2002 JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round7 CP MINE GT RACE
決勝日レポート
27 Oct. 02
Race Day Report

朝のフリー走行終了後のコメント


フリー走行トップはNo.22 ザナヴィ ニスモGT-R
ミハエル・クルム「決勝に向けてはいいセッティングが見つかって、昨日よりも安定していますね。昨日はタイムの落ちがあったけど、今日は全然タイムが落ちませんでした。予選10番手からポジションを上げていくのは大変なので、優勝できるかどうかわかりませんが、レースでは3位以内には入りたいですね」

No.18 TAKATA童夢NSXがフリー走行で2番手に
リチャード・ライアン「昨日の予選ではうまくいかない部分があったけれど、フリー走行ではまずまずだったね。クルマもだんだんよくなってきた感じだ。決勝でもトップ5には入りたいけど、天候もトリッキーだし、セーフティーカーランやアクシデントなど不確定要素があるからなかなか読めないね。ピットストップなども状況に応じた戦略が必要になると思う」
セバスチャン・フィリップ「クルマは悪くない。でも、まだフルタンクの状況ではドライブしていて難しいところも残っている。ガソリン100リットル+ウエイトハンデ90kgだから、かなりハードだよ。ただセッティングはいい方向にあると思うし、なんとかがんばるよ。予選が11位っていうのが問題だけど、それでもなんとか4〜5番手にはいきたいね」

ポールのNo.64 Mobil 1 NSXはフリー走行3番手
松田次生「路面のコンディションが悪いんで、昨日よりもちょっとトラクションがかかりにくい感じはあったんですけど、このまま晴れてくれればたぶん問題なくいけるでしょう。予選後にエンジンを積み替えたんですがフィーリングも変わりませんし、昨日とまったく同じで問題ないです。今日も気温が低いですし、ソフトタイヤでも十分いけるでしょう。金曜日からやっているレースセットのメニューをそのまま今日やってみたんですが、クルマの動きはおかしいところはないですね、路面のせいでトラクションがたりないぐらいで。それも、決勝になったらラバーグリップがもっとのってきて、ちょうどよくなるんじゃないかなと思います。とりあえず決勝レースに向けて不安はないですよ」

No.86 プロジェクトμ・クリスタルMRSがフリー走行でクラストップ
松田晃司「路面もオイルは出てましたけど、それほど悪くは感じなかったですね。ただ、1周はタイムが出せても、前(のグリッド)にストレートの速いクルマが何台かいるので決勝はきびしい戦いになると思います。予選では2回目のアタック前にトラブルが出て予選順位が下がってしまったんですが、あれがなければ予選1回目と同等のグリッドを獲れたと思います。予選6番手というのも実はボクらにとって今季ベストグリッドなんです。いろいろ、うまくいかないことが多かったんですが、今回は波が来ていると感じています。ここはコース幅も狭いし、毎年接触も多いので、決勝に向けてはもう平常心でいきたいですね」

No.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT、フリー走行クラス2番手
三船 剛「イタリアから戻ってきたばかりなんで、木曜は乗ってないんですよ。時差ボケでまだダメです。だから玉中さんにアタックしてもらおうと思っていたんですけれど、結局はボクがいきました。昨日の予選ではミッションのステーが折れてしまったんです。No.3が1コーナーで止まってなきゃポールを獲れると思っていたんですけれどね…。朝のフリーは中古タイヤで満タンでいきました。満タンでバランスは悪くないです。今日はスタートは玉中さんなのでボクまで回ってきたら追い上げます。今回は安全第一でいきます。鈴鹿ではもっとマジメにレースしますよ」

