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□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ |気温/路面温度:開始時18℃/24℃(9:00)、中盤18℃/28℃(10:00)、終盤18℃/30℃(10:30)、終了19℃/32℃(11:00)。
2024年のAUTOBACS SUPER GT第2戦の公式予選日を迎えた富士スピードウェイは好天に恵まれ、朝早くから多くのファンが来場した。コースサイドの芝生エリアには色とりどりのテントが立ち並んでおり、ゴールデンウイークらしい賑やかさも見受ける。その観衆が見守るなか、公式練習は午前9時より混走85分間、専有走行各クラス10分間で行われた。
混走時間では各車5周~8周程度の間隔でピットイン、アウトを繰り返しながら周回を重ねていく。そうしたなか、序盤からNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が好タイムを連発。太田が自身の4周目に1分28秒590を記録してトップに立つと、5周目には1分28秒281までタイムを縮めていく。
続いて開始から14分が経過したあたりでNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)の佐藤が自身の6周目に1分27秒642をマークしてトップに浮上。No.37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)の笹原も7周目に1分27秒920を記録するが、セッション中盤に入ってNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の阪口がこれを上回る1分27秒831を記録して2番手に。
その後は大きな順位変動やアクシデントによる中断もなく、16号車がトップタイム。19号車が2番手、37号車が3番手で混走は終了。午前10時35分からの専有走行に移行する。この時点での日産勢の最上位はNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)の7番手だった。
しかし専有走行に入ると日産勢が相次いで好タイムを叩き出し、タイミングモニターの上位に顔を覗かせる展開となる。まずはNo.12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)のバゲットが1分27秒639でトップに。これを17号車の太田が1分27秒564で上回ると、今度はNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)の高星が1分27秒205でトップに浮上してきた。19号車の阪口も1分27秒600で3番手。
しかしチェッカーフラッグが提示された直後、17号車は1分27秒126を叩き出して走行を締め括った。これによりNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が公式練習のトップタイムとなった。
No.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が2番手となり、最後の最後に野尻が1分27秒298を叩き出したNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が3番手という結果に。TOYOTA GR Supra勢の最上位はNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)の5番手となった。
3月下旬に富士スピードウェイで行われた公式テストは、雨と低目の気温だった。この日は、最終コーナー向こうに青空に富士山がくっきりと描かれるほどの好天に恵まれた。
この第2戦富士でデビューを予定していたNo.11 GAINER TANAX Z、GT300規定車両のフェアレディZだが、前日の車検で不具合があって修正作業へ。一晩明けたが作業は続いており、チームは予選に間に合わせるべく急いでいる。このため、GT300クラスの公式練習は26台での走行になった。
走行開始から15分では、No.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が1分36秒577でトップタイム。これにNo.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)が続き、イタリアンGTでワン・ツーだ。さらにNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)、No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が3、4番手につける。
そこから10分経たずに88号車のトップタイムを更新したのは、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)のデ・オリベイラで、1分36秒242を記録した。さらにNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)も2番手に浮上した。3番手になった88号車の後ろにはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が上がり、開幕戦の決勝では上位の結果を残せなかった面々の速さが目立った。
その後、52号車がタイムアップして61号車の前、4番手に浮上。だがセッションも半ばを過ぎると、決勝レースへ向けての確認やタイヤの検討となったのか、大きくタイムを更新するチームは少ない。その中、88号車は1分36秒328で2番手と1つ上げる。
そして、混走時間は終了となり、GT300クラスの専有走行10分間を迎えた。上位15台にはタイムアップは見られなかったが、混走時の13番手、No.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)がここでペースアップ。1分36秒778をマークして一気に7番手に入った。
そしてGT300の走行時間は終了。公式練習のトップは、混走時間の序盤にタイムを記録したNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが獲得。2、3番手はNo.88 JLOC Lamborghini GT3、No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI。このFIA GT3勢に続き、4、5番手にNo.52 Green Brave GR Supra GT、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTのGT300規定車両がつけていた。
太田 格之進(No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT)
「フィーリングもいいし、それがタイムにも表れている」
クルマの調子は非常に良くて、走り出した瞬間から塚越(広大)選手から「いいよ!」と言われていました。レースはフィーリングが良くてもタイムが出ないことがあるんですけど、今日はフィーリングもいいですし、それが実際のタイムにも表れているので、今のところすごく好調です。前回のレースでは(アクシデントに巻き込まれ)決勝を走れなくて、すごく悔しい思いをしているので、まずは予選で前にいって、明日、いい位置からスタートできるようにしたいなと思います。
予選ではQ1を担当しますが、トップタイムを狙っていきます! 自分自身でも“乗れている”感じがあるので、ミスしないように、うまく(アタックを)決めたいと思います。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「うまく準備ができている」
車重が“ノーマル”に戻ったこともあって、調子はいいですね。とにかく開幕戦のクルマが重く、ブレーキが厳しかっただけにストレートのスピードも伸びなかったんですが、今回はクルマのバランスも良くていい感じです。このセッションではいろいろレースに向けて重要となるタイヤのライフやセッティングの確認をしっかりとやることができました。いいデータが取れたと思います。
今回、3時間レースなので一つ一つのスティントの距離がこれまでのレースに比べて長くなりますよね。そのなかでタイヤ……とくにリヤタイヤがこの長いスティントにどう対応できるか、いつも以上にタフな状況になると思います。でも、うまく準備ができている状態ですね。