JGTC HOT NEWS 2001-07-24

JGTC合同テスト 第4回 ツインリンクもてぎ 7月24日、25日

○7月24日(1日目) 2日目総合結果

路面温度50度オーバー! 酷暑のもてぎテスト
カストロール・トムス・スープラが好走を披露し最速タイム!
GT300はウエッズスポーツMR-Sが絶好調!!
36 SUPRA

 9月15、16日に開催される全日本GT選手権第5戦「MOTEGI GT CHAMPION RACE」が開催されるが、それに先立ち7月24日にツインリンクもてぎで、JGTC合同公開テスト第1日目が行われた。25日には2日目がおこなれる予定だ。


SESSION 1(9:30〜11:30、晴れ、気温35度/路面温度48度、ドライ)
 この日は、午前中に2時間、午後に2時間のセッションが予定されていた。午前のセッションは9時半から開始。天候は快晴と恵まれたが、この時点でなんと気温35度という厳しいコンディションとなった。

 開始早々にNo.100 RAYBRIG NSX(飯田章/伊藤大輔組)が1分51秒502を計測3周でマークする。この直後の9時40分頃、1台のマシンのコースアウトから赤旗で5分ほど中断。この段階ではNo.33 Team UKYOスープラ(片山右京/近藤真彦組)が51秒218まで更新。第5戦もてぎでは片山が欠場するために、リザーブドライバーの脇阪薫一も今回のテストには参加している。
 1時間後の10時30分には、No.18 TAKATA童夢NSX(加藤寛規/フィリップ組)が50秒711でトップ、2番手にはNo.21 イエローコーンマクラーレン(服部尚貴/一ツ山康組)が50秒841だったが、この5分後にNo.12 カルソニックスカイライン(星野一義・本山哲組)のコースアウトから赤旗中断。
 残り30分となりNo.39デンソーサードスープラGT(デュフォア/デュマ組)が1分49秒626をマーク。だが、この直後にNo.100が最終コーナー出口でコースをふさいでストップして赤旗。この時点の2番手はNo.1 ロックタイト無限NSXだった。No.1ロックタイトとNo.18 TAKATAの2台のマシンは今回から排気系に手を加え、2本出しのマフラーが1本となるなどリアビューでも大きな変化が見られた。

 セッション終了近くになると、気温は37度、路面温度も53度まで上がる。
 残り10分ではNo.39に続いてNo.38 auセルモスープラが49秒719と2番手に。このままセッションは終了し、スープラが午前のセッションでトップ2を占めた。3位のNo.1 NSXを挟んで4位にNo.25 FK/マッシモADVANスープラ(織戸学/荒聖治組)が入り、スープラが好調だ。最上位がNo.22 ザナヴィヒロトGT-R(クルム/田中哲也組)の12位とやや不調な滑り出しのスカイライン勢。
 No.23 ペンズオイル・ゼクセルGT-Rのエリック・コマスは一昨日のMTBでのトレーニング中に右手首にケガを負ったため、もてぎのテストは井出有治が代役となりスケジュールをこなした。コマスのケガ自体はさほどのものではなく、8月4、5日の第4戦富士の出場は問題ないという。また、NISMOはゼッケン00の真っ白なテスト車両を走行させた。柿元NISMO監督は「主に空力テストをやっています。ドラッグを減らしたり、細かい積み重ねですよ。2002年は今年よりももっときちっとクルマを開発したいので、来年と再来年を見越したクルマづくりと思っています」と語った。

 GT300クラスは、13台が参加。No.19 ウェッズスポーツMR-S(田中実/後藤聡組)の田中が、1分58秒635を出して午前中のトップタイムとした。2位は59秒439で第2戦富士優勝のNo.81ダイシンADVANシルビア(大八木信行/青木孝行組)、3位には第3戦SUGOのポールシッターNo.71 シグマMR-S(Guts城内/田嶋栄一組)が入った。



SESSION 2(15:30〜17:30、晴れ、気温36度/路面温度44度、ドライ)
 昼過ぎの気温がかなりの高温となり、9月中旬のレースのテストとしてはマッチしない状況となったため、午後のセッションは予定より1時間遅く15時30分から開始された。このころになると、上空は曇り空に変わり、気温36度ながらも路温は44度と酷暑の昼前よりはだいぶ状況が改善した。

 開始1時間を過ぎてトップタイムは、No.22 ザナヴイヒロトGT-Rの1分49秒047。2番手はセパンでのクラッシュからマシンを修復したNo.36 カストロール・トムス・スープラ(黒澤琢弥/土屋武士組)の49秒171。3番手には午前中のトップタイムを出したNo.39 デンソーサード、4位にはNo.6 エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/野田英樹組)と午後もスープラが好調にみえた。開始1時間20分あまり、3コーナーでNo.12 カルソニックスカイラインがグラベルに飛び出す。
 17時にはNo.64 Mobil 1 NSX(シュワガー/松田次生組)が1分48秒752に入れてトップタイムを更新。2番手はNo.36スープラの48秒773。3番手はNo.18 NSXの48秒997となっていた。

