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以前ご案内したように月刊自動車情報誌『CARトップ』においてGT300クラスのチーム紹介が掲載されている。記事内ではチームトリビアなども掲載されており、興味深い内容となっているが、残念ながら記事を読み逃してしまったという方に『CARトップ』誌のご協力により同記事をご紹介する事となった。
初回となる今回はNo.0 JLOCとNo.2 HYPER WATER Racing INGINGをご紹介する。
≫ 月刊自動車情報誌『CARトップ』でGT300クラスのチームを紹介
JLOCとは「ジャパン・ランボルギーニ・オ-ナーズ・クラブ」の略称で、ランボルギーニを愛してやまない則竹功雄氏が監督を務める。JGTC時代から参戦を続ける老舗チームのひとつだ。初期はGT500クラスに参戦し、2006 年から2 台体制でGT300クラスへ。2019年からコンビを組む小暮/元嶋は昨シーズン終盤戦の3連勝を含み8戦4勝、勝率5割という驚異の成績でチームに初タイトルをもたらした。今季も強力コンビは継続。チーム念願のカーナンバー「0」をつけて連覇に挑む。
かつてはG T500クラスの最前線で活躍した小暮。じつは2008年にF1の合同テストに参加したことがある。しかし当時の国内レースでは主流でなかった左足ブレーキに想像以上に苦戦し結果は振るわず。本人は「今でも悔しい」と当時を回想している。
元嶋がチームに加入したのは2017年。前年はライバルチームでアウディに乗っていたが「うちエンジニアがいないので、セットアップを見に来ました」と言ってよくピットに顔を出していたそう。この正直さが則竹監督の目に留まり、翌年のJLOC入りにつながった。
JLOCの会長、そしてSUPER GTチームの監督として、ランボルギーニ一筋でシリーズを戦ってきた則竹功雄氏は、米穀製品の製造・販売など、お米に関するさまざまなビジネスを展開する企業の社長という顔も持つ。そんな縁もあってか富士公式テストの前日には、マシンに貼られていたゼッケンの「0」のデザインがお米の形に加工されていたこともある(もちろんそのまま走行はしていない)。
過去にはホンダカーズ東海が付けていたカーナンバー「2」だが、2021年からインギングとコラボレーション。ホンダ系ディーラーとトヨタ系ディーラーが手を組むチームだ。2021年にはマザーシャーシのロータス・エヴォーラを使用していたが、22年からはGR86にスイッチ。レース活動と合わせてさまざまなパーツの開発も請け負っている。また若手ドライバーの育成も手がけており、今シーズンは20歳の卜部和久がGTデビュー。第2戦富士で早くも3位入賞を果たした。
今シーズンは「イケメンアイドル3人組」と加藤寛規監督が言うとおり3人体制となった2号車。そのなかで最年長の堤はチーム4 年目。速さと経験で若手2人を引っ張っていくリーダー格を担っている。
チーム3年目の平良はトヨタの育成ドライバーとして急成長中。後輩も入ってきた今シーズンは中堅どころとしてチームのムードメーカー的な役割も請け負う。
今シーズンから2号車に加入した最若手は、20歳になったばかり。第2戦富士は繰り上がり3位のために暫定表彰式には出られなかったが、その後改めて3人でシャンパンファイトをやったとか。
ブリヂストンタイヤでの無交換作戦が目立つ2号車だが、強さの秘密はタイヤだけではない。そのタイヤを活かせるクルマ作りが重要で、その要になっているのがエンジニアだ。2号車のエンジニアを務める渡邊信太郎氏は「違いのわかる男」由良拓也氏が設立したレーシングカーコンストラクターのムーンクラフト出身。ひと昔前に比べて空力の重要性が高まっている現在のGT300で大きな武器を持っていると言える。
次回はNo.4 GOODSMILE RACING & TeamUKYOとNo.6 VELOREXをご紹介します