2006 Round9 > Official Test

2006 AUTOBACS SUPER GT Round9
FUJI GT 300km RACE
2006-11-04, 05 / Fuji Speedway

Test Day

2006-09-27

■第9戦 □練習走行
■公式予選
■決__
11月3日(金)
11月4日(土)
11月5日(日)
□合同テスト:
_9月26日(火), 27日(水)
course ■富士スピードウェイ
_4.563km

最終戦は昨年第6戦のリターンマッチの予感!?
EPSON NSXが快走を見せてトップタイムを獲得!
GT300は吉兆宝山DIREZZA Zがトップ

昨日に続き、9月27日、富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT公式テストが行われた。走行は午前と午後の2回、各2時間ずつが予定されていた。この公式テストは、この日が最終日。今季の公式テストは、これですべて終了となった。

Session 3 雨、気温18度/路面温度19度、ウェット

 昨日と同様、この日も午前9時からと午後2時からそれぞれ2時間の予定で走行が行われた。午前9時最初のセッションが開始。気温は18度、路面温度が19度と、昨日に続き肌寒いほどのコンディションだ。昨日からの雨はコースを濡らし、朝はいったん上がっていたが、セッション開始直前に再び雨が降り出す。このセッションも小雨が降ったり止んだりという状況で、各車ストレートでは水しぶきを巻き上げての走行となる。

 開始30分ほどではNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)が1分44秒078とこの時点でのトップタイムをマーク。2番手はNo.66 triple aサードスープラGT(A.クート/平中克幸組)の44秒263、3番手にはNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)の44秒494、4番手にNo.350 NISMOテスト車両の44秒526と続く。
 セッション半ばとなる10時過ぎでは、No.100 RAYBRIG NSX(S.フィリップ/細川慎弥組)が1分44秒062と、このセッションのトップとなるタイムをマーク。同じNSXのNo.18も44秒076をマーク。さらなるタイムアップを行おうとしたが、100Rでコースアウトしてしまう。結局、このセッションはNo.100 RAYBRIG NSXがトップ。3番手にはNo.1 ZENTセルモSCが44秒078とトップ3台が僅差で並んだ。
 昨日から走っているJLOCのNo.53 ムルシエRG-1は、今年のル・マン24時間に参戦したマシンで、タイヤがヨコハマに変更されている以外はル・マンのままだという。なお、これはSUPER GT参戦を目的にしたものでなく、他カテゴリー参戦を考慮した今回限りの走行ということだ。

 GT300クラスは、昨日も雨の中で好調だったNo.777 梁山泊apr MR-S(田中実/大嶋和也/新田守男/高木真一)が1分53秒450をまずはマーク。開始40分ほどとなると、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行組)が52秒597とトップタイムを更新。
 そして、セッション半ばには、再度No.777 MR-Sが52秒375を記録する。このままセッション終了でトップタイムを更新するマシンはあらわれず。午前のトップはNo.777 梁山泊apr MR-Sとなった。3番手には、No.14 ハンコックエンドレスポルシェ(木下みつひろ/峰尾恭輔組)が53秒238でつけた。

Session 4 晴れ、気温28度/路面温度34度、ドライ

 昼過ぎから久しぶりに太陽が顔をのぞかせ、状況は一転、気温28度、路面温度34度という汗ばむほどの天候となる。午後2時からのセッションは、ドライコンディションとなり、昨日来の不順な天候を考慮して45分間延長され、16時45分までの2時間45分で行われることとなった。

