでは今朝初めて走ったんですが、ここで確認できてよかったと思います」
山野哲也「柳田くんのときにアンダー傾向だったので、ボクのときにウィング(のダウンフォース)を減らしていったら、今度は逆にオーバーになってしまって、スプーンでスピンしてしまいました。でも本番はイケる。自信ありますよ。エンジンも昨夜1回下ろしてチェックしていますしね。予選中はいい感じで走れていますし、本番でも安定したラップを刻めると思う。序盤はなにもなければ(2分)9秒台でラップできるんじゃないですか」
決勝レーススタート直前情報
天候:晴れ/路面状況:ドライ/気温:16度/路面温度:19度(13時30分現在)
入場者:決勝日(27日)3万2000人/予選日(26日)1万3500人
*リタイア(GTインサイドレポート班調べ) |
No. | 原因 | 周回数 |
63 | 電気系 | 0L |
88 | スロットル | 8L |
76 | ドライブシャフト | 17L |
3 | エンジン | 18L |
77 | クラッチ | 19L |
22 | パワーダウン(エンジンor駆動系) | 27L |
21 | クラッチ | 27L |
決勝レース終了後のコメント
◎No.8 ARTA NSX、総合2位
土屋圭市「(予選後に)言ったとおりになったでしょう!? お客さんにいいバトルを見せるのがオレの仕事だと思っているから、よかったよね。アウトラップは全然グリップしなかったんで松田(No.64)を先にいかせた。チャンピオン争いに水をさすつもりもなかったし、ホンダにチャンピオンを獲ってほしかったしね。でも(路面が滑るのに)オイル旗が全然出てなくて、恐かったよー。終盤のバトルのとき、次生がデグナーでカウンター当ててるから『何やってるんだコイツ』って思ってたらオイルが出てて、オレもズルっと来て…。シケインも砂でいっぱいだったけど、でも旗が全然出てないんだからね。(終盤は)チャンピオン争いが決まってたみたいだから、亜久里も無線で『松田を抜けー』って言ってたから本気でいったね。そしたら後ろから寿一(No.6)がせまって来たから驚いた。ヤツは本気できたね。寿一だって『オレはここにいるよー』っていうぐらいは当たってたよ。でも絶対それ以上は来ない。相手がものすごくいいドライバーだからいいレースがみせられるんだよ。寿一はプロだね。ホントにプロだ。オレとしては客を感動させるレースをしたいわけで、それも相手しだいなんだ。客がトイレにもいけないレースをしたい。年に何回もできないよね。いやあ、GTはおもしろい。ホントにおもしろいよ」
◎No.39デンソーサードスープラGT、総合5位
織戸 学「だめだ。4位にはならないと。実際に4位を走ってて押さえきれなくてNo.100に抜かれたんだから…。路温が冷えてくるとタイヤがグリップしなくてアンダーが出た。でもまだまだオレ自身に人間的な弱さがあるね。負けは負けだからね」
◎No.1auセルモスープラ、総合6位、ドライバーズランキング3位
竹内浩典「選んだタイヤがちょっと柔らかすぎたね。決勝前のウォームアップではセッティングもいい感じだったんだけど、それはグリップが高いときだけだった。タレてきてからはアンダー/オーバーになっちゃって…。今年は富士で2勝することと、その他でできるだけ高いポイントを稼いでウェイトを下ろすことと、そのふたつの目標があって、富士での2勝は達成できたけど、その他のレースで拾わなきゃいけないポイントを取りこぼしたことが痛かった。二つも勝つと(その後のレースが)ツラいっていうことがわかったよ」
立川祐路「後半は竹内さんのときよりも1ランク固いタイヤを使いましたが、出ていってから無限NSX(No.16)を抜くのに手間取って、トップ集団とは離れてしまいました。無限のほうがストレートが速くて、コーナーで並ぶところまではいくんですが、向こうもうまいですし、なかなか抜けなかったんです。6位になって、結果的にチャンピオンを逃しましたが、今年はいいときと悪いときの差がありすぎましたね。クルマだけでなくボクのミスもあったし、そういう部分でキッチリ(ポイントを)取っていれば…。でも、来年はまたチャンピオンを獲りたいですし、がんばります」
◎No.25 FK/マッシモADVANスープラ、総合7位
荒 聖治「まずスープラのチャンピオンが決まってよかったと思います。山路さんが無事につないでくれたので、1ポイントでも多くとろうと最後までプッシュし続けたんですけれど、タイヤのグリップレベルが落ちてしまいましたね。前がけっこう離れていたので、(7位という結果は)順位的にはしょうがないです」
◎No.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、クラス2位
木下みつひろ「序盤はクルマがすごいナーバスで、なにが起きるかわからない感じでした。高速コーナーは、ポルシェにとってはタイヤの摩耗も含めてきびしいんです。でも、たぶんMR-Sもシルビアもそうなってるだろうと思って、コースアウトをさけようとプッシュはせずに気持ち的に抑えて走っていました。表彰台は富士以来。チームタイトルも獲れたようなので、よかったです」