No.3 ユニシアジェックスシルビア、エンジンを交換しフリー走行6番手
山野哲也「綜警のマクラーレン(No.30)が雨でスピンしたのを避けきれずぶつかってしまった。フロントバンパーを壊してしまって、メカにはたいへん申しわけないことをしてしまいました。(昨日ブローした)エンジンは積み換えて調子よくなりました。予選では(アタックの)タイミングも悪かったし、エンジンの調子も悪かったんでうまくいきませんでした。このポジションからだと我慢のレースになってしまうでしょうね。MINEはいつもそうなんですけれどね。さいわい、コンスタントラップはいいので上位に入れるようがんばります。スタートはボクがいきます」

クラスポールのNo.2 BOSSベルノ東海AR・NSXはフリー走行18番手
渡辺 明「ポールを獲ったのはJGTCでは初めてだし、シビック以来2年半ぶりぐらいかな?昨日からクルマは大きくは変えてない。満タンのバランスもそんなに悪くない。(満タンで)重たくなってもそんなに変わらないね。ただ、朝はオレは4周しか乗ってないからね。高橋さんに練習走行のつもりで乗ってもらった」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7はハブトラブル
松本晴彦「S字2個目のアウト側で、いつもは縁石で止まるんですけれど、グニュッときた感じがして縁石を乗り越えてしまって煙が出たので、バーストかと思って(ピットに)戻ろうとしたらクルマが走らなくなっちゃって、最終コーナー手前で止めたんです。無線で聞いたら『バーストじゃなくてタイヤが外れてる』と言われたんです。去年、TIで山野くんが乗ってるときや、やはり去年だったかもてぎのテストでもハブにトラブルが出てますね…。いま(作業を)やってるから直ります。レース中じゃなくてラッキーでしたね」

マシン修復なったNo.70 外車の外国屋ダンロップポルシェ
石橋義三「(予選中のクラッシュで破損した)バンパーとラジエターは直ったから、クルマはもう絶好調。パーツの到着が遅れたんでメカには迷惑かけちゃったんだけどね。これでなんとか出走記録がとぎれずにすみそうです」



決勝レーススタート直前情報


天候:曇り/路面状況:ドライ/気温:13度/路面温度:16度(13時50分現在)
入場者:決勝日(27日)4万4800人/予選日(26日)1万5500人

*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No.原因周回数
30アクシデント0L
88オーバーヒート4L
28シフトリンケージ5L
37ターボ5L
21エンジン6L
23ホイール破損6L
17駆動系7L
87エンジン7L
24エンジン16L
5電気系18L
15接触によるラジエター破損22L
3エンジン26L
2ドライブシャフト28L
7アクシデント37L
360左後輪パンク38L
100アクシデント40L
76リアサスペンション40L
86スロットルリンケージ46L
71サスペンション51L
81スロットルリンケージ62L



決勝レース終了後のコメント


総合2位、No.22 ザナヴィ ニスモGT-R
本山 哲「スタート直後の混乱は、いい判断で切り抜けることができました。プロジェクトμ(No.35)は真っ直ぐが速くてなかなか抜けなかったけど、抜いてからは自分のペースで追い上げることができましたね。もっと予選ポジションが前からだったら勝てるチャンスもあったので、それを考えると悔しいけど、表彰台に上れたのは良かったです」
ミハエル・クルム「ピット作業はすごく素早かったんですが、アウトラップの2コーナーで真っ直ぐ行ってしまって。無限(No.16)の前に出るのは、あそこしかないと思っていたので、頑張りすぎてしまいました。スピンから再スタートした後は、フロント回りの空力パーツか何かが壊れたみたいで、アンダーステアでしたが、タイム的にはコンスタントだった。勝てなかったのは悔しいけど、自分のせいだから仕方ないですね」

