GT500 クラス 優勝

No.100 RAYBRIG NSX

セバスチャン・フィリップ

今はとても幸せな気分です。SUPER GTで勝つのは非常に難しいことで、何度もあることではないので、本当に最高です。スタートして、最初は簡単に10秒くらいのリードを作れて、これならもっと差が広がるかなと思ったのです。でも、ヘアピンでボクがミスをしてしまった。ブレーキペダルに足があたって、ブレーキを戻すタイミングをミスして、コースアウトしてしまったんです。これで6秒から7秒ロスしてしまって、それが悔しかったですね。それからもう一度、2位とのリードを広げようとしました。アンドレ（No.36のロッテラー）が2番手に上がっていたのは知っていて、でもギャップをキープすれば勝てるという自信はありました。（細川に交代後は）細川君は速いし、安心していました。今朝（のフリー走行）も速かったし、安定していましたから。ただ、GTでは何が起こるかわからないので、残り20周くらいからはドキドキもしていました。
　この後の2つのレースですが、オートポリスはウエイトハンデがあっても結構いい結果を出せると思います。がんばってできるだけポイントを取りたいです。最後の富士は、クルマとって苦手なコースですから、オートポリスが勝負だと思います

細川慎弥

今回は、金曜日の走り出しからクルマのバランスが非常に良くて、あまりアジャストしなくてもいいくらいでした。今朝のフリー走行でも、ロングランのペースがすごく良かった。普通に何事もなく仕事をこなせば、ちゃんと後ろを離して勝てるというシミュレーションができていました。自分がきっちり乗って、クルマの性能を100%引き出せれば（クルマが）速いのは分かっていたんで、ボクとしては精神的にゆとりを持って、集中して走れました。ピットインで、ウチは（後輪のみの）2本交換で、相手（No.36）は4本交換。交代して最初の5ラップくらいは向こうは4本ニュータイヤで迫ってくる。その最初の5周が勝負だと思っていました。そこでプッシュしていきました。そこを抑えきれば、向こうもタイヤがたれてくる。その5周に集中していきました。
　この勝利はうれしいし、安心しました。でもボク自身としては、予選のアタックもできていないし、自分の力で（チームを）リードできる、エースになりたい。まあGTは2人の力で勝つわけですけど、もっともっと勉強して、いろいろ吸収していきたいです

GT300 クラス 優勝

No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP

田中哲也

序盤は62号車が速かったけれど、10周くらいしてから向こうのタイヤがたれだして、落ち着いていけば抜けると思いました。ただ、ピットインでシートベルトが締まらなかったり、青木選手から無線でちょっとエンジンがばらつくと言ってきていたので、そのへん心配もありました。まあ、ペース的にはすごく速かったんで、このままきっちり（ゴールまで）持って来れれば、勝てるかなと思ってました。
　（今回は）金曜日にダンロップさんが持ってきたタイヤを最初に履いたときに『これはいける』という良いタイヤがあった。タイトルに関しては、GTはウエイトを積んでいくレースなので、正直厳しいとは思います。ただ、ダンロップタイヤは雨にも強いですし、残り2戦ウエットになったりしたら十分勝てるチャンスもある。何があるかわからないですから、3連勝するつもりで、そういう気持ちでいきます

青木孝行

僕らのチームはメカニックが右側から交代ドライバーのサポートをするんですが、その時ベルトをはめる部分に問題があって、一回外してまた締めるという作業をしたので、そこで10秒くらいロスしてしまいました。朝のフリーもボクに代わって電気系のトラブルがありましたね。何か、僕が乗るとそういうこと多いですね（苦笑）。毎年1回は勝って、チャンピオン争いにからむ。（これまでは）そうなってきたし、（今年も）そう思っているんですが、勝てそうで勝てないレースが多くて、本当に泣かず飛ばずで終わってしまうじゃないかと、自分でもちょっと弱気になったんです。今回も他の選手から『壊れるんじゃないの?』と言われて悔しい思いをしたり…。ただ、金曜から（クルマのバランスが）すごく良かったんで、今回獲らないと絶対獲れないと思っていたから、勝てて良かったです