SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

News

【2025プレイバック】第1回 GT300クラス総集編その1「2025年もGT300クラス前半戦は毎戦勝者が変わる混戦模様!」

 

 

GT300クラスの2025年前半戦は毎戦勝者が変わる混戦模様に!
開幕戦勝者のLEON PYRAMID AMGがランキングリーダーをキープするも
富士スプリント2戦連勝のD’station Vantage GT3が急接近

2025シーズンのAUTOBACS SUPER GTは、両クラスとも最終的には開幕戦岡山で勝利したNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)とNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)の2台を中心とするタイトル争いとなった。だが各戦では、例年以上にハードなレースが繰り広げられ見応えのあるシーズンとなった。

SUPERGT.netでは総集編「2025 シーズンプレイバック」をGT300クラスの2回、GT500クラスは3回、計5回でお届けする。
第1回は「GT300クラス総集編その1」として、GT300クラスの前半4戦をレビューする。

注)GT300レポートの周回数はGT300クラスの数値です。各チームのドライバー名で※印がある第3ドライバーは決勝を走行していません。

 

Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット

公式予選:4月12日(土) 天気:曇り コース:ドライ 決勝レース:4月13日(日) 天気:雨/曇り コース:ウェット/ドライ

開幕戦でLEON PYRAMID AMGが幸先良い優勝!
難しい状況とペナルティも克服し、速さを証明する

 

 2025年のGT300クラスでは、レース規則に大きな変化があった。まず、予選方式が従来のノックアウト制に戻された。また各戦の獲得シリーズポイントが1位25点と増やされ、15位1点がまで拡大された。加えてポイント集計方式は、海外ラウンドの開催を考慮した全7戦の有効ポイント制に改めた。このため、これまで以上に完走する価値が高くなり、シリーズ終盤でのタイトル争いが、熾烈になると予想された。

 開幕戦岡山の予選では、このサーキットがホームとも言えるNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)の片山がQ1のA組でトップを獲得。Q1B組では昨年惜しくもランキング2位となったNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)の菅波が最速となった。一方、昨年の岡山勝者であるNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)は、今季から変更となったGT300規定車両のタイヤサイズが影響したか、A組の11位となりQ1で予選を終えることになった。
 Q2でトップタイム1分24秒420を記録したのはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)の片岡。これで今季最初のポールポジション獲得となった。予選2、3位はNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)で、そしてスターティンググリッドの2列目最後は65号車となった。

 決勝日の午前は雨。スタートは折からの低い路面温度もあって、安全を考慮したセーフティカー(SC)先導で行われた。4周のSCランでSCが退去して、レースがスタート。この直後の1コーナー立ち上がりでGT500車両の3台が絡む多重クラッシュが発生。この混乱に乗じて777号車が4号車を抜いてトップに立つが、再度SCが導入され、赤旗でレースは中断。クラッシュ車両の回収などされる間に、雨は小康状態になる。そしてレースが再開すると、777号車と4号車のトップ争いが過熱して接触。777号車はコースアウトしてストップ。4号車はペナルティとなり、なんと2台は脱落となる。
 この難しい状況の中、着実にポジションを上げたのが4番手スタートの65号車だ。ステアリングを握る菅波は、2019年途中からこのチームでSUPER GTにデビューして2021年まで所属。以後、他チームで経験を積んで今季から65号車に戻って来た。「(スタート前に)天候が読めないなかで、経験ある蒲生選手にタイヤを選んでもらったのですが、それがうまくハマりました」と菅波。予選上位の2台が後退して、65号車は61号車も抜き、レースをリードする。もう1台、この状況でジャンプアップしたのはNo.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)のルーキー、野村だ。予選Q2こそ野村が本領を発揮できず12位だったが、決勝ではこの状況の中でパッシングを繰り返し、途中接触もあったが2番手まで浮上。あとは路面状況を見ながらピットインのタイミングを探った。
 65号車は18号車より早めにピットインして、レインタイヤまま蒲生に交代。蒲生は「意外と乾かないので、SCのリスクも考えて早めに交代しよう」と思ったと言う。これでトップを守ったが、やはり路面は乾いて苦しい状態に。13周で再度ピットしてスリックタイヤに交換する。対してピットインを延ばした18号車は、スリックタイヤを選択して小林を送り出し、トップへ浮上する。これで18号車の勝利が見えたかと思われたが、ここで500車両がコースアウト。SCが導入され、トップ18号車と追う65号車の差が詰まってしまう。路面はドライとなって、ここで65号車のペースが明らかに速い。あっさり18号車を抜くかに見えたが、その際に接触してしまう。これで18号車はコースアウトして後退。ダメージの無かった65号車だが、ペナルティとなってレースタイムに5秒加算が告げられる。これもあって蒲生はペースを落とさず、2番手のNo.26 ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信)との差を開く。最終的には26号車に9秒以上の差をつけて65号車はゴール。幸先の良い開幕戦勝利を手にした。
 2位は26号車で、21番手スタートながら18号車と同様にピットインを延ばして、スリックタイヤ交換との1回に済ませたことでの表彰台に上がった。また3位は終盤の路面が乾いてからのハイペースでポジションを上げたNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)となった。
 レースを終えて蒲生は「難しいレースだったと思うんですけれども、チームの力と菅波選手の力で優勝することができて、まずはホッとしています。18号車と当たってしまいましたが、そこから先のペースも非常に良くて、今まで準備してきたものがすべてうまくまとまった週末だと思います」と、困難な開幕戦での手応えを語っていた。