痛恨のスピンを喫するもNo.36 トクホン トムス スープラは3位表彰台に
土屋武士「クルマのセットアップ的には、いつもほとんどやり残すことなく決勝に臨めているんですが、今回はちょっと路面温度が低すぎて、とくにリヤタイヤがキツかったですね。もうズルズルで、とくに低速コーナーのトラクションがきびしかった。でも、スタートで、いくしかない状況でいけて、その後のバトルでもこれ以上はいけないというギリギリのところでずっといけて、ブロックとかもすごくうまくいったしね。ハードだったけれど完璧でしたね。今回3位になったわけですが、これで最終戦の鈴鹿ではハンデウエイトが50kgになっちゃうし、つらいでしょうけど、自分のベストはつくせたんでよかったと思います」
ワイン・ガードナー「ピットアウトした1周目、とにかくどこもかしこもアンダーステアだった。1コーナーですごいアンダーで、次のコーナーでもアンダー、次もアンダー…って感じで、その次のヘアピンの立ち上がりでパワーをかけた瞬間に突然スピンしたんだ。冷えたタイヤでプッシュしすぎたボクのミスだね。これほど寒いコンディションでの予測がつかなかったんだ。その後もクルマはナーバスで、かなりアンダー傾向が強かったんだけど、ラスト数周になって急に無線で“いけいけ!”って言われた。ペースの落ちたNSXなんかを抜いたんだけど、そしたら“P3”って出て、どうなってるんだ? って驚いたよ。でも、今回はタケシがいい仕事をしていただけに、表彰台はうれしいけど、勝てたはずなのでタケシにすまない気持ちでいっぱいだよ」

No.910 910ロデオドライブアドバンGT3Rは16台抜きで2位
松田秀士「一番最初の2コーナーのクラッシュで黄旗が出ていたんで、ちゃんと守ったのにドンドンみんなに抜かれた。あとは1台ずつ抜けるだけ抜いていって、ヤマはNo.26を抜いたとき。ブレーキングでねじ込んでなんとか抜けた。とりあえず表彰台に上がれたのでチーム一同に感謝したいね。ピット作業が速かったのも勝因。みんないい仕事をしてくれた。レースモードはよかったけれど、予選一発が出ないので苦しい思いをした。そのへんが課題かな。鈴鹿は勝ちたい」
アダム・ウイルコックス「ボクにとってはイージーなパートで、集中して同じラップで走れたんです。あと2周というところで(No.62を)つかまえて、もう抜けるというところでギアボックスにトラブルが出てしまい、3速しかなくなってしまい最後の2周はそのまま走ったんです。トラブルがなければ勝てたけれど、16台も前にいけた。初めての表彰台に満足しています。いい結果ですし、ハッピーです」

クラス3位、No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R
余郷 敦「ピットインするとき、ウインカーを出していたのにNo.81と当たった。GT500クラスがイン側にからんでいたから見えてなかったのはしょうがないと思うけどね…。予選は失敗したんだけど、決勝セットはよかった。タイヤがタレてきて、はらんだりしたんですけれどね。(鈴鹿は)No.62がこけてくれないかな(笑)。ボク自身のドライバーランキングは権利ないんだけれど、西澤さんのランキングとチームタイトルに向けて鈴鹿も表彰台をねらいます」
西澤和之「(接触のダメージは)ハンドリングは大丈夫だったんですが、フロントが入らないのとリアが出やすかったのはありました。(同じチームの)No.55が迫って来ていたんですけれど、『もういいや』と思ったら逃げきれました。14位のグリッドから3位にこれたんですが、もてぎとここで3位、2位と来たんで、次は勝ちをねらいたいですね」


No.1 auセルモスープラ、9位フィニッシュでランキング首位陥落
立川祐路「まあ、ちょっとスタートで不運があって…。その後は順調に走っていたんですけど、ペナルティーの覚えなんかないんだけど…。黄旗には気をつけていたんで、ちょっとよくわかんないです。まあ、最終戦でがんばります」

