【決勝上位コメント：GT300】

2位
No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT

井口卓人
勝てなかったけど、EJ20最後の戦いはいいレースになった

「EJ20エンジンのラストランを発表してからオートポリスの予選中に壊れたりとか、今年はすごくトラブルが多いなか、今回はファンのみなさんと一緒に走ろうという想いでチームみんなも戦ってきました。

　そのなかで今日はクルマもタイヤもすごく速かったですし、普通にピットがなければ勝てるレースだったと思うんですけど、EJ20のパワーをなんとか絞り出している状況でしたし、給油時間も長くて、ピットアウト後はビックリするほど（優勝した５号車に）先行されてしまいました。それでも山内（英輝）選手が耐え抜いてくれて、EJ20の最後の走りをファンのみなさんに鮮明に残したという感じがしているので、結果的には勝てませんでしたけど、EJ20最後のレースでポールポジションを獲れて、表彰台に上がれて、すごくいいレースになったんじゃないかなと思います。

　10年以上このチームで走ってきて、本当に家族みたいな関係になって、自分の思っていることも隠さずに本音を話すことができていますし、山内選手の速さも認めているので……“山内選手が輝くように”と言ったらおかしいですけど、そんなことを考えて、自分自身のチームのなかでの動きを考えています。チーム全体を見られるように日頃から心がけているのですが、それが結果につながって良かったですし、今後もうまくまわっていけばいいなと。でも、僕だって行く時はイキますよ！」

山内英輝
なにがなんでも勝ちたかったので非常に悔しい

「井口（卓人）選手が結構いい展開で走ってくれていたのですが、レース後半は僕たちのクルマに合っていない路面状況にどんどん変わっていったのか、全然手応えがなくて厳しい状況でした。

　もちろん勝ちたかったですけど、２位を守り切れたというのも今日のレースのシチュエーションがあってのこと。なんとか２位になれたので良かったと思っています。でも、やっぱり勝ちたかったですね。なにがなんでも勝ちたかったという気持ちが強いので、非常に悔しいです。でもこれを糧にしてまた頑張りたいと思います。

　今シーズンはとても浮き沈みが大きかったと感じています。こういうことが差になっていくと思うので、これからはもっと安定した状況で戦っていけるよう、チームみんなで頑張っていきたいと思います」

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3位
No.666 seven × seven PORSCHE GT3R

ハリー・キング
自分のレースに集中することだけを考えて走った

「とてつもなくタフな戦いでした。レースで結果を残すためにはタイヤ交換でギャンブルするしかないだろうという結論から、リヤの２本だけ交換することになりました。

　前に出ることだけを目指してとにかくプッシュし続け、予選アタックに挑むような気持ちで走りました。レースを終えてとても疲れていますが、頑張ったことで３位フィニッシュできたのでとても嬉しいです。タイトル争いをしている56号車が後ろから来ているのは分かっていましたが、とにかく自分のレースに集中することだけを考えて走っていました。

　戦略がうまくいってオーバーテイクすることもできましたし、このようなレースをやり遂げてシーズンを終えられたことを誇りに思います。シーズン後半のSUGO（第６戦）で３位、オートポリス（第７戦）では優勝、そして今回３位になることができたので、本当に最高です。チームの頑張りに感謝しています」

藤波　清斗
嬉しい気持ちはあるけど、やっぱり勝ちたかった

「もてぎはチャンスがあると思っていたので勝ちたかったです。決勝３位は良い結果ですし、嬉しい気持ちはあるんですけど、やっぱり勝ちたかった……厳しかったですね。

　新規チームとして今年からSUPER GTに参戦し始めて、いろいろなことがありましたけど、最後はチームもまとまってきましたし、ハリー（キング）選手も頑張ってくれました。彼は３回か４回しかレースに出られなかったんですけど、ポイントもたくさん稼いでくれましたし、フルに参戦できていたらチャンピオンも獲れたかもしれないなと。でも１年目で、（シード権がなくて）セパンにも行けませんでしたけど、そのなかで１年目のチームとは思えないぐらいのパフォーマンスは見せられたと思っています。

　第６戦（SUGO）で３位、第７戦（オートポリス）で優勝、今回３位と３戦連続で表彰台に上がれて、周りには上位を走れるチームだというイメージを見せられたと思うので、来年こそチャンピオンを獲れるように頑張ります！」