2005 SUPER GT Round7 > QUALIFY #2
2005 AUTOBACS SUPER GT Round7
SUPER GT in KYUSHU 300km
10.15 16 / AUTOPOLIS

QUALIFY

2005-10-15

2005 第7戦 公式予選2回目

またも悪天候で予選中断に…

厳しい混走時間中にARTA NSXがベストラン!

GT300は午前のタイムでARTA Garaiyaがポールに

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 10月15日午後、2005 AUTOBACS SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSYU 300km」の予選2回目がオートポリスで行われた。GT500はNo.8 ARTA NSXの伊藤大輔、GT300はNo.43 ARTA Garaiyaの高木真一がポールポジションを獲得した。(観衆:12,290人)

QUALIFY SESSION 2 雨、気温18度、路面温度21度、ウェット

 公式予選2回目は14時30分から始まった。1回目の走行は霧による視界不良のため8分間を残してセッション終了。このためGT500クラスで予選通過基準タイムをクリアできたのは6台に留まり、トップ10によるスーパーラップが通常どおり行えない状況に。協議の結果、2回目はスーパーラップではなく、全車による予選走行が行われることとなった。最初の20分間はGT500、GT300両クラス混走。つづく20分間がGT300クラス専有。最後の20分間がGT500専有。決勝グリッドは1回目と2回目を通算したタイムで決められる。

 混走の時間帯には、1回目に基準タイムをクリアできなかったドライバーを中心に積極的にアタック。No.8 ARTA NSX(伊藤大輔)が1分53秒328でトップを奪う。以下、2番手No.22 モチュールピットワークZ、3番手No.25 ECLIPSE ADVANスープラ、4番手No.18 TAKATA童夢NSX、5番手No.3 G'ZOX・HASEMI・Z、6番手No.12 カルソニック インパルZ、7番手No.1 ザナヴィ ニスモZまでが1分53秒台。その他、各チームとも両ドライバーが基準タイムをクリアし、とりあえず予選通過を確定させる。ただし、No.21 ノマド フェラーリ550GTSだけは基準タイムをクリアできなかった。

 その後、GT300クラスの専有走行がスタート。No.0 EBBRO M-TEC NSX(細川慎弥)、No.46 Dream Cube's ADVAN Z(星野一樹)が予選1回目よりタイムアップ、それぞれポジションを2番手、3番手に上げる。だが、ここでまたしても霧が深くなって視界が悪化。赤旗が提示され、天候の回復を待つことに。それから1時間あまり天を見上げる時間が続いたが、けっきょく霧が晴れることはなく、16時過ぎにこの日の走行は打ち切られることが決定した。

 その後、この結果をもって予選結果とするという公式発表があり、グリッドが確定。GT500クラスはNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔)がポールポジション。2番手No.22 モチュールピットワークZ、3番手No.25 ECLIPSE ADVANスープラと、3車種がトップ3を分けることに。4番手No.18 TAKATA童夢NSX、5番手No.3 G'ZOX・HASEMI・Zとつづき、シリーズランキングトップのNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRAは15番手、ランキング2位のNo.38 ZENTセルモスープラは12番手、同3位のNo.1 ザナヴィ ニスモZは7番手と、いずれも下位グリッドからの追い上げを強いられることになった。

 GT300クラスはNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)が予選1回目のタイムでクラスポール。2番手はランキングトップタイのNo.0 EBBRO M-TEC NSX、3番手にNo.46 Dream Cube's ADVAN Z、4番手No.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP、5番手No.10 MACH-GO FERRARI DUNLOPとつづき、ランキングトップタイのNo.30 RECKLESS MR-Sが6番手につけた。

 なお、GT500クラスのNo.21 ノマド フェラーリ550GTS、GT300クラスのNo.9 Gulf ADVAN FORTUNE MT、No.777 梁山泊・高見沢整骨院ADVAN GT3、No.111 ARKTECH with Team LeyJun 968GT4、No.72 T.T.O ADVANポルシェは2人のドライバーのいずれか、あるいは両方が基準タイムをクリアできておらず、決勝出走が可能かどうかは審査委員会の判断に委ねられることになる。

