GTC 1999 GT INSIDE REPORT
Round1 SUZUKA GT300km



3.20 - Qualify Day #2

Qualify 2nd Session

No.18 TAKATA童夢NSX(ポールポジション)
脇阪寿一「ものすごくうれしいです。童夢さんからは『勝て』、『ポールを獲れ』と言われてきたわけで、その分今年はいろいろわがまま聞いていただいたので、みんなが(ウェイトハンディがない)イコールコンディションであるこの1戦目でポールを獲って、林みのるさん(童夢代表)にプレゼントしたかったんです。それで冬のテストから頑張ってきたんです。ただ昨日は雨で今ひとつ調子よくなくて、でも今日は晴れという予報だったんでセットをそのままにしてたらこの天気でしょ。それで金石さんと相談して決めたセッティングとタイヤのチョイスが当たったんです。予選中は、こういう天気だからいつ逆転されるか最後まで不安でした。でも、それだけに満足してます」
金石勝智「午前中の20分で勝負がついた。ドライバーも含めチームの作戦が当たったということです。ボクはGT300との混走時間に走ることになっていたんですが、ちょうど路面も乾きだしてきて、これで逆転されたらシャレにならんと思って最初から目一杯いきました。ある程度タイムを出して、もう少しプッシュしようかと思ったらピットから無線で『もうそれで結構です』って言われて止めました(笑)」

No.81 ダイシン シルビア(GT300クラス・ポールポジション)
福山英朗「非常にタイミングが良かったですね。ですから、ボクだけじゃない力が働いたような気がします。とくにウチのメカニックは、テスト、シェイクダウンと徹夜どころか十徹くらい徹夜徹夜の連続でクルマを間に合わせてくれましたから、それにちょっとは報いることができたので、それが非常にうれしいなと思います。ただ、このポールはラッキーというかワンチャンスをものにしたにすぎないという気もします。これからもっと熟成して、ドライで目一杯の勝負になってもポールが獲れるよう精進したいと思います」
大八木信行「チームとして初のポールを獲れて非常に喜んでいます。クルマが新型のS15シルビアになって、タイヤもアドバンに替わって、新しいパッケージで、これからいい展開になるなって感じています」

No.100 RAYBRIG NSX(予選総合5位)
飯田 章「午前中はレインタイヤで1回ある程度のタイムを出したあと、インターミディエイトに替えようと1回ピットに入っちゃったんです。結局インターでは走れなかったんで、そのままレインで続けてれば良かったんだけど、ちょっとチグハグになっちゃいましたね。でも、あの状況では(雨がどうなるかは)誰もわからないですからね。午後は雨のセッティングに専念してました。明日も雨みたいですから。ホントはドライでやりたかったんですけどね。クルマは、99年型になっても基本的に変わってないんですが、なんだかレインが悪くなっちゃったような気がするなあ」

No.37 カストロール・トムス・スープラ(予選総合7位)
片山右京「最初スープラに乗ったときは、なんて遅いクルマなんだろうって思ったんですよ。乗りはじめて2〜3周で関谷さんや利男さんと並ぶくらいのタイムが出せたんで、なんだみんなマジメに走ってないんだな、マジメに走ればすぐそれ以上のタイムを出せるなって思ったんです。でも、それ以上いこうとすると『曲がらない、止まらない』で、なっかなか難しいんですよね。午後は『明日も雨だったら』ということで、コース上の川になってる場所をチェックするために出ていったんですが、信じられないくらい低いスピードで滑っちゃうし…。でも、F1とかTS020とかとは違った意味で、おもしろいことはおもしろいですね。トムスはプロフェッショナルなチームですし。ボクはル・マンの予備予選のために次の富士に出られないんで、その間は利男さんに頑張ってもらって、また菅生で新車になったときに戻ってきます」

