SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

News

【第5戦プレビュー】シーズン後半に突入!真夏の富士でスリリングな最長距離バトル

【第5戦プレビュー】シーズン後半に突入!真夏の富士でスリリングな最長距離バトル

第5戦 富士スピードウェイ : プレビュー

全8戦で行われる2019 AUTOBACS SUPER GTも、いよいよシーズン後半に入った。折り返しとなるレース、第5戦「FUJI GT 500mile RACE」は、8月3日(土/予選)、4日(日/決勝)に行われる。舞台は5月に第2戦も行われた富士スピードウェイ、長い直線を持つ高速系コースだ。第5戦の決勝は今季最長の500マイル(約807km)。真夏の耐久戦らしく、シビアで過酷な激戦となりそうだ。

※上写真は昨年の第5戦富士

 

 

■好調のLEXUS LC500勢だがウェイトハンディが気になるところ

 開幕戦岡山こそ課題を抱えて苦戦したLEXUS LC500勢だったが、見事に第2戦富士では戦闘力を取り戻してNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が優勝。その後の鈴鹿、タイでは連続で表彰台を独占する快進撃を見せている。

 

 そして迎える2度目の富士。LEXUSのホームコースなだけに、さらなる好結果をファンは期待しているだろう。しかし、そう楽にはいかないのがSUPER GTだ。獲得ポイントに比例して増えるウェイトハンディがあるため、前戦タイで優勝したポイントリーダーNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)はハンディが70kgとなる。2戦連続2位のNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)と38号車のランキング2、3位も60kg以上あるため必勝と言うより、ポイントを稼ぐレースとなるだろう。それでもレース巧者の3チームだけに、長距離戦を活かしてチャンスがあれば表彰台もあり得そうだ。
 逆にLC500勢の中でウェイトハンディが少ないNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)やNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)は、この富士で勝ってランキング上位に駆け上がりたい。

 

 

■Honda NSX-GT勢とNISSAN GT-R勢はタイトル争いの正念場に

 昨年のチャンピオンマシンとなったHonda NSX-GT勢だが、開幕戦岡山こそNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が優勝を飾ったが、以後の3戦で表彰台は1回という状況だ。レース展開もあるが、NSX-GT同士のバトルで接触というアクシデントも起きてしまっている。
 第2戦で3位になったNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)やNSX-GT勢のポイントリーダーである8号車は、タイトル争いも考えて勝ちたい一戦である。さらに、ウェイトハンディの少ない他の3チームにも大きなチャンスがあるだろう。

 

 

 またNISSAN GT-R NISMO GT500勢も、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が第2戦富士でポールポジションから2位表彰台に上がった以外、目立った成績を残せていない。この富士を得意とする23号車やNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)を中心に優勝を狙ってくるはずだ。

 シーズン後半戦になると各チームは2基目のエンジンを投入する(1シーズン2基までの規定がある)。すでにエンジン損傷などで2基目を投入済みのチームもあるが、リフレッシュ&改良されたエンジンで戦闘力が向上する車種やチームもありそう。SUPER GTマニアなら、そんな情報も仕入れて、展開予想&観戦するとより深く楽しめそうだ。

 

 

 

■長距離レースだけにGT300クラスはレース戦略の勝負も

 富士に強いと言えば、コースに関わらず速いNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)と、車種ではNISSAN GT-R NISMO GT3とLEXUS RC F GT3、メルセデスAMG GT3か。中でも55号車とNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)のランキングトップを争う2チームに注目だが、共に60kg以上のウェイトハンディのため優勝争いは厳しいか。しかしタイトル争いを考えると、この2台から目が離せない。また、第2戦富士の勝者No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)や前戦タイで2位のNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)はハンディ50kg台がきついがポイントを積みかさねたいところだ。

 

   

 

 では、第5戦富士のトップ争い候補は? 意外に前戦優勝のNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)と、同3位のNo.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)は競争力がありそう。ここにレース巧者のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が絡んでくるか。
 また、高速系コースの富士だけに、高いストレートスピードを持つNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)や、熟成が進んできた新型車No.7 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/ダレン・ターナー)、No.720 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)も上位にくる可能性がありそうだ。

 

   

 

 決勝は約807kmの長距離レースのためピット回数も4回が義務づけられている。ここで2回のタイヤ無交換の戦略を採れば、ピットタイムを大幅に短縮できる。これが可能なマザーシャシー勢、No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉/土屋武士)やNo.5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也/阪口良平)、No.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹)もおもしろい存在だ、また、今大会は第3ドライバーも認められているので、欧州でそのマシンのオーソリティとして活躍するドライバーや、GT500とGT300で活躍したビヨン・ビルドハイム(No.22 アールキューズ AMG GT3)にも注目したい。

 

 

 今季後半戦のスタートになる第5戦富士。トップ争いに限らず、各ポジションで攻防が激しくなるだろう。ドライバーもチームも酷暑の長距離で過酷な戦いだ。また富士にご来場の皆さんも暑さや急な雨への対策もお忘れなきように。今季の鍵となる第5戦富士を、現地で、J SPORTSのライブ中継や後日のGTプラスで存分に楽しんでほしい。

 

 

第5戦 富士:チケットのご案内

第5戦 富士:エントリーリスト

第5戦 富士:レーススケジュール

第5戦 富士:オフィシャルステージスケジュール

 

AUTOBACS
  • TOYOTA GAZOO Racing
  • Honda RACING
  • NISSAN
  • SUBARU
  • BOSCH
  • J SPORTS
  • PONOS
  • ETS
  • GRAN TURISMO
  • TORAY
  • sevenxseven
To Top