2005年4月にリニューアル・オープンしたばかりの富士スピードウェイの最初のビッグレースとなる2005 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の予選が5月3日に行われた。予選1回目は、午前10時30分から行われた。(観衆:27,300人)
QUALIFY SESSION 1 晴、気温21度、路面温度30度、ドライ
公式予選1回目は、サポートレース遅延の影響で、予定より15分遅れ、10時45分から始まった。前夜にぱらついた雨も夜半に上がり、薄い雲は広がっているものの初夏の日差しのなかでの走行となった。開始時点での気温は21度、路面温度は30度。終了時にはそれぞれ23度、38度まで上昇した。
最初の20分間はGT300専有。ここではNo.10 MACH-GO FERRARI DUNLOP(三船剛)の1分41秒731がとりあえずのターゲットタイムとなる。最初にこれを上回ったのはNo.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾)の1分41秒265。だが、前日の練習走行でトップタイムだったNo.0 EBBRO M-TEC NSXが、まず細川慎弥が基準タイムをクリアした後、黒澤治樹に交代してアタックに入り、1分41秒159をマークしてあっさりとトップを奪った。その後、No.5 プロμMACH5 B-1 320R TEAM KYUSHUが最終コーナー付近にオイルをまき、さらにNo.110 ARKTECH TOTAL BENEFIT BOXSTER GTがコースサイドにストップしたため赤旗提示。そのままGT300の走行は終了となった。No.110は開幕戦にマシンの準備が間に合わず、今回ようやくエントリーにこぎつけたものの、最初の走行は数百mで終わってしまった。
10分ほどでオイル処理作業が終わり、つづく20分間はGT500専有。しばらくはNo.20 McLAREN F-1 GTR、No.21 ノマド フェラーリ550GTS、No.88 JLOCムルシエRG-1の“スーパーカー"群にNo.3 G'ZOX・HASEMI・Zを加えた4台しか走行せず、静かな時間帯が続く。各チーム、路面状況やライバルの出かたをみきわめているようだ。そのまま10分あまりが過ぎたあと、ニスモ勢を先頭にほとんどのチームがいっせいにコースイン。No.22 モチュールピットワークZが1分35秒909を出したのを皮切りに最初のタイムアタック合戦が始まる。
最初に1分34秒台をマークしたのもNo.22だが、直後の数分のあいだに6台が一気に1分34秒台になだれ込み、メモを取る手も追いつかないほどめまぐるしくトップが入れ替わる。
この混戦から抜け出し、最初に1分33秒台をマークしたのはNo.6 エッソウルトラフロー スープラの脇阪寿一だった。直後、No.38 ZENTセルモスープラ(立川祐路)が1分33秒591でこれを逆転したかと思われたが、ピット入口の白線を踏んでしまったためベストタイムと2番目のタイム抹消のペナルティ。脇阪の1分33秒902が、新生・富士スピードウェイの最初のレコードタイムとなった。No.38は3番目のタイムでトップ10には残った。
最後の20分間は両クラスの混走。各クラス専有の時間帯に10番手以内に入れなかったチームは、スーパーラップへの出走権をかけていま一度アタックに入る。GT300のNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7はここで14番手から4番手にジャンプアップ。出走権を得た。
その後、最終コーナー立ち上がりでNo.11 GPH FERRARI DUNLOPがスピン。コースサイドのイン側にストップしたため赤旗中断。自力で復帰した後、残り時間5分で再開される。
最後、No.1 ザナヴィ ニスモZが11番手からのポジションアップをねらったがタイム更新はならず、予選2回目最初の15分間にスーパーラップ出走をかけることになった。また、No.3 G'ZOX・HASEMI・Zはエンジンにトラブルを発生。スロー走行でピットに戻っている。
この結果、GT500クラスではNo.6 エッソウルトラフロー スープラ、No.35 イエローハットYMSスープラ、No.37 DYNACITY TOM'S SUPRA、No.12 カルソニック インパルZ、No.34 BANDAIスープラ、No.36 DYNACITY TOM'S SUPRA、No.22 モチュールピットワークZ、No.8 ARTA NSX、No.39 デンソーサードスープラGT、No.38 ZENTセルモスープラの10台がスーパーラップ進出を確定。GT300クラスではNo.0 EBBRO M-TEC NSX、No.27 direxiv ADVAN 320R、No.10 MACH-GO FERRARI DUNLOP、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7、No.46 Dream Cube's ADVAN Z、No.11 GPH FERRARI DUNLOP、No.43 ARTA Garaiya、No.31 APEXERA MR-S、No.30 RECKLESS MR-S、No.62 WILLCOM ADVAN 350Rの10台が次に進むことになった。