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Round6 CP MINE GT RACE |
MINEでレスキュートレーニングが行われる
JGTCでは、昨シーズン終盤から各サーキットでコースマーシャルを対象としたレスキュートレーニングを行っている。これは高橋規一GT-Aオフィシャルドクターの発案で始められたもの。今回は予選日(9月30日)の午前9時から42番ピットでNo.28 RDタイサンBP GT3Rの須賀宏明選手をモデルに行われた。
トレーニングでは、講師役の高橋ドクターがアクシデント等で停止した車両からドライバーを救出する方法をレクチャー。通常、レスキュー時にはまずヘルメットを脱がせるよう指導されるが、GT車両の場合は天井が低く車内でこれを行うとドライバーにむりな姿勢を強いることになる。これを避けるため、まず頚椎を固定したうえで車外へと搬出し、それからヘルメットを脱がせることなどが教えられた。
実際にトレーニングを体験したマーシャルは「基礎的な知識は座学で勉強してますが、実車でのトレーニングは少ない。フォーミュラカーや、もっと車内の広いツーリングカーで行う場合がほとんどなので、このような機会を設けてもらうことは勉強になる。クルマごとに違う部分もあるので、これからもどんどんやってほしい」と語っていた。また、モデル役を務めた須賀選手は「マーシャルのなかにはドライバーにもクルマにも触ったことがない人もいます。ステアリングひとつ外したことがないからおっかなびっくりやっているし、ヘルメットを脱がすのも一苦労だったりします。もっと慣れてもらうことがたいせつだと感じました。体力的にも、消火器を持って100メートルは、たぶん走れないですよ。実際にそうやって走ってみることも必要なんじゃないでしょうかね。ドライバーとしても、安心してレースするためにはどんどん協力します。もっとこういう機会をつくってほしいですね」と、積極的な姿勢を見せていた。
トレーニング終了後には参加者全員で各ピットをまわってマシンを見学。車両ごとにステアリングの外し方やキルスイッチ、消火器の操作方法が異なることなどを確認した。
高橋規一ドクター「私がこうしたトレーニングを発案したのは、いまのGT車両は乗り降りしづらく、ドライバーを引っ張り出しづらいようになっていることを実地で体験してもらいたかったから。各サーキットでもトレーニングは行っていますが、フォーミュラなど引っ張り出しやすいクルマで行うことがほとんどです。狭いところからどうやったらうまくドライバーを出せるのか、体で覚えてもらえればと思います。できれば、各車種ごとの違いがわかるようなビデオをつくって、レースの前に(各サーキットに)配ってイメージトレーニングしてもらえるといいですね。費用はかかりますが、必要なことだと思います。こうしたトレーニングが実際に役に立ってはいるんですが、万が一のためには欠かせないことです」
9.30 sat. - Qualify
No.28 RDタイサンBP GT3R(予選1回目GT300 1位)
柴原真介「最初はソフトのレイン(タイヤ)で出ていって、それから須賀(宏明)さんに代わったんですが、松田(秀士:No.26シェルタイサンアドバンGT3R)さんがインター(ミディエイト)で出ていくのを見て須賀さんに入ってもらって、インターに履き替えてもう1回ボクがいったんです。それであのタイムが出ました。タイムを出したラップはGT500の遅いの(笑)に3台も引っかかって、アクセルを抜いて大きくよけてますからね。タイム的にはもう少し詰められたと思います。午後は状況しだいでもう1回アタックしますが、このポジションを維持できるといいですね」
No.55 DUPLEXタイサンADバイパー(予選1回目GT300 6位)
山田英二「このクルマはきれいに走って速いクルマじゃないと思うんですよ。お客さんが見ておもしろい走りというのがこのクルマのキャラクター。もちろん勝ちたいんですけど、魅せる走りっていうのかな、そういう部分も意識していきたいと思ってます。午後は状況しだいですが、雨がひどくなっても、そういう状況での挙動を確かめたいんで、また走ります。決勝も雨になりそうですからね」
No.11 アビリティ・マリオポルシェ(予選1回目GT300 3位)
