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Round6 CP MINE GT RACE |
DTM(ドイツツーリングカー選手権)マシンのJGTC参戦の可能性
先頃日本のモータースポーツ誌で、ドイツで今年復活した人気カテゴリーであるDTM(ドイツツーリングカー選手権)のマシンがJGTCに参戦する可能性を示唆した記事が掲載された。そこで、この可能性と現在の状況をGT-Aの加治次郎事務局長にたずねてみた。
−GT-Aでは、先ごろDTM関係者と話し合いを持ったそうですが、話し合いの中身について、そしてDTM車両のJGTC参戦の可能性について教えてください。
加治事務局長「われわれは、JGTCが国内メーカーばかりになることを危惧するとともに現在の車両レギュレーションの見直しなど将来についていろいろな可能性を論議していました。そのなかでDTM2000という新しいレギュレーションについてもこれを研究しようという課題になっていました。そこへDTMサイドから(JGTCの)話を聞きたいという話があったので東京で会談を持ったわけです。その席上で私からJGTCの説明をしました。
DTM側が求めているものはふたつあります。まずDTMとしての広がり。DTMは以前ITC(FIA国際ツーリングカー選手権)にまで発展しながら車両コストとTV放送などとのバランスが悪化した結果、消滅させざるをえなかったという反省があります。もうひとつはJGTCの枠内でDTMのクルマを走らせることができないか、ということです。DTM参加メーカーにとっても日本は重要な市場ですから、そこでいいレースシリーズがあるなら出たほうがいいという判断です。
実際にDTM車両がJGTCで走ることになったら、先方としては日本のレースなのだから日本のチームに活動を委託するかたちになるということでした。
私自身は、誘いを受けてニュルブルクルンクにいってDTMのレースを観てきました。向こうも話をしたいし、こちらも話を聞きたいということでDTMのレース組織(ITR=Internationale Tourenwagen-Rennen e.V.)とも話をしました。JGTCには特認制度があるので、それに当てはめて参加することは可能だろうと返事をしました。ITRとしてはJGTCのなかにDTM車両のクラスを設けてほしいという希望があります。それをやるなら台数その他の条件がある、と伝えました。
DTMの車両はパイプフレームのシャシーにフルカーボン製のボディを被せています。エンジンはストレスマウント。前部にクラッシュボックスがあって、そこにバンパー等がマウントされています。また、カーボン製のセーフティセルを採用しています。
ただ、実際に混走するとなるとDTM車両はかなりつらいと思います。タイヤのキャパシティがないし、ダウンフォースも足りない。そのまま持ってくればGT500よりまちがいなく遅いでしょう。ただ、これは調整可能です。日本で走るときにいまのDTMのタイヤサイズにする必要はないし、エンジンは余裕を持って作られているのでのパワーアップは比較的容易にできるでしょう。DTMのレースは距離が短い(100kmまたは40分で1大会2レース制)のですが、車両自体はロングライフに対応できるようにつくられているのでレース距離の違いも問題ないと思います。レース中の給油がないのでクイックチャージやタンク容量の問題がありますが、それも調整可能です。
実際の参加は、もう来年にでも、という話になっています。来年、何台かのDTM車両がGT500クラスに特認というかたちで走る可能性はあります。ただ、来年DTMクラスが創設されるということはありません」
10.1 sun. - Race
No.28 RDタイサンBP GT3R(GT300 3位)
柴原真介「このコースをドライで走るのはいまが初めて。いまはド満タンだったんで、タイムとしてはまあまあかな。でも、もうひとつしっくりきていません。でも、決勝で31秒台をキープするのはむずかしいでしょうね。32秒台のペースになるんじゃないでしょうか。タイヤのタレがちょっと心配ではありますね。ポルシェはリアの負担が大きくて、リアがタレてくるとオーバーステアになるんでタイムが落ちるんです。でも、スタートで抜かれなければ、ここは抜きどころがないんでトップはキープできると思います。ボクはボクのパートをきっちりこなしてパートナーに渡すだけです」
No.26 シェルタイサンアドバンGT3R(GT300 11位)
