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No.12 カルソニックIMPUL GT-R
「ブリヂストンさんと開発を続けたタイヤが勝因のひとつ」
安田 裕信
今年は、ここまで2回ポールを獲っていて速さには自信がありました。しかし、ここまでの2戦がアンラッキーな展開となっていたので、今日、久しぶりに優勝できて本当によかったです。
JP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がスタートで飛び出して、そこからじわじわギャップを拡げて行きましたが、セーフティカーがコースインすることになって、一度は帳消しにされてしまいました。でも再スタート後にまたプッシュして、再び大きなギャップをつくってくれたので、僕も走り始めた最初から猛プッシュしました。最大のライバルと思っていた46号車がリタイアしてからは後続とのギャップも大きく拡がりましたが、予期せぬトラブルが出たらどうしようとか、セーフティカーは出てこないよなぁ、など考え過ぎるぐらい考えながらドライブしていました。でも、何もなくて良かったです。
前回の(第2戦)富士ではタイヤトラブルで優勝を逃してしまいましたが、ブリヂストンさんと一緒に開発を続けて良いタイヤを用意してもらったことも、今日の勝因のひとつです。JPは(7月に富士で行われた)スーパーフォーミュラで優勝していますが、その間、僕は何も(レースが)なかったので、彼の走りを見て研究してきました。トラブルはどうすることもできませんが、やはり諦めずに努力を続けることが重要だと、改めて思いました。
「諦めずにプッシュし続けていたから今日の結果に繋がった」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
いろんなことがあって、セーフティカーも入ってきて築いたギャップが帳消しになったりして、とても厳しいレースだった。でも、勝つことができて本当に良かったです。スタートから快調に飛ばしていましたが、タイヤマネージメントにも気を使っていました。特にリアタイヤは労わって走っていました。セーフティカーがピットに戻ってレースが再開された後は、もう長い周回にはならないだろうと、目一杯プッシュして2番手との差を拡げることができました。レース前に思っていたほどギャップを拡げることはできませんでしたが、それでも少し余裕を持って安田(裕信)さんに繋ぐことができました。
後半のスティントはピットで見ていたけど、安田さんを信用していたしマージンもあったので、そんなに緊張することはありませんでした。ここ2戦は運が悪かったけど『それが一生続く訳じゃない』と思って、諦めずにプッシュし続けていたからこそ、今日の結果に繋がったんだと思います。
次の鈴鹿は公式テストでも速かったけれど、もっともっとクルマを速くしたいですね。今回の優勝でウェイトハンディも載って重くなるけれど、鈴鹿はボーナスポイントもついて大きなポイントとなるので、何とかポイントを稼いで(ランキングトップの)1号車との差を詰めていきたいですね。
No.55 ARTA BMW M6 GT3
「絶対にここで勝ちたかったから、本当に嬉しい」
高木 真一
昨日のポールポジション会見に続いてまた今日も、ここ(優勝会見)に来ることができて良かったです。今年から使っているBMW M6 GT3は、まだ細かいところまで理解できていなくて、どのサーキットが得意なのかはっきりとは分からないのですが、開幕戦の岡山も、前回のSUGOも、そしてテストで走った鈴鹿もどうやら苦手みたい。5月の第2戦でポールを獲ることができた富士が得意なことは分かっていましたから、絶対にここで勝ちたかった。だから勝つことができて本当に嬉しいです。
セーフティカー(SC)が出たこともあって、大きなマージンをつくってあげることができなかったから『後半を担当する小林は辛いだろうな』とは思っていましたが、ピットで見ていたら本当に辛そうだった。でもピットインで稼いだ6秒が最後になって効いてきました。SUGOでもピットは速かったのですが、今回はSCが出た関係もあって燃料補給にそれほど時間が掛らなかった。それに何より、スタッフが何度もタイヤ交換の練習をするなどチームが一丸となって優勝に向かって努力してきたんです。その結果が今日の優勝に繋がったんだと思います。
次の鈴鹿はウェイトも重くなるから、かなり厳しい戦いになると思います。だけど長いレースなので周りを見ながら着実にポイントを獲りたいと思います。あと『タイは意外にBMW M6 GT3に合っているんじゃないか?』と。そんな気がするので最後まで気を抜かずがんばります。
「収穫も大きくて、一生忘れられないレースになった」
小林 崇志
『ここで勝っておかないと』とチーム全員が一丸になって臨んだ、今回の富士で勝つことができて良かったです。今日のフリー走行も。レース中(のベストラップで)も最速で、結果的には土曜日の走り始めからすべてのセッションでトップタイムをマークすることになりました。
でも、レース中のペースで言うと21号車のアウディが速くて、特に自分のスティントでは辛いレースになりました。走り始めた時にはピットストップで稼いだ6秒のマージンがありましたが、これを大切にしようと思いながらピットアウトからプッシュしていきました。最後は上手くGT500に抜かれるときに、それを上手く利用して間隔を拡げたりしながら、何とか逃げ切ることができてホッとしています。
高木さんと組んでCR-Zをドライブするようになってから、確か今回で5勝目ですが、これまでの4勝は余裕があるレースでした。だから比較的楽に勝てた印象があります。それだけに、ここまで追い立てられながら逃げきったレースは今回が初めてです。自分なりに課題も見つけることができたし収穫も大きかった。多分、一生忘れられないレースになったと思います。