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今シーズン、思うようなレース結果を得られぬまま後半戦を迎えたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)。各チームがシーズン最重量のサクセスウェイトを搭載するなか、”ここが一番の踏ん張りどころ”とばかりに予選5番手を獲得すると、決勝では粘り強い戦いを続けて表彰台争いを繰り広げました。そして迎えた最終ラップ。トップNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)を僅差の2番手で猛追すると、馬の背コーナーで並び、SPコーナーインで大逆転! 2016年以来となる優勝を飾りました。戦いを見守った近藤真彦監督に話をうかがいました。
No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
近藤真彦監督
本心はGT300、GT500揃って3位以内が目標だった
── 待ちわびた優勝となりました。
「優勝できて良かったです。GT300でも(No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R)2位になったので、ダブルウィンの可能性もありましたね。ただ、GT300はトップ車両(No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT)が速かったし、JP(デ・オリベイラ)で抜けなかったんだから。2位で上出来ですね。
24号車は2016年以来の9年ぶりでしたね。しかもあの年は2勝(第4戦SUGO、熊本地震でオートポリス戦が11月2日にもてぎで代替開催となった第3戦)したんです。なので、次のオートポリスも楽しみです」
── 今日はどんなレースになると思っていましたか?
「予選後は勝てるチャンスがあるかもと思っていましたが、でも本心としては、GT300、GT500揃って3位以内というのが目標でした。そんななか、今日はヨコハマタイヤ以外のタイヤメーカーさんが20周以降キツくなるっていう話をレース直前に聞いたんです。とはいえ、うちも最後までどうなるかわからず、不安でした。
そうこうするうちに、タイヤは多少のピックアップはあったようですが、グレイニングも出ずに走れたようで。松田(次生)選手がクルマを下りたあとのタイヤを見て、名取選手も引き続きプッシュして走れると確信が持てました。FCYになってピックアップが心配でしたが、なんとかうまく回避できたようです」
── 赤旗中断からのレース再開も追い風となりました。
「そう! それまで39号車とは30秒近い差があったので、”追いつかないな”と思っていました。これまでも赤旗が味方してくれることってあまりなかったし、やっぱり優勝は無理かなと。でも、レースが再開したときに名取選手がムービングせず走っていたから、グリップ感があるんだろうと思って、少し持ちが変わりました」
── 最終盤、トップ3台による壮絶な攻防戦を展開。どういう指示を出したのですか?
「エンジニアにも(無線で)何も喋るな、と言いました。名取選手に集中させたかったんです。もう彼を信じるしかないと思っていました。僕自身、残り3ラップくらいの時点で(優勝を)諦めかけたんですが、もしかしたら……という気持ちもあったんです。SPインでアウトから抜こうとしていたのがモニターに映っていたんですが、そのときは”これでは無理だろ”と思ったんです。でも、あの時点から彼自身は抜けるんじゃないかと思ったのかもしれません。クレバーでしたね」
── 名取選手の”新たな一面”をご覧になったのではないですか?
「いやいや、僕はGT300のときから彼を知っているから、大逆転のパフォーマンスを見ても驚かなかったですよ。今回はそれをGT500クラスでやってくれたんだなと。レース関係者、ファンの皆さんにアピールできたことをうれしく思っています」
── 今回の優勝で、次のオートポリスが楽しみでは?
「まぁ、こんなにうまくはいかないですよ(笑)。ですが、引き続きオートポリスでも表彰台を狙っていいパフォーマンスをお見せできればと思います。ドライバー、チーム、ヨコハマタイヤの力がひとつになってつかんだ結果でした。みんなに感謝です!」