SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第6戦 SUGO:決勝日】決勝速報:最終周の激闘を制したリアライズコーポレーション ADVAN Zが9年ぶりの優勝!GT300もSyntium LMcorsa LC500 GTが4年ぶりの勝利を飾る

 

第6戦 スポーツランドSUGO : 決勝速報

 2025 AUTOBACS SUPER GT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが、9月21日(日)に宮城県のスポーツランドSUGO(1周3,586m×84周)で行われた。両クラス共に終盤まで激しいトップ争いを繰り広げる緊張感あるレースとなり、GT500クラスではNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が、名取の最終ラップの逆転劇で、2016年11月以来の勝利を挙げた。またGT300クラスは、予選2位のNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が後続からの激しいプレッシャーをしのぎきって、こちらも2021年11月以来の優勝を飾った。

 2025シリーズの第6戦「SUGO GT 300km RACE」は、秋のおだやかな気候の下で行われたが、コース上では序盤から抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられ、2回のフルコースイエローが宣言されたほか、中盤には複数台のクラッシュにより赤旗中断となる大荒れの展開となった。
 GT500クラスはポールポジションからスタートしたNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)を予選2位のNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が6周目に捉えてトップに浮上。一時は予選5位から追い上げてきたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)の松田に先行を許すも、再びトップを奪い返して、所定のピットイン後も実質トップを堅持する。
 しかし48周目にGT300車両2台がストレートでクラッシュし、さらにNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が絡むアクシデントが発生。これにより赤旗が提示さて、レースは一時中断となった。
 ドライバー3名は無事で、コースの修復も行って午後4時にレースは再開。すると3番手を走行していた24号車の名取がハイペースでの追い上げを開始する。60周目の1コーナーで2番手の17号車を捉えると、トップの39号車の背後に迫って、この3台での激しい攻防戦が勃発。巧みなブロックで24号車を抑え込む39号車だったが、24号車は70周目の馬の背コーナーでアウトから並びかけ、次のコーナーで見事にトップを奪った。
 その直後、レースは最大延長時間の午後4時30分を迎えたためにチェッカーが提示され、このままゴールしたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が2016年11月に行われた第3戦もてぎ(熊本地震で延期の代替戦)以来の勝利となった。松田は自身の持つ最多勝記録を25勝に延ばし、名取はうれしい初勝利となった。2位はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)、3位はNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)と、第6戦は表彰台を3メーカーが分け合う結果となった。

 GT300クラスの序盤は予選1位のNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)のオサリバンを同2位のNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GTの吉本大樹が攻める展開となり、7周目には60号車がトップに立った。その後はペースの良いNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)やNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)に迫られるが抑えきり、中断から再開後も60号車を任された河野駿佑が追いすがる56号車を抑えきって、2011年以来の優勝を飾った。2、3位は56号車と後半に追い上げを見せたNo.666 seven × seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)が入った。
※観客動員 9月21日(決勝日/曇り時々晴)17,200人/20日(予選日/雨のち曇り):9,700人。

 

 

優勝選手コメント

GT500クラス

No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
松田次生
「25勝目、このチームに来ての勝利は、本当に長かったですね。あと(終盤の名取)鉄平の走りを見て、感動しました。僕も前半の走りでは、絶対に(勝つ)チャンスがあるんだと思って(5番手からトップ争いまで)追い上げて。近藤監督と一緒にチームを作ってきて、2年掛かりましたが、こうやって勝利に繋げることができてうれしいです。ヨコハマタイヤさんにも苦労を掛けて、タイヤ製造の皆さんにも本当に感謝しています。なにより近藤監督に1勝を捧げることができてうれしいです」

名取鉄平
「バトルが激しすぎて喉カラカラですよ。このメンバーで、チームとしても久しぶり(2016年以来)で優勝できて、(松田)次生さんも25勝と最多勝更新で、それを一緒に達成できて最高ですね。(39号車へのパッシングは)もうあそこで行くしかなかったんです。レーシングドライバーですから守らず攻めないといけないので、リスクもありましたが、結果としてオーバーテイクできて良かったです。(場内は大歓声でしたが)僕も抜いたときは1人で盛り上がってましたね(笑)」

GT300クラス

No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT
吉本大樹
「今年、LC500に代わってそのポテンシャルは高いのになかなか結果に結び付かなくて。やっと結果がでたと思った前戦の鈴鹿は(最低車重が)800g足らずに失格になってしまって。僕らチームの皆が悔しい思いをしました。それだけに、このSUGOは絶対に勝つという気持ちで来ました。特に今回はダンロップさんが用意してくれたタイヤが、本当に最高でした。そしてすべてがマッチして予選も2位、決勝も僕が早々にトップに立てたのですが、後ろのクルマもペースが良くて。それだけに後半の(河野)駿佑の走りは非常に格好良く、よく守ってくれました(笑)。本当最高です!」

河野駿佑
「疲れました(苦笑)。最後は、(追い上げてくる)56号車が速いのは分かっていましたけど、セーフティカーでギャップが無くなってしまって…。でもあの事故でもドライバーさんも無事で良かったですし、素早くコースを修復してくれたオフシャルにも感謝したいです。残りの30分はダンロップタイヤさん(の性能)を信じて、予選アタック以上に攻めていたくらいにずっとプッシュしていました。今回はダンロップさんが新しいタイヤを造ってくれて、チームもピットワークや作戦、セットアップも上手く行って、4年ぶりに優勝できて本当にうれしいです」

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