2005 AUTOBACS SUPER GT第3戦JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIAの予選2回目が、6月25日の午後16時からマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで行われた。
QUALIFY SESSION 2 晴、気温32度、路面温度46度、ドライ
予選2回目は最初に15分間のGT300専有走行、つづいて同じく15分間GT500専有走行が行われた。このセッションでは、1回目の走行で10番手以内に入れなかった車両のうち、上位2台ずつが追加でスーパーラップ出走権を得ることができる。セッション中の気温は32度から34度のあいだ。路面温度は開始時点で46度ほどあったが、時間を追うごとに下がっていき、終了時には40度と、タイムは出しやすい状態になった。
GT300クラスでは1回目に11番手だったNo.19 ウェッズスポーツセリカ、12番手のNo.11 GPH FERRARI DUNLOPなどがスーパーラップ出走をねらって積極的にアタック。それぞれこのセッションでの1番手、2番手となり、出走を決めた。また、1回目に車両規定違反でタイム取り消しとなったNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350Rも、ここで予選通過基準タイムをクリアし、決勝出走は可能になった。いっぽう、周防彰吾が基準タイムに達していなかったNo.913 フィールズ ADVAN CORVETTE C6はコースアウト。マシンを損傷し、基準タイムクリアはならなかった。
GT500クラスではNo.37 DYNACITY TOM'S SUPRAがまず上位タイムを出すが、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ、No.35 イエローハットYMSスープラがこれを逆転。さらにNo.100 RAYBRIG NSXもまじえて三つ巴の争いとなるが、けっきょくNo.25がここでのトップ。No.35が二番手となり、この2台がスーパーラップ出走を果たした。
コース清掃のため15分のインターバルをはさんで、16時45分からGT300クラスのスーパーラップがスタート。最初に出走したNo.19 ウェッズスポーツセリカとNo.11 GPH FERRARI DUNLOPではNo.19が2分09秒925で、まずはトップに。2組目、No.0 EBBRO M-TEC NSXとNo.77クスコスバルADVANインプレッサは、No.77に駆動系トラブルが発生しタイムを記録することができず、12番手グリッドが決定してしまう。いっぽうNo.0はNo.19のタイムを上回る。
つづく3組目はNo.46 Dream Cube's ADVAN ZとNo.43 ARTA Garaiyaだが、ここで猛アタックをみせたのがNo.43の高木真一だった。記録したタイムは2分07秒897。1回目のクラストップがたたき出した2分08秒台もすでに従来のレコードを上回っていたが、これはそれをさらに0.5秒以上も上回るもの。GT500クラスの予選通過基準タイムまであと一歩にまで迫る驚異的なタイムである。
その後、4組目のNo.2 Privee ZurichアップルRD320RとNo.13 エンドレス アドバンZは2分09秒台、5組目のNo.31 APEXERA MR-SとNo.27 direxiv ADVAN 320Rは2分08秒台後半で、いずれもNo.43には遠く及ばない。最後、No.30 RECKLESS MR-SとNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7のアタックに注目が集まるなか、No.7のタイムは2分08秒645。対するNo.30は2分07秒971と、No.43につづき2分07秒台をマーク。これでミシュランタイヤ勢の予選ワンツーとなった。3番手はNo.7、4番手にはNo.31 APEXERA MR-Sがつけた。
数分のインターバルを経て、GT500のスーパーラップがスタート。1組目のNo.25 ECLIPSE ADVANスープラとNo.35 イエローハットYMSスープラ、2組目No.22 モチュールピットワークZとNo.3 G'ZOX・HASEMI・Z、3組目No.38 ZENTセルモスープラとNo.36 DYNACITY TOM'S SUPRAは、いずれも1分59秒台から2分00秒台。このなかではNo.36の出した1分59秒428がトップだった。
つづく4組目はNo.18 TAKATA童夢NSXとNo.32 EPSON NSX。先にコースインしたNo.18が1分59秒253でトップを奪うが、直後にNo.32が1分58秒707と、ついに1分58秒台をマークし逆転する。5組目はNo.1 ザナヴィ ニスモZとNo.12 カルソニック インパルZ。ともにウォームアップラップは2分10秒台とゆっくり入っていったが、アタックラップに入る直前、一気に全開。注目のタイムはNo.1が1分58秒976で、この時点での2番手。いっぽうNo.12は1分59秒台にとどまった。
そして6組目。1回目トップのNo.8 ARTA NSXと、2番手のNo.6 エッソウルトラフロー スープラがコースイン。No.8はウォームアップラップですでに1分59秒台をマークし、アタックへの期待が高まる。コーナーごとにハードかつスムーズに攻め、たたき出したのは1分57秒824。従来のレコードを1.3秒以上も縮める圧倒的なタイムでポールポジションを獲得した。
NSXのポール獲得は2002年の第7戦MINE以来。このときのドライバーもラルフ・ファーマンだった。2番手はNo.32 EPSON NSXと決勝レースの第1列目をNSXが独占。だが、3番手はNo.6 エッソウルトラフロー スープラ、4番手はNo.1 ザナヴィ ニスモZと続き、決勝では3車種の激闘が期待できそうだ。
左から、ラルフ・ファーマン/伊藤大輔、新田守男/高木真一