JGTC HOT NEWS 2001-07-25

JGTC合同テスト 第4回 ツインリンクもてぎ 7月24日、25日

○7月25日(2日目) 1日目総合結果

カストロール・トムス・スープラが連日のトップタイム!
綜警McLaren GTRが2番手タイム! 富士のダークホースか!?
GT300はウェッズスポーツMR-Sが2日間完全制覇を果たす
36 SUPRA

 昨日に続きツインリンクもてぎで、JGTC合同公開テストが行われた。最終日となるこの日も、午前中に2時間、午後に2時間のセッションが行われた。


SESSION 3(9:15〜11:30、晴れ、気温33度/路面温度37度、ドライ)
 曇り空ということもありスタート予定の9時で気温33度、路温37度という昨日の昼前の気温37度という猛暑に較べれば、まずまずのコンディションとなった。

 予定より15分遅れで走行がスタートしたが、わずか10分ほどでコース上にオイルがかなりの範囲に渡って出てしまい走行がストップ。処理のために35分の中断となり、10時に再開された。
 10時40分頃の段階ではNo.1 ロックタイト無限NSX(道上龍/光貞秀俊組)が1分48秒637をマークしてとトップ。2番手はNo.22 ザナヴィヒロトGT-R(クルム/田中哲也組)の49秒261、3番手はNo.39 デンソーサードスープラGT(デュフォア/デュマ組)の49秒270となっていた。
 先の中断もあって予定よりも走行時間は15分延長され、11時30分までとなった。残り30分の11時ではNo.1 ロックタイトの1分48秒554、No.12 カルソニックスカイライン(星野一義/本山哲組)の48秒693、No.22 ザナヴィの49秒061とスカイライン勢の速さが、目をひいた。4番手にNo.38 auセルモスープラ(竹内浩典/立川祐路組)の49秒131がスープラ勢のトップ。

 その後、残り20分あまりでNo.64 Mobil 1 NSXが1分48秒517とトップタイムを出す。2番手No.1 ロックタイトは変わらず。3番手にはNo.6 エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/野田英樹組)が48秒629。これにNo.12 カルソニックが48秒693、前戦SUGOの勝者No.37 マツキヨZENTトムススープラ(山路慎一/ガードナー組))が48秒818で続いた。昨日の総合トップのNo.36 カストロール・トムス・スープラのタイムにはわずかにおよばないものの、No.64 Mobil 1 NSX、シュワガーが出したタイムが午前中のトップとなった。

 14台が参加のGT300クラスでは、昨日に続きNo.19 ウェッズスポーツMR-S(田中実/後藤聡組)の田中が、セッション半ばで1分58秒369を出してトップに。さらに、終盤には昨日のベストタイムを軽く更新する驚異の1分57秒221をたたき出して、午前中のトップタイムとした。2番手は同じくMR-SのNo.71シグマMR-S(Guts城内/田嶋栄一組)の58秒512。3位にはNo.77 クスコスバルインプレッサ(小林且雄/谷川達也組)が59秒198で入った。
 終了時点では気温34度、路温44度まで上昇していた。



SESSION 4(13:30〜15:30、晴れ、気温34度/路面温度46度、ドライ)
 午後のセッションは、予定より30分遅く13時30分から開始された。曇り空から時折日も射す天候となり、気温は34度ながらも路温は46度。

 開始1時間を過ぎてトップタイムは、昨日と同じNo.36カストロール・トムス・スープラ(黒澤琢弥/土屋武士組)の1分48秒040。早くも昨日午後に自らが出したベストタイムを更新した。2番手にはNo.21 イエローコーンマクラーレンGTR(服部尚貴/一ツ山康組)の48秒664だ。

 残り30分を切り、No.36 カストロールはこの暑さをものともせず、さらにタイムを更新。1分47秒799とついに47秒台に突入。2番手No.21 イエローコーンも48秒480、3番手No.30 綜警McLaren GTRが48秒589とマクラーレンが続く。
 この時点では、48秒900で4番手につけていたNo.6 エッソウルトラフロースープラが、残り10分、1分48秒439を記録して2番手に浮上。最後のアタックを行っていたNo.38 auセルモスープラはピットレーンでマシンを止め、結局5番手止まり。

 残り8分、No.30 綜警McLaren GTRも1分47秒964と47秒台に入れる。だが、トップNo.36にはわずかに及ばず、2番手でセッションを終了。酷暑のマレーシア・セパンGTでの勝者No.6 エッソウルトラフロースープラもラストにタイムアップさせ、48秒017で3位となった。4位にNo.1 ロックタイト無限NSXが48秒433で入った。

 このセッション終了時点の気温は32度、路温43度と昨日午後よりも高い気温であったが、上位陣はさらにタイムアップを果たしてテストを終了した。

 GT300クラスは、午後もNo.19 ウェッズスポーツMR-Sの快走が止まらない。午前には及ばないが、早々に1分57秒534とセッションのトップタイムを出した。ただ、終了近くに東コースのピットでクルマを止めてしまった。
 このセッション2位にはNo.24 JCMタイサンGT3R(松田秀士/西澤和之組)がポルシェ勢として久々の上位に進出。3位はNo.71 シグマMR-Sという結果となった。



