2005 SUPER GT Round6 > QUALIFY #2
2005 AUTOBACS SUPER GT Round6
FUJI GT 300km RACE
9.24 25 / FUJI SPEEDWAY

QUALIFY

2005-09-24

2005 第6戦 公式予選2回目

ロッテラーがパーフェクトなウエット・アタック!

EPSON NSXがスープラをしのいでポールを獲得!

EBBRO M-TEC NSXがアグレッシブな走りでGT300ポールに

Qualify :  Session 1 | Session 2 | Total

 9月24日午後、富士スピードウェイで2005 AUTOBACS SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」の予選2回目が行われ、GT500はNo.32 EPSON NSXのA.ロッテラー、GT300はNo.0 EBBRO M-TEC NSXの細川慎弥と、両クラスともNSXがポールポジションを獲得した。(観衆:20,800人)

QUALIFY SESSION 2 雨、気温24度、路面温度25度、ウェット

 予選2回目は14時35分から始まった。最初の15分間はGT300クラスの専有、つづく15分間がGT500クラスの専有走行。始まった時点では雨は降っていなかったが、GT300の走行中から雨粒が落ち始め、GT500の走行が始まるころには本格的な降りに。その後のスーパーラップではウェット用のタイヤでなければ走れない状況となった。

 スーパーラップはGT300クラスから。前回のもてぎ同様、場内には各チームが選んだBGMが流れるなかでのアタックとなる。最初の出走はNo.30 RECKLESS MR-S(佐々木孝太)で、タイムは1分52秒857。つづくNo.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP(田中哲也)が1分52秒258でこれを逆転するが、4番目に出走したNo.10 MACH-GO FERRARI DUNLOP(三船剛)が1分51秒695をマーク。ここまでで唯一の1分51秒台で、トップを奪う。出走5番目のNo.13 エンドレス アドバンZ(影山正美)もアグレッシブに攻めるが1分52秒台で2番手まで。その後の2台は1分53秒台に留まる。
 9台目のアタックはNo.0 EBBRO M-TEC NSX(細川慎弥)。細川は滑りやすい路面でたくみにマシンをコントロール。全セクターでライバルのタイムを上回り、1分51秒579をたたき出してみせる。これで、クラス最後のアタッカー、No.46 Dream Cube's ADVAN Z(星野一樹)のタイムに注目が集まる。しかし、星野は選んだタイヤが路面に合わず、5番手に留まり、予選1回目に奪った暫定ポールの座から滑り落ちてしまった。この結果、GT300クラスポールはNo.0 EBBRO M-TEC NSX。No.10 MACH-GO FERRARI DUNLOPが2番手、No.13エンドレス アドバンZが3番手となった。

 つづいてGT500クラスのスーパーラップが開始される。このころにはほぼ雨は上がっていたが、1台ずつ走るため、走行ライン上の水がはけるまでには至らず、路面コンディションはやはり完全なウェット。路面温度も低く、タイヤのグリップレベルが上がらないままむずかしいアタックを行わなければならない。

 予選1回目に2番手に相当するタイムをマークしていたNo.35 イエローハットYMSスープラはその後の車検で車重が規定より軽かったとされ、タイム抹消。No.22 モチュールピットワークZ(ミハエル・クルム)が繰り上がってスーパーラップ出走となる。だが、No.22にはミッショントラブルが発生し、アタック走行といえない走りで終了。つづくNo.25 ECLIPSE ADVANスープラ(織戸学)の1分48秒401がとりあえずのターゲットタイムとなる。3番目出走のNo.39 デンソーサードスープラGT(アンドレ・クート)はコカ・コーラコーナーにオーバースピードで進入、大きくラインを外してタイムロス。それでも1分46秒328をマークし、No.25を逆転する。次はNo.37 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA(山本左近)。コカ・コーラコーナー手前までのセクター1では他を圧倒するタイムをマーク、最終的に1分44秒429でこの時点でのトップを奪う。

