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2006 AUTOBACS SUPER GT Round9
FUJI GT 300km RACE
2006-11-04, 05 / Fuji Speedway

Test Day

2006-09-26

■第9戦 □練習走行
■公式予選
■決__
11月3日(金)
11月4日(土)
11月5日(日)
□合同テスト:
_9月26日(火), 27日(水)
course ■富士スピードウェイ
_4.563km

富士でZが速い!
XANAVI NISMO Zが好タイムで一番時計
GT300はWILLCOM ADVAN VEMAC 408Rがクラストップに

2006年のシーズンも残すところあと2戦となった9月26日。富士スピードウェイ(静岡県)でスーパーGT公式テストが実施された。走行は午前と午後の2回、各2時間ずつ。テストはこの日と翌27日の2日間で行われる。この日はあいにくの雨模様となったが、テスト車を含む34台が走行した。

Session 1 雨、気温16度/路面温度19度、ドライ>ウェット

 午前9時から2時間の予定で最初のセッションが開始。気温16度、路面温度19度と肌寒いほどのコンディションとなる。セッション開始直前に雨がコースを濡らすが、小雨が降ったり止んだりという程度で、なんとかドライ路面となっていた。開始40分ほどで雨が本降りとなり、完全なウェットコンディションとなる。

 セッション半ばの10時の時点ではNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生組)が1分34秒311のトップタイムをマークしていた。2番手はNo.32 EPSON NSX(R.デュバル/武藤英紀組)の34秒624、3番手に前戦もてぎの勝者No.100 RAYBIRG NSX(S.フィリップ/細川慎弥組)の34秒880、4番手にNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)の35秒106となっていた。
 富士で抜群の速さを誇るNo.1の立川は「出だしに中古タイヤで5周くらい走っただけで、タイヤテストをこれからやろうと思った時に降ってきた。タイム的には気にしてないし、(クルマの)パフォーマンスは確認できた。相手も速くなってきてるけれど、ウチもコーナーが速くなってる。前回の富士のリベンジ(ポール・スタートだったが早々にリタイア)は最終決戦の富士ですね」と語った。10時40分過ぎには雨が強くなり、このセッションでのこれ以上のタイムアップはなかった。

 GT300クラスは、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(柴原眞介/黒澤治樹組)が1分43秒148のトップタイムをマーク。続いてNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥/黒澤翼組)の43秒737、No.777 梁山泊 apr MR-S(田中実/大嶋和也/新田守男/高木真一)の43秒858となっていた。その後No.777 MR-Sが43秒753までアップ。だがコースコンディションはウェットとなり、結局No.62 VEMACのトップタイムとなった。

Session 2 雨、気温15度/路面温度17度、ウェット

 午後2時からのセッションは、気温15度、路面温度17度とさらに気温が下がった。30分を過ぎたころに、ここでもトップタイムをマークしたのはNo.23 XANAVI NISMO Zの1分44秒696、2番手にNo.1 ZENTセルモSCの45秒139、3番手にNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/A.ロッテラー組)の45秒186となっていた。
 その後No.23 Zが44秒370に、No.36 SC430が43秒538とする。さらにセッション半ばでNo.32 EPSON NSXが42秒745とする。
 No.32 NSXは、さらに1分42秒716までタイムを刻み、このセッションのトップタイムを獲得した。2番手にはNo.35 BANDAI DIREZZA SC430(服部尚貴/P.ダンブレック組)が43秒489、3番手にNo.36 SC430の43秒538、4番手にNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)の43秒625となっていた。

 今回のテストには、NISMOがNo.350のテスト車両を持ち込んでいた。真っ黒な車体にカーナンバーだけのこのマシンは、明らかに他のGT500クラスのZとは違う排気音を響かせていた。新エンジンのテストと思われるが、どのようなエンジンであるか、今季投入予定なのかのコメントはなかった。

 GT300では、No.14 ハンコックエンドレスポルシェ(木下みつひろ/峰尾恭輔組)がセッション開始30分ほどで1分53秒175をマーク。No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rが53秒467、No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)の54秒346と続く。
 その後No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行組)が1分52秒640としてセッションのトップタイムを更新。
 セッション半ばではAWDシステム(4輪駆動)のNo.77 クスコスバルADVANインプレッサ(小林且雄/菊地靖組)が雨の中での速さを見せ、52秒601を記録し、トップに立つ。だが終盤に雨が止み、ラインも少し乾いてくるとNo.777 梁山泊 apr MR-Sが1分52秒209のセッショントップタイムをたたき出した。