 そして日も大分陰り、気温33度、路温38度と好コンディションなった終盤のアタックでNo.36 カストロール・トムス・スープラが1分48秒317とこの日のトップタイムをタイミング良く出す事に成功し、1日目のリーダーの座を手にした。2位はNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rが48秒531で入りスカイラインも侮れないことを証明。3位は第2戦富士、セパンGTで優勝しているNo.6 エッソウルトラフロースープラの48秒606。4位はNo.64 Mobil 1 NSX、5位No.18 TAKATA童夢NSXと上位5台が48秒台に入った。

 GT300クラスは午後のセッションもNo.19 ウェッズスポーツMR-Sが1分58秒556と、自らの午前トップタイムを更新した。2位も午前同様No.81 ダイシンADVANシルビアだったが、ラストに青木がヘアピンでコースアウトしてしまった。3位もNo.71 シグマMR-SとGT300トップ3は午前とまったく同じ顔ぶれとなった。



No.36 カストロール・トムス・スープラ(GT500 1日目総合1位)
土屋武士「富士で勝つつもりで(ハンデウエイト)60kg乗っけてこれ(トップタイム)なんで、速い気はするけど…。(セパンGTでのクラッシュのダメージは?)クルマは全然心配してないです。このところ結果が残らないので次の富士はいかないといけないし、(富士が)表彰台でも(その結果のハンデを積んでも)もてぎもなんとかなりそうだし、No.37と2台でチーム・チャンピオンを狙ってますから」

No.39 デンソーサードスープラGT(GT500 1日目午前1位)
ジェレミー・デュフォア「久々にスープラに乗ったけれども、すごく暑い。加藤さん(総監督)にクールスーツを着るように言われたけれど、どんなものか着たことがないので午後に試してみたい。なしでも何とかなったけれどもロングだとキツいかも知れない。セットは全然できていないよ」(午前終了後のコメント)

No.1 ロックタイト無限NSX(GT500 1日目午前3位)
光貞秀俊「(新しい排気系は)ピークパワーは変わらないけれど、レスポンスがすごく良いんで乗ってすぐにわかるぐらいです。もてぎには結構効くので耐久性が確認されたら(排気系のパーツを)5台にデリバリーしたいそうです。でも8月の富士は(No.18と)2台かもしれません。最後はミッショントラブルでアタックできなかったのが残念です」

No.33 Team UKYOスープラ
脇阪薫一「走れるイベントは少ないですが、この体制で乗れるのですから。兄(No.6 寿一)からもブレーキのことなどアドバイスしてもらってますし、兄弟でスープラに乗れて幸せです。以前JGTCで乗っていたセリカと比べても、向こうのほうが暑かったし、違和感はないです。貴重なチャンスなんでいかしたいと思っています。セットはレースウイークでもボクが担当すると思います」


No.19 ウェッズスポーツMR-S(GT300 1日目総合1位)
田中 実「トップタイムと言っても、ウエイトハンデはないですし、今のところ最後に仕上がったMR-Sということで、やっと本来の速さが出てきたというか、他のみんなよりも条件が有利ということですよ。富士のスポーツ走行を何度もしてフロントの足回りをかなりやってきました。坂東親分があんなに細かいセッティングをする人とは今まで知りませんでした(笑)。一発ではない裏付けのある速さなので、今日単独ではなく走ってみてやってきたことが間違ってなかったと確認できました。まずは富士で上にいきたいですね」



