SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

SUPER GTについて | 2024年技術規則 (Technical Regulations)

参戦車両の主なルール

技術規則とはシリーズや各大会に参戦する競技車両に関するルールです。
ここではダイジェストとしてご紹介します。

参戦車両

SUPER GTは市販のスポーツカーやスーパーカーといった「GTカー」を基本(ベース)車両とした レーシングカーで競われます。GTAの定めた SUPER GT車両規則に合致した車両であることが条件となります。

GT500

「SUPER GT GT500 Technical Regulation(GT500車両規定)」に従った車両、またはGTAが認めた車両であることが必要です。

GT300

GTAの定めるGT300車両規定、およびGT300マザーシャシー(GT300MC)車両規定に従った車両、FIA GT3車両(FIA / 国際自動車連盟等により公認された車両)、またはGTAが認めた車両となります。

  • GT300 : 規定の範囲内で開発が認められ、エンジン排気量、駆動方式等をベース車両から変更する事が可能です。
  • GT300MC : GTA が企画、開発したモノコックやエンジンなどの主要部品を使用して製作された車両です。
  • FIA GT3 : 国内外の自動車メーカーが開発、販売するレース専用車両。基本的に公認時点からの変更、開発は認められません。

    参戦車両

共通モノコック&共通パーツ

GT500

GT500 車両の全車種は、共通のカーボン製専用モノコック(東レ/東レ・カーボンマジック製)を使用します。

各車種で、トランスミッションはZF製、電子部品(ECU等)などはBOSCH製など、共通のパーツを使用することで性能の均衡化とコストダウンを果たしています。

共通モノコック

GT500クラス共通モノコック

GT300
  • GT300:ベース車両の車室部分を残す必要がありますが、その前後のパイプフレーム構造への変更やフェンダーなどの外装部品の形状を変更できます。FIAまたはJAFが公認したロールケージの取り付けが義務付けられています。
  • GT300MC:専用の共通カーボンモノコックを使用します。
  • FIA GT3:車体に限らず、空力パーツやエンジン、サスペンション、ブレーキ等の各種部品は公認された仕様から変更できません。

エンジン

SUPER GTでは2023年にGT500クラスが、2024年からはGT300クラスと参戦の全車両が通常のガソリン燃料でなく、CNF(カーボンニュートラル燃料)を使用しています。

両クラスの各車両のエンジンの関しては、以下の通りです。

GT500

2000ccの直列4気筒、燃料直噴シングルターボのNRE(ニッポン・レース・エンジン)という規格で統一され、車両を供給するトヨタ、ホンダ、ニッサンが開発したエンジンを搭載しています。NREは3メーカーが協力して定めた規格で、燃焼効率を追求したものとなっており、市販車用エンジンの開発にもそのデータが活かされています。

また、エンジンは1台の車両に年間2基までと定められており、パワーだけでなく耐久性も求められています。

GT300
  • GT300:ベース車両と同じメーカーのエンジンなら変更して搭載できます。
  • GT300MC:GTAが供給する4,500cc V型8気筒の専用エンジンを使用します。
  • FIA GT3:公認モデルから変更できません。

駆動方式

GT500

フロントにエンジンを搭載し、後2輪の駆動(FR)に統一されています。

GT300
  • GT300、GT300MC:ベース車両からエンジンの搭載位置は変更できませんが、駆動輪の変更は可能です。
  • FIA GT3:公認モデルから変更できません。

性能調整(BoP)

GT500

最低重量と燃料流量リストリクターで車種間の性能調整を行っています。

  • 燃料流量リストリクター : エンジンへの1時間当たりの燃料流量を制限して出力制限を行っています。このシステムはGT500クラスに車両を供給する3メーカーが共同で開発したもので、世界に先駆けて開発された画期的なものです。

2024年シーズンは3車種すべてが、最低重量が1,020kg、燃料流量リストリクターが95.0kg/h(共にサクセスウェイトは除く)になっています。

BoP

燃料流量リストリクター

GT300

車両最低重量、最低地上高、エンジンへの吸入空気量を制限するエアリストリクター、もしくはターボの過給圧によって車種間の性能調整を行っています。燃料の給油速度を制限する給油リストリクターも調整を行っています。

タイヤ

両クラス共にレース専用のタイヤが使用されます。
1台が1大会で使用できるドライタイヤ※の数は4セット/16本です(長距離レースは別途指定されます)。このように従来から使用する本数を減らし、環境への配慮と共に、参戦コストの軽減に繋げました。

※溝のないスリックタイヤ。

GT500
フロント
最大幅336mm、最大外径685mm
リア
最大幅356mm、最大外径712mm
GT300

最大幅:14インチ(355.6mm)、最大外径:28インチ(711.2mm)

また、近年はF1など世界選手権もタイヤ供給メーカーを1社に絞っていますが(ワンメイク)、SUPER GTでは複数社のタイヤ供給を認めており(マルチメイク)、タイヤの面でも開発競争が行われている世界的にも珍しいレースシリーズとなっています。

GT500
ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ
GT300
ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュラン
Tire

空力

GT500

フロントスポイラー、アンダーフロア、リアディフューザーは指定された形状でなければなりません。

リアウイングは共通部品を使用しなければなりません。

空力

ボディの空力はデザインラインで区切り、車体下方は独自に開発ができます。車体上方はベース車両の形状を維持しなければなりません。

Tire
GT300
  • GT300、GT300MC:規定の範囲内で自由に製造が許されます。ただし、リアウイングは1シーズン1種類、フロントカナードは1シーズン2種類と使用は制限されます。
  • FIA GT3:公認モデルの基本形状を維持しなければいけません。
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