Comments

本山 哲/No.23 XANAVI NISMO Z(GT500/1日目総合1位)
クルマのウエイトは少ないし、手ごたえはまあ、ありましたね。次のオートポリスと最終戦富士をふまえたテストになりそうです。タイム的にみても、明らかに今までのZより(性能が)上がってる。クルマの開発としても、きちんと結果(タイム)が出てきてる。富士でも悪くないZという手ごたえはありました
松田次生/No.23 XANAVI NISMO Z(GT500/1日目総合1位)
クルマのフィーリングはすごく良いです。最後乾いてきたのであと2〜3周あればセッションのタイムも上にいけたと思います。オートポリスは僕らのウエイトが軽いんで勝たないといけないし、何が何でも勝ちに行きます! ウエイト積んでもいい感じだと思うので、あとはレースの展開次第ですね。少しずつZは良くなってきていますよ。九州はターニングポイントなのでねらっていきます
柴原眞介/No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(GT300/1日目総合1位)
ドライでまだみんなが走り出したころ、ボクはニュータイヤしかなかったので行ったらポンと出たタイムです。もてぎの分(3位入賞)は重くなってますけれど、クルマとコースの相性は悪くないです。今日はドライもレインも走り足りなかったし、メニューもこなせずに終わってしまいました。結果的にトップタイムだっただけですね…。ドライバータイトルは難しいので、チーム一丸となってチームタイトルをねらっています。オートポリスは去年謹慎処分で走ってないので、10数年ぶりのレースになりますから、アタックは治樹にやらせる予定です

合同テスト1日目|2006-09-26|富士スピードウェイ (4.563km)
□セッション 1:09:00 - 11:00|天候:雨|コース:ウェット
□セッション 2:14:00 - 16:00|天候:雨|コース:ウェット
GT500クラス
Position No. Machine Driver BestTime Diff. Session 1 Session 2 Tire
123XANAVI NISMO Z本山 哲
松田 次生
1'34.311278.494km/h1'34.3111'44.062BS
232EPSON NSXロイック・デュバル
武藤 英紀
1'34.6240.3131'34.6241'42.716DL
3100RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
1'34.8800.5691'34.8801'44.414BS
41ZENT セルモ SC立川 祐路
高木 虎之介
1'35.1060.7951'35.1061'43.921BS
53イエローハットYMS トミカ Z横溝 直輝
J.P・デ・オリベイラ
1'35.1700.8591'35.1701'45.994BS
636OPEN INTERFACE TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1'35.2580.9471'35.2581'43.538BS
718TAKATA 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
1'35.2730.9621'35.2731'43.625BS
866triple a サード スープラGTアンドレ・クート
平中 克幸
1'35.3141.0031'35.3141'44.767BS
912カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
星野 一樹
1'35.4061.0951'35.4061'46.212BS
1025ECLIPSE ADVANスープラ織戸 学
土屋 武士
1'35.7291.4181'35.7291'47.492YH
11350NISMO テスト車両
1'35.8981.5871'35.8981'45.086BS
126Mobil 1 SC飯田 章
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
1'36.0311.7201'36.0311'45.407BS
1322MOTUL AUTECH Zミハエル・クルム
リチャード・ライアン
1'36.0571.7461'36.0571'45.336BS
1424WOODONE ADVAN KONDO Z柳田 真孝
荒 聖治
1'36.1791.8681'36.1791'46.792YH
1535BANDAI DIREZZA SC430服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
1'36.2291.9181'36.2291'43.489DL
168ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'36.2971.9861'36.2971'44.916BS
1753ムルシエRG-1
1'54.33820.027-1'54.338YH
GT300クラス
Position No. Machine Driver BestTime Diff. Session 1 Session 2 Tire
162WILLCOM ADVAN VEMAC408R柴原 眞介
黒澤 治樹
1'43.138247.991km/h1'43.1381'54.622YH
296EBBRO BTEC MAZIORA 350R黒澤 琢弥
黒澤 翼
1'43.7370.5991'43.7371'53.467DL
3777梁山泊 apr MR-S田中 実/大嶋 和也
新田 守男/高木 真一
1'43.7530.6151'43.7531'52.209MI
411JIM CENTER FERRARI DUNLOP田中 哲也
青木 孝行
1'43.8790.7411'43.8791'52.640DL
57雨宮アスパラドリンクRX7山野 哲也
井入 宏之
1'43.9900.8521'43.9901'54.441YH
62プリヴェチューリッヒ・紫電高橋 一穂
加藤 寛規
1'44.3601.2221'44.3601'53.273YH
713エンドレスアドバンCCIZ影山 正美
藤井 誠暢
1'44.5461.4081'44.5461'54.293YH
846吉兆宝山 DIREZZA Z佐々木 孝太
番場 琢
1'44.8041.6661'44.8041'53.709DL
919ウェッズスポーツセリカ松田 晃司
脇阪 薫一
1'45.1191.9811'45.1191'55.380YH
1077クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄
菊地 靖
1'45.3572.2191'45.3571'52.601YH
119NOMADO ADVAN LeyJun MTOSAMU
田中 勝喜
1'45.4142.2761'45.4141'54.990YH
1255DHG ADVAN FORD GT光貞 秀俊
池田 大祐
1'46.0872.9491'46.0871'54.452YH
1314ハンコックエンドレスポルシェ木下 みつひろ
峰尾 恭輔
1'46.4953.3571'46.4951'53.175HK
1410T&G CyberAgent DUNLOP F360ヒロミ
尾本 直史
1'46.6533.5151'46.6531'52.748DL
1552プロμ太陽石油KUMHOセリカ竹内浩典
嵯峨 宏紀
1'46.7773.6391'46.7771'56.921KH
16666ライフワークBOMEXアップル NSX周防 彰悟
山下 潤一郎
1'47.3784.2401'47.3781'55.997YH
1787トライクジャパン ムルシエRG-1山西 康司
和田 久
1'57.15614.018-1'57.156YH
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