第4回 JGTC合同テスト Session 1(AM) Result
01.07.24 | 天候:晴れ | コース:ドライ | ツインリンクもてぎ 4.801379Km
Po No C-Po Machine Time Delay Gap Lap
1 39 500-1 デンソーサードスープラGT 1'49.626 157.67Km/h 30/40
2 38 500-2 auセルモスープラ 1'49.719 0.093 0.093 25/34
3 1 500-3 ロックタイト無限 NSX 1'49.860 0.234 0.141 26/35
4 25 500-4 FK/マッシモADVANスープラ 1'49.994 0.368 0.134 22/23
5 64 500-5 Mobil 1 NSX 1'50.000 0.374 0.006 41/42
6 18 500-6 TAKATA 童夢 NSX 1'50.012 0.386 0.012 41/43
7 100 500-7 RAYBRIG NSX 1'50.319 0.693 0.307 36/36
8 33 500-8 Team UKYO スープラ 1'50.706 1.080 0.387 29/38
9 8 500-9 ARTA NSX 1'50.744 1.118 0.038 23/28
10 21 500-10 イエローコーンマクラーレンGTR 1'50.841 1.215 0.097 14/41
11 6 500-11 エッソウルトラフロー スープラ 1'50.950 1.324 0.109 28/29
12 22 500-12 ザナヴィ ヒロト GT-R 1'51.162 1.536 0.212 16/24
13 37 500-13 マツキヨZENTトムススープラ 1'51.202 1.576 0.040 39/39
14 36 500-14 カストロール・トムス・スープラ 1'51.257 1.631 0.055 10/33
15 23 500-15 ペンズオイルゼクセルGT−R 1'51.573 1.947 0.316 19/34
16 00 500-16 テスト車両 (NISMO) 1'51.603 1.977 0.030 10/15
17 12 500-17 カルソニックスカイライン 1'52.653 3.027 1.050 22/22
18 19 300-1 ウェッズスポーツMR−S 1'58.635 9.009 5.982 29/31
19 81 300-2 ダイシン ADVAN シルビア 1'59.439 9.813 0.804 33/33
20 71 300-3 シグマMR-S 2'00.204 10.578 0.765 25/25
21 77 300-4 クスコスバルインプレッサ 2'00.236 10.610 0.032 19/34
22 7 300-5 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 2'00.320 10.694 0.084 36/36
23 24 300-6 JCM タイサン GT3R 2'00.432 10.806 0.112 15/34
24 62 300-7 R&DスポーツダンロップGT3R 2'00.504 10.878 0.072 30/33
25 31 300-8 ARTA・アペックスMR-S 2'02.148 12.522 1.644 30/30
26 51 300-9 C-WESTレッツオADVANシルビア 2'02.408 12.782 0.260 11/24
27 11 300-10 JIM・メディコム GT3R 2'02.730 13.104 0.322 20/20
28 3 300-11 ユニシアジェックスシルビア 2'02.781 13.155 0.051 11/25
29 30 500-18 綜警 McLarenGTR 2'05.025 15.399 2.244 5/5
30 70 300-12 外車の外国屋アドバンポルシェ 2'05.401 15.775 0.376 11/19
31 63 300-13 レイジュンR&DダンロップGT3R 2'06.609 16.983 1.208 11/12


第4回 JGTC合同テスト Session 2(PM) Result
01.07.24 | 天候:晴れ | コース:ドライ | ツインリンクもてぎ 4.801379Km
Po No C-Po Machine Time Delay Gap Lap
1 36 500-1 カストロール・トムス・スープラ 1'48.317 159.58Km/h 37/46
2 22 500-2 ザナヴィ ヒロト GT-R 1'48.531 0.214 0.214 41/44
3 6 500-3 エッソウルトラフロー スープラ 1'48.606 0.289 0.075 40/42
4 64 500-4 Mobil 1 NSX 1'48.752 0.435 0.146 34/45
5 18 500-5 TAKATA 童夢 NSX 1'48.997 0.680 0.245 34/46
6 23 500-6 ペンズオイルゼクセルGT-R 1'49.101 0.784 0.104 17/19
7 39 500-7 デンソーサードスープラGT 1'49.191 0.874 0.090 13/41
8 33 500-8 Team UKYO スープラ 1'49.260 0.943 0.069 34/39
9 38 500-9 auセルモスープラ 1'49.455 1.138 0.195 29/47
10 12 500-10 カルソニックスカイライン 1'49.531 1.214 0.076 26/30
11 8 500-11 ARTA NSX 1'49.724 1.407 0.193 40/47
12 21 500-12 イエローコーンマクラーレンGTR 1'49.860 1.543 0.136 26/40
13 25 500-13 FK/マッシモADVANスープラ 1'50.185 1.868 0.325 32/34
14 100 500-14 RAYBRIG NSX 1'50.323 2.006 0.138 17/48
15 1 500-15 ロックタイト無限 NSX 1'50.490 2.173 0.167 14/34
16 00 500-16 テスト車両 (NISMO) 1'50.940 2.623 0.450 3/15
17 37 500-17 マツキヨZENTトムススープラ 1'51.440 3.123 0.500 16/39
18 30 500-18 綜警 McLarenGTR 1'51.629 3.312 0.189 8/22
19 19 300-1 ウェッズスポーツMR-S 1'58.556 10.239 6.927 9/47
20 81 300-2 ダイシン ADVAN シルビア 1'59.365 11.048 0.809 8/39
21 71 300-3 シグマMR-S 1'59.385 11.068 0.020 20/39
22 7 300-4 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 1'59.593 11.276 0.208 32/40
23 24 300-5 JCM タイサン GT3R 1'59.648 11.331 0.055 43/43
24 3 300-6 ユニシアジェックスシルビア 1'59.877 11.560 0.229 28/28
25 31 300-7 ARTA・アペックスMR-S 2'00.438 12.121 0.561 21/36
26 77 300-8 クスコスバルインプレッサ 2'00.440 12.123 0.002 29/38
27 62 300-9 R&DスポーツダンロップGT3R 2'00.475 12.158 0.035 33/44
28 11 300-10 JIM・メディコム GT3R 2'00.513 12.196 0.038 4/29
29 63 300-11 レイジュンR&DダンロップGT3R 2'01.121 12.804 0.608 22/25
30 51 300-12 C-WESTレッツオADVANシルビア 2'01.200 12.883 0.079 32/37
31 70 300-13 外車の外国屋アドバンポルシェ 2'03.273 14.956 2.073 24/24


TEST DAY 第4回:1日目/2日目総合結果




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