No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(予選総合GT300 4位)
松本晴彦「昨日の状態では良かったんですが、今日はアンダーが強い感じ。タイヤも1セットしか使えなくて、サイズ違いはテストできませんでした。クルマの状態はいいんで、できれば入賞したいです。ポイントを獲っておきたいですね。ボクは95年から5年目で初めてAドライバーになったんです。クルマのセットアップをしなくちゃいけないですし、クルマをいい状態に持っていかないといけないんで、プレッシャーもありますが、テストからいい感じなので自信も出てきました。明日のスタートは自分でいく予定です」
山野哲也「午後は走ってないんだけど、クルマの調子はいいみたい。きょうは1周しか走ってないんだけど、(明日は)なんとか表彰台に乗りたい」

No.99 大黒屋ぽるしぇ(基準タイムに達せず決勝最後尾スタート)
安田 崇チーフエンジニア「午前中4番手のタイムなんですが、日置さんのタイムが110%に入っていないんです。ですから午後は日置さんだけ走らせたんですが、時間が足りなくて基準タイムをクリアしていないようなんです。雨のなかでもクルマは余裕がありましたし、吉富もまだまだ攻められる状態でした」

No.64 Mobil 1 NSX(予選総合3位)
トム・コロネル「予選は悪くないと思う。コンディションが変わりやすかったし、ちょっとギャンブル的なところがあったからね。チームはリスクをおかさないようにしたんだ。トップの2台はインターミディエイトだったけど、ボクらはレインで走った。最後の2周はタイヤの温度が上がってしまってスローダウンしなければならなかった。午後は山西もボクも走っていない。あまりにもリスクが大きかったし、タイムがつまる可能性もなかったしね。開幕戦で予選3位は悪くない。みんな満足していると思うよ」

No.61 テイボン・トランピオ・FTO(基準タイムに達せず決勝最後尾スタート)
ラルフ・ファーマン「今朝はボクは走っていない。午後は4周走った。スピンしてしまった。でもボクだけじゃないよ、スピンしたのは。みんなスピンしていたよ。たぶん温度が低かったからだろうけどね。すごく難しかった。グラベルに入っただけだったのでクルマにダメージはない。グラベルを取り除くだけで大丈夫」

No.12 カルソニックスカイライン(予選総合10位/2回目1位)
影山正美「冷や汗モンだよ。でも結構楽しんでたけど(笑)。29秒、28秒ときて、29秒台に1回落ちたでしょ? あのときは違うラインを通って失敗したのと、ちょっと引っかかってもいるんだよね。マイナス・コンマ9秒って出てて、どこを削ろうかなって考えてた。結局全部ちょっとずつ削っていったって感じですね。それにしてもマッチャンコーナーや1コーナーでも『おおおーッ』て感じだったよ。2回目の予選が始まる前はいくだけいくしかないと思ってた。前回のテストのときに壊してるから壊さないようにアタックしようとは思ってたけど、コンディションも悪くなっていたし、通らなきゃごめんなさいだよね。だけど、午前中星野さんがアタックしようとしたらクルマがトラブっていて、それでも10番手のタイムを出してくれていたから、基準タイムをクリアできないっていうのだけは避けたかった。2分27秒3が出たときは無線で『通ったよ』って言われたんだけど、『まちがいない?』って確かめて。それでまちがいないってわかったときにはホッとしたね」
星野一義「2回目の予選は、27秒出ないとダメ(基準タイムをクリアできない)なのに、コンディションが悪くなってね。でも正美が頑張ってくれて、ポジションを維持してくれて、ほんとうに良かった。モニターで見てて、張りつくんじゃないかと思ってたよ。オレだったらあんなに踏まない(笑)。タイムが出たときはホッとしたよ。今日の走りは100点満点だね。でも前回のテストでマイナス100点だったから、これでゼロに戻ったところ(笑)。朝の予選、最初の20分は、トラブルで走れなかったでしょう。だから混走になる最後の20分に行くしかないと思って。最後のほうが雨が多かったけど、いくしかないよね。あのときはレインタイヤじゃタイム出ないからインターミディエイトを履いていった。結構シビレたよね。明日の本番は結構いいと思う。コレなら表彰台も見えてるし、ねらっていくよ」


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