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□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ | 気温/路面温度:開始前20℃/26℃(9:25)、中盤20℃/27℃(10:00)、終盤22℃/29℃(11:00
いよいよ2024年のAUTOBACS SUPER GTが開幕。第1戦となる「OKAYAMA GT 300km RACE」の公式練習が4月13日、岡山国際サーキットで行われた。
昨年は予選、決勝を通じて雨に見舞われた岡山大会だったが、今年の公式予選日は朝から快晴。穏やかな春の日差しの下、午前9時30分より公式練習が行われた。開始早々にGT300車両がストップした影響で赤旗中断があったものの、直ちにFRO(SUPER GT専属の緊急対応車両)による車両回収が行われ、9時37分には走行が再開。その後は大きなアクシデントもなく進行していった。
2クラス混走の序盤から速さを見せたのはNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)。坪井が自身の4周目に1分18秒082を記録してトップに立つと、6周目には1分17秒923までタイムを縮めてきた。
セッション中盤に入ると2番手以下の順位が目まぐるしく入れかわる展開となる。まずはNo.12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)のバゲットが1分18秒701を記録、これをNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野が1分18秒607で上回る。さらにNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)の松下が1分18秒458で2番手に浮上した。しかし結局どのチームも坪井の1分17秒台に迫ることができず、混走は36号車が2番手以下をコンマ5秒以上引き離してトップ。2番手には8号車、100号車が3番手、12号車が4番手で終了した。
午前11時05分からの10分間の専有走行では、No.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)の高星が1分19秒044で混走の12番手から10番手までポジションアップ。No.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)の大湯も1分19秒414で混走の14番手から13番手へと順位を一つ上げる。一方上位陣ではトップ36号車の山下は1分19.151とタイム更新ならず、2番手8号車の野尻もセクター1で自己ベストを更新したもののダブルヘアピンの一つ目で痛恨のスピン、こちらもタイムを削ることはできなかった。3番手100号車の牧野は1分18秒581までタイムを縮めたが、順位を上げるには至らなかった。
この結果、GT500クラスはNo.36 au TOM'S GR Supraがトップタイム。No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が2番手、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTが3番手、そしてNo.12 MARELLI IMPUL Zが4番手と混走の順位そのままで午後の公式予選に臨むこととなった。
GT300クラスはNo.11 GAINER TANAX Zが、3月2回の公式テストに続き、残念ながら出走を取り消す。これで全26台での走行となった。 各車はコースオープンと共に走り出すが、そのアウトラップでNo.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)がスローダウン。松浦は自らマシンをコース外に出してストップ。この車両回収で赤旗が定時されて走行中断となる。5分ほどで走行が再開。するとピット出口付近でストップする車両が2台出るも、大事にはならず。そのまま走行は続いていく。
序盤のトップタイムはNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)の1分26秒286だったが、程なくNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が1分26秒119と書き換えて計時表示の最上位に上がった。続いて、No.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)も3番手に浮上。これでトップ3は61号車、96号車、88号車となり、さらにNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)、No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)No.31 apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)と続いていた。
セッション中盤以降は、上位陣にタイムを更新するマシンは現れず。このままGT300クラスの専有走行に入るが、この10分でも上位15台のベストタイムは変わらず。これで公式練習は終了となり、トップ3はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No.96 K-tunes RC F GT3、No.88 JLOC Lamborghini GT3となった。
そして、午後2時からは2024 AUTOBACS SUPER GT開幕戦岡山の公式予選が始まる。この予選は、今季から新たにQ1とQ2を全車が走行し、2セッションのベストタイムの合算による戦いとなる。誰がポールポジションを掴み獲るか? またGT500クラスのHonda CIVIC TYPE R-GT勢をはじめとする新型車、ルーキーたちの走りにも注目だ。
坪井 翔(No.36 au TOM’S GR Supra)
「テストのときほどのグリップは感じなかった」
(3月に岡山で行なわれた公式)テストに比べてはるかに路面温度が高く、暑いくらいなので……どうなんでしょうか(苦笑)。テストのときほどのグリップは感じられませんでした。フィーリングとしては、「こんな感じでもトップなんだ」という印象です。ただ、それなりに(2番手以降と)差があってのトップタイムなので、順調なのかなとも思います。ロングランに関しても速そうなイメージです。
一方、僕らの課題は予選。なので、どこまでパフォーマンスを出せるかどうかなんですが、ショートランでも良かったし、いいんじゃないですかね。Q2はニュータイヤじゃないんで、落ち幅も大きいんじゃないかという気がします。まぁ、ショートランもロングランも手応えを感じているので、普通にいけばそれなりのところで走れるとは思います。ポールポジション、獲りたいですね。
山内 英輝(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)
「公式練習でのトップタイムはアテにならない」
走り始めとセッションの後半では路面の状況がかなり変わってしまい、公式練習でのトップタイムはアテにならないと思っています。クルマの方はフェンダーの形状が変わったくらいで“正常進化”くらいですね。
今までの予選でのポールポジションはQ2を担当する自分だけのものでしたけど、今年から合算タイムになってコンビで狙っていかなくてはならないので、「コンビ最多ポールポジション」の記録を井口(卓人)選手と一緒に作っていきたいなと思っています。ただ、公式テストの時の予選シミュレーションではQ1落ちしてしまったので、今日は落ち着いて集中して予選に挑みたいと思います。