 待望のドライとなり、開始とともに各車は相次いでコースに飛び出していく。40分経過時点では、No.32 EPSON NSX(L.デュバル/武藤英紀組)が1分33秒914とこの2日間を通してのトップタイムを更新していた。2番手にはNo.1 ZENTセルモSCの35秒792、3番手にNo.3 イエローハットYMSトミカZ(J.P.D.オリベイラ/横溝直輝組)35秒917と各車とも好タイムを刻んでくる。
 15時30分の段階では、トップは変わらずNo.32 NSX。続いてNo.1 SC430の34秒888、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/A.ロッテラー組)が35秒354、No.350 NISMOテスト車両の35秒808と続く。午前2番手だったNo.18 NSXの道上は「(午前に)100Rの進入で小暮がオーバースピードで飛び出してしまって、フロントにダメージがあって足回りもいってしまいました。アライメントから取り直してもらって、なんとか午後は走れるようにしました。富士でのNSXの課題はやはりストレートですね。No.32は軽いと思うし、1秒以上速い。No.1から下の車が、きっとウエイト積んで走ってると思いますよ。オートポリスのテストは好調でしたし、NSX勢としてはオートポリスを見越した上で、今回のテストをやっています」と現状を語った。そのNo.18は周回を重ねていくと、最終的に5番手の35秒576まで挽回した。
 残り30分あまり、No.32 NSXが再度アタックに出て、なんと1分33秒081と5月の第3戦でNo.1 立川がスーパーラップで叩き出した1分33秒169を非公式ながら更新してしまった。2番手には、その富士マイスターのNo.1 ZENTセルモSCの34秒888がつけ、Z勢ではNo.3 イエローハットYMSトミカZが35秒378で4番手となった。終了近くには気温24度、路面温度27度ほどに下がった。

 GT300の午後のセッションは、昨日トップタイムをマークしているNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(柴原眞介/黒澤治樹組)が、まずは1分44秒770を出し、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPが44秒873で続いた。1時間過ぎの15時には、No.110 TOTALBENEFITE GREENTEC BOXTER(菅一乗/壷林貴也組)が44秒215でトップを奪い、No.62 VEMACも44秒743で続く。
 15時30分にはNo.62 VEMACが43秒922とこの日初めて43秒台に入れると、No.19 ウェッズスポーツセリカ(松田晃司/脇阪薫一組)も43秒814とし、43秒台の攻防となる。
 終盤に、第5戦SUGOの勝者、No.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)が43秒288としてトップに浮上。No.110 BOXTERも43秒478で3番手としてセッションは終了した。


Comments

ロイック・デュバル/No.32 EPSON NSX(GT500/2日目総合1位)
テストで予定していたメニューはこなせた。10数セット試してみたタイヤもいいものが見つかった。5月はレース(第3戦)でミスもあったけれど、この調子でいければと思っている。まあ(このテストは)雨でも晴れでも速かったんだけれど、余計な自信はもたないようにしている。これまでテストは良くてもレースでは結果が残せていないからね…。オートポリスのテストも悪くなかった。できるならばAPと富士のどちらかで勝ちたいね
武藤英紀/No.32 EPSON NSX(GT500/2日目総合1位)
雨も調子は悪くなかったですし、ドライもロングができて、クルマはまあまあの仕上がりですね。テストはいつも良くて、でもなかなか結果が出ないんで、気を抜かずにいきたいです。感触は悪くないです
佐々木 孝太/No.46 吉兆宝山 DIREZZA Z(GT300/2日目総合1位)
(雨続きで)ストレスがたまったたんで、ドライになって良かった。タイヤは(ダンロップが)いろいろもってきてくれて、良いのが見つかりそうです。タイヤも良いしクルマもいろいろやって良くなってます。今回は(ウエイトが)重たい状況でもいい感じで走れてるんで、オートポリスはいい戦いができると思います。最後まで(タイトルを)あきらめずに行きますよ

