SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

News

【第8戦 もてぎ:予選日】GT500レビュー:KeePer CERUMO GR Supraの大湯が激走!ラストレースの石浦に贈るポールポジション!!

 

第8戦 もてぎ:公式予選 GT500レビュー

 2025 AUTOBACS SUPER GT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の公式予選が11月1日(土)に、栃木県のモビリティリゾートもてぎ(1周4,801m)で行われた。GT500クラスはNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)の大湯がこのレースでGT500引退となる石浦に贈るためにQ2で激走し、今季2度目のポールポジション(予選1位)を獲得。GT300クラスは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が今季2度目のクラス・ポールポジションを獲得。BRZ GT300が搭載するSUBARUを代表する水平対向エンジン“EJ20”が今季限りとなっただけに、最後の予選に華を添えることになった。この2チームは明日11月2日、今季のチャンピオンが決まる決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 GT500 Q1開始時:22℃/28℃、GT500 Q2開始時:23℃/28℃、終了時22℃/27℃。

 

■Q1では1号車の山下が貫禄のトップタイム! 勢いのある24号車Zの名取が2番手で続く

 GT500クラスの予選Q1は午後2時33分より10分間で行われた。いつもの予選であれば一旦ガレージで待機し、残り時間が7分を切ったあたりから徐々に走行を開始する各チームだが、今回は気温、路面温度が低いことを考慮してか、ピットオープンと同時に続々とコースイン。各車アウトラップに続いて2周から3周のウォームアップ走行を1分40秒台前半から50秒台後半というスローペースで行なって丁寧にタイヤに熱を入れていき、残り時間が3分を切ったあたりで本格的なタイムアタックへ。

 まずはNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹)が1分36秒517でトップに出る。No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(大草りき)が1分36秒546で続く。これをNo.23 MOTUL AUTECH Z(高星明誠)が1分36秒507で上回ると、次の周では1分36秒210までタイムを縮めて見せた。

 No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(名取鉄平)も1分36秒487とまずまずのタイム。No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは山本尚貴がQ1を担当して1分36秒377を記録する。

 この時点で既にチェッカーが提示されていたが、まだアタックを続けていたNo.1 au TOM’S GR Supra(山下健太)がここで1分35秒675を叩き出してトップに躍り出る。さらにNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分36秒022でこれに続き、最後の最後に24号車が1分35秒895までタイムを縮めて走行を締め括った。

 これによりQ1は1号車がトップタイム。24号車が2位、38号車が3位という結果に。24号車の松田、38号車の石浦はこのレースがGT500ラストランとなるが、これで24号車は松田がQ2アタックの権利を獲得。38号車は石浦自らがQ2進出に貢献することとなった。また64号車の伊沢拓也も今回がGT500ラストランだが、大草が6位に食い込んだことで Q2を走る権利を得た。

 対して、ドライバーランキング2位につけるNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)は13番手で、Q2には進出できず。またタイトル獲得には決勝で優勝が必要なNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(サッシャ・フェネストラズ)は予選12位、No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京)も予選14位がQ1で、チャンピオンを狙うには厳しい状況となった。

 

 

■ポールを決めた38号車と予選2位の1号車。これで両GR Supraがタイトル争いも優位に

 午後3時11分から行われた予選Q2の10分間も、チェッカーフラッグが振られるまで目の離せない展開となる。Q2に挑む10台は、入念なウォームアップ走行を行なってからタイムアタックを開始した。まずは23号車(千代勝正)がウォームアップ2周から1分37秒303。64号車(伊沢拓也)もウォームアップ2周で1分37秒252を記録するが、この2台は2周連続でのアタックを敢行し、23号車は1分36秒069までタイムを縮めるが、64号車は1分37秒115。

 続いて38号車の大湯都史樹もウォームアップ2周から連続アタックを敢行。最初のアタックでいきなり1分35秒796を叩き出すと、次の周には1分35秒768までタイムを縮める。これで後続に0.175秒の差をつけてNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がポールポジションが確定。大湯は第2戦富士に続く今季2回目、通算4回目のポールポジションとなった。大湯は「石浦さんのために…」と率先して、マシンセットやチームを鼓舞しており、優勝&タイトルを狙う。

 Q1トップのNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は坪井翔が1分35秒943を記録して、予選2位となる。この2台だけが1分35秒台を記録した。これで、ランキング1位の1号車コンビはフロントロー(最前列)からのスタートが決まり、決勝で2位以内なら他車の結果を待たずに坪井の3連覇&4回目、山下は3回目のタイトルとなる。

 予選3位にはNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が続き、タイトルには関わらないものの、意地の今季2勝目に挑むことになる。そして4位以降はNo.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、No.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)、そしてGT500でのラストレースになる松田次生がアタックした24号車とNissan Z NISMO GT500の4台が並んだ。

 前戦オートポリスでは100号車が優勝し、表彰台を独占したHonda CIVIC TYPE R-GT勢は、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が最上位の7位。100号車から3台が連なるCIVIC TYPE R-GT勢で、同車ラストレースを前戦同様に大逆転で締めるべく決勝レースに臨む。もちろん100号車コンビは、タイトルの可能性も残っているので必勝のレースとなる。

 

 

AUTOBACS
  • TOYOTA GAZOO Racing
  • Honda RACING
  • NISSAN
  • SUBARU
  • BOSCH
  • J SPORTS
  • PONOS
  • ETS
  • GRAN TURISMO
  • TORAY
  • sevenxseven
To Top