No.36 カストロール・トムス・スープラ(GT500 2日目総合1位)
土屋武士「60kg積んで40リッターのガソリン入れて、ニュータイヤで出たベストタイムです。タイヤセットも本戦の時の暑い想定で、次の富士の本番に向けての手応えもありました。今季はフォーミュラ(ニッポン)に乗ってるせいか、感覚が鋭くなっていて、クルマの挙動がよくわかるようになりました」

No.30 綜警McLaren GTR(GT500 2日目総合2位)
岡田秀樹「テストなんであんまり参考になるタイムじゃないけどね。ギアトラブルとか出て、2日間まともに走れなくて、ようやく午後に走れた結果だね。クルマは改修して、だいぶ敏感に反応するようになりましたよ。富士で良いところ見せたいよね」
鬼木秀和エンジニア「セパンを休んで2ヶ月間、モノコックを焼き直して強度アップしました。ニューシャシーに近い剛性が出ています。サスペンションもリアのアップライトに関してオリジナルのアルミは剛性が足りなかったので、スチールで新たに作りました。フロントの空力も大幅に変更したので、中速から高速にかけてハンドリングが改善されています」

No.64 Mobil 1 NSX(GT500 2日目午前1位)
林秀一郎マネージャー「タイヤテスト中心のメニューです。ウチはNSXの中でもウエイトハンデを積んでなくて軽いですから。今朝はシュワガーでしたけれど、昨日は松田選手が4番手のタイムを出して乗れてきてるのが明るい材料ですね」

No.1 ロックタイト無限NSX(GT500 2日目午前2位)
道上 龍「2日間の感触は(新しいエンジンシステムも含めて)良かったですよ。これまでスープラやスカイラインにちょっと追いついてなかったんで…。ミシュランとトムスのビックリするようなタイムは、一発ですからねぇ、大丈夫。北海道から帰ってきて(十勝24時間に参戦)暑かったんで、体のトレーニングもできましたね(笑)」

No.12 カルソニックスカイライン(GT500 2日目午前4位)
星野一義「今日は涼しいね(笑)。昨日はひどかった。暑いのもせめてこれくらいじゃないと9月のコンパウンド決められないよ。クルマはまあ良くなってきたけど、富士にはもうちょっとよくしないとね。セパンで久しぶりに乗って、だんだん感覚を取り戻してきた。これからは、もう言い訳はしない。富士ではいいところみせたいね」


No.19 ウェッズスポーツMR-S(GT300 2日目総合1位)
坂東正明監督「SUGOのレースが終わるまではマレーシアの準備はしていたんです。けれど、選手権を考えてお休みさせていただきました。その間、工場から近い富士のスポーツ走行を使って、SUGOの後から昨日まで4000km走り込んできました。MR-SはTRD製作ですが、トムス(No.0)、アペックス(No.31)、シグマテック(No.71)の3台は腹違いの兄弟みたいなもの。ウチは足が全然違うから、他車とパーツの互換性もない。望んでそうしたわけじゃないけれど、結果的にはオリジナルのものになってしまったというところかな。勝つと言うことが目的なわけで、MR-S同士で速さを競ってもしょうがないからね。勝つのは難しいけれど、そこには理由はないんで、負けるのは理由がある。そこを洗い直して、勝ち狙いでいくよ!」

No.71 シグマMR-S(GT300 2日目総合2位)
Guts城内(政樹)「クルマのバランスがあんまりよくなくて、ストレートもポルシェよりは遅いんですよ。今日は足を変えてもらってよくなりました。アベレ−ジも上がったんでテストの成果はあったと思います。(MR-Sは)ちょっと変えるとクルマの挙動がガラッと変わるんでその辺が難しいですね」

No.24 JCMタイサンGT3R(GT300 2日目午後2位)
松田秀士「(今季は)いろいろポルシェには厳しいけれどしょうがない。今日のはたまたま出たタイムですよ。実力は国産のターボ勢には全然及ばずといったところです」