POLE POSITION INTERVIEW


左から、R.ファーマン/伊藤大輔、新田守男/高木真一

GT500 POLE POSITION

No.8 ARTA NSX

伊藤大輔「(ポールポジションは)ちょっとまだ信じられない感じです。結果的にポールが獲れてうれしかったです。ここに来る前のテストでもそれなりにクルマの調子は良かったんで、最終戦に向けて我々はこのレース、勝たなければならないという気持ちで挑んでいるので、それを考えるとポールを獲りたいと思ってました。
 タイムを出した時は、おそらくクリアに近い状態でした。クルマ的にはアンダーステア傾向で、タイム的にはどうかなと思っていたんです。基本的にはクルマも安定方向で、(ストレートに)帰ってきたら53秒台が出てて、いいポジションにいけるかなと。ただ、その時はこのタイムでポールを獲れるとは思っていませんでした。それに僕は昨日からヘビーレインの時にしか乗っていなくて、ラルフは浅みぞ使える状態で乗っていて、これから雨が少なくなって(コースが)乾いてGT500の単独(走行)の時はラルフにお願いしましょうと思ってました。まあ、その前に終わってしまったんですけど。
 クルマは全体的に安定しています。ドライであってもウエットであってもクルマのポテンシャルは高い。こういう難しい中で獲れたポールポジションですから、きちっと優勝に結びつけたいと思います。自分たちがミスしないでいけば、勝てると思っています」
ラルフ・ファーマン「伊藤さんが言ったようにクルマはかなり調子がいいと思います。そして、伊藤さんが昨日も今日もすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。そして、今日は運がすごく良かった。予選というのは運がないとなかなか上手くいかないものだし。僕らは最近ちょっと運がなかったんで、これで運が向いてくれるといいですね。明日は(僕が前半担当だから)クリーンなスタートを切り、1コーナーに最初にたどり着いて、最後まで速く走りたいと思います。マレーシアではポールを獲りながら勝利を逃してしまいましたから、今度こそ勝ちたいと思います」

GT300 POLE POSITION

No.43 ARTA Garaiya

新田守男「昨日の午後から雨だったですが、今日の予選が雨になるとは予想してませんでした。ただ、昨日の雨の状態では真一がテストしていたんです。そこで他とのタイヤの差、特に一発(アタック)でパフォーマンスの高さを感じていたんで、今日雨だったら予選はいけるんじゃないかと確信はしてました。ただ、いろんなコンディションがあるし、全開のレースみたいに避けられない事故もある。僕らとしてはシリーズ争いのこともあるし、予選やる中にもリスクを避けて、慎重にいきました。その中で真一がポールポジションを獲ってくれて、明日のレースに繋げられる最良のポジションじゃないかなと思います。
 前回のレースの事故の影響ですか? クビが回りません……。あ、金欠じゃないですよ(笑)。クルマは……、多分大丈夫です。まあ、決勝走ってたら壊れることもあるかもしれませんが。でも、メカニックさんたちが徹夜で直してくれましたから、その結果がポールになったと思います。
 今日の予選も大事でしたが、テストから明日の決勝がドライだろうとセッティングしてきました。マックスに近いウエイトを積んでますし、ライバルのM-TEC(*0)も重い状態で、この2台がタイヤに厳しいこのコースで、相当厳しい戦いをしなくてはいけない。そこに他のライバルも加わる。抜くためのリスクが高いコースなんで、僕らは(タイトル争いから)これ以上レースを落とせないで、その攻めのバランスとか、これから明日の戦略を考えますが、すごく難しいなぁ、と感じてます。理想の順位ですか? それを言うなら1位以内ですね(笑)」
高木真一「昨日の午後のレインで非常に調子が良くて、トップが獲れるかは分からなかったですが、良いところにはいけるなと思ってました。コースに出ると昨日より雨の量が多めで、土屋さん(監督)と選んだヘビーレイン用のタイヤが合ったことと、最初の2、3周様子見をして、アタックをしたらちょうど雨が強く降る前で、すごくタイミングのいい状態で予選ができたと思います。ウエイトが厳しいんで、ドライだったらこんな位置(最前列グリッド)にいられなかったと思うんで、M-TEC(*0)とGaraiyaが"通せんぼジジイ"になって(笑)、できればM-TECが後ろから攻撃されて、やられちゃうと楽なんですけどねぇ(笑)。まあ、そんなに甘くはないでしょう。とにかく2台が後ろをおさえながら、ポジションを守ってピットに入って、その後ピットワークも含めた速さで決まってくるんじゃないかと思います。ドライだと厳しいと思っているんで、チームワークで上位に行きたいです」