桧井保孝「ソフト(タイヤ)でずっと走っていて、浅みぞっていうかV字っていってるんですけど、まだ使っていなかったんで試してみようということでいったラスト1周に出たタイム。たまたまラッキーだっただけです。あの路面だとスリックに換えるにはあと4、5周はかかるという状態でした。TIからは暑い時期用のオイルクーラーを装備して、バンパーも換えています。10号車のパーツも移植していますが、エンジンはノーマルでタービンを換えただけです」
No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ(予選1回目GT300 7位)
余郷 敦「乗り始めて1、2周で雨がパラパラきたので早めにタイムを出さなきゃと思ったらやんじゃって、タイヤもすぐに終わってしまったという状況です。最後、コンディションがいいときに(タイヤが)ボロボロになっちゃったんです。Vみぞのインターミディエイトでいったんですけれど、あのコンディションだと2、3周はいいんだけど、使い方(のミス)ですね…」
No.77 クスコスバルインプレッサ(予選1回目出走せず)
大溝敏夫監督「エンジン周辺のオイル漏れが見つかったので、とりあえず朝の車検を受けられるようにしてから修理を始めたんですけれど、間に合いませんでした。2回目は走れますよ。午後は雨が多くなりますかねえ…」
No.2 カストロール・ニスモGT-R(予選1回目GT500 8位)
ミハエル・クルム「クルマの状態はすごくよかった。最後の20分の(混走)セッションでコンディションがよくなったので1分35秒台が出せた。このタイムには満足している。ウェイトハンディの20kgはシーズン中ずっと積んでいたし、問題ない。このように気温が低くむずかしい状況でタイヤ選択もよかったし、ブリヂストンはいい仕事をしてくれたと思う。ミシュラン勢の動向を見なければならないけど、タイヤはよかった。雨が降っているし、午後はタイム更新はないだろうと思う」
No.24 986ボクスター(予選1回目GT300 8位)
マルコ・アピチェラ「自分がドライブしたあと西澤さんに交代したんだ。そのときなぜかわからないけどタイヤを換えなかった。だから西澤さんはボクが使ったタイヤのまま出ていった。それで順位がどんどん落ちてしまった。午後もドライブするけど、雨が強くなったら、もうチャンスはないからね…」
No.26 シェルタイサンアドバンGT3R(予選1回目GT300 4位)
松田秀士「柴原くん(No.28)もいってたけど、実際あのコンディションだとGT500はそうとう滑ってるんですよ。ボクが乗ってるときも目の前でFK/マッシモのスープラ(No.38)がスピンして、それをよけて前にいったら後ろから別のスープラが真横になって滑ってきた。No.38をよけるのに止まってたらぶつけられてたね。ボク自身はインター(ミディエイト)であのタイムを出してます」
No.51 C-WESTオートスタッフADVANシルビア(予選1回目GT300 12位)
袖山誠一「このクルマはもうかなり使い込んでいるんで、剛性が落っこちてきちゃってる。でも、ウェットだとボディにかかるストレスが少ないんで(他との)差が出にくいんです。ドライでグリップがいいとボディがよじれちゃってサスペンションがちゃんと動かないし、右(コーナー)と左(コーナー)で動きが違ったりするんですよ」
No.64 Mobil 1 NSX(予選1回目GT500 2位)
ドミニク・シュワガー「2番手で悪くないけど、ちょっと不満でもあります。クイックラップのときにほかのクルマに引っかかってスローダウンせざるをえなかった。最後の20分のGT300との混走のときにも同じようなタイムが出たんだけど、このときはインターミディエイトで出ていって、これが正しい選択ではなかった。路面にはまだ水が残っていたので、レインタイヤを履いていればおそらくもっと速いタイムが出たと思う。午後もトライするけど、この状況ではタイム更新はむずかしいでしょうね」
No.100 RAYBRIG NSX(予選1回目GT500 4位)
飯田 章「もういっぱいいっぱい。セットがまだ決まってなくて昨日からアンダーステアだから、34秒台は見えなかった。レースはむずかしいね。予選2回目はいまより(ポジションが)下がらなければいいよ」
服部尚貴「最後はインターミディエイトにしようかとも思ったけど、使っている人がみんなタイム上がってなかったし、時間がなくて温まらないかもしれないと思って(レインに)戻した。4コーナーでのスピンは、最後に水がハケてきてタイヤがグニャり出したから。予選ポジションはねらいどおり(笑)。このままならウェイトもゼロだしね」
