GTC 1999 GT INSIDE REPORT
Round1 SUZUKA GT300km



3.21 - Race Day #2

Race Data

天気:雨 路面状況:ウエット 気温:8度 路面温度:9度
入場者数:3/21−39,000人(3/20−10,000人)



During the Race

No.81 ダイシンシルビア
福山英朗「エンジンの調子がちょっとおかしくなった。電装に水が入ったんじゃないかな。いやあ、タイヤの温度が低すぎるよ」

No.77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「S字でGT500をよけたらいきなりテールが振り出しちゃって…。パワーオーバーみたいな感じ。首がちょっと痛いです」

No.18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「浅ミゾで出ていった。雨がちょっときつくなったとき足元に水が入ってきてつらかった。それでペダルが滑って、飛び出して順位を下げてしまったんです。足がビチャビチャになってしまう。金石さんにも注意したんですが、今その水のことが心配なんです」

No.36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「タイヤを固いのから柔らかいのに変えたかったんで、早めにピットに入った。でも、琢弥のタイムを見るとちょっと失敗したかな」

No.37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「タイヤは関谷さんと同じ固いの。とりあえず問題ないよ。『このままいける』と無線でいったけど、右京が安全策で柔らかいので行くって言ったんで、そうした。まだクルマはセット的にはまだまだ。でも予選よりはバランスが良くなっている。うーん、できれば乗りたいよね、表彰台」

No.12 カルソニックスカイライン
星野一義「全然飛ばしてないんだけど、スピン。俺のミス。やぁ、50歳になるのにこの気迫は自分でもすごいと思うよ。どうしてみんなこいう気迫がないんだろう。俺はずっと、この気迫で仕事もなにも築いてきたんだよね。予選でもいろいろあってホントは腹のなかが煮えくり返ってたんだけど、溜めておいて、今日出したんだよ」




Retirement

No.原 因周回数
9アクセル系8L
77コースアウト10L
100駆動系orエンジン12L
72エンジン20L
30ワイパー37L
16コースアウトによるダメージ46L
(GTインサイドレポート班調べ)




After the Race

No.18 TAKATA童夢NSX(総合優勝)
脇阪寿一「スタートではちょっとシフトミスして前と離れてしまった。雨の少ないうちは良かったんですが、雨がひどくなったら足許に水が入ってきて、ペダルが滑っちゃって…。なんとかトップで金石さんに渡せたけど、ホントはもっと離して渡すはずだったんです。金石さんには迷惑かけてしまいました。コマスを抜いたときには、ヘアピンだったんで水煙が少なくて視界が良くて、うまく抜けました。クルマはリアが安定してて、いかにフロントを入れるかということだけでした」
金石勝智「交代したときには足許は洪水でした。出ていって2周目でペンズ(No.1 ペンズオイル・ニスモGTR)が見えて、振られてるのがわかったんです。最後はむりせずに、ちょっとギアも渋くなってたんで、イージーにいきました」

No.1 ペンズオイル・ニスモGTR(総合2位)
エリック・コマス「このレースでは開幕戦で優勝することが重要だと思うので、ちょっと残念だ。ここでは2年連続で勝っているしね。No.18(TAKATA童夢NSX)はミスを冒してコースアウトしたけど、彼らにとっては幸いにもグラベルからコースに戻ることができたし、速かった。ボクらは二人ともコースアウトすることはなかったが、コースアウトしないこと自体大変だったし、ポジションキープが精一杯だった。ハンディのことも考えるとキープでいいかとも思った。選手権始めのレースとしては(2位は)悪くないと思う。サトシのスピードが上らなかった原因はわからない。ボクが乗っているときにABSにほんの少しトラブルがあったけど」
本山 哲「自分でも思ったようにペースが上げられなかった。タイヤのグリップ不足を感じたんですけど、それがなにかトラブルのせいなのか、自分のせいなのかはちょっとわかりません。初めてのチームで、テストなどでも充分乗ることができなかったんですが、2位になれて満足しています」

No.37 カストロール・トムス・スープラ(総合3位)
鈴木利男「固めのレインタイヤをチョイスして温まりを待ってたんですけど、水が多くなったんで(チョイスを)失敗したかなと思いました。でも雨が安定してきたんで良かったです。でもゼクセル(No.2 ARTAゼクセルスカイライン)を抜けなくて…。ミシュランタイヤはグリップのレベルが高いし耐久性もありますね」
片山右京「クルマはちょっと不具合があって、最初は様子を見てました。後ろからNo.36(カストロール・トムス・スープラ)が来てるのがわかったんで、ちょっと(ペースを)上げたらすぐ離れました。GT300との混走は初めてなんで大変でした。今回はホントに利男さんがいいレースをしてくれてポンと渡してくれたんで、代わったときにはもう大丈夫と思ってました。次のレースは(ル・マンの予備予選のために)お休みしなきゃいけないんで、戻ってくるまでまた利男さんにおんぶに抱っこになっちゃいますね。戻ってきたときには(99年型の)新車になっていると思います。(新車は)めちゃくちゃ速いらしいんで、頑張ります」


No.19 ウェッズスポーツセリカ(GT300優勝)
織戸 学「決勝前にセットを変えた。半分はあきらめかけていてんですが、少しでも良い結果を出そうと思ったんで」
原 貴彦「まだまだプッシュできる状態でしたが、自分のクルマが危ないということはほかも危ないということだから、2位キープでいきました」
坂東監督「タイヤ温度うんぬん以前の問題で、面圧がかからない。初期が出ないし応答悪いし、グリップがないという状態だったんで、今日は初期だけのステアリングの反応をよくする方向でセットしたら、うまくいってタイムが出た。タイヤはフロントの2本だけの交換」

No.61 テイボン・トランピオ・FTO(GT300 2位)
中谷明彦「ホントは予選落ちだったんだから、上々です。最後にファーマンが抜いてくれて、ホントに良かった。4位と3位じゃ全然違いますよ。表彰台に立ちたかったですからね。タイヤは前輪だけ交換してます」
ラルフ・ファーマン「すごくうれしい。なにしろ昨日がスピンしてクオリファイできないという最悪の結果だったからね。クルマはすごく良く走ったし、レースを楽しめた。すごく満足している。すごくいいシーズンのスタートを切ることできて良かった。できれば次のレースでもまた表彰台にのりたい。それにフォーミュラ・ニッポンでもね」

No.910 ナインテンポルシェ(GT300 3位)
余郷 敦「クルマ自体は順調で、基本的には2人ともラップタイムは悪くなかった。玉本さんに代わってから、オイルをかぶってしまって前が見えなくなってペースが上がらなかった。アンラッキーもあったですね。雨はもともとよかったのに、セリカに抜かれたのが悔しいです。スタートは新品で出ていって、タイヤ交換はせずでした。あんまり新しいと危ないですね」
玉本秀幸「余郷ちゃんが頑張ってくれた。オイルかぶったし、ブレーキにも振動が出てペースがあがらず。タイム的にはもうちょっといけそうだったけど、クルマ的に不安定になってしまって安全パイにいっちゃったね。このコンディションでの入賞なので、次につながれば」

※GT300クラス暫定優勝のNo.71 シグマテック911はレース終了後の再車検で違反が指摘されたため、失格となりました。このため、暫定表彰直後に取材した上記コメントは、暫定順位に基づいた発言になっています。




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