 だが、さらに圧巻だったのはNo.32 EPSON NSX(アンドレ・ロッテラー)のアタックだった。ロッテラーの走りにハデさはなかったが、あらゆるコーナーをロスなくクリアし、1分43秒924と、ついに1分44秒を切ってトップを奪取してみせる。
 つづくNo.6エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一)、No.3 G'ZOX・HASEMI・Z(金石年弘)の2台は1分46秒台に留まり、No.8 ARTA NSX(伊藤大輔)も1分45秒180まで。予選1回目に2番手だったNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA(ジェームス・コートニー)は1分44秒254と、1分43秒台まであと少しに迫るが2番手。最後のアタッカー、ここまで富士で5連続ポールと富士得意のNo.38 ZENTセルモスープラ(立川祐路)に注目が集まるが、セクター1ではNo.32を上回るものの、セクター2、セクター3では少しずつ遅れをとり、最終的に1分44秒633で4番手に留まった。

 この結果、ポールを奪ったのはNo.32 EPSON NSX。2〜3番手にはNo.36、No.37の順でOPEN INTERFACE TOM'S SUPRAが並び、4番手がNo.8 ARTA NSX。フェアレディZ勢ではNo.3 G'ZOX・HASEMI・Zの8番手が最上位となった。

 なお、No.112 ARKTECH RodeoDrive WAKOS GT3はエンジントラブルのため予選1回目、2回目とも出走せず、予選落ちとなった。

POLE POSITION INTERVIEW


左から、松田次生/A.ロッテラー、黒澤治樹/細川慎弥

GT500 POLE POSITION

No.32 EPSON NSX

アンドレ・ロッテラー「トップを獲れて気分は最高ですね。正直このタイムには自分でもビックリしています。雨でのテストが十分ではなかったので、スーパーラップの前の15分の走行で(雨の)セッティングをして、そのままスーパーラップに挑みました。それがうまく当ったのだと思います。アタックの順番が早く、あとから走るクルマに抜かれる心配があったので、できる限りの走りをしました。私たちの使ったレインタイヤは、もっと雨が振った状態のほうが合っていたのですが、そういう意味ではギリギリの線だったかと思います。路面も徐々に乾いてきて、抜かれるんじゃないかとけっこう心配でした。だから、今日は一番を獲れてうれしいし、明日もいい結果が出せると思います」
松田次生「たしかに今まで歯車が噛み合わないこともありましたが、それにめげずにがんばってきたことが今日のポールポジションにつながったと思います。前回の富士で、ダンロップタイヤはいいパフォーマンスを持っていると感じました。とくにレースが強いと感じたので、明日の決勝は一番前から走るわけですから、そのままトップで帰ってくることも可能じゃないかなと思ってます。まあ、コンディションはドライのほうがいいですね。
 決勝レースの予想ですか? ストレートにシケインを作ってくれればぶっちぎれるんですけどねぇ(笑)。午前は燃料ポンプにトラブルが出てGT500専有時間で走ることができなかったんですが、その後はとくに問題はないので、明日に影響はありません」

GT300 POLE POSITION

No.0 EBBRO M-TEC NSX

細川慎弥「スーパーラップの前に雨が降ってドタバタしました。でも、木曜日のスポーツ走行で、レインでのクルマのセッティングやタイヤの相性などをテストしていたので、そんなにあわてることなく自分の走りに集中して臨むことができました。アタックでは、まだタイヤが温まりきっていなかったのでアンダーが出てしまって、飛び出しそうになりました。午前はそこそこにまとめたのに2番手だったのでくやしくて、それだけに(ポールを獲れたのは)『いただき!』って感じでした。クルマの調子がいいので、決勝はドライでもウエットでもコンディションは気にしてないです。一番前(のスタート)から治樹さんにぶっちぎってもらって、あとはそのまま(自分が)キープしてゴールしたいですね」
黒澤治樹「クルマはウエットでもいいですし、ドライでもすごく安定していていいですね。重いウエイトに合わせてセッティングしているので、バランスはあっているし、タイヤもそれに合わせて造り込みをしてきています。それで今日みたいな結果が出ていると思います。決勝もドライでもウエットでもいいレースができると思います。ただ、前回(第2戦)のようなぶっちぎり、あれだってボクらとしては決して余裕があったわけではないんですけど、ああいう圧勝は不可能じゃないかとは思いますが。ボクらが意識しないといけないのは、SUGOでポイントをなくしちゃったぶんを取り返して(ランキングトップとの)ギャップを埋めて、オートポリスと最終戦の鈴鹿に挑む状況をつくること。ポイントをひとつひとつ取っていくということで、今日の(ポールポジションの)2ポイントも重要です」