No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(予選1回目GT300 2位)
松本晴彦「最初GT300の計測時間にはユーズドのレインタイヤでいきました。その時点ではアンダーが強くて7番手でした。それからセッションが残り10分の時点でフレッシュのレインタイヤを入れてアタックしたら、なんとか2番手のタイムが出せました。このサーキットはレイアウト的にストップ&ゴーなので、低速トルクが弱いRX-7にとってつらいのはつらい。ポルシェはトラクションがかかって速いですから。それを考えるといいポジションにいると思います。2回目は天候を見ながら。雨が降ると午前中よりはタイムが出ないので、そうなったら決勝セットをしたいですね」
No.36 カストロール・トムス・スープラ(予選1回目GT500 12位)
土屋武士「ころころ変わる状況のなかで、とりあえずうまくタイヤはチョイスできた。いろいろ種類があるなかで状況に合わせたベストのチョイスができたと思います。ただ、パフォーマンス的にはちょっと低いですね。ベストラップは混走の時間帯で、3台ぐらい抜いてきました。最後にどの場所(結果)にいるかっていうのは運もあるからしかたがないとして、あとはがんばります」
No.81 ダイシンADVANシルビア(予選1回目GT300 10位)
青木孝行「ボクがブレーキングミスして、アタックを失敗してしまいました。それと、シルビアというクルマ自体がちょっと雨に合ってないので、ポルシェなんかに比べて不利になってしまいますね。リヤが軽いぶんトラクションがかからないし、ターボエンジンの特性でピーキーなのでコントロールしづらいんです。2回目は大きくセットアップを変えてみます。どっちに出るかはわからないですけど、賭けに出ることにしました。あとはてるてる坊主を作って日曜日に挑むしかないですね」
No.25 エンドレス アドバン スープラ(予選1回目GT500 17位)
木下みつひろ「最初の20分はソフトのインターミディエイトでいって、最後までチャンスをうかがっていたんですが、思ったよりグリップしなかったし、路面も乾かなくてタイムも思ったほどは伸びませんでした。クルマは、昨日のウェットの状態のままだったんですが、ボクが走ったあとにトラクションがもっと出る方向でセットを変えて、織戸(学)くんが走りました。でも、まだトラクションが足りないので、インターバルでまたセットを変えて、トラクションを増やすようにやっています」
織戸 学「ボクのときは固めのインターミディエイトでいきました。木下さんの使ったタイヤだと、あるていど走るとタイムが上がってこなくなるので、後半はハード目にしたんです。たぶん路面がもうちょっと乾いてきたらよくなったんだろうと思いますけど、水の上だとグリップ感が足りなかったですね。それにタイミングも悪かった。走ってる場所が悪くて、いっぱい引っかかりました。それがなければもうちょっとはいけたと思いますけど、ただあまり多くは期待できないですね」
No.18 TAKATA童夢NSX(予選1回目GT500 1位)
脇阪寿一「思ったほどよくなかった。最初ソフトのレインタイヤでタイムを出したけど、路面が乾きすぎてしまってあの路面では柔らかすぎた。混走になってミディアムでアタックしようとしたら、黄旗が出てしまってアタックできなかった。最初からミディアムでいってたらもっとタイムが出ていたと思う。クルマのトラブルはまったくないです。午後また乾いたらもう一度アタックします」
No.6エッソウルトロンタイガースープラ(予選1回目GT500 10位)
野田英樹「走りはじめの20分ボクがいって、あとのGT300との混走のときにウェイン(ガードナー)がいったんだけど、まあ、あんなものじゃないかな。NSXが速いですからね。そのあとにスカイラインが1台いて、それからウチで7番手だったんだけど、最後の20分でコンディションがよくなって他のチームのタイムが出たのに、ウェインはクリアラップがとれなくてタイムアップができずに(ポジションが)落ちてしまった。グリップは低くて、コーナーなんか止まりそうなスピードで走っているけど、それはどこも一緒ですからね。7番手までいってて落ちちゃったから(ポジションを)取り戻したかったんだけど、このまま降っちゃったら午後もちょっときびしいですね」
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