2005 AUTOBACS SUPER GT Round7 | Qualify #2

オートポリス 公式予選2回目

Qualify Session 2 : 2005-10-15 | 天候:雨 | コース:ウェット
オートポリス:4.674km

GT500 予選2回目
Po No Machine Driver BestTime Lap Tire WH
18ARTA NSX伊藤 大輔*
ラルフ・ファーマン
1'53.3286/11BS20
222モチュール ピットワーク Zミハエル・クルム*
柳田 真孝
1'53.4076/10BS20
325ECLIPSE ADVAN スープラ織戸  学*
ドミニク・シュワガー
1'53.4827/10YH10
418TAKATA 童夢 NSX道上  龍
小暮 卓史*
1'53.6716/11BS40
53G'ZOX・HASEMI・Z金石 年弘
エリック・コマス*
1'53.8556/10BS10
612カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
井出 有治*
1'53.8935/10BS20
71ザナヴィ ニスモ Z本山  哲
リチャード・ライアン*
1'53.9297/10BS40
837OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA片岡 龍也*
山本 左近
1'54.2166/11BS20
932EPSON NSX松田 次生
アンドレ・ロッテラー*
1'54.3082/10DL50
10100RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ*
ジェレミー・デュフォア
1'54.5474/9BS60
1135イエローハットYMSスープラ服部 尚貴
ピーター・ダンブレック*
1'54.6319/11DL
1238ZENT セルモ スープラ立川 祐路*
高木 虎之介
1'54.7695/11BS60
1339デンソー サード スープラGTアンドレ・クート
ロニー・クインタレッリ*
1'54.8903/10BS10
146エッソウルトラフロースープラ脇阪 寿一*
飯田  章
1'54.9674/11BS40
1536OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA土屋 武士*
ジェームズ・コートニー
1'55.2799/11BS40
1634BANDAIスープラ荒  聖治
横溝 直輝*
1'57.6763/10DL
1721ノマド フェラーリ 550 GTS黒澤 琢弥
光貞 秀俊*
2'01.6239/10DL
GT500 予選2回目通過基準タイム(107%) : 2'01.344
GT300 予選2回目
Po No Machine Driver BestTime Lap Tire WH
10EBBRO M-TEC NSX黒澤 治樹
細川 慎弥*
2'01.5539/11DL100
246Dream Cube's ADVAN Z星野 一樹*
青木 孝行
2'01.6915/6YH55
311JIM GAINER FERRARI DUNLOP田中 哲也*
パオロ・モンティン
2'01.8157/10DL30
430RECKLESS MR-S佐々木 孝太*
山野 哲也
2'02.0695/10MI45
510MACH-GO FERRARI DUNLOP三船  剛*
松田 秀士
2'02.2638/9DL10
619ウェッズスポーツセリカ加藤 寛規
谷口 信輝*
2'03.1253/10YH25
731吉兆宝山 MR-S田中  実*
中嶋 一貴
2'03.2545/10MI45
813エンドレス アドバン Z木下 みつひろ
影山 正美*
2'03.6896/9YH50
962WILLCOM ADVAN VEMAC350R植松 忠雄
八木 宏之*
2'03.9174/9YH
107雨宮アスパラドリンクRX7山路 慎一
井入 宏之*
2'04.5244/7YH
1127direxiv ADVAN 320R密山 祥吾
吉本 大樹*
2'05.1085/9YH
1243ARTA Garaiya新田 守男
高木 真一*
2'05.4203/7MI80
13112ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3余郷  敦*
壷林 貴也
2'05.7578/11YH
1452プロμ太陽石油 KUMHO セリカ竹内 浩典*
平中 克幸
2'06.6986/10KH
1547CCI・リカルデント・ADVAN Z清水  剛*
藤井 誠暢
2'06.7154/9YH+2
1677クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄*
谷川 達也
2'06.8538/10YH+2
17777梁山泊・TEAM高見沢ADVAN GT3高見沢 一吉
砂子 塾長*
2'07.4966/10YH
182Privée Zurich アップル RD320R高橋 一穂*
渡辺  明
2'08.0934/8YH+2
19110ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT菅  一乗
大井 貴之*
2'08.2663/10YH
20111ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4飯島 寛也
Guts 城内*
2'08.3444/9YH
215プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU玉中 哲二*
筒井 克彦
2'08.5122/6YH+1
2272T.T.O ADVAN ポルシェ和田  博
平川  晃*
2'10.0326/10YH
239Gulf ADVAN FORTUNE MT山下 潤一郎*
山田 英二
2'22.6423/8YH
GT300 予選2回目通過基準タイム(107%) : 2'10.204
*=タイムを出したドライバー/( )の付いたドライバーは、予選不通過
タイヤ = BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ
WH = ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)

※ 赤旗中断:14:54 - 14:57 悪天候の為中断後、予選2回目を終了とした。