2005 AUTOBACS SUPER GT Round6 | Super Lap

富士スピードウェイ SUPER LAP

SUPER LAP : 2005-09-24 | 天候:雨 | コース:ウェット
富士スピードウェイ:4.563km

GT500 SUPER LAP
Po No Machine Driver Time Diff Tire WH
132EPSON NSX松田 次生
アンドレ・ロッテラー
1'43.924158.066km/hDL
236OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA土屋 武士
ジェームズ・コートニー
1'44.2540'00.330BS30
337OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA片岡 龍也
山本 左近
1'44.4290'00.505BS30
438ZENT セルモ スープラ立川 祐路
高木 虎之介
1'44.6330'00.709BS10
58ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'45.1800'01.256BS40
66エッソウルトラフロースープラ脇阪 寿一
飯田  章
1'46.0570'02.133BS20
739デンソー サード スープラGTアンドレ・クート
ロニー・クインタレッリ
1'46.3280'02.404BS10
83G'ZOX・HASEMI・Z金石 年弘
エリック・コマス
1'46.7240'02.800BS
925ECLIPSE ADVAN スープラ織戸  学
野田 英樹
1'48.4010'04.477YH
1022モチュール ピットワーク Zミハエル・クルム
柳田 真孝
1'53.9020'09.978BS40
GT300 SUPER LAP
Po No Machine Driver Time Diff Tire WH
10EBBRO M-TEC NSX黒澤 治樹
細川 慎弥
1'51.579147.221km/hDL80
210MACH-GO FERRARI DUNLOP三船  剛
番場  琢
1'51.6950'00.116DL
313エンドレス アドバン Z木下 みつひろ
影山 正美
1'52.2450'00.666YH40
411JIM GAINER FERRARI DUNLOP田中 哲也
パオロ・モンティン
1'52.2580'00.679DL
546Dream Cube's ADVAN Z星野 一樹
青木 孝行
1'52.6130'01.034YH50
630RECKLESS MR-S佐々木 孝太
山野 哲也
1'52.8570'01.278MI35
762WILLCOM ADVAN VEMAC350R柴原 眞介
植松 忠雄
1'53.3700'01.791YH
85プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU玉中 哲二
筒井 克彦
1'53.6450'02.066YH+2
92Privée Zurich アップル RD320R高橋 一穂
渡辺  明
1'53.7370'02.158YH+1
107雨宮アスパラドリンクRX7山路 慎一
井入 宏之
1'54.6740'03.095YH10
ドライバー:赤字 GT500 アタックドライバー/青字 GT300 アタックドライバー