福山英朗「コースインしたときは6位で、さほど可能性は感じる状況ではなかったんで、ポジションキープの方向にいったんですが、まわりも思いのほかいなくなってくれたりして、地元の鈴鹿ではいつもなにかいいことがありますよね。この結果でシーズンを終えてホッとさせてもらいましたね」
◎No.7雨宮マツモトキヨシアスパラRX7、クラス3位
松本晴彦「序盤はNo.24とNo.26と競っていたりしてダンゴ状態だったので、ポジションキープしようと思ったんです。ストレートがちょっと遅いんで、19に差されたりしながらもなんとか周回を重ねて、S字はすごく速いんで、そこを生かしてダンロップコーナーまでで1台ずつ抜くことができました。木下さんには5位ぐらいで渡せたんですが、今シーズンはセパンで勝って以来の表彰台。チームもみんなホッとしています。木下さんは、ボクがプッシュして使ったタイヤで走りきってくれたんで、すごいドライバーだと思います」
木下隆之「タイヤ無交換だったんですよ。予定より10周くらい早くタイヤが終わっちゃって、最後はもうズルズル。(前をいくクルマが)何台か止まったのはわかっていたんですが、表彰台までいけるとは思っていませんでした。いやあ、いい仕事ができて、よかった」
◎決勝クラス6位、No.71シグマMR-S
澤 圭太「タイヤかすを拾っちゃって、130Rでコースアウトしそうになったりして(No.31に)抜かれてしまいました。そのあとしばらくはペースがいっしょだったんですけど、抜き返すのはムリでした。今回は予選でもいいポジションにつけていたんですけど、くやしいレースになってしまいました。でも、今年1年いい経験をすることができました。この経験を生かして、来年はもっといいレースができるように、がんばります」
◎No.62 Vemac R&Dダンロップ320R、クラス7位、ドライバーズランキング2位
密山祥吾「スタート担当は初めてでしたが無難にこなせました。それよりもクルマが重くて、まわりのクルマにピッタリつかれると、簡単にストレートでパスされてしまって、どうしようもない状態でした。途中からパワステにトラブルが出て、曲がらない、止まらないという状況になってしまって、他車と接触したときに4、5台に一気に抜かれたんです。(タイトルを逃したのは)くやしいですけれど、この1年勉強できましたので、チームに感謝しています」
柴原眞介「ポジションだけ見ながら走ってたんですが、いろいろトラブルもあってペースが上げられませんでした。パワステはセンサーのトラブルだと思うんですけれど、乗ったときからおかしくて、ドンドン悪くなって、最後はハンドルを持ってるだけで精一杯でした。くやしいけれど、チャンピオンシップは今回の7位だけではないんです。落としたレースもいろいろあるので、それを少なくしないといけない。チャンピオンシップは逃したけれど、Vemacデビューの年で、プロジェクトはこれからですから」
◎No.3ユニシアジェックスシルビア、ドライバーズランキング3位
山野哲也「長谷見さんからは『悪かったね』と言われたんですよ。前回と同じ(エンジン)トラブルです。今シーズン前半は『これは壊れないクルマだ』と思ったんだけど、後半の2戦で4基エンジンが壊れてしまいました。4年連続で最終戦でタイトルを逃しているんですよ。GTをはじめた年から悔しい思いをしてます。でも、チームも一生懸命やってくれてるし、80kgウエイト積んでポールが獲れたわけだから、そういう意味でミッドウエストレーシングやハセミモータースポーツはすごいよね。結果として壊れたけれど、ここまで速いクルマが作れるわけですから。そういう環境で乗せてもらえて感謝してます」
優勝者インタビュー
No.64 Mobil 1 NSX(GT500優勝)
ラルフ・ファーマン「1点差で(シリーズチャンピオンがとれなかったのは)残念だったけれど、チームはとてもいい仕事をしてくれた。クルマもホンダがいいものを用意してくれた。今シーズンは3つ勝っているから、まあ仕方ないよね」
松田次生「ちょっとペースを落としたのは、最終コーナーにオイルや砂が出ていたからです。チャンピオンが獲れるのかどうなのかが走っているときはわからなくて、なにがなんでもミスは許されない状況だったので、(マシンを降りた)今でも手と足がふるえてます。こんな怖いレースははじめてですよ」
No.81ダイシンADVANシルビア(GT300優勝)
青木孝行「金曜日から決勝日のウォームアップまでエンジンにトラブルが出ていて、決勝レースも本調子ではない状態でしたが、トラブルは直っていて大八木さんが後半良い走りをしてくれたんです。リタイヤばっかりの1年で完走は3回しかしていなくて、4回目の1回だけ表彰台にあがれたというシーズンでした」
大八木信行「最後はいっぱいいっぱいで、タイヤも(他車との)接触からトラブルが出ていた。(No.19と)少し当たってしまったのは悪かったけれど、勝負するところが少なかったから、最後は勝負させてもらった。最後のチャンスやったんでね」
2002 シリーズチャンピオン
◎GT500ドライバーズチャンピオン
