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2024 AUTOBACS SUPER GT第5戦(最終戦)『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』の公式予選が12月7日(土)に、三重県の鈴鹿サーキット(1周5,807m)で行われた。GT500クラスはドライバーランキングでトップのNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がポールポジションを決め、決勝レースを待たず2024年のGT500チャンピオンを決定した。GT300クラスは、ランキング2位の逆転タイトルを狙うNo.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がクラスのポールポジションを獲得した。2チームは、明日12月8日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。
□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 GT300 Q1開始時 14/24℃、Q2Gr2開始時 14℃/19℃、Q2Gr1開始時 13℃/16℃、Q2終了時 13℃/16℃。
今季は本来の第5戦の予選(8月31日)からGT300クラスの公式予選の形式が変更されていたが、第5戦は延期となり第6戦から3戦連続で予選日は雨天となった。このため新たな形式での公式予選は、この12月の第5戦が今季最終戦にして初めての実施となった。この形式ではQ1で参戦全車(27台)が一斉に走行し、上位の14台がQ2のグループ1(Upper14)となり、15位以下がグループ2(Lower15)と2つに分かれることになる。なお、この最終戦では12月という低気温が予想されたためタイヤのウォームアップを考慮して、各セッションは5分間延長された。このため、Q1は25分間で行われた。また両クラスの予選の順番も、今大会はGT500を先に行うことになった。
午後2時13分からスタートしたGT300クラスのQ1では、変更後初めてのドライコンディションでの予選形式ということもあってか、すぐにコースインする車両、開始からしばらく経ってからコースインする車両など分かれることになった。
Q1の中盤までに、まずは1分55秒547を記録しトップに立ったのはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)。これに1分55秒894を記録したNo.31 apr LC500h GT(中村仁)が続き、ランキングトップのNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)が続いた。
そして残り時間が5分を切って、大きな動きが出る。61号車のトップタイムを塗り替えたのは、逆転チャンピオンを狙うNo.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史)だ。1分55秒132とGT300クラスの鈴鹿コースレコード(1分55秒531)を更新するタイムでトップに立つ。
一方、その直後に逆転チャンピオンのために予選3番手以上が必要なNo.2 muta Racing GR86 GT(平良響)はデグナーカーブでコースアウトを喫する。それでも平良は、コースに復帰すると残り3分を切ったところで1分55秒740を記録して、4番手に浮上。Q2のグループ1進出を果たし、逆転王座に望みを繋げることになった。
最終的にQ1はNo.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史)が1位となる。No.87 METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)が1分55秒420で2位につけた。3、4位にはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、No.2 muta Racing GR86 GTとつけるトップ4となった。
GT500クラスのQ2を終え、午後3時11分からスタートしたGT300クラスQ2のグループ2(Lower15)は、コースオープン直後にNo.22 アールキューズ AMG GT3(和田久)がピット出口先でストップ。これによって赤旗で中断となった。幸い、22号車は再スタートが叶い、自走で1周してピットイン。それを待って午後3時18分から走行が再開された。
そしてNo.96 K-tunes RC F GT3(高木真一)が1分55秒285を記録しグループ2のトップに立つ。2番手はNo.50 ANEST IWATA Racing RC F GT3(古谷悠河)。3番手にはSUPER GTで初めて予選アタックを担当した伊東黎明のNo.60 Syntium LMcorsa GR Supra GTがつけた。
この結果、Q1とQ2の合算タイムでは予選15位が96号車(新田守男/高木真一)となり、以下は50号車(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷悠河)、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻/三井優介※)、60号車(吉本大樹※/河野駿佑/伊東黎明)と続いている。
※のドライバーは予選を走行せず。
午後3時40分と予定より6分遅れてスタートしたグループ1(Upper14)では、かなり陽が傾くなか15分間のアタックが行われた。まず1分55秒249を記録したのはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)。合算タイムでもトップに立つ。
しかし残り3分というタイミングで、No.88 VENTENY Lamborghini GT3(元嶋佑弥)が1分55秒570を記録。さらに翌周には1分55秒206にタイムを縮めて61号車を上回り、合算タイムでもトップに浮上。さらに、Q1は4位だったNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威)が1分55秒326とこのセッション5番手で、合算では3番手に飛び込んだ。また、このグループ1のトップタイムはNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)のオリベイラが1分55秒092と、Q1の88号車を上回るタイムでコースレコード更新をした。
この結果、No.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がポールポジションを獲得。予選1位の3ポイントを獲得し、ドライバーランキング首位で予選10位(無得点)だったNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)との点差を8点まで縮めた。予選2位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、3位にはNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)で、こちらも65号車との得点差を19点に縮めている。
明日の決勝レースではランキングトップの65号車、2番手の88号車、3番手の2号車が、引き続きタイトルを争うことになるが、88号車は65号車が無得点でも4位以上(同点だが優勝回数で88号車が上位)が必要。2号車は最低条件が優勝で、ライバル2車の結果次第となる。このように2号車は優勝、88号車は表彰台が必要で、65号車は88号車が優勝しても、2位なら自力タイトル決定だ。運命の最終戦鈴鹿、決勝レースは午後0時40分にスタートとなる。