第4回 JGTC合同テスト Session 3(AM) Result
01.07.25 | 天候:晴れ | コース:ドライ | ツインリンクもてぎ 4.801379Km
Po No C-Po Machine Time Delay Lap
1 64 500-1 Mobil 1 NSX 1'48.517 159.28Km/h 31/37
2 1 500-2 ロックタイト無限 NSX 1'48.554 0.037 24/41
3 6 500-3 エッソウルトラフロー スープラ 1'48.629 0.112 32/40
4 12 500-4 カルソニックスカイライン 1'48.693 0.176 24/36
5 37 500-5 マツキヨZENTトムススープラ 1'48.818 0.301 30/35
6 22 500-6 ザナヴィ ヒロト GT-R 1'48.823 0.306 26/37
7 36 500-7 カストロール・トムス・スープラ 1'48.906 0.389 32/40
8 38 500-8 auセルモスープラ 1'49.131 0.614 20/35
9 23 500-9 ペンズオイルゼクセルGT−R 1'49.142 0.625 17/33
10 18 500-10 TAKATA 童夢 NSX 1'49.244 0.727 33/42
11 39 500-11 デンソーサードスープラGT 1'49.270 0.753 14/41
12 21 500-12 イエローコーンマクラーレンGTR 1'49.435 0.918 28/32
13 8 500-13 ARTA NSX 1'49.630 1.113 34/34
14 25 500-14 FK/マッシモADVANスープラ 1'49.649 1.132 29/38
15 100 500-15 RAYBRIG NSX 1'49.767 1.250 30/43
16 00 500-16 テスト車両 (NISMO) 1'50.055 1.538 11/17
17 30 500-17 綜警 McLarenGTR 1'50.840 2.323 8/8
18 33 500-18 Team UKYO スープラ 1'51.179 2.662 30/33
19 19 300-1 ウェッズスポーツMR-S 1'57.221 8.704 22/29
20 71 300-2 シグマMR-S 1'58.512 9.995 27/29
21 77 300-3 クスコスバルインプレッサ 1'59.198 10.681 11/20
22 3 300-4 ユニシアジェックスシルビア 1'59.245 10.728 36/38
23 81 300-5 ダイシン ADVAN シルビア 1'59.504 10.987 27/29
24 7 300-6 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 1'59.756 11.239 9/30
25 31 300-7 ARTA・アペックスMR-S 1'59.812 11.295 27/27
26 51 300-8 C-WESTレッツオADVANシルビア 2'00.489 11.972 22/29
27 24 300-9 JCM タイサン GT3R 2'00.766 12.249 17/36
28 11 300-10 JIM・メディコム GT3R 2'00.988 12.471 6/33
29 62 300-11 R&DスポーツダンロップGT3R 2'01.419 12.902 24/24
30 26 300-12 シェルタイサンアドバンGT3R 2'01.589 13.072 30/31
31 63 300-13 レイジュンR&DダンロップGT3R 2'02.272 13.755 19/25
32 70 300-14 外車の外国屋アドバンポルシェ 2'02.711 14.194 8/16


第4回 JGTC合同テスト Session 4(PM) Result
01.07.25 | 天候:晴れ | コース:ドライ | ツインリンクもてぎ 4.801379Km
Po No C-Po Machine Time Delay Lap
1 36 500-1 カストロール・トムス・スープラ 1'47.799 160.34Km/h 31/47
2 30 500-2 綜警 McLarenGTR 1'47.964 0.165 39/40
3 6 500-3 エッソウルトラフロー スープラ 1'48.017 0.218 30/32
4 1 500-4 ロックタイト無限 NSX 1'48.433 0.634 36/37
5 38 500-5 auセルモスープラ 1'48.450 0.651 46/47
6 21 500-6 イエローコーンマクラーレンGTR 1'48.480 0.681 25/25
7 00 500-7 テスト車両 1'48.972 1.173 28/30
8 23 500-8 ペンズオイルゼクセルGT-R 1'49.108 1.309 34/38
9 12 500-9 カルソニックスカイライン 1'49.113 1.314 30/32
10 39 500-10 デンソーサードスープラGT 1'49.133 1.334 36/50
11 8 500-11 ARTA NSX 1'49.135 1.336 38/45
12 25 500-12 FK/マッシモADVANスープラ 1'49.174 1.375 30/38
13 37 500-13 マツキヨZENTトムススープラ 1'49.307 1.508 28/43
14 18 500-14 TAKATA 童夢 NSX 1'49.656 1.857 12/28
15 22 500-15 ザナヴィ ヒロト GT-R 1'49.698 1.899 6/49
16 64 500-16 Mobil 1 NSX 1'49.712 1.913 8/8
17 100 500-17 RAYBRIG NSX 1'50.023 2.224 36/37
18 19 300-1 ウェッズスポーツMR-S 1'57.534 9.735 5/36
19 24 300-2 JCM タイサン GT3R 1'58.900 11.101 36/36
20 71 300-3 シグマMR-S 1'58.970 11.171 4/8
21 81 300-4 ダイシン ADVAN シルビア 1'59.395 11.596 22/35
22 31 300-5 ARTA・アペックスMR-S 1'59.524 11.725 8/32
23 3 300-6 ユニシアジェックスシルビア 1'59.907 12.108 26/41
24 77 300-7 クスコスバルインプレッサ 1'59.928 12.129 34/42
25 7 300-8 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 1'59.998 12.199 16/24
26 11 300-9 JIM・メディコム GT3R 2'00.128 12.329 11/40
27 62 300-10 R&DスポーツダンロップGT3R 2'00.156 12.357 21/37
28 51 300-11 C-WESTレッツオADVANシルビア 2'00.238 12.439 26/35
29 26 300-12 シェルタイサンアドバンGT3R 2'00.240 12.441 20/42
30 63 300-13 レイジュンR&DダンロップGT3R 2'01.513 13.714 5/8
31 70 300-14 外車の外国屋アドバンポルシェ 2'04.016 16.217 5/5


TEST DAY 第4回:1日目/2日目/総合結果




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