SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

News

【第5戦 鈴鹿:決勝日】GT500レビュー:鈴鹿で強いNISSANが復活!MOTUL AUTECH Zが見事な逆転で今季初勝利を挙げる

 

第5戦 鈴鹿サーキット:決勝 GT500レビュー

 2025 AUTOBACS SUPER GT第5戦『SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが、8月24日(日)に三重県の鈴鹿サーキット(1周5,807m×52周)で行われた。スタートでは気温35度という暑さの中で行われた300kmレースで、予選2位から逆転したNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が23号車コンビになって初勝利を挙げた。またGT300クラスは、No.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)がこちらも予選2位から追い上げてドライバー2人とチームにとっての初優勝を飾った。

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート前(15:25)35℃/51℃>序盤(15:55)35℃/49℃>中盤(16:25)34℃/48℃>終盤(16:55)35℃/46℃、ゴール(17:25)33℃/43℃。

 

 

 

■16号車CIVICと追う23号車Zのトップ争いはピットワーク勝負で逆転を果たす

 第5戦 鈴鹿の決勝は午後3時30分、三重県警察の6台の白バイとHonda NSXの1台を含む3台のパトロールカー先導による交通安全啓発活動のパレードランを開始。その後1周のフォーメーションラップを行って52周の戦いがスタートした。

 スタートでトップに立ったのはポールポジションのNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)で、2番手にNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)の高星がつける。その後ろもNo.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)、4番手にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)と予選順位通りと、静かな始まりとなった。

 ところが4番手を走っていた24号車は2周目の130Rでオーバーランを喫し、一気に14番手まで後退してしまう。さらに24号車は4周目の1コーナーでアウトからNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)を抜き去って一つ順位を上げるが、その周のシケイン手前でアウトから抜き返そうとした17号車と接触。これにより17号車はコースを外れ、アウト側にコースアウトしてクラッシュ。このアクシデントにより5周目からセーフティカーが導入されることとなった。

 車両回収とコース修復の後、セーフティカーは9周目にコース退去。10周目から追い越しが可能となると、すかさずその周の逆バンクで予選7位スタートのNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺)がNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也)のインをついて5番手に浮上した。

 一方、トップの16号車は11周目までに1.67秒のリードを築くが、23号車はそこから追い上げを開始、13周終了時点で0.217秒差に詰め寄ると、続く14周目の1コーナーでアウトから16号車に並びかけていく。しかし16号車は一歩も引かずにトップを死守。その後も僅差でついてくる23号車を従えて周回を重ね、18周目に2台同時にピット作業を行った。

 ここでピット作業の早さに定評のあるNISMOが魅せる。16号車のARTAよりも早く23号車をピットから送り出したのだ。これで23号車は実質のトップに立つことに成功した。

 続いて19周目には3号車がピット作業を行い、こちらも16号車の前でコースに戻る。タイヤが温まっている16号車は、タイヤ交換したばかりの3号車を猛然と追い立てるが、3号車の三宅は落ち着いてこれを抑えて、見事ポジションをキープしたままコントロールラインに戻ってきた。

 そして20周目、先行する4台が相次いでピット作業を行うなか、ここまでコースに留まって暫定トップに繰り上がった14号車がピットイン。今度は14号車のピットワークが早く、なんと3号車の前でコースに戻し、実質の2番手に浮上した。

 

 

 

■トップを追う14号車GR Supraも届かず。23号車ZがGR Supra勢の連勝をついに止める

 これでピット作業を終えた中での最上位は23号車。2、3番手が14号車と3号車という状況となる。最後までコースに留まっていたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが32周目にピットインしたことで、23号車はトップに浮上。そのリードは38周終了時点で2秒弱となったが、40周を過ぎたころから徐々に14号車との間隔が詰まっていき、43周目にはその差が約1秒まで詰め寄られた。

 しかし23号車もそこからペースを上げ、47周目には2.4秒までリードを広げてみせる。さらに48周目に入ったところでGT300車両のタイヤバーストによりFCY(フルコースイエロー)が宣言され、それが解除する際に周回遅れに詰まった14号車は、トップの23号車から大きく引き離されてしまった。

 最終的にNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)は14号車に5.768秒差をつけて52周を走り切り、今季初優勝。NISMOの23号車にとっては2023年の第1戦岡山以来2年4ヶ月ぶりの勝利となった。また2025シーズンは開幕戦から第4戦までTOYOTA GR Supra GT500勢が連勝を重ねていたが、ここで23号車のNISSAN Z NISMO GT500がその連勝をストップさせた。

 2位はNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)。3位にはNo.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が入り、ポールシッターのNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)は惜しくも勝利を逃したものの、Honda CIVIC TYPE R-GT勢では最上位の4位でフィニッシュ。

 またドライバーランキング1位のNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は100kgのサクセスウェイトを背負いながらも9位に入って、坪井/山下組は2点を加算してその座をキープ。14号車の大嶋/福住組が今回の2位でランキング2位に上がって坪井/山下組との差を詰めることに成功した。

 

AUTOBACS
  • TOYOTA GAZOO Racing
  • Honda RACING
  • NISSAN
  • SUBARU
  • BOSCH
  • J SPORTS
  • PONOS
  • ETS
  • GRAN TURISMO
  • TORAY
  • sevenxseven
To Top