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以前ご案内したように月刊自動車情報誌『CARトップ』においてGT300クラスのチーム紹介が掲載されている。記事内ではチームトリビアなども掲載されており、興味深い内容となっているが、残念ながら記事を読み逃してしまったという方に『CARトップ』誌のご協力により同記事をご紹介する事となった。
第11回となる今回はNo.61 R&D SPORTとNo.62 HELM MOTORSPORTSをご紹介する。
≫ 月刊自動車情報誌『CARトップ』でGT300クラスのチームを紹介
スバル/STIが車体開発、R&D SPORTがチーム運営を担当。車両にはBRZを採用し、ドライバーには井口卓人と山内英輝を起用する……これらの体制は長年不変となっており、熱狂的なファンを多く抱える。2021年には悲願のシリーズチャンピオンを獲得するも、昨年は相次ぐトラブルにも苦しめられて低迷した。4年ぶりに新車を投入した今年も、第2戦富士でトップ走行中の最終ラップにエンジンがブローするという悲劇に見舞われたが、ポテンシャルの高さは確かだ。
屈託のない笑顔にまだまだ若々しさを感じさせる37歳。ファン思いの心優しいドライバーの代表格と言えるが、小澤総監督によると、かつてトヨタ期待の若手としてGT500クラスにステップアップした当時は、「やんちゃし放題」だったとか……!?
切れ味鋭い走りでBRZを駆り、GT300の最多PP記録を塗り替えた男。若手時代は走りだけでなく性格も尖っていたようだが、「今はファンサービスも積極的にやるし、ファンとも一生懸命話す。随分変わりましたね」と小澤総監督も目を細める。
GT300規定に沿って作られたBRZは、量産レーシングカーではない上に他チームへの供給もしていないため、まさに“一点モノ”。メカニックが自宅にある3Dプリンタを使って製作したパーツなどもあり、細部までこだわって作られているのだという。それゆえにチーム全員にとって非常に思い入れの強い1台になっており、STIの小澤正弘総監督も「クルマへの愛情はハンパじゃないです」と話す。
昨年SUPER GTへの挑戦を開始したHELM MOTORSPORTSは、レーシングドライバーの平木湧也/玲次兄弟が運営。2000年からスーパー耐久シリーズに参戦し、22年にST-Xクラスで富士24時間レースを制し、シリーズチャンピオンに輝いた。GT300には2024年から参戦。NISMOのオフィシャルパートナーチームとしてGT-R NISMO GT3を使用している。昨年は平手晃平を第1ドライバーに迎えた3人体制だったが、今シーズンは兄弟2人での挑戦。
チーム代表とドライバーを兼任する兄の湧也。弟の玲次と比べるとイレギュラーなことに弱いらしく、アクシデントに遭遇すると大慌て。とはいえ、無線でエキサイトしつつも、しっかりと頭のなかで組み立てて解決してしまう理論派ドライバーなのだ。
第一印象では落ち着きがあって冷静なイメージを持たれがちな弟の玲次だが、兄の湧也と比べると感覚派ドライバー。無線ではあまりしゃべらないのも兄とは正反対だ。それが災いして、無線トラブルが起きていてもチームに気づかれないことも!?
選手と監督業を兼任するプレイングマネージャーはほかのチームにもいたが、チームの運営まで手がけるドライバーは珍しい。S耐では兄の湧也が監督も兼任しており、SUPER GTでも当初は同様の構想でいたが、「ルール上、監督との兼務ができなくて……最初はやろうと思ってたんですけどね」。最終的にS耐で縁のある福山英朗氏に監督を依頼。エンジニアはGT初の女性チーフエンジニア、浦野夢希氏だ。
61号車と62号車のチーム紹介ムービーはこちらからご覧いただけます。
次回はNo.65 K2 R&D LEON RACINGとNo.87 JLOCをご紹介します