総合6位、No.6 エッソウルトラフロースープラ
脇阪寿一「後半、ピットアウトしてから、タイヤがなかなか温まらなくて、ポジションを落としてしまったんですが、それでちょっと焦ってしまって、イエローコーン(No.76)とぶつかってしまいました。それはとても反省しています。それで、左フロントのアームが曲がって、そのまま折れるかと思ったんですね。でも、運良く最後まで持ってくれた。アームが曲がっていなければ、もっと速さを見せられたんですが、それができなかったのは残念ですね。最後、モービルがペースを落としてきて、後ろからトクホン(No.36)やFK/マッシモ(No.25)が来た時は、大変でした。ガードナーは幅寄せして抜いていくし、荒も抜きにきたりして、その辺は怖かった。でも、最後は余りにもモービルが下がってくるので、抜いていきました。これでランキングトップに立ちましたが、鈴鹿ではもう行くだけです。予選とファステストラップとで2点を取って、レースもガンガン行きますよ。テストの時にはエンジンがトラブっていたので、モービルより遅かったですけど、本番は全然問題ないと思います」

No.31 ARTAアペックスMR-S、クラス5位入賞でランキングトップと4ポイント差に
新田守男「最初、みんなのタイヤが温まらないうちはボクのほうが速くて何台か抜くことができたんだけど、ほかが温まってきたらけっきょく抜き返されちゃった。予選では思ったよりも温度が低すぎて、それにうまくあわせることができずに苦しみました。事前テストでは(1分)28秒5くらいまで出ていたんですけどね。決勝でもやっぱり苦しかったんだけど、結果的に5位になることができて一気に晴れました。気分爽快ですよ。鈴鹿も温度などコンディションしだいというところはあるんですが、事前テストでは悪くなかったんで、タイトルを獲りにいきますよ」

No.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、序盤4番手を走りながらリタイア
木下みつひろ「楽勝だったんだけど…。おもしろかったんだけどね。チャンスは十分ある感じだった。クルマをいたわりながら、あのペースで走れたから。なんの前兆もなくいきなりエンジンが壊れてしまった。くやしいです」



優勝者インタビュー


No.16 無限NSX(GT500優勝)
伊藤大輔「前半はみんなブレーキで頑張っているので、無理してトクホン(No.36)やモービル(No.64)を抜くまでには至りませんでした。でも、木曜、金曜の走行でレースセットは決まっていたので、自信を持って走れましたね。ただ、ずっと自分のペースでは走れなかったので、早めにピットインした方がいいのではないかと思って、早く入りました。今日は寒くなったので、後半、龍ちゃんが長く走っても、タイヤライフには問題ないと思っていましたし。アウトラップはヤバイと思っていたので、グリッドで龍ちゃんに気をつけてと言っていました。次生(No.64)にも言っておいたんですけどね(笑)。龍ちゃんが帰ってきてから、ウチのチームは上手くポイントを取れていなかったので、それを考えても、ランキングを考えても、とにかく今日は勝ちたかった。このコンビで勝てて、本当にうれしいです」
道上 龍「今回はタイヤと路面のマッチングに問題があったんですが、決勝は上手く行きましたね。レース後半に向けて、フロントタイヤは皮むきしてありました。アウトラップが勝負と思っていましたから。モービルは抜けたし、トクホンもザナヴィもスピンしましたから。今回は最近のフォーミュラ・ニッポンの傾向を見て、早目に入る作戦を取ったんですが、それも成功しました。みんな、ありがとうという気持ちです。今回勝てて、自信がつきました。チームタイトルも決められたし、大輔のタイトル争いにも貢献できて、良かったです」


No.62 Vemac R&Dダンロップ320R(GT300優勝)
柴原眞介「ラッキーな勝利でしたね。No.3とNo.24がいなくなってくれたんで、優勝はどうでもよかったんですけれどね。決してクルマも悪いわけじゃないんで、次はチャンピオンをねらいに行きます」
密山祥吾「昨日まで熱があって、熱で気絶しそうになりながら走ってました。きびしい後半戦で、最後はNo.910が来たんでどうしようかと思ったんですけれど、あきらめてくれたのか、いなくなってホッとしました。チャンピオンシップがトップなんで、次はチャンピオンめざしてがんばります」


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