■練習走行 2回目レビュー(→タイム) 1回目タイム・レビュー/総合結果 決勝のスカイラインは今年も健在か… 決勝想定のセッションはペンスオイルゼクセルGT-Rがベストタイム GT300はARTA・アペックスMR-Sが34秒台に突入 午前中に引き続き、JGTC開幕戦の直前練習走行の2回目が行われた。 午後も好天となったが、やや雲が増えたためか気温は午前の14〜16度からそれほど上がらずに、18度程度。路面温度は午前と変わらず27度だ。 午後のセッションも大きなトラブルを発生させるマシンはなく、13時30分から所定の1時間半ちょうどの15時までの走行が行われた。 開始20分ほどで昨年のポールシッターであるNo.38 auセルモスープラが、このセッション初の1分27秒台となる27秒261を記録してトップに立つ。だが、数分後にはNo.23 ペンズオイルゼクセルGT-Rが1分27秒147を記録して、トップが入れ替わる。さらにNo.64 Mobil 1 NSXも27秒162と僅差で2番手に。結局、この後、上位陣のタイムは更新されることなく、午後のセッションが終了。前回のTIサーキット合同テストではいいところのなかったスカイラインGT-Rがトップタイムを印すことになった。だが2番手はNSX、3番手がスープラと上位3位を3車種で分けるということに。今日の総合結果では、午前のトップタイムを記録したNo.1 ロックタイト無限NSXがベストリザルトとなった。 実はこの午後の走行、決勝とほぼ同時刻に行われている。このため、各チームは決勝を想定した走行テストを行ったようだ。タイムが午前より更新されなかったのはこの辺が主原因と思われる。こうなると、予選こそNSXがわずかに有利と感じられるが、決勝レースになれば、まったく3車種に差はないことになる。決勝レースはワンミスが命取りになる、シビアなものとなりそうだ。 GT300クラスでは、セッション開始から20分を過ぎたところでNo.31 ARTA・アペックスMR-Sが1分34秒810でトップとなる。この後、残り30分になったところで、昨年のGT30チャンピオンNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが25秒308、終了直前にNo.34 スポーツトゥディタイサンGT3が35秒017とNo.31に迫ったものの、及ばずにセッションが終わった。GT300の上位陣もタイムが午前を上回ることはなく、今日の総合ではNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7がトップ。1分34秒台を記録したのは、この午前、午後のトップ2車だけだった。 一方、GT300初参戦になるハセミ・モータースポーツのNo.3 ユニシアジェックスシルビアと、GT500のNo.88 ノマドディアブロGT-1はマシンの到着が遅れ、今日の走行はキャンセルする形となった。また、GT300のNo.19 ウェッズスポーツMR-Sはニューマシンの完成が間に合わず、残念ながら開幕戦は欠場ということになってしまった。 No.1 ロックタイト無限NSX(GT500総合トップ) 道上 龍「ここ(TI)ではこないだの合同テストなどで何度か走っているんですが、コンディションが毎回変わるんです。今回も一応ベストタイムは出しましたけど、そういう意味では完璧ではないですね。今年から練習走行日もタイヤを2セットしか使えなくなったんでそのあたりも難しいです。これから、2セットのタイヤのうちどっちを使うかチームで決めます。タイムを出しやすいほうにするか、保ちのいいほうにするかっていうことですね。とにかく開幕戦は勝ちたいんで、明日もポールを狙っていきます」 No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(GT300総合トップ) 山野哲也「富士のテストを休んで新車を製作してました。FD3Sのニューシャシーは次の富士での投入予定。8割ぐらいの可能性かな? 今回が最後になるかも知れない今のマシンだけど、フロントの入りがすごくよくなって旋回性能が上がってると思う。速くなってるけれど、ハンドルがすごく重いんだ。今回はテストより良いタイム出てるからね。ターボ勢はもっとくると思うけど、予選でトップ3には入ると思うよ。このクルマに花を飾ってやりたいね。決勝は、マイペースのレースになると思う」
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