2005 AUTOBACS SUPER GT Round6 | Qualify #2

富士スピードウェイ 公式予選2回目

Qualify Session 2 : 2005-09-24 | 天候:雨 | コース:ウェット
富士スピードウェイ:4.563km

GT500 予選2回目
Po No Machine Driver BestTime Lap Diff Tire WH
132EPSON NSX松田 次生
アンドレ・ロッテラー*
1'45.9055/5155.109km/hDL
239デンソー サード スープラGTアンドレ・クート*
ロニー・クインタレッリ
1'45.9126/60'00.007BS10
38ARTA NSX伊藤 大輔*
ラルフ・ファーマン
1'45.9714/60'00.066BS40
438ZENT セルモ スープラ立川 祐路*
高木 虎之介
1'46.0546/60'00.149BS10
56エッソウルトラフロースープラ脇阪 寿一*
飯田  章
1'46.3905/60'00.485BS20
612カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ*
井出 有治
1'46.4494/70'00.544BS40
71ザナヴィ ニスモ Z本山  哲
リチャード・ライアン*
1'46.6814/60'00.776BS60
8100RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ*
ジェレミー・デュフォア
1'46.6964/70'00.791BS80
922モチュール ピットワーク Zミハエル・クルム*
柳田 真孝
1'46.9355/60'01.030BS40
1025ECLIPSE ADVAN スープラ織戸  学*
野田 英樹
1'47.2503/50'01.345YH
1118TAKATA 童夢 NSX道上  龍
小暮 卓史*
1'47.3197/70'01.414BS60
1234BANDAIスープラ荒  聖治*
横溝 直輝
1'47.3394/70'01.434DL+1
1321ノマド フェラーリ 550 GTS黒澤 琢弥
光貞 秀俊*
1'49.9773/60'04.072DL
1436OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA土屋 武士
ジェームズ・コートニー*
1'50.8235/50'04.918BS30
1588JLOC ムルシェ RG-1山西 康司*
古谷 直広
1'52.2102/30'06.305YH
1637OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA片岡 龍也
山本 左近*
1'57.5423/60'11.637BS30
173G'ZOX・HASEMI・Z金石 年弘*
エリック・コマス
1'57.6073/40'11.702BS
20Tajimax McLAREN F-1 GTR田嶋 栄一
一ツ山 幹雄
計測出来ず--DL
GT500 予選2回目通過基準タイム(107%) : 1'53.344
35イエローハットYMSスープラ(服部 尚貴)
ピーター・ダンブレック*
1'47.6533/50'01.748DL
GT300 予選2回目
Po No Machine Driver BestTime Lap Diff Tire WH
10EBBRO M-TEC NSX黒澤 治樹
細川 慎弥*
1'43.0532/5159.401km/hDL80
22Privée Zurich アップル RD320R高橋 一穂
渡辺  明*
1'43.2773/80'00.224YH+1
311JIM GAINER FERRARI DUNLOP田中 哲也*
パオロ・モンティン
1'43.4833/60'00.430DL
410MACH-GO FERRARI DUNLOP三船  剛*
番場  琢
1'43.5094/80'00.456DL
527direxiv ADVAN 320R宮川 やすお
密山 祥吾*
1'43.6864/80'00.633YH10
646Dream Cube's ADVAN Z星野 一樹*
青木 孝行
1'43.7842/30'00.731YH50
77雨宮アスパラドリンクRX7山路 慎一*
井入 宏之
1'44.1514/50'01.098YH10
887JLOC ムルシェ RG-1マルコ・アピチェラ*
WADA-Q
1'44.1605/70'01.107YH
913エンドレス アドバン Z木下 みつひろ
影山 正美*
1'44.4123/60'01.359YH40
1077クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄*
谷川 達也
1'44.7963/70'01.743YH+2
1130RECKLESS MR-S佐々木 孝太
山野 哲也*
1'44.7994/70'01.746MI35
125プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU玉中 哲二*
筒井 克彦
1'44.8726/70'01.819YH+2
1347CCI・リカルデント・ADVAN Z清水  剛*
藤井 誠暢
1'45.0583/70'02.005YH+2
1419ウェッズスポーツセリカ加藤 寛規
谷口 信輝*
1'45.3816/80'02.328YH30
1531吉兆宝山 MR-S田中  実*
中嶋 一貴
1'45.4973/70'02.444MI60
1652プロμ太陽石油 KUMHO セリカ竹内 浩典*
平中 克幸
1'46.3254/80'03.272KH
1772T.T.O ADVAN ポルシェ和田  博*
平川  晃
1'47.3637/80'04.310YH
18777梁山泊・TEAM高見沢ADVAN GT3高見沢 一吉*
砂子 塾長
1'48.6036/70'05.550YH
1970外国屋アドバンポルシェ石橋 義三*
山岸  大
1'49.7165/70'06.663YH
62WILLCOM ADVAN VEMAC350R柴原 眞介
植松 忠雄
計測出来ず--YH
9Gulf ADVAN FORTUNE MT山下 潤一郎
山田 英二
出走せず--YH
43ARTA Garaiya新田 守男
高木 真一
出走せず--MI85
110ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT菅  一乗
大井 貴之
出走せず--YH
111ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4飯島 寛也
Guts 城内
出走せず--YH
112ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3余郷  敦
壷林 貴也
出走せず--YH
GT300 予選2回目通過基準タイム(107%) : 1'50.499
913フィールズ ADVAN CORVETTE C6福山 英朗
(周防 彰悟*)
1'51.7473/60'08.694YH
*=タイムを出したドライバー/( )の付いたドライバーは、予選不通過
タイヤ = BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
WH = ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)