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□公式練習 天候:雨/曇り| コース:ウェット/ドライ | 気温/路面温度:開始時18℃/21℃(9:15)、中盤19℃/21℃(9:45)、混走終盤20℃/23℃(10:15)、GT300専有21℃/23℃(10:45)、GT500専有開始21℃/24℃(11:15)、終了22℃/25℃(11:25)。
前戦の鈴鹿に続き300kmレースとなる第6戦SUGO。公式練習は午前9時15分にコースオープン。朝から降り続いた小雨は先に行われたFIA-F4の公式予選が終わる頃には止んでいたが路面はまだ濡れており、各車ウェットタイヤを装着しての走り出しとなった。
この影響もあって当初は1分17秒台で周回していたGT500クラスの上位陣だったが、セッションが進むにつれて路面コンディションは回復。それに伴いラップタイムも1分16秒台後半、1分16秒台前半と徐々に更新され、混走残り1時間を切る頃にはNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が1分15秒597を記録すると、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が1分15秒479でこの時点でのトップに浮上する。
さらにレコードラインが完全に乾くと、各チームはドライタイヤに履き替えての走行となりタイムが一気に上昇。No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が1分13秒728、No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)の塚越が1分13秒654を記録すると、100号車も1分12秒427までタイムを縮めてきた。続いてNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が1分12秒697、No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が1分12秒932でそれに続く。さらに64号車は24周目に1分10秒758を叩き出してトップに浮上。64号車はその後タイムを1分10秒425まで縮め、これが2クラス混走におけるトップタイムとなった。2番手には17号車が全く同じ1分10秒425で続き、前回の鈴鹿大会を制したNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が1分10秒819で3番手に続いた。その後、GT300車両のコースオフがあり、混走は残り時間3分を切ったところで赤旗中断。その後はGT300クラスの専有走行に移行した。
そのGT300クラス専有でも赤旗中断があり、GT500クラスの専有走行は当初予定より8分遅れの午前11時13分より23分までの10分間で行われることとなる。空は徐々に明るさを増してきた。
残り時間が3分を切ったあたりから各車本格的なアタックを開始。まずはNo.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)の佐々木が1分10秒416でトップに立つと、17号車の小出が1分10秒240でこれを上回った。さらに64号車の伊沢も1分10秒251までタイムを削ってきた。
この結果、公式練習はNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)がトップタイム。No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が2番手に続き、No.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が3番手という結果だった。
TOYOTA GR Supra GT500勢の最上位はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)の5番手。ポイントリーダーのNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)はサクセスウェイト100kg(燃料リストリクター3段階ダウン)の影響もあって14番手に終わっている。
走行開始を前にして雨は上がったが、路面は完全なウェットで各車はレイン用タイヤでの走行となった。序盤のウェット状況ではNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)が1分23秒386で、さらにNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が1分23秒157とトップが入れ替わっていく。この時点では、まだ走行を見合わせたり、周回を控えるチームもあり、各車のウェットでの速さは見極められない状況だ。また、濡れた路面を得意とするポルシェGT3RのNo.666 seven × seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)も1分22秒416で最速を記録した。
走行が40分を過ぎるとレコードラインの路面は乾いてきており、スリックタイヤに換えたチームもあってタイムがグッと上昇する。0号車が1分20秒を切る19秒948、さらに18秒887とベストラップを更新。また、この頃にはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)やNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)もタイミングモニターの上位に上がってくる。
セッション終盤にはNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)の河野が1分18秒612のトップタイムを記録する。この時点で60号車に続くのは、65号車、No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)、No.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)、4号車、61号車となっていた。
混走時間の終盤では、ほぼコースはドライとなる。ここでNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)の野中が1分18秒226を記録してトップに浮上。52号車はさらに1分18秒023までタイムを更新。続いてNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)も1分18秒516として2番手に上がった。そしてNo.48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/柴田優作)も4番手と健闘。間もなくGT300専有時間となるところで、60号車が1コーナー出口で単独スピンを喫してコースアウト。そのままストップしてしまったため、赤旗が提示されて走行中断となる。
60号車はけん引されてコースに戻ると、自走でピットに向かう。これでGT300専有時間が開始となる。ここまで走行を控えていたNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)もファグが乗り込んでコースに出たが、なんと2周目の最終コーナー先でマシントラブルからコースイン側でストップしてしまう。これで再度、赤旗となってしまった。このあと5分の走行では666号車がタイムを1分18秒525まで刻み、No.31 apr LC500h GT(オリバー・ラスムッセン/小山美姫)も小山が1分18秒582として3、4番手に食い込む。また2号車も2番手は変わらなかったが、1分18秒280までタイムアップした。
これで、GT300クラスの公式練習は混走時間終盤のドライ路面で52号車が出したタイムがベストタイムなり、これに少ない専有時間でタイムアップした2号車GR86、666号車911 GT3R、31号車 GR86が続く形になった。
小出峻(No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT)
「いい感じで走れるという自信があった」
朝からの雨で路面がウェットだったのですが、そこから少しずつゆっくりと乾いていった感じでした。セッション開始から1時間前後かな? タイヤもスリックに替えたと思います。最後は、ほぼレコードライン付近がもう全部(路面が)ドライな感じで、予選シミュレーションのアタックに行きました。もうこの時点でクルマはウェットでもドライでもバランスがすごく良かったんです。なので、いい感じで走れるという自信はありました。そういうクルマを作ってくれたチームのおかげですが、自分としても「結構タイヤがグリップしてるな、クルマがすごいイイな」っていうことを実感しながらのアタックでした。
午後の予選はまだコンディションがわからないのでなんとも言えませんが、(サクセスウェイト等を考えると)今はウチが多分一番オールマイティに速いと思うんです。天候の不安要素があるとはいえ、どんなコンディションでもいけるという楽しみのほうが勝っている感じですね。予選の担当ですか? いや、まだ決まってなくてこれから話し合うんですが、希望としては……Q2でポール(ポジション)を獲得できたらいいんですけど(笑)。でも、どちらでも大丈夫です! とにかく自分の仕事をしっかりこなすだけです。
野中誠太(No.52 Green Brave GR Supra GT)
「タイヤを機能させられれば、かなりいいところにいけるはず」
最初は(路面の)雨量が少なかったんですけど、そのなかでもパフォーマンスは悪くなかったですね。そこからドライアップしていくなか、僕たちは少し待ってから(コースに)出て行きました。タイヤのウォームアップには時間がかかっていますけど、ピークのパフォーマンスという意味では高いところにいるのかなと思います。
想定していたよりも気温が低いなかでタイヤが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれているので、それに合わせて、クルマとドライビングを合わせていければ、かなり高いパフォーマンスを見せられると思いますし、ウェットでもドライでも、タイヤを機能させられればかなりいいところにいけると思っているので、天気に合わせた選択をしていきたいなと思っています。今の公式練習でダンプコンディションになった時のレインタイヤがどこまで走れるかとかドライタイヤを入れるタイミングとかが多少見えたので、そこに対しての引き出しはあるので選択を間違えないようにしていきたいですね。
セパン(第3戦)以降ちょっと苦しい状況が続いていますし、去年(のSUGOは公式練習でクラッシュして)走れなかった悔しさもあるので、優勝を目指すためにも、まずは予選でしっかり上位にいけるよう落ち着いてやっていきたいと思います。