松田秀士「ここは事前テストにも来ていないんで、ドライのセットがぜんぜんできていないんです。ウチとしてはウェットのほうがよかったんだけど…。レースはちょっときびしいかもしれないですね。でも、もうこういう天気になっちゃったんだから、とにかくあるものでやるしかないでしょう。あとはGT500との接触に気をつけることですね。こっちも上位でレースをしてるんだから、譲り方にも気をつけないとね」
No.30 綜警McLaren GTR(GT500 9位)
岡田秀樹「ウチとしてはドライだとウェットよりいいね。雨で速くてドライだと遅いクルマも上のほうにいるんで、観てるほうとしてはおもしろいレースになると思う。ただ、この天気は想定していなくて柔らかめのタイヤを選んでいるんで、けっこうつらいかもしれない。それはBS勢みんなそう思っていると思うよ。とくに無限(No.16)なんか、90kg積んでるからそうとうつらいんじゃないかな」
松田次生「ドライだとけっこういいんで、どこで抜こうかいま考えてるところです。ここは抜くところが少なくて、1コーナーくらいしかないんですよ。インフィールドでGT300に引っかかっちゃうと抜けないですからね」
No.64 Mobil 1 NSX(GT500 1位)
ドミニク・シュワガー「セッティングは8月の合同テストのデータと前回のTIのデータを合わせて詰めたんですが、かなり満足できる状態です。ミスさえなければ優勝する自信はあります。前回あまりいいフィーリングではなかったのでちょっと心配ですけど、いまのバランスはかなりいいです。グリップのレベルはかなり低いですね。レースではどうなるかわかりませんけど。いずれにしても今日はそうとうチャンスがあると思います。いいレースになると思いますよ」
No.1ロックタイト・ゼクセルGT-R(GT500 4位)
エリック・コマス「ドライではクルマはずっといい。TIのときほどではないとしても、かなりコンペティティブだ。今朝の順位もよかったし、40kgのウェイトハンディがなければTIのときと同じレベルだろう。昨日までずっと雨だったけど、ドライ用のセッティングは8月のここでのテストと、前回のTIのレースのときのデータを合わせて行った。クルマはセッティングによく反応した。レースに勝つクルマに仕上がっているよ」
No.24 986ボクスター(GT300 1位)
マルコ・アピチェラ「予選のときにもいったように、クルマはTIのレースから大きく進歩している。ここでまたさらに大きく進歩した。ポテンシャルとしてはもうトップ3以内に入っていると確信しているよ。さらに開発を続ける必要はあるけど、すでにいいレベルにある。心配しているのは予選のミスによってスタートは8番手からになってしまったこと。このサーキットではきびしい位置だからね。どちらがスタートするかはこれから話し合うことになっているけど、西澤さんがスタートするほうがいいと思う。スタート直後のトラフィックのなかでポジションをキープする走りをしたほうが、ボクがスタートしてオーバーテイクしながら走ってタイムをロスするよりいいと思う」
No.38 FK/マッシモセルモスープラ(GT500 3位)
竹内浩典「今回は雨の可能性があったんで、(ドライ用タイヤも)チョイ濡れ想定のソフトを選択したんです。思いのほか天気がよくなって、暑くなってちょっと路面と合ってないですね。もうちょっと曇ってくれればいいんですけどね。ここまで晴れなくても…(笑)。早めにピットインして固めに交換していくか、それによってスタートもどっちでいくか相談してます。みんなソフト選んでるんじゃないですか? 早めに入れてくると思いますよ。クルマはやっぱり重いですね。50kgのシミュレーションはしてるけど、プラス30kgが効いてる。慣性の法則もあるし、ブレーキも悪くなるし、タイヤも負担がかかるし、フィーリングも悪くなります。この1戦が正念場ですね。前2台より先に出ないといけない。No.64が来るかもしれないけれど鈴鹿で重くなるでしょうしね」
No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ(GT300 1位)
余郷 敦「ドライでもそこそこのタイムが出ちゃいましたねえ。フレッシュタイヤでの一発は速いんですけど、タレてくるとバランスがよくないんです。レースが始まってみないとなんともいえないですね。スタートはたぶんボクです」
No.2 カストロール・ニスモGT-R(GT500 2位)
