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目まぐるしく変わる状況とトップ 混戦をDENSO KOBELCO SC430が制す!

目まぐるしく変わる状況とトップ 混戦をDENSO KOBELCO SC430が制す!

 

第2戦 富士 : 決勝レース GT500レビュー

 

5月4日午後、2012 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝レースが富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスはNo.39 DENSO KOBELCO SC430の脇阪寿一/石浦宏明組が、GT300クラスはNo.0 GSR初音ミクBMWの谷口信輝/片岡龍也組が優勝した。

 

□天候:小雨のち曇り | コース:セミウェット&ドライ | 気温/路面温度 開始:19度/23度>途中:19度/22度

 

 

混乱の序盤、中盤を切り抜けたDENSO SC430だったが…

 フォーメイションラップのスタートとなる午後2時が近づき、スターディンググリッド上に細かい雨が降り始めたことを受け、110周の決勝は急遽セーフティーカー先導によるスタートとなった。全車、この時点ではスリックを装着している。
 しかし、スタート直後から徐々に雨が強まり、SC(セーフティーカー)先導中のオープニングラップにはいち早くNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(中嶋一貴)がピットに飛び込み、レインタイヤに履き替えると、続く2周目には36号車とNo.8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン)を除くGT500全車がピットへ。ここでオーダーが入れ替わり、SCがコースを離れた3周終了時の本格的なレーススタートの時点では、No.8 ARTA HSV-010、No.36 PETRONAS TOM'S SC430、No.6 ENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也)、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲)、No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)、No.39 DENSO KOBELCO SC430(石浦宏明)がトップ6。しかし、ただ一台スリックを履くNo.8 ARTA HSV-010は踏ん張れず、4周目には最後尾までドロップした上、翌周にはGT300と接触しフロント部分に大きなダメージを受け、リタイアとなってしまう。
 代わってレースをリードしたのはNo.36 PETRONAS TOM'S SC430。No.6 ENEOS SUSTINA SC430、No.32 EPSON HSV-010(中山友貴)がこれを追走するが、7周目あたりから雨が止み始め、No.23 MOTUL AUTECH GT-RがNo.32 EPSON HSV-010を捕らえて3番手に浮上を果たす。
 後方からの追い上げを図り、No.24 D'station ADVAN GT-R(安田裕信)、No.32 EPSON HSV-010、さらにはNo.1 S Road REITO MOLA GT-R(ロニー・クインタレッリ)、No.35 KeePer Kraft SC430(アンドレア・カルダレッリ)、No.19 WedsSport ADVAN SC430(荒聖治)などがスリックに交換したものの、上位陣はそのまま周回を続行する。
 コンディションが良くなったのを見てトップのNo.36 PETRONAS TOM'S SC430は15周目にピットイン。同時に3番手のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rもタイヤを履き替え、ピットでNo.36 PETRONAS TOM'S SC430を逆転する。
 この間トップに立ったNo.6 ENEOS SUSTINA SC430は、17周目にピットインしてスリックに履き替えたが、ピットアウト直後の1コーナーでオーバーラン。GT300車両と接触、この後ドライブスルーペナルティーを受け上位争いから後退することに。
 ここでトップに立ったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も21周目にピットに入り、続いてレースをリードしたNo.38 ZENT CERUMO SC430も26周目にピットへ。
 目まぐるしく変化するコンディションの中、すべてのチームが戦略の立て直しを迫られることとなったが、27周目にトップに立ったNo.39 DENSO KOBELCO SC430は、45周目までスティントを引っ張り、石浦から脇阪寿一へ。ここで同時に2番手のNo.36 PETRONAS TOM'S SC430も中嶋からリチャード・ライアンへ交代し、トップには再びNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生)が、2番手にはNo.100 RAYBRIG HSV-010(山本尚貴)が浮上する。
 レース中盤に掛け20秒以上のギャップを築いていたNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rだったが、62周目のストレートエンドでGT300マシンが大破するクラッシュが発生。SCが導入されたが、ピット入り口が開いた65周目、No.12 カルソニック IMPUL GT-RとNo.100 RAYBRIG HSV-010の1〜2位が同時にピットへ飛び込む。
 これでトップに立ったNo.39 DENSO KOBELCO SC430の脇阪は、No.23 MOTUL AUTECH GT-R、No.17 KEIHIN HSV-010(塚越広大)との三つ巴のバトルをうまく耐え忍び、82周目に石浦に最後のバトンを託す。

 


最後にギャンブルに出たカルソニック IMPUL GT-Rだが…

 しかし、65周目からのロングスティントを狙うNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(オリベイラ)は、2番手No.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也)との約10秒のギャップをうまくマネージメントしたままトップで残り90周を迎えるが、なんとここで再び雨が。103周目までトップを死守していたオリベイラだったが、ついにピットに飛び込みインターへ。逆にNo.100 RAYBRIG HSV-010、No.39 DENSO KOBELCO SC430、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rらはそのままステイアウトを選択。
 ところが、予想外に雨が早く上がってしまい、これが勝負の分かれ目に。難しい路面状況の中、逃げるNo.100 RAYBRIG HSV-010を106周目に捕らえたNo.39 DENSO KOBELCO SC430が大逆転で波乱のレースを制し、チームにとって2004年第3戦セパン以来となる8年ぶりの凱歌を挙げることとなった。2位には2戦連続となるNo.100 RAYBRIG HSV-010。3位にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが入り、勝利まで後一歩に迫っていたNo.12 カルソニック IMPUL GT-RはNo.36 PETRONAS TOM'S SC430にかわされ、5位に終わっている。


 

 

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