No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「前半、苦しい状態になるのは読めてました。それは章が乗ろうがボクが乗ろうが同じです。傍目には章が乗ると遅くてボクが乗った後半は速いっていうふうに見えたかもしれませんが、章がそこでガソリンをセーブしながら走ってくれるおかげでボクが最後にガンガンいけるっていう、そういう戦い方を1年間してきたんです。『寿一はがんばったね、章は情けないね』っていう人がいるんですけど、それだけは勘違いしないでほしい。ボクがガンガンいけるのは章がセーブしてくれるおかげなんです。そういう方針のもとで1年間戦ってきた結果として、1ポイント差でチャンピオンが獲れてひじょうにうれしいです」
飯田 章「(全日本タイトルは初だが)是が非でもほしかったんです。というより、チーム・ルマンに移籍して、チームのためにも今年は獲ろうと。去年までNSXではまったく違うレースをやってきて、イケイケでいって終わってみるとアレ? っていうレースが多かったんですが、最近のGTのレースはそういうのではタイトルを獲れないですから。ひとつ大人になったというわけじゃないんですけど、チャンピオンを獲るためにチームを移ったわけですからね。今日のレースも序盤はすごくつらかったんですが、自分のペースで走ろう、と。第1戦、はじめてスープラで走ったとき、タイヤはタレてくるし足は火傷するし、つらい思いをしながら『ここで1ポイントでも獲らないとチャンピオンを目指せないだろう』と思ってがんばったんですが、(今日のレースで)終盤、No.16がベストラップ(の1ポイント)を取らなかった瞬間、(そのことを思い出して)泣けてきましたね」
◎GT300ドライバーズチャンピオン
No.31 ARTAアペックスMR-S
新田守男「今だから言えるけど、テストでも予選でもドライブシャフトを折っちゃっていて、対策部品がなかったんですよ。だから折らないようにいたわって、いたわって走るしかなかった。何度もコースアウトしそうになるし、考えてもいなかったポルシェに抜かれたり、とにかくきびしいレースでした。ユニシア(No.3)がスローダウンしたのはわかってたんだけど、そんな状態だったのでタイトルが獲れるとは思ってませんでした。結果的にですけど、獲れたことはホントにうれしいです」
高木真一「無線が通じなくなっちゃって、チャンピオンがどうなっているのか、戻ってくるまで全然わからなかったんですよ。自分のポジションはピットサインでわかってたんだけど、ヴィーマック(No.62)がどうなってんのかとか、わからなかった。ゴールしたときに新田さんがコースに飛び下りてたんで、もしかしたら…とは思ったんですけどね。」
◎GT500チームチャンピオン
無限×童夢プロジェクト(No.16/18)
熊倉淳一監督「われわれのプロジェクトとして、当初はチームチャンピオンというのではなく、ドライバーズチャンピオンを目指してきたんです。でも16号車は初戦から(道上龍の負傷欠場で)理想としていたラインナップでは闘えなかったということが悔いになっています。(道上龍の代役の)ドミニク(シュワガー)もよくやってくれたことで、道上が復帰したときには(伊藤大輔がタイトルを)ねらえるところまできてたけれど、クルマのトラブルが出たりと噛み合わなくて、こういう(ドライバーズタイトルを逃す)結果になってしまった。18号車に関しては、1人が今年初めてGT選手権を走るということで、力はあると思うけれどうまくまとめきれなくて、落としてしまったところが多かった。GTのレースは2人のドライバーのコンビネーションが重要だと思ってますので、初年度のドライバーはそのへんが理解できないところがあって、それがドライバーズチャンピオンに届かなかった理由でしょう。ただ、(ドライバーは)みんなスピードはあるんで、それがチームチャンピオンにつながったと思います」
◎GT300チームタイトル
TEAM TAISAN ADVAN(No.24/26)
千葉泰常監督「去年のMINE(のチームタイトル会見)ではちょっと酔っぱらって『私は来年はもう(JGTCを)やめます』と言いましたが、なぜここにいるんだと言われれば、それがGTの魅力だから(笑)。シーズン前に予選やファステストに1ポイントだというので、これはポルシェ勢には絶対取れない、イジメだなぁと感じて、まあ娘もチャンピオン(ミス・ユニバース・ジャパン)になったことだし、オヤジはもういい(笑)、『もうやめた』と言ったんです。でも、エンドレスさんやヨコハマさんなど、みんながやりましょうと言ってくれたので続けたことで(チャンピオンが取れて)ホントによかったです。残念だったのは、MINEで木下みつひろ君が『エンジンから(異)音がする』と言ったので開けて全部見たんですがわからなくて、レースでいっちゃった(壊れた)んですよね。あれがなければ、ここに新田くんじゃなくて、福山と木下が座ってたんですけどね(笑)。でも、それがひとつの人生だし、新田くんもウチに2年間いたし、(GT500チャンピオンの飯田)章も(ウチのマシンに)ル・マンで乗っているし、みんながハッピーで、(JGTCは)ホントに楽しいレースです」
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