SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第8戦 もてぎ:予選日】公式練習:最後にアタックを決めたENEOS X PRIME GR Supraがトップタイム!GT300はSUBARU BRZ R&D SPORTが最速となる

 

第8戦 もてぎ:公式練習

□公式練習 天候:曇り| コース:ウェット/ドライ | 気温/路面温度:開始前17℃/21℃(9:00)、混走中盤19℃/21℃(9:40)、混走終盤19℃/22℃(10:10)、FCYテスト時20℃/23℃(10:35)、終了前20℃/24℃(11:05)。

 

GT500 Class
■専有時間のラストに14号車GR Supraがトップ奪取!14号車とタイトルを争う1号車は4番手につける

 11月1日、2025 AUTOBACS SUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の公式練習が、栃木県のモビリティリゾートもてぎで午前9時10分より行われた。混走時間は85分、その後、FCY(フルコースイエローテスト)テストを15分、その後に各クラスの専有走行10分間が行われた。

 昨夕から降りはじめた雨は既に止み、サーキット上空には青空が広がる。ただ90度コーナーをはじめとする日陰の部分やコース脇にはまだ濡れた箇所が残っている中でのコースオープンとなった。このため一斉にピットを離れたGT500クラスの各チームは、1周して路面状況を確認してピットイン。その後、路面が乾くのを待ってほとんどのチームはガレージで待機する。

 

 

 唯一の例外がNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)で、3周目に1分43秒620を記録するとピットへ。これと入れ替わるようにNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)、No.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)らがコースイン。その後は徐々に走行を再開するチームが現われ、ピットイン、アウトを繰り返しながら周回を重ねる。こうした中、開始からまもなく30分が経過しようというところでNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が自身の7周目に1分37秒366でトップに立つ。ドライブするのは、このレースを最後にSUPERGTの引退を発表した松田だ。

 しかし、すぐにNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)のフェネストラズが1分37秒283でこれを上回った。3番手にはNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹)で1分37秒381。その後は大きな順位変動はなく、各車30周近くを走って混走は終了。FCYテストに移行した。

 GT500クラスの専有走行は午前11時より10分間で行われた。気温、路面温度共に低いこともあってか、開始と同時に各車続々とコースイン。アウトラップに続いて3周のウォームアップ走行を行ってタイヤに充分な熱を入れ、残り時間が2分となるあたりから本格的なアタックに取り掛かった。まずはNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の山下が1分37秒236で混走時のトップタイムを上回ると、64号車の大草りきが1分37秒131でこれを上回る。

 この時点でNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)の福住は1分37秒235。しかし福住はここからもう1周アタックを続け、最後には1分37秒007までタイムを縮め、このセッションをトップで終えた。

 2番手は64号車、3番手には1分37秒188を記録したNo.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が続き、GR Supra、CIVIC TYPE R-GT、Z NISMO GT500の3車種がトップ3を分け合う結果となった。14号車とタイトルを争うランキング1位の1号車は4番手となっている。

 

 

GT300 Class

 

■GT300では61号車BRZが一歩抜けたトップタイム。タイトルを争う中では4号車AMGと56号車GT-Rが3、4番手となる

 昨夜の雨もあって、まだコース端の路面は少し濡れた部分もある。そのためか、GT300クラスの各車もドライでのコースオープンとは違い、すぐにピットを離れた車両は10数台だ。また、前戦オートポリスでクラッシュして、レースを欠場したNo.11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)と、第6戦SUGO決勝でのマシン損傷で第7戦には車両修復が間に合わず欠場したNo.20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)も、もてぎのコースに姿を現した。これでGT300クラスは最終戦にレギュラー登録の28台全車が揃った。

 開始から6分でまず1分50秒473というターゲットとなるタイムを出したのは昨年のもてぎ勝者であるNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の元嶋だ。0号車は1周おいて、1分47秒323にトップタイムを更新する。そして開始から16分でNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が1分47秒331と2番手に浮上。直後に、前戦オートポリスで優勝したNo.666 seven × seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗)も1分47秒390で3番手につける。

 そして開始20分を過ぎて、GT300クラスの最多ポールポジション獲得者であるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が1分46秒404と、0号車を1秒近く上回るタイムを記録して、タイミングモニターのトップに上がった。その後、ドライバーランキングで2位につけるNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)の平手をアシストするデ・オリベイラが、1分47秒379で4番手に食い込んだ。

 この頃には路面もほぼドライとなっており、これからタイムが上がってくるかと思われた。だが、路面温度があまり上がらなかったのか、各車が決勝を想定したロングラン行っているのか、トップ10のタイム更新はパタリと止まってしまう。

 そのままFCYテストも過ぎ、午後10時50分から10分間のGT300クラスの専有走行に入る。ここで3番手につける4号車がピットインしてガレージに収まる。特にトラブルの様子もなく、走行を切り上げたと思われる。そして27台がアタックを続けるが、ほとんどが混走時間序盤のタイムを更新できない。タイトルの可能性を残すNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)が1分47秒729で11番手としただけで、トップ10には変動なくGT300の公式練習は終了となった。

 これでトップタイムはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。2番手はNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がつけた。タイトルを争う4強チームではNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が3番手に、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)が4番手、No.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)は9番手、No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)は12番手となった。

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

福住仁嶺(No.14 ENEOS X PRIME GR Supra)

「余裕なんてまったくないが、落ち着いてがんばろうと思う」

 走りはじめからすごく調子が悪いわけではないのですが、“もう一歩”が欲しいなという感じですね。セッションでは最初に大嶋(和也)さんが走って、シミュレーションも一度やりました。そのあとロングランに集中したんですが、決勝(のクルマ)の雰囲気はわりと掴むことができました。

 最後のGT500クラス専有では、僕が担当してアタックシミュレーションをしました。(2番手とは)すごく僅差ですよね。形としては自分がトップタイムでしたが、「あそこをうまくまとめられたら…」とか、みんなそれなりに何かあったと思うんです。タイム差を見たらまったく油断できないし、(予選に向けて)なにかやらないといけませんね。余裕なんてまったくありません。

 とはいえ、リスクを背負うのは今のポジション(タイトル争いでランキング2位)を考えるとやりづらい。予選はQ1を大嶋さんが担当すると思います。ふたりでがんばって、チームみんなで力を合わせてポールポジションを獲ることができれば、チャンピオン(獲得)の可能性はあると思いますが、僕らは1号車(au TOM’S GR Supraの結果)次第だし、レースもそんなに甘くはないことはわかっています。まずはとにかく落ち着いてがんばろうと思います。

 

GT300クラス・トップタイム

山内英輝(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)

「2番手に約1秒差のトップタイムに驚いた」

 クルマ、タイヤともフィーリングは非常にいいです。ここまでトラブルが続いていますが、チームやSUBARUさんも対策や改善をしてきているので、僕たちとしてはそれを信用するしかない。それを信じて、みんなの“頑張り”を僕たちドライバーが走りでしっかり成果を出したいと思っています。

 実は公式練習中にスロットルセンサーにトラブルが出てしまったんですが、このタイミングで(トラブルが)出て良かったと思いますし、その後は問題なく走れているので心配はしていません。

 周りの状況が分かりませんが、公式練習では2番手に約1秒の差をつけてのトップタイムだったので僕自身とても驚いています。予選も気を抜かず、集中して、同じようにトップを獲れるようにがんばります!

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