 

 

GT300クラス 決勝結果

順位 No. チーム / マシン ドライバー ラップ ベストラップ タイヤ SW
1 65
チーム
K2 R&D LEON RACING
マシン
LEON PYRAMID AMG
蒲生 尚弥 菅波 冬悟 79 1’26.583 2:56’29.657 bridgestone  
2 26
チーム
ANEST IWATA Racing
マシン
ANEST IWATA RC F GT3
イゴール・オオムラ・フラガ 安田 裕信 79 1’28.162 9.718 yokohama  
3 56
チーム
KONDO RACING
マシン
リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 平手 晃平 79 1’27.124 15.561 yokohama  

予選ポールポジション:1’24.420 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡 龍也)
決勝ファステストラップ:1’26.583 No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥)

>> 第1戦岡山 リザルト

 

 

Round 2 FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL
富士スピードウェイ

公式予選:5月3日(土) 天気:晴れ コース:ドライ 決勝レース:5月4日(日) 天気:晴れ コース:ドライ

UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが最後列から逆転初優勝!
最終ラップまでトップの61号車BRZはマシントラブルに泣く

 

 第2戦は恒例のゴールデンウィーク最中の富士スピードウェイ。好天にも恵まれ、今季も多くの観客が詰めかけての3時間レース。予選ではQ1B組とQ2でトップを獲ったNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がポールポジションを獲得。そして速さが復活したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が予選2位。その背後にはNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)とNo.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/木村偉織)が2列目に並んだ。
 決勝は3時間の時間制で、今季は第7戦オートポリスと共に最長場のレースとなる。まずは予選上位3台が僅差で争い、これにNo.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)が続く展開に。序盤には中団で争うNo.62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)が他車と接触してコース脇でストップ。これ45号車や10番手を走るNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹※)が早めのピットイン。一方、ステイしたトップ777号車と追う61号車は順当に1回目のピットを消化。これで45号車がトップで65号車、1回目でタイヤ無交換作戦に出た5号車、777号車、61号車が続いていく。
 レースも中盤に入ると2度目のピットインが近づく。ここから各チームの戦略の違いや思わぬ状況での違いが出る。まずは777号車にタイヤトラブルが発生して55周で、予定より早いピットインを強いられる。だが幸運にも大きなタイムロスはなく、トップを狙える位置でコースに復帰。これで61号車がトップに立ち、777号車や65号車、ピット2回目でタイヤ無交換に出たNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/卜部和久※)が追う。
 さらにその後ろに現れたのがNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)だ。6号車は予選でターボトラブルに見舞われ、なんと最後列の27番手からスタート。だが、メリがさすがF1経験者というスタート周で7台を抜き、20周目には6番手まで浮上する猛追撃を披露。その後、片山も5、4番手を堅実にキープ。そして最終スティントは、再びメリがトップ争いに加わるスピードで3番手に浮上する。
 このまま777号車が逃げ切れそうと思われたが、イレギュラーで早めにピットインをしたことと、後続に追われたこともあって、燃料が不足しためラスト8周で4度目のピットに。これで優勝戦線から脱落し、61号車がトップに立つ。追うのは6号車だったが、あと2周で4秒差と勝負あったかに思われた。
 だが、ラストラップのコース後半、ダンロップコーナー手前で61号車が白煙を上げる。なんとエンジントラブルでマシンを止めてしまった。これで最後列スタートの6号車、片山/メリ組が奇跡的&歓喜のSUPER GT初優勝を掴み取った。2、3位は777号車と2号車となった。開幕戦優勝の65号車は5位で、61号車はゴールできずに1周遅れの8位だった。

 

 

GT300クラス 決勝結果

順位 No. チーム / マシン ドライバー ラップ ベストラップ タイヤ SW
1 6
チーム
VELOREX
マシン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
片山 義章 ロベルト・メリ・ムンタン 107 1’37.445 3:01’52.942 yokohama  
2 777
チーム
D’station Racing
マシン
D’station Vantage GT3
藤井 誠暢 チャーリー・ファグ 107 1’37.241 28.788 dunlop  
3 2
チーム
HYPER WATER Racing INGING
マシン
HYPER WATER INGING GR86 GT
堤 優威 平良 響 ト部 和久 107 1’38.134 43.174 bridgestone 12

予選ポールポジション:1’34.820 No.777 D’station Vantage GT3(C.ファグ)
決勝ファステストラップ:1’37.241 No.777 D’station Vantage GT3(藤井 誠暢)

>> 第2戦富士 リザルト

 

 

Round 3 SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025
セパン・インターナショナル・サーキット

公式予選:6月27日(金) 天気:曇り コース:ドライ 決勝レース:6月28日(土) 天気:曇り コース:ドライ

UPGARAGE AMG GT3のルーキー野村が初ポール獲得!!
そのまま決勝でも好走を見せて18号車を優勝に導く

 

 新型コロナウイルス禍もあって、12年ぶりにマレーシアのセパン・サーキットでSUPER GTシリーズが第3戦として開催された。現地の暑さも考慮されて、メインの競技は夕刻から始まることになり、開催日も26日(木)に公式練習が、27日(金)に予選、28日(土)に決勝が行われた。また、ピット設備の関係から、GT300クラスではレギュラー参戦のシード権を持つ17台が参加(権利のあるNo.20 シェイドレーシング GR86 GTはテストでマシンを破損して不参加)し、ワイルドカード(シリーズ外の現地参戦)が2台の計19台の戦いとなった。

 予選のQ1A組では、地の利が有ったかワイルドカードのNo.611 EBM GIGA 911 GT3(Adrian D Silva/Dorian Boccolacci)がトップを獲得。B組はNo.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)が最速となる。そしてQ2ではNo.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)の野村が好走を見せて、参戦3戦目でポールポジションを獲得して見せた。予選2位はNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)で、3位は昨年のGT300チャンピオンのNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)となった。

 予選での走りを見てTEAM UPGARAGEは野村を決勝のスタートドライバーに抜擢。それに応えて野村の18号車は好スタートを切ったが、1周目の終盤に52号車の野中にパスされてしまった。それでも以後は持ち直して18号車は2番手をキープする。その背後に0号車と87 号車が続いた。
 このまま0号車を抑えて2番手をキープした野村をピットに迎えて、18号車は小林に交代。対して52号車は、ピット作業が遅れてしまう。これでトップは18号車となり、52号車が追う展開になる。その後方では0号車の小暮と4号車のこれが初SUPER GTの奥本が好バトルを展開して、セパンの観衆を沸かせた。一方、トップ争いは18号車の小林と52号車の吉田の戦いになる。
 ペースとしては追う52号車が優るも、18号車も巧みにディフェンスする。1秒弱で争いながらも、18号車が逃げ切ってチームと小林は2023年第5戦以来の優勝。もちろん野村は3戦目にして初優勝を手にした。52号車は2位、そして第3戦はチーム事情で谷口/片岡組が欠場のため、中山/奥本で大健闘したNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGが3位となった。

 

 

GT300クラス 決勝結果

順位 No. チーム / マシン ドライバー ラップ ベストラップ タイヤ SW
1 18
チーム
TEAM UPGARAGE
マシン
UPGARAGE AMG GT3
小林 崇志 野村 勇斗 51 2’04.825 1:49’02.023 yokohama  
2 52
チーム
埼玉Green Brave
マシン
Green Brave GR Supra GT
吉田 広樹 野中 誠太 51 2’04.317 0.933 bridgestone  
3 4
チーム
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
マシン
グッドスマイル 初音ミク AMG
中山 友貴 奥本 隼士 51 2’04.081 34.298 yokohama 42

予選ポールポジション:2’02.110 R No.18 UPGARAGE AMG GT3(野村 勇斗)
決勝ファステストラップ:2’04.081 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(中山 友貴)

>> 第3戦マレーシア リザルト

 

 

Round 4 FUJI GT SPRINT RACE
富士スピードウェイ

Race1:8月2日(土) 天気:曇り/雨 コース:ドライ

接戦のRace1はD’station Vantage GT3が勝利する
4号車と65号車のメルセデスAMGが迫るも届かず

 

 今季の第4戦はシリーズ戦でははじめてのスプリントレース(基本の決勝300kmの半分程度)で、しかも土日で2レース(予選もそれぞれ20分間で全車が走行)、それぞれ別のドライバーが乗車して交代はなしというレースフォーマットで開催された。またスプリントレースということで、このラウンドではサクセスウェイトは特例として適用されなかった。なおシリーズポイントはそれぞれのレース結果に与えられるが、ポイント自体は通常の1戦分の1/2となる。