合同テスト2日目|2006-09-27|富士スピードウェイ (4.563km)
□セッション 3:09:00 - 11:00|天候:雨|コース:ウェット
□セッション 4:14:00 - 16:45|天候:晴|コース:ドライ
GT500クラス
Position No. Machine Driver BestTime Diff. Session 3 Session 4 Tire
132EPSON NSXロイック・デュバル
武藤 英紀
1'33.081176.479km/h-1'33.081DL
21ZENT セルモ SC立川 祐路
高木 虎之介
1'34.8881.807 1'44.0781'34.888BS
336OPEN INTERFACE TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1'35.3542.273 1'45.7401'35.354BS
43イエローハットYMS トミカ Z横溝 直輝
J.P・デ・オリベイラ
1'35.3782.297 1'45.5671'35.378BS
518TAKATA 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
1'35.5762.495 1'44.0761'35.576BS
6350NISMO テスト車両
1'35.8082.727 1'44.5261'35.808BS
735BANDAI DIREZZA SC430服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
1'35.8672.786 1'44.4191'35.867DL
866triple a サード スープラGTアンドレ・クート
平中 克幸
1'35.9092.828 1'44.2631'35.909BS
924WOODONE ADVAN KONDO Z柳田 真孝
荒 聖治
1'35.9142.833 1'47.6491'35.914YH
1025ECLIPSE ADVANスープラ織戸 学
土屋 武士
1'35.9552.874 1'46.6251'35.955YH
118ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'35.9882.907 1'44.4981'35.988BS
1222MOTUL AUTECH Zミハエル・クルム
リチャード・ライアン
1'35.9882.907 1'47.0681'35.988BS
13100RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
1'35.9882.907 1'44.0621'35.988BS
1423XANAVI NISMO Z本山 哲
松田 次生
1'36.0632.982 1'45.2561'36.063BS
1512カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
星野 一樹
1'36.0652.984 1'45.9631'36.065BS
166Mobil 1 SC飯田 章
片岡 龍也
ビヨン・ビルドハイム
1'36.0712.990 1'45.6811'36.071BS
1753ムルシエRG-1
1'39.6406.559 1'51.3911'39.640YH
GT300クラス
Position No. Machine Driver BestTime Diff. Session 3 Session 4 Tire
146吉兆宝山 DIREZZA Z佐々木 孝太
番場 琢
1'43.288159.039km/h1'53.3481'43.288DL
2110TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER菅 一乗
壷林 貴也
1'43.4780.190 1'55.4861'43.478YH
319ウェッズスポーツセリカ松田 晃司
脇阪 薫一
1'43.8140.526 1'55.0551'43.814YH
455DHG ADVAN FORD GT光貞 秀俊
池田 大祐
1'43.8830.595 1'55.1601'43.883YH
562WILLCOM ADVAN VEMAC408R柴原 眞介
黒澤 治樹
1'43.9220.634 1'54.0911'43.922YH
62プリヴェチューリッヒ・紫電高橋 一穂
加藤 寛規
1'43.9540.666 1'54.0141'43.954YH
7777梁山泊 apr MR-S田中 実/大嶋 和也
新田 守男/高木 真一
1'44.3261.038 1'52.3751'44.326MI
887トライクジャパン ムルシエRG-1山西 康司
和田 久
1'44.5261.238 1'55.9391'44.526YH
911JIM CENTER FERRARI DUNLOP田中 哲也
青木 孝行
1'44.6601.3721'52.5971'44.660DL
1013エンドレスアドバンCCIZ影山 正美
藤井 誠暢
1'44.7561.468 1'55.0231'44.756YH
119NOMADO ADVAN LeyJun MTOSAMU
田中 勝喜
1'44.7751.487 1'55.2951'44.775YH
1214ハンコックエンドレスポルシェ木下 みつひろ
峰尾 恭輔
1'45.3792.091 1'53.2381'45.379HK
1396EBBRO BTEC MAZIORA 350R黒澤 琢弥
黒澤 翼
1'45.4232.135 1'53.5211'45.423DL
1410T&G CyberAgent DUNLOP F360ヒロミ
尾本 直史
1'45.4702.182 1'53.9711'45.470DL
1577クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄
菊地 靖
1'46.0092.721 1'53.6801'46.009YH
1652プロμ太陽石油KUMHOセリカ竹内浩典
嵯峨 宏紀
1'46.0192.731 1'58.9561'46.019KH
17666ライフワークBOMEXアップル NSX周防 彰悟
山下 潤一郎
1'46.9973.709 1'57.3211'46.997YH
*No.11:シケインショートカットの為ファステストラップを削除

□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