No.8 ARTA MUGEN NSX-GT
野尻智紀
「今日のレースで、まだまだ僕らは上に行けるっていうのがわかった」
レース後の正式結果で優勝となったので、それを聞いたときはやっぱり複雑な心境でした。僕らは(サクセスウェイトが)軽い状況でありながら、“燃リス(燃料流量リストリクター径の制限)”が入っている17号車に、コース上では負けていたことを認めざるを得ないわけですからね。今回、こういった状況での優勝という事実は、どうしてもついて回るでしょうから、今回のレースを踏まえ、また自分たちが(次戦の)オートポリスで強いレースをして、今度はしっかりと優勝できるようにするしかないかなと思います。
今日はトップからのスタートだったこともあり、レースではディスタンス(300km)的にも、戦略として、もう(ペースを)飛ばしていくしかなかったと思います。(スタートドライバーとして)しっかりとギャップを築いていくという部分では、自分の仕事はやれたかなと思います。
今日のレースで、まだまだ僕らは上に行けるっていうのがわかったと思うので、しっかりとまたここからさらに上のステップを目指してがんばっていきます。
大湯都史樹
「ポジションを守り切ってチェッカーを受けたからこその結果」
もちろん、レースそのもので勝てるのが一番いいのですが、今回は8号車としてやれることをすべてやって、最後も厳しい状況の中での走りでしたが、ポジションを守り切ってチェッカーを受けたからこその結果(優勝)だと思います。とにかく今回は、“結果”が欲しかったんです。それを考えても良かったし、うれしいです。
レースはわりと早めの段階でピットインして、そこからロングランになりました。レースが進むにつれてコンディションが変わっていくので、それを見越したタイヤ選択をしていたんですが、結果的にへたって(消耗)しまいました。最後は23号車にも差を詰められながら、なんとか凌ぐことはできたので、全力は出せたと思います。
今回、コースレコードを出してポールポジションを獲れたし、次のオートポリスは、予選も決勝も自信があるので、引き続き期待してもらえたらと思います。
No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
吉田広樹
「繰り上がり優勝はうれしいけど、18号車のことを考えると複雑」
(マシンにトラブルが起きて〔のちにガス欠であることが判明〕ゴールライン直前で優勝を逃した理由が自分にあるかもしれないと)レース直後に(気持ちが)落ちていたみたいに、(優勝から一転失格となった)18号車の小林(崇志)選手がいま、その時の僕と同じ思いをしているんじゃないかと思うと、自分たちがうれしいという気持ちはありますけど、複雑な思いではありますね。僕らがガソリンの給油量を攻めたように、彼らも誰かが何かをカツカツに攻めたんだと思いますし、SUPER GTはそうしないと勝てないレースなので、それだけ攻めた者同士の中で、運も含めてどこが残れるのかということなのかなと。セーフティカーや赤旗がなければ、自分たちはもっと手前でガス欠しているわけですからね。
僕は自分のミスじゃなかったと分かった時点でホッとはしましたけど、だからといって(ガス欠だと)チームを攻める気はまったくないし、2位で終わっていたとしても自分たちが精一杯やっての2位なので、いいレースだったかなと。そこにちょっとの運があったのかなと思っています。本当に(自分たちのチームの)誰かが自分を責めるような結果にならずに良かったです。
次のオートポリスは去年勝っているとはいえ、サクセスウェイトも重くなっていますし、レース距離も伸びて、いろいろなシチュエーションが変わると思うので、簡単に「今年も勝ちます!」というようなレースはできないかもしれないですけど、去年速かったベースはあるので、プラス300kmから450kmになった分を作戦面やブリヂストンタイヤという強い武器も活かして、いいレースができたらいいなと思います。もちろん優勝を狙いますけど、チャンピオンシップも懸かっているので、表彰台にのぼれるところで耐えられれば、最終戦がだいぶ戦いやすくなるのかなと思っています。
川合孝汰
「複雑な気持ちはあるけど、“勝った”という結果として残ることがうれしい」
勝ちました! やりました!ありがとうございます!!
(トップ走行中、ゴール直前で逆転された)どん底から天国のような結果に対しては複雑な気持ちではありますけど、まずは「勝った」という結果として残ることをうれしく思っています。
次のオートポリス戦から最終戦に向けてサクセスウェイトの搭載量は減っていきますけど、ここでどれだけ有利に立てるかが重要だと思っていたので、ウェイトを積む最後のレースで獲得できた今回のポイントはすごく大きいですね。
これまでは最終戦まで追い上げる方のポジションにいましたけど、今年はランキングトップでラスト2戦に挑めるという意味では、タイトル獲得に向けてやらなくてはいけないことが今まで以上に増えると思っていますが、今までとは違う(ランキングトップという)状況で残り2戦を戦えるという現状にはすごく安心感をもっています。
今回(結果的には繰り上がりで優勝になったが)ガス欠で遅れたことは事実で、本当だったら手に入れられるものを獲りこぼしているのでもどかしい思いはあるんですけど、次のオートポリスはコースレイアウト的に僕たちのクルマに合っていると思うので、最後までしっかりと攻めの姿勢でがんばりたいと思います。
4/15-16 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/03-04 | Round3 SUZUKA | |
8/05-06 | Round4 FUJI | |
8/26-27 | Round5 SUZUKA | |
9/16-17 | Round6 SUGO | |
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10/14-15 | Round7 AUTOPOLIS |
11/04-05 | Round8 MOTEGI |