 土曜の午前にRace1の予選が行われ、ここでNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GTの平良響がポールポジションを獲得。2、3位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)とNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(小林利徠斗)となった。
 午後のRace1決勝は、35周(約160km)両クラスの混走で行われた。スタートではポールシッターの2号車が順当にトップに出て、これに61号車と予選4位のNo.777 D’station Vantage GT3(チャーリー・ファグ)、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が続いた。ペースの良かった777号車が、10周目に61号車を抜いて2番手に出て、さらにトップの2号車に迫っていく。その後方では4号車と第2戦富士で優勝したNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)が争う。
 Race1も終盤に入った21周目。ついに777号車が2号車をTGRコーナーでパスして、トップに浮上。ペースがガクッと落ちた2号車を、さらに4号車と7号車、さらに予選7番手からポジションを上げてきたNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)が抜いていく。
 この上位勢で勢いがあったのは、4号車と65号車のメルセデスAMGの2台で、4号車は777号車にパッシングを仕掛け、さらにその隙を65号車が狙うという三つ巴の好ファイトを展開する。だが、777号車はトップを譲らず、そのまま逃げ切って今季初優勝をした。2、3位は4号車と65号車で、3台の差は約1秒の接戦だった。

 

 

GT300クラス 決勝結果

順位 No. チーム / マシン ドライバー ラップ ベストラップ タイヤ SW
1 777
チーム
D’station Racing
マシン
D’station Vantage GT3
チャーリー・ファグ 33 1’38.247 59’06.170 dunlop  
2 4
チーム
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
マシン
グッドスマイル 初音ミク AMG
片岡 龍也 33 1’38.172 0.785 yokohama  
3 65
チーム
K2 R&D LEON RACING
マシン
LEON PYRAMID AMG
蒲生 尚弥 33 1’38.057 1.235 bridgestone  

予選ポールポジション:1’37.094 No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(平良 響)
決勝ファステストラップ:1’37.744 No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(J.P.デ・オリベイラ)

>> 第4戦富士レース1 リザルト

 

 

Round 4 FUJI GT SPRINT RACE
富士スピードウェイ

Race2:8月3日(日) 天気:曇り コース:ドライ

D’station Vantage GT3が完勝でスプリント2戦を連勝!
65号車は連続の3位となり、ランキング首位をキープ

 

 日曜午前のRace2予選はNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢)がポールポジションを獲得。前日のファグの走りを見直したチームと藤井が最適なセッティングを見つけたようだ。これに第4戦で好調なNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)とNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威)が続いた。
 Race2決勝は前日のRace1と違い、クラス別に走行する50分の時間レース(通常の300kmは2時間弱)で行われた。まずスタートは、ポールポジションの777号車がトップを守る。そに後ろでは2号車が4号車をパスして2番手に浮上。さらにNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン)とNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が続いた。
 トップを行く777号車に2号車が食いついていくが、ペースの良い777号車は徐々にその差を広げていく。また5番手走行の61号車はマシントラブルが発生。対して、予選8位からスタートのNo.65 LEON PYRAMID AMG(菅波冬悟)が代わって5番手に浮上し、さらにペースを上げていく。
 トップの777号車と2号車は1〜2秒の間隔が縮まらない。クラス別レースとあってGT500車両と交差することもないだけに、じりじりとしたバトルが続いていく。その間、65号車は好走を見せて、終盤には3番手まで上がってくる。
 結局、このままレースが終了し、Race2は777号車のポール・トゥ・ウインで第4戦を連勝して締めた。2位は2号車、3位は予選8位から巻き返した65号車。この結果、65号車の藤井/菅波組がドライバーランキングのトップをキープし、2レース連勝の777号車の藤井/ファグ組がアンキング2位に浮上してトップ差を4.5ポイント差まで詰めた。

 

 

GT300クラス 決勝結果

順位 No. チーム / マシン ドライバー ラップ ベストラップ タイヤ SW
1 777
チーム
D’station Racing
マシン
D’station Vantage GT3
藤井 誠暢 31 1’38.154 50’58.204 dunlop  
2 2
チーム
HYPER WATER Racing INGING
マシン
HYPER WATER INGING GR86 GT
堤 優威 31 1’38.176 1.271 bridgestone  
3 65
チーム
K2 R&D LEON RACING
マシン
LEON PYRAMID AMG
菅波 冬悟 31 1’38.171 3.160 bridgestone  

予選ポールポジション:1’36.888 No.777 D’station Vantage GT3(藤井 誠暢)
決勝ファステストラップ:1’38.098 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口 信輝)

>> 第4戦富士レース2 リザルト

 

 


※次回は「GT300クラス総集編その2:後半戦も毎戦勝者が変わる中、65号車が確実にポイントを重ねて7年ぶりのタイトル獲得!」をお送りします。

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