片山右京「5周しましたけど、タイム計測は1周回だけです。マイケル(クルム)のあとに乗ってタイヤの"皮むき"をやりました。ぜんぜんプッシュしていないのでなんともいえないですけど、テストのときに曲がらない曲がらないといっていたのが逆に曲がるようになって一発のタイムは出たようですけど、逆にいうとあのままだとレースではちょっとオーバーになってつらいかな、という部分はありますね」
No.8 ARTA NSX(GT500 6位)
土屋圭市「オレが乗ってるときは3番手だったし、まあいいんじゃない? ウェイトも40kgだからブレーキも大丈夫。でも雨のほうがよかったね。ドライだとイマイチ決まんない。いまはオーバーステアが強い」
No.16 Castrol無限NSX(GT500 17位)
道上 龍「ミッショントラブルが出てオイルを吹いたので、途中でやめました。単純に取り替えれば大丈夫なので心配ないと思います。雨のほうがよかった。晴れだと優勝よりもポイントねらいですね。極力ストレートスピードをかせげて、タイヤとブレーキに負担をかけないセッティングにしています。ま、問題ないと思いますよ」
No.31 スーパーオートバックスアペックスMR-S(GT300 4位)
新田守男「テストに来てないから、晴れのバランスがぜんぜん出てないんで、ぶっつけ本番ですね。ロングを考えるといまのバランスはよくない。またセットが変わっちゃうんで、次のウォームアップで(ようすを)みるしかないです」
No.86 BP・KRAFT・トレノ(GT300 13位)
田中 実「雨に比べりゃぜんぜんいい。監督が雨なら帰るといってたので、みんな帰っちゃったらどうしようと思ってた(笑)。クルマに問題はないし自分たちも進化しているんですけど、GT300全体の進化が早いですよね。こんなもんすよ。MINEは毎年荒れるんで、しつこくがんばりたいです」
No.20 ネッツアペックススピリットMR-S(GT300 7位)
松永雅博「晴れのほうがコントロールしやすい。予選はタイヤチョイスも失敗したし、トラクションがぜんぜんかからなかった。いまは若干アンダーが出てるけど、それが消えれば順位を上げられると思う。当らないように気をつけてレースします(笑)」
No.19 ウェッズスポーツセリカ(GT300 6位)
原 貴彦「1秒足らない(笑)。ここは去年も同じクルマで走っていて、急に晴れてもデータがあるんで、セッティングを大外しすることはないです。いまはアンダーが出てる。ブレーキに負担がかからないように、一発じゃなくてコンスタトタイムが出るようにセッティングの細かい部分を調整しています。決勝がぶっつけ本番になります」
■ブリヂストン
「今回、ドライ用はソフト、ミディアム、ハードの3種類を用意しています。選んでいるのは全車ソフトです。ここまで天候が好転するというのは想定外でして、保つかどうか、ちょっと心配ではあります。場合によっては早めのピットインが必要になるでしょう。後半のタイヤにはミディアムを選択することも考えられます」
(注:No.3、No.12は、チーム関係者の話によると、ソフトでも仕様の違うものを選択している)
■ミシュラン
「今回持ってきたのは3種類。ここの路面はミューが低いので基本的に全種類ソフトなんですが、想定温度が違っています。低温用と高温用、もう1種はあるていどどっちでも対応できる仕様という分け方です。選択しているのは3台とも高温用です。路面温度30度以上を想定した仕様で、25度以下に落ちるとちょっときびしくなります。朝の路温でぎりぎり大丈夫くらいですが、午後になればもう少し温度が上がるでしょうから、ぴったり合うと思います」
■ヨコハマ
「GT500向けは低温用、中温用、高温用の3種類。それぞれ路面温度30度以下、40度から50度、45度以上を想定したものです。中温用は8月の事前テストでよかったもので、選んでいるのもこれです。ただ、昨日までの雨でラバーグリップが流れてしまって、フィーリング的にグリップ感がもうひとつという意見がドライバーからは挙がってます。滑らせなければ磨耗は大丈夫です。
GT300用は例によって1種類。ソフトです。想定温度は非常に幅広くて、昨年のオールスター戦で路温が0度くらいのところでも使いましたし、真夏の50度くらいのところでも大丈夫でした。FF(No.19)は、チームは前輪だけの交換という作戦を考えているようです。ほかは4輪交換するでしょう」
■ダンロップ
「GT500もGT300も、全車ソフトをチョイスしています。路面温度は25度くらいから